Sonar Members Club No.1

カテゴリー: ソナーの仕事について

「100mクラブ」(井戸を深く掘った人たち)のメンバーはだれ?

2018 NOV 3 13:13:49 pm by 東 賢太郎

ソナー・アドバイザーズの名前が新聞に載ると凄い数のご連絡がありました。中村先生案件はしかし当社は4月に投資してしまっているし過去のことです。12月に次の投資募集があって会社の提示株価はもう5割上がってます。まあ投資というのは利益が確定しないと意味ないのでまだ途中経過ですが、ソナー探知機として目利きは良かったということで気持ちはいいですね

この案件についてはソナーHPにこれを書きました。もちろん書けない秘密がたくさんありますが、一見華々しいかような案件の裏側というものが多少はお分かりいただけると存じます。

中村先生案件の舞台裏

去年の今頃が山場でした。当時弊社はこの部門がなく、2月まで本件は一人でやりましたから僕は社長などではなく完全ハンズオンの担当者感覚があります。凄い経験になったし勉強もできたし、これで株式に関わる全ての業務を人生でやったことになりました。そんな人はまず日本中にひとりもいないでしょう。

さて、いただいた連絡の中に千葉ロッテのサブローさんから「ブログ全部読みました。金融を勉強したいです」とメールがあったのでウチのアナリストSマネージング・ディレクター(実績として株価分析で日本一だ)の2時間講義を入れました。そして「おまえたちも見習え」と子供に檄が飛びました。サブローこと大村三郎さんに司馬遷の史記をおすすめしたらちゃんと読まれてる。それがあって、それなら今回もと思うわけです。ご両親なのか学校なのか、素晴らしい教育を受けられてますね。

これで「100mクラブ」(井戸を深く掘った人たち)のメンバーです。僕は本業の株式で100m掘った感覚でプロ野球で4番を打った人のことを見させていただいてます。野球経験ではありません、あれは10mだからぜんぜん関係なし。ゴルフはハンディ8になったがそんなのも同様だ。10mが10個はだめなんです。これがクラブの極意です。本業といって証券界が長いですなんてつまらんことじゃない、株を買って当てて資産を作ったからです。それ以外に株のプロなんて何があるでしょう。彼には将来野球界で大仕事していただきたいし、まあ僕がお教えするようなことを野球界で知ってる人は絶対にいませんよ。何かプラスになるんじゃないでしょうか。

中村先生も、それはノーベル賞受賞者ですからねもちろんクラブの一員としておつきあいしてます。入会資格?それが僕が100m!座布団1枚!と認めたかどうかだけです(笑)。先生にはなにをもってしても世界で成功していただくというのが僕の究極の目標です。ソナーという会社はそういう方とお付き合いしてお客様も選びます。そんな会社はあんまりないでしょう。100mクラブの梁山泊ができれば、そこからビジネスなんかいくらでも出てくるのです。ネクサスで動画を撮ってる若者たち、我々が選んだわけですから全員がその候補者です。大チャンスが巡ってくるかもしれない、頑張ってください。

そういうことでネクサスは顧問に大学先輩である元経済産業省通商政策課長をお迎えし、ソナー・アドバイザーズは以下のように株主総会で決まりました。

会長ポストについて

 

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米スタートアップに出資、南都銀 ノーベル賞中村氏の太陽光LED

2018 NOV 1 23:23:30 pm by 東 賢太郎

本日の日経新聞記事のリンクをお送りいたします。

弊社ソナー・アドバイザーズ株式会社が設立いたしました投資組合を通じて南都銀行がノーベル物理学賞の中村修二教授の設立した米国法人2社に21億円を投資したという内容です。

https://r.nikkei.com/article/DGXMZO37174840R31C18A0EE9000

 

 

(以下、記事内容のコピーです)

米スタートアップに出資、南都銀 ノーベル賞中村氏の太陽光LED

2018年10月31日 20:00

南都銀行は投資組合を通じて、ノーベル物理学賞を受賞した中村修二氏らが立ち上げた米スタートアップ、ソラー(SORAA、カリフォルニア州)に出資した。ソラーは次世代の発光ダイオード(LED)照明を製造する。出資額は約21億円。

ソラー創業者でカリフォルニア大教授の中村氏と同社のジェフ・パーカー最高経営責任者(CEO)らが31日、奈良市内の南都銀を訪問した。中村教授は「日本を含め人類のために『究極の照明』を広げたい」とコメント。パーカーCEOは「市場で展開するための資金として使いたい」と語った。

