Sonar Members Club No.1

カテゴリー: ソナーの仕事について

ソナー・アドバイザーズHPの刷新について

2019 MAY 22 15:15:36 pm by 東 賢太郎

お知らせ

ソナー・アドバイザーズ株式会社は現行のホームページ(HP)を廃止し、新たなHPを公開致します。公開日は2019年5月25日(予定)です。業務に変更はありませんが、本年5月7日の横尾敬介会長の就任に伴う業容の拡大に添うためです。ブログおよびアクセス欄はこれをもって廃止します。ご理解を賜われますよう、よろしくお願い申し上げます。

東賢太郎

ソナー取締役会長に横尾敬介氏が就任

2019 MAY 7 22:22:06 pm by 東 賢太郎

 

お知らせ

ソナー・アドバイザーズ株式会社(東京都千代田区紀尾井町4-1)は、令和元年5月7日、取締役会長として横尾敬介氏(元みずほ証券株式会社 取締役社長)を迎えましたことをお知らせいたします。

代表取締役社長 東賢太郎

 

 

やさしいおじさんになったつもり

2019 JAN 10 0:00:06 am by 東 賢太郎

さいきん毎日いろいろな方とお会いする機会がありもろもろの話をするが、気がついたことがある。若い人は僕がだんだん自説に熱が入ってくると威圧感を感じるらしいのだ。こっちはそんな気はなくても怖いといわれたこともある。サラリーマン時代ならわかる。でもいまはすごくやさしいおじさんになったつもりだったので、けっこうショックなのである。

香港時代、毎日きわめて機嫌が悪かったらしく、「笑っていてちょうどいいぐらいですよ」といわれて、それはそれでこたえた。飲みニュケーションの場になって初めて「笑われることもあるんですね」なんて女子社員に驚かれるのはずっと若いころからだし、顔が怖いのは仕方ないとあきらめていたわけだが、僕は集中力で仕事するタイプなので「はいってしまう」とどう見えようが周りのことは気にしない。

しかも、集中すると2倍速くやらないと気がすまず2倍短気だ。いまは1.1倍になっているが、それでもソナー案件を何度も助けてくれた税理士のN先生や弁護士のM先生、A先生、会計士のA先生、アナリストのM君など「アズマ経験値」(飲むと酒の肴)が高く、もちろん能力も高く、即座に臨戦態勢に入ってくれるおかげでなんとかもっている。N先生など、あっ、また始まったと楽しんでおられる風情すらある。

とにかく思いついたらすぐやるので、この先生方は外国から携帯に直で「あれを明朝までにやってくれ」、(会議中なのに)「この条文をすぐ直してくれ」なんてのを見舞われておられる。「遅い!ビジネスがわかってない!」なんて叱咤もしてしまった(無礼な話だ)。しかしそんなのは礼儀正しいほうで、昔の部下は例外なく机をぶったたいて怒鳴られている。それでもついてきてくれるなんて、誰でもできることでないのは僕が一番わかってる(僕なら無理だし)。それに最大の敬意を払っているからこそ、長いお付き合いになっているわけである。

僕は徹底した問題解決型人間である。ゴールに最短で達する方法以外になんら興味はない。それを僕以上の速度でできる人は世界にあまりいないと思ってる(野球のピッチャーと同じ、そうでもないとこの仕事はできない)。だから余計なことをしたりくだらない茶々が入ったりされるのが決定的にだめである。そんなの相手にする暇はない。こうやれば解ける、最短の解法はこれだ、という確信なしに僕が動くことはあり得ないし、それを瞬時に共有して持ち場持ち場で必要なことを判断してさっとやってほしい。やれば結局は僕が最後はやるのだから勝率は高く、その人は利益を手にするし成功体験も積める。

いろいろお付き合いが増えてきたし、本稿を読まれる方もおられるだろう。僕以上に上記のことができて収益があげられる方がおられれば、経歴、年齢、性別、国籍すべて不問で、ソナー・アドバイザーズの社長をいつでもおまかせしたい。ことし64になるので、65までには後継者を作らないといけない。なんでこんなに頑張ってきたか?2億円も借金しちまったからだ。返せないから必死に働いた。なまけものなのでケツに火がつかないと本気でやらないが、気がついたらそれもなくなった。相続は終わって無一文だし、事業の引継ぎをすれば断捨離も完了、背負うものがなくなる。

僕は50で野村をやめて55でサラリーマンをやめた。65というのは何ものかではあるだろう。そもそも税金で勉強させてもらって社費で留学させてもらって社会人としては自己都合で何回も「FA宣言」させていただいた。同世代でこんなにわがまました人間も珍しいだろうが、いま30代以下の人たちは、入った会社が終身雇用をキープしてくれるかどうか心配する以前に会社が消えているリスクを考えなくてはいけない。そんなの普通でしょという時代を生きていかなくてはならないから僕のやったことはいいシミュレーションだ。ポイントは、FA宣言は採ってくれるところがあるからできるということだ。つまり労働市場での自分のバリューをあげておかないといけない。

簡単だ。僕が社長をやってもらいたいと懇願するような人物になれば、はっきり書くが、いつFA宣言してもぜんぜんOK。経験者が言うのだから間違いない。「どうすればそうなれますか」と質問するような人は、かわいそうだがなれないからあきらめた方がいい。修行がいるのだ。その場はどこでもいい、与えられた仕事(嫌な仕事、難題であればあるほど良い)とがっぷり四つの真剣勝負をして最後まで完璧にやり遂げる。自分なりに解決する。責任を持つ。それを積み重ねる以外に手はない。解決しないまま何百年やっても、そんