自民党総裁・高市早苗氏について
2025 OCT 6 1:01:22 am by 東 賢太郎
尊敬する政治家を一人だけあげるならマーガレット・サッチャーである
僕はここにそう書いた。5年前(2020年)のことだ。
これを書いたのは、サッチャー氏が女性であるからではない。氏の愛国心と強固な意思と知性と指揮執行した政策を6年勤めたロンドン時代にこの目でリアルタイムで観察し、国を護る本物の政治家というものに大いに感銘を受けたからであり、それに対する腐りきった自民党政治に辟易していたからである。
以下は我がブログ履歴でたどることが可能なのでご興味ある方は検索いただきたい。僕は第二次安倍政権の掲げた経済政策(アベノミクス)を支持していたことがわかる。東日本大震災に続く民主党政権の大失政で日経平均株価が7千円台と、見るもおぞましき歴史的低迷に陥った日本国の評価がその背景だ。2012年、政権発足とほぼ軌を一にしてSMCを立ち上げてブログ執筆に着手したのは期待もあったからだったと思う。
僕は安倍氏も含め、誰であれ政治家ではなく政策の支持者だ。奢りが出た政権末期~菅政権には一転して批判的だった。そして、安倍暗殺事件を契機に自民党は奇怪なる変質を遂げ、岸田、石破政権に至っては語るも無残、急転直下の左傾急旋回に至ったのである。僕は米中欧の極めて個人的な情報網アクセスを通じてビジネスをするバックグラウンドを持つ、日本にはない立場の人間だ(例えばその指示で一族郎党にワクチン厳禁令を出した)。「彼我」(あちらとこちら)なら「彼」が主なのだが、世界は残念ながらそう回っている。だから「我」のパーツにすぎない自民党が右に行こうが左に行こうが局地現象でしかない。
僕は自民党の岩盤保守でも何でもないが票を入れることは多々あった。しかし、グローバルに投資機会を探す業務の中で、左傾急旋回した自民党という政党は仮に誰に命じられようと全く関与する気のおきない場所に自らが行ってしまった。喩えるなら、それで半世紀近く飯を食っている僕の頭の中で警報が鳴り響き、「投資できない」と言っている。未来がない。即ち、この政党は滅びの道を行くという意味に他ならない。
高市氏についてはよく知らない。発言を聞く限り勉強家だ。一般論だが、勉強してない人は知的な判断を伴う仕事はできない。冷たいようだが、向かないのでなく、できない。学歴ではない。田中角栄の内閣総理大臣秘書官だった木内昭胤氏に直接聞いたら、畳の上に年賀状を千枚ならべて全部に自筆で一行コメントを書く驚異的記憶力の持主で東大出の役人が誰ひとりまったく歯が立たなかった。つまり、角栄だって・・と「小学校卒でも総理ができる」という一般論を引き出せるわけではぜんぜんなく、我々凡人は懸命に勉強するしかない。
日本もしばらくは欧州的な多党政治の時代になるだろう。とすると与野党の政策協議が常道となり、小泉政権なら裏で役所が省利省益で好きにやったろう。そこに民意を汲んだ高市総理大臣が立つ可能性が高い。これぞ民主主義、憲政の王道でなくて何だ。右だ左だと些末なことを言ってる議員や野党の党首や、オールドメディアが代弁者に使う学者や政治評論家のお歴々は、目下ぜんぶが国にとってどうでもいいという証明が為された。
僕は高市氏を尊敬する政治家はマーガレット・サッチャーだと明言している一点をもって評価する。それが「女性初」の意味なら即座に撤回するが、そうでないことを祈る。
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