橋本隆史頭取は「投資銀行業務として海外でもいいものがあれば積極的にやっていく。奈良から最新の技術を発信したい」と話した。

南都銀は本店の応接室にソラーの電球を採用。ソラーの製品は欧米の博物館やギャラリー、高級レストランなどで導入されており、南都銀は国連が定める「持続可能な開発目標(SDGs)」の取り組みの一環として県内の寺社や観光施設、病院などに導入を促す方針だ。

同行は4月に投資助言などを行うソナー・アドバイザーズ(東京・千代田)と「ナント・クロスボーダーVC投資組合」を設立。同組合を通じてソラーとソラーの関連会社に出資した。

ソラーは紫色LEDチップを使用し太陽光に近い光を再現する「太陽光LED」照明を製造。太陽光LEDは色彩が鮮やかになるほか、目の疲れの原因となるブルーライトが少なく殺菌効果があるとされるなど健康面で利点がある。今後製造への参入が増えるとみられるが、同社は紫色LEDに関する特許などを多数保有する。

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ソナー・アドバイザーズ創業8年

2018 OCT 22 1:01:09 am by 東 賢太郎

10月20日でソナーは創業8年となりました。お客様、株主、社員、取引先、家族、友人をはじめ、ひとえに支えていただいた皆様がたのお力添えによるものであり、この場を借りて深く御礼を申し上げます。

自分としましても、幾度か心折れそうになりながらも何とかあきらめずにやってまいりました。それができたのも、もがいているなかで出会いのチャンスをいただいた多くの方々とのご縁があってのことだったというのが実感です。この会社を作ったおかげで本当に多くの素晴らしい方々と貴重なご縁を結ぶことができました。大事にしてまいります。

それと、もう一つ大事だったのは健康です。心身ともに元気だったから前に進もうという気力が途切れることがありませんでした。経営は幾人のパートナーがいようとも、最後に決めるのは自分です。その決断には大きなエネルギーがいるということはこの8年で痛感いたしましたが、それにはベースとなる心身の健康が絶対に必要です。

また、SMCの当ブログを続けることができたということも、当初は周囲からやめろという声ばかりあがったのですが、結果として250万人のアクセスをいただくことになりました。唯一の目的は千年残すことで、それを言うと笑われることもあるのですが、誰が何と思おうと大まじめにやるつもりで、だから続いたと思っています。

事業も続けることが第一ですから、愚直にそれだけを考えてやろうと思います。あきらめないこと、明るい方を見て進むこと、そのために体も心も健康であること。年齢、体力のことから、その維持のためには少々の努力がいるようにもなってまいりました。それを努力と思わず自然にできるようになれるかどうか?ここがほかの何より大事かなと考えております。

 

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大きな吉報と顧問のご就任

2018 OCT 7 1:01:11 am by 東 賢太郎

昨日は大きな吉報があり心底安堵いたしました。我が身を切るような苦難でしたが、切り抜けられたことは天が味方したと思います。2月からいろいろあって順風とは遠い8か月を僕も送りましたが、人生はこういうものと淡々とやって結果的にはさらに体力がついたと自負します。

某省OB、政治家であられるT先輩がちょうどご来社中のおりに飛び込んだニュースで、しばしどたばたしてしまいました。先輩は10月1日付で正式に顧問にご就任くださることとなり夜は赤坂で社員一同による歓迎会でしたが、おりからの吉報の祝杯もご一緒にあげていただいたという最高の一日となりました。

この8か月は想定外の危機対応期になってしまいましたが、新オフィス移転、新人の加入という種もまいており、マイナスが消えた今はプラスだけが残りました。わかりにくい仕事なのですが、新人はすでに立派に戦力化しております。後々にはそんな時期でかえって良かったねということになるでしょう。

もう一人11月に入り20代、30代の正社員が4人となります。箸の上げ下げまでは言いませんが、僕のお願いすることを僕の目線でやっていってもらえれば必ず育ちます。それは僕の責任と愛情で必ずそうします。ただし世間的には大変なので心身ともに耐えられると思う人に来てもらっています。

