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できる若手がなぜ辞めた

2019 SEP 18 0:00:41 am by 東 賢太郎

日経ビジネスに「できる若手がなぜ辞めた」という特集があった。この雑誌は家族が読むかと思ってとっているが、僕が野村を辞めたときノーインタビューで実名記事を書いたのであんまりいい印象がない。

ここ数か月、錚々たる大手証券、銀行、信託、保険を辞めた2~30代の方々とずいぶんとお会いした。たしかに「できる若手」ではあるうえに、その数が半端でない。なにか異変が起きているなと感じていた矢先だ。

大手金融会社は見事に昭和モデルを脱してない。「持てる者が勝つ」、「大きいことはいいことだ」の時代は去った。何も持たない方がいいのである。やるべきことは「伊賀の影丸経営」と「信用資本主義」の稿にぜんぶ書いてある。

2017~18年は麻雀でいうならペーパイが悪く、何してもあがれずもがいて頑張ると振り込んだ。いまは正反対である。負ける気がしない。こういうツキというのは伝播するから、いま寄ってきてくれた諸君もツイてくるだろう。

ダメで会社を辞めるのは昭和の話。いま時流は逆だ。やりたいことをするには会社の縛りを解いて独立する必要があり、なにより、その気概と自信があるから決断できる。顧客も家族もそれを理解して支援してくれるだけの人間性もある。

何度もブログに書いてきたが、僕はそういう若者が無条件に好きであり、育てて一流にしたい。そうだから50年も前から広島ファンなのであり、「カープ」「影丸」と血肉となっている嗜好に理屈もへったくれもない。

みなに言う。言ったことはやれ(スナイパーであれ)。金融業務の商品は信用だ。とにかく、やる(完遂する)。やらない者は誰も信用しないし進化もしない。僕はノウハウだプレゼン能力だなど全くどうでもいい。そんなものは「やる」ための基礎作業であり、本気で「やろう」と思えば勝手に学ぶのである。

こういうドクトリンは学校やMBAで教えない。僕は野村の梅田支店でやった個人営業の2年半で覚え、そこからは何も進歩してない。ロンドンでも香港でもそれで充分。これを教則本にすることは不可能だ。すべてのエッセンスは「完遂する」という強い意志とプロセスの中にあり、自分で発見するしかないのである。

「やろう」という気持ちを情熱だモチベーションだというチープな物言いはだめだ。なぜやるか?を意識すること。それは自分がなぜ生きてるのか?という問いに等しい。それを真剣に考えない人はチープな人生を生きることになり、何をやってもだめだ。簡単な物事すら完遂できないのはそういう人である。

僕は64にもなって、なぜ生きてるのかまだわかってない。仕事は日々それを探る作業として向き合っている。だから苦痛と思ったことがない。これを楽しむ者に如かずだから負ける気がしないし、運さえ向いて来ればOKであり体もどうしてこんな元気なんだというぐらい元気である。

「やろう」というのは、そういうことなのだ。誰かに命じられたり必要に迫られるものではない。若い頃、それを知らなかったし教わることもなかった。だから20~30代でそう生きることを学んでもらった人の将来は楽しみだ。お金やプライドの満足は後からついてくるもので、目指すものではない。

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Categories:若者に教えたいこと

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