先輩には自由に経営にご参画いただくつもりです。まったく不案内であられたはずの株式運用に関するご説明と質疑応答を経て、大学教授に僭越ではありますがご思考の回路が同質的で弊職にはストレスフリーということがわかりました。些末な知識はかような方には今後どうにでもなるので当面不要ということです。

経営レベルでは加えてソナーにおいて経験、実績、年齢とも弊職より上の方の招聘を企図しており、年末の株主総会に諮ることを決めました。実働は来年になりますが実現すればそれで組閣終了、弊社にとって大きな飛躍期になることは間違いありません。

 

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銀行で投信を買うと46%が損(金融庁)

2018 SEP 12 5:05:04 am by 東 賢太郎

弊社と事業提携や運用業務パートナーシップを組む申し込みを複数いただいており検討中です。当方からいっさい営業、宣伝はしておらずソナーHP、ブログをご覧になってのことです。設立8期目に入っており、ようやく認知が進んできたかという感触を得ています。

日本の運用サービスはフェイク(うそ)に満ちています。だから表題の結果になるのです。あまりに当たり前ですが。運用というのはインテリジェンスなくしてあり得ません。情報端末の前に座って誰でも得られるインフォメーションで利益が出るなら損する人はいなくなるはずです。ではその利益はどこから出るんですか?馬鹿馬鹿しい程当たり前の質問をしてみても気がつかない人がいくらもいる。だからフェイク業者の利益は出るのです。

弊社は証券会社が調査レポートを書かない中小型上場企業700社を足で歩いて定点観測し、過去20年近くのデータを持っています。世界中どこの業者にもないデータストックがあり、その規模の企業のトータルの時価総額は30兆円あり充分な規模の資金を運用できます。米国ではその規模の企業は上場しないか、しても維持できませんから、この30兆円は日本固有のアセットクラスです。しかも調査されていないので情報の非対称性があり、足で集めたデータに株価のひずみを発見するヒントがあるのです。

賢い運用者は誰もがこの事実に気づいています。しかし20年かけて集めたデータストックは一朝一夕にはできないのです。その成果は弊社の運用助言実績が証明しているので自明です。運用というのはこれが唯一の方法ではありませんが、方法論が明確にロジカルに説明できることが業務の価値の本質です。言葉で説明できない勘や経験やビギナーズラックで出た結果にサステナビリティはありません。そういうのをフェイクというのです。

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横浜富貴楼 お倉

2018 SEP 2 0:00:08 am by 東 賢太郎

子供の頃から分解癖があるのは何度か書きました。今だって理解できないマジカルなものがあると仕組みが知りたくて眠れなくなります。絶対普遍の関心は宇宙にあって、それを調べれば調べるほど、今度はどうして僕はここにいるんだろうというマジカルな事実に直面して一時は哲学書を読みふけりました。宇宙は数学で読み解くしかないそうですが、では宇宙が137億光年先までなぜ数学に従って動くのかという理由はわかっていません(参照・「数学的な宇宙」マックス・テグマーク著)。哲学は数式で書かれませんが、実存という自分がここにいるという真理が数学的でないならそれは宇宙の一部ではないか、数学に例外があるという、それはそれで大問題になってしまいます。

哲学書を読んで理解したことは、僕には理解できないということでした(笑)。結論としてそこまで突き詰めて思考した人のインテリジェンスは物理ならアインシュタイン級だろうぐらいは思うのですが、ではアインシュタインがどれほど知能が高いかということも数学ができない僕には実感がないわけで、リンゴとミカンを並べて両方とも普通よりでっかいですねと言ってる、その究極の馬鹿ぶりには耐えがたく何か別なレファレンスを求めたくなるのです。それがモーツァルトだったというのが話のオチで、カントやアインシュタインの言語は理解できませんがモーツァルトのはわかる。それも頭でお勉強してなんとなくではなく、おなかでガッツリと。人類史上最高峰というものがどんな景色かを僕は彼をモノサシにして計っているのです。

モーツァルトはワンダーランドである。そう思ったのは駒場から本郷に移って法律の勉強に辟易しはじめた頃です。ワンダー(wonder)とは不思議であり、つまり充分にマジカルです。モーツァルトは僕にとって宇宙と同じ存在に見えてきて、むくむくと生来の分解癖が頭をもたげました。哲学書を読み解いた10倍もの、法律書の100倍もの関心と労力をもって彼の楽譜を(それもマジカルに聞こえる特別の部分を)片っ端から調べその道具としてピアノを触りはじめました。社会に出てからもそうでしたが、自分はネコと同じほど本能主導で環境や周囲が左右できない人間と思います。

モーツァルト、アインシュタインにはなれっこない。ではオレが何かといえば、カッコつけていえば金融の専門家なんてものであって、こういう職業は誰でも頑張ればなれるものであるのは自分が一番知ってしまっているわけで、何の誇りも持てないけれどその割には収入は悪くなくておすすめですよぐらいのくだらない結論しか出てこない、まったく馬鹿馬鹿しい人生であったということになるのです。その成仏感のなさからこういうブログを書いてるのだから寂しいことです。

財産は本能の命じるままに使ってしまおうと思うのです。とすると自分の本能はどういう出自のものか、投資する前に調査するのは習性ですからいったん理性で紐解く必要があって、両親とその両親できればもっと先を、つまりそこからしか本能は来ようがないのだから調べる事がまず大事です。その結果、オレというものは当然ながら先祖が複合してできていることに気づきますが、やっぱりこれかなというのはあります。

明治時代に岩崎弥太郎、伊藤博文、大久保利通、大隈重信、陸奥宗光、井上馨、山形有朋などが常客だった横浜・尾上町の富貴楼という待合(置屋兼お茶屋)があって、お倉

https://ja.wikipedia.org/wiki/富貴楼お倉

という芸者あがりの女将がいました。やり手で「坂本龍馬のような女」と呼ばれ、本が出ていて富貴楼を建ててやったのが先祖だったと書いてあります。元勲たちと親交を結んで政治情報を聞き出すためですが実行部隊はお倉でした。彼は実業家ですが株式市場がまだない時代に情報というインテリジェンスの重要性を最初に理解した日本人で、ワーテルローの戦いで戦況をつかみ英国債を売って市場を動揺させて一気に買いに回って帝国を築いたネイサン・ロスチャイルドと似たことを実際にして大成功しています。お倉はその重要な戦略パートナーだったと思われ、最期は横浜で看取られたほど頼っていた様子がうかがえます。

伊藤博文は碑文を書いてくれたし大久保利通はニューオータニの前で暗殺されましたがいま僕はいまそこに会社を構えて机の後ろの窓から毎日その場所(清水谷公園)を見おろしている。いろいろ感じるものがあります。もともとどうして紀尾井町に会社を置いたかというと高台が無性に好きだからで別に何の意味もなし。証券会社への就職を選んだのも因縁でしたが、彼の存在は就職するまでまったく知らなかったので偶然です。

自分の本能と運命がそういうものならば、それに逆らわずにその方向で信頼できる戦略パートナーを世界各所に探して、現実の投資は僕が判断してする。虎の背に乗って走ると降りたら虎に食われる。「騎虎之勢」(隋書、独弧皇后伝 )。彼は相場をそう例えて娘の名前もトラでした。投資というのは命懸けのもの、そのパートナーに男も女も血縁もへったくれもありません。裏切らない、スナイパー。これだけが僕が求めるキーワードなのです。それを実行するに、人類史上最高峰のモーツァルトのクオリティの目線を忘れない。以上に尽きると覚悟を決めました。

 

あいつはどうだ?と聞ける人

 

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サムライとアニメは日本の宝である

2018 AUG 10 0:00:00 am by 東 賢太郎

きのうはハリウッド映画「キル・ビル」に出演した俳優でカリスマ殺陣師の島口哲朗さん(島口哲朗 – Wikipedia)、「進撃の巨人」のボーカリストで世界のアニメファンに著名なシンガーソングライターの小林未郁さん(小林未郁 – Wikipedia)と会食しました。

島口さんが主宰するサムライ・アーチスト集団の「剱伎衆かむゐ」(けんぎしゅう かむい、剱伎衆かむゐ | official website | プロフィール、)は海外で大ブレークしています。いまやニンジャ、サムライ、ブシドーは英語。世界中でブームになりつつあり、アメリカはもちろん今年はチェコ、フィンランド、ポーランドでも公演し、10月にはイタリアの文化芸術賞の受賞でフィレンツェに招かれるなど破竹の勢いです。

ご縁の発端はオンラインTV会社ネクサスが島口さんの動画撮影をしたこと。同社COO岩佐君の人脈ですね。「かむゐ」の殺陣の舞台も観ましたがアートとしても美しく、僕は島口氏がサムライ・スピリットを海外で広めてくれると確信し会食に至ったのです。また、小林さんのアニメのほうも海外人気は半端でなく、パリで毎年行われる日本のアニメなどの博覧会「ジャパン・エキスポ」はフランス人が28万人も集まる。そこで彼女はひっぱりだこなわけで、今日はマニラから東南アジアツアーですでに旅立たれました。

そういうことを日本人があまり知らない。かくいう僕も初めてで、サムライ、アニメは重要な輸出品になりつつあるのは知ってましたが、経済的なメリットのことよりも、それを通して日本人が尊敬されているという事実の方が僕にはとても重たいと思います。キル・ビルの監督のクエンティン・タランティーノやサッカーのロナウジーニョやブラジルの大統領まで島口さんのファンになり、刀や帯を欲しがりサムライ・アートにハマってしまったようなのです(ロナウジーニョ選手Instagram https://t.co/ggWCsUphkr)。

海外で16年生活しましたが、日本の工業製品が評価されたり株式時価総額で米国を抜いたりしてもそれで日本人が尊敬されるということはありませんでした。白人社会で東洋人はまだまだ差別されており、不愉快な経験がたくさんあった。サムライ、アニメはそれを根底からくつがえし、我々日本人を尊敬までさせてしまうというのはバズーカ砲なみの威力があるということです。大事にしない手はありません。

広く海外で舞台に立つ傍ら、殺陣を教える道場を主要都市につくり、Kengido(剱伎道)を広めたいという島口さんの燃えるような情熱には共感しました。先日、ロッテのサブロー選手に感じた「熱くていい奴」、同じものを島口さんにも感じたのであります。Kengidoを広めることは武士道を広めるということでもあり、古くから日本人のもっている「卑怯なことをしない精神」を外国人に知ってもらうことは国益にもなると考えます。

敗戦国ゆえにあることないこと言いたい放題言われてしまっている我が国。忸怩たる思いを抱くばかりですが、世界の青少年がKengidoを習って武士道を地道に知ってくれればいいのです。「そんなこと日本人がするわけないでしょ?」という最強の反論になるではないですか。

 

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「バカの壁」の壁

2018 JUL 16 17:17:33 pm by 東 賢太郎

だいぶ前に「バカの壁」という養老孟司さんの本が評判になって、その題が流行語大賞か何かになった。そういえばあのあたりから「バカ」か「東大」をタイトルにつけた本が頻出し始めたように思うが、昨今大流行の「ネコ」本のはしりみたいなものだったのだろう。

人には無意識に考えるのをやめている境界線があって、会話してもそこで思考停止してしまう、それがバカの壁だという趣旨だった。「人は脳が受け入れることしか理解できない」というくだりで「当たり前だろ」と思ってしまい集中力が切れたが、「そうだろ?だからお前はバカなんだ」と諭されている気分になった。

それを言われるならごもっともで、僕などバカの壁の四面楚歌状態、大バカ者の標本である。興味のないことは考えないどころか、知ろうとも思わないからだ。反対に、自分の関心事がうまく伝わらない相手にはこっちの壁のせいで理解が及ばないので、そういう「合わない人」と話すと完全にすれちがってお互いに不幸な5分が終る。

しかしそれがいけないかというと、そうも思わない。養老さんの言う通り「人は脳が受け入れることしか理解できない」のであって、脳は可変的なのかもしれないが「宇宙の果ては137億光年先です」ときいても学者以外の人は「でっ?」と思考停止するだけだろう。すると世界人口70億人のほとんどをバカと呼ぶことになるが、呼ぶ方がバカだよねという話にもなる。医学部(理Ⅲ)の養老さんをバカ呼ばわりする蛮勇を僕は持ち合わせないが、あの本は医学書ではなく人生訓のようなもので、そうであるならば壁を撤回する労力と時間があったらそういう人とは付き合わない方が効率的ではないだろうか?

しかしあの本は大衆に読まれた。中味なんか理解しなくても題名に使い道があったのだ。議論の場で相手をいじめるキーワードとして「これぞバカの壁ですね」とやると、そこに居る者が全員バカである限りにおいては、東大の解剖学者のお墨付きを得てトドメを刺せるからだ(先に言った方が勝ちだというあまりにおバカな戦いであるが)。そういうものが流行語大賞になるのである。ちなみに何年か前にピケティというフランスの左系の学者をそれに仕立てようという稚拙な試みがあって、こっちはブログで思い切りバカにしたがアッという間に消えてしまった。ネコ本だったのだ。

東大生が優秀という思い込みも「壁」であって、試験で点を取るための諸々以外に全員が優秀という事柄は現役東大生もおそらく思い浮かばないだろう。読んでいる東大生諸君に告げるが、そこを卒業しただけで人生の勝ち組になれる保証はない。「東大生が選んだすごい本」の1位というので何かと思ったら漱石の「こころ」だ。どこの大学生が選んでもおかしくないし、もし10位だったら漱石の価値が下がるんだろうか?昔よく聞いた「全米で大ヒット」と同類のセールストークであり、そんなものはなかったし、おおむね言ってる人が米国人でも米国に住んだことがあるわけでもないのである。

仕事上いろんな人とお付き合いしているが、「バカの壁」だらけの脳の持ち主である僕が着想した仕事の構想というものは東大卒みたいなタイプには分かりにくいらしいことは前々から気がついていることだ。ちょっとややこしく表現すれば僕は常に帰納法的であり、彼らは常に演繹法的なのだ。ビジネスはデータが出そろって確信が得られてから始めても遅いから、その確信はほぼ確実に裏目に出て失敗する。帰納法だって失敗はするが、こっちは成功することもあって、そのリスクを補完するために資本というものがあるのだ。何かを創造して会社を前進させるのに僕は常に内側の壁に直面している。

誰もチャンスの本質とリスク・リターンを分かってくれないとなると構想を自作自演する羽目になるが、それには健康な体と精神と強い心のエネルギーがいる。まあ要するに、とても疲れるのだ。困ったことに僕は実務家にはあまり向いておらず、実行部隊としての有能なプラクティショナー(practitioner)がどうしても必要である。今回は年齢的に最後のトライアルであり、失敗はしたくない。だからプラクティショナーをいつも探しているが、それで有能な人に僕の構想が腑に落ちるかどうかという点が最大の関門なのだ。

最近、デジタル脳一点張りでない人のほうが適役かもしれず、となると東大にはあまりいない女性の方がいいかもしれないと思うようになった。今までは女性というと回路以前にケミストリー(chemistory、相性)の問題があって、そういう物事について僕と合う女性となるととってもナローパス(narrow path)であって、話して楽しいと思った記憶もほぼないのだからかなり革命的なことだ。この仕事は男、というバカの壁を突破したのかもしれない。

 

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紀尾井町旧オフィス雑感

2018 JUN 16 2:02:49 am by 東 賢太郎

先週、某銀行の頭取が弊社ソナー・アドバイザーズ(株)をご訪問された。ノーベル賞学者のご縁がどんどん広がっている。2010年10月、起業のキの字もわからずスタートし、ひとりで便所掃除しながら倒産の影におびえていた日々。ほんの昨日のことに思えるが、今はあたかもそんなことはなかったかのように軽々と毎日が過ぎていく。

人生、必死にやった物事は幾つかあるが、この8年の海図のない航海は日々他人には見せたくない恐怖の連続であって、真綿で首を締めるようなべったりと鈍重な不安の中でもがいた辛さは過去のどれとも比較にならない。叔父はシベリア抑留経験者だったが、大変だったよとだけで多くを語らなかった。ひょっとしてそんなものだったのかもしれないと思ったりもする。

この旧オフィスを構えた時はうれしさよりも、舟を漕ぎだしてしまった、法外なことをおっぱじめてしまったという焦燥感ばかりだった。言い出しっぺだから周囲に見せられない。自信ある風を装う。日々そうして突っ張って背伸びして、それでいて何も起きないのである。資金はどんどん減る。増えるのは恐怖心ばかりだった。

ひとつだけ有難かったのは、苦しくても逃げない性格に産んでもらっていたことだ。だから耐えたという感じがない。とにかくしぶとく、狙った場所から退散せずに居続けた。そうするとやがて運が向こうからやってくるのである。僕はいつでもそうだったから今度もそうさと根拠もなく無謀に信じこむことができた。


若者に声を大にして言いたい。逃げたらだめだ。そういう人は何をやっても苦しいと逃げる。2度逃げたら3度目は苦も無く逃げる。苦しみのない人生なんてどこにもないのだから、まったく自明の理として、結局はそういう人は運もとり逃がすのである。

 

ここまで生きてきて、人の実力の差なんて微小なものだとつくづく思う。学識や学歴というのは、人生のパスポートではあってもソリューションではない。東大を出たら良い人生が歩めるなんてことはまったくない。それで安直に得られた幸せなどとるにも足らない。効いたのは「愚直に逃げなかったこと」だ。その気なら誰にもできる事なのである。

この事務所にぎっしり詰まった苦楽は決して卒業写真のようなノスタルジーの形をとって蘇えるわけではない、どこまでもあの「べったりと鈍重な不安」なのであって、新オフィスに移って過去のものになったわけでもぜんぜんない。今後ソナーがどんな会社になろうと、このブログに原点を示す気持ちで書いて居る。

 

 

紀尾井町WITHビルの玄関前にあったソナーのロゴだ。散々ああだこうだ絵を描いてこういうことになった。この社名は由来があるが、とにかく皆さんが自然に口にしていただけるようになった、何て有難いことだろう。

 

このビルの前にそびえるホテル・ ルポール麹町の地下にPIAZZAという食事処があってそこのサービスランチ(写真)の話を最後に記す。ハンバーグ、エビフライ、ナポリタン、サラダが一皿に盛り付けられ、ライス、スープがついてくるわけだが、まあ一見どうということのない洋定食である。

ところがこれがあなどれない。ハンバーグとフライは必ず作りたての熱さが保たれており美味だ、何度頼んでも見分けがつかないほど同じサイズと味であり、カップで供される玉葱コンソメスープがぬるかったことは一度もない。味だけではない、盛り付けにスキがなく、全品を30センチほどの皿に盛るにはこの分量しかないだろうというぎりぎりの凝集感すら感じてしまう。

支配人は正装で給仕もきちっとしており、オーダーストップの2時前に一人で飛び込んでも客にストレスを与えぬマナーと配慮で席に案内され、整然とことは運ぶ。ナポリタンが乗ってくるところがにくいが昔は高級品であったエビフライが2本というのがまたいい。タルタルソースが適量盛られていながら、よければどうぞとウスターソースの瓶が添えられているのも実に洒落ている。エビは衣負けした小ぶりではなく、まやかしのふにゃふにゃでもなく歯ごたえもしっかりしている。「2本」の魅力は我々の世代でないと通じないのかもしれないが。

一度お試しいただくしかないが、一言でいうなら、洋食文化にそそがれた我が国のものづくり精神の粋すら感じる一流ホテルなみの味とサービスが830円。値段まで昭和のままなのである。これを週に一度は食べていたわけで、もちろんホテル・ニューオータニから歩いてもすぐなのだから先日にぶらっと行ってみたが、やっぱりもう心持ちが違う。もはや終わったことで戻れないものはあるのだ。エビフライをほおばりながら、さて午後はあの難攻不落な案件をどう攻略しようかなと考える。そんな記憶がリアルに蘇えるが、これはもう完璧なノスタルジーに風化しているのがどこか寂しくもある。

 

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名誉にこだわる人の給料の半分は名誉で払われる

2018 MAY 21 1:01:39 am by 東 賢太郎

経営とはやってみれば誰でもわかるが極めて重たい作業である。企業の存続という究極の目標が何より優先する。そのためには何であれ不要なものは捨てなくてはならないから冷たくも見えようし、あいつは人が変ったと言われることもあるだろう。

僕は一点集中型(ネコ型)なので二股はかけられない。受験では野球が、ゴルフでは主夫業が犠牲になった。今はゴルフが犠牲になり2年近く道具に触っていない。シングルになってやめる人は少ないだろうがキープするには仕事が犠牲になるからそうはいかない、とすると「なんちゃってゴルフ」になるがそれはできない性格なのだから仕方ない。

究極の目標を達成するために絶対必要なのはほかをぜんぶ捨てることである。その正しさは受験、ゴルフで証明したから変える理由はない。しかし経営はその両者のように点数の目標がない。だから何を目指しているのか不明になってぶれるリスクがある。これを日々見定めるのは大変に難しいのだ。収益をあげるのはあたりまえであるが、それだけのための企業は世に必要とされない。

若い会社というものは創業者の人格そのもので、その人の「作品」である。作品はやがて独り歩きするが、そこに至るまで自分がぶれないことが絶対必要なのである。ぶれない最良の方法は何か?自分に忠実にやることだ。日々の判断に追われるとベター(better)の選択肢がたくさん出てきてマスト(must)を忘れる。すると知らず知らずぶれてしまっているということになる。

それを避けるには常に本当の自分に徹することだ。「AかBか、Bが得です」という提案は「両方やらないよ」が正解かもしれない。本当の自分という座標軸を常に見据えて、そこからはずれたことは一見おいしそうでも手を出さないという判断をしていかなくてはならない。なぜなら、本当の自分こそ絶対不動の盤石な基準として信頼でき、それがあるから今があるのが事実だからだ。

だから、本当の自分とは何かを知っていることは大変に重要である。これだって、世につれ人につれで付和雷同に生きていると意外に知らないものだ。

幼稚園で描いた絵を見ると電車しか描いてない。自動車、船、飛行機は興味ないから一枚もない。SLもなく電車だけ。それも下半分、つまり線路、台車、床下の機械類だけ子供らしくなく異常に細かくて、上半分のボディや乗客の顔は幼児なみだ。この三つ子の魂そのままに大人になった。

ほかを犠牲にしてクラシック音楽に集中したことはないが電車の下半分に相当するものを見つけたから自分を投影する鏡にはなる。去年10月23日のブログを読み返すと、幼稚園の絵を再度見た気持ちだ。

ブーレーズ 「主のない槌」(ル・マルトー・サン・メートル)

この自分はどうしたって孤独になる。「主のない槌」をブーレーズはムーラン・ルージュの客のために書いたわけではない。僕はあのナイトクラブが嫌いではないが、あそこの客にブーレーズの曲をお薦めする事はないだろう。これはクローズド・サークルの趣味なのでありそんなニッチが先祖のどの辺から来たものかは知らないが、電車の絵を描いたころから自分の遺伝子にあったものなのだ。

しかし、ありがたいことに孤独が好きだ。群れるのは大嫌いであり、幼い頃から祖父に一匹狼だと言われていたからそれが本当の自分なのだ。音楽と知り合ったおかげで退屈とは縁がなくなった。空白の時間があればベートーベンの交響曲をどれでも頭でリプレイできるから何の心配もない。

五年前のこのブログは共感あるのみ。

ショーペンハウエルの人生論

以下、大哲学者の箴言を少し引用して、今の境地でコメントしたい。

名誉にこだわる人の給料の半分は名誉で払われることになる

なんという名言だろう。僕は「名誉(肩書)はいらないから給料を下さい」と上司に言った(名言は後で知ったのだが)。武士は食わねど高楊枝のわが国でそういう人間は誠に少ないが、いまどき武士でいるとどんないいことが起こるのか教えて欲しい。大前研一氏の著書によると日本人はひとり平均3千5百万円残して死ぬそうだ。ということは日本国は3500兆円も名誉資産がある名誉大国という事になる。それが一般国民の生活でどんな幸せになろうというのか。

人間の二大苦は困窮と退屈であり、内なる宝を持っている人にとって退屈はないから「困窮のない余暇」、孤独こそが幸福である

まさにそのとおりと思う。だから困窮はいけないのであって、給料の半分もさし出して名誉を買う余裕などない。そういう人は「最大の敵である同時代人の嫉妬に妨げられる」ときくとああヘーゲルのことかな、ショーペンハウエルはそういう思いをしたのだなあと思う。しかし名誉と一緒で、人に好かれるのに給料の半分を払ってみても孤独の幸福という見返りはないし、親父の名誉で食っていける時代でもないから子供もお金の遺産を残してくれといいそうだ。

現世的な名誉の効果は擬態的な尊敬にあり、徹頭徹尾、大衆に見せるための喜劇にすぎない

僕はお客様の男芸者になりたいとも思わないが、喜劇役者を目指してみようと考えることもない。ほとんどの男は肩書によって擬態的な尊敬を得ているが、名刺がなくなったとき、それが喜劇であったと気づくのだ。僕もそうだった。

いずれ必ず、嫉妬のない後世の知性によって良いものは良いものと評価される

そう願いたいが、僕の生き方を世間が評価してくれることはないだろう。して欲しいのは、ひとえに子孫だ。僕はブログを書いたことで子孫に何がしかを残したつもりだが、そう思ってくれる人が現れるなら生きた甲斐があるというものだ。

 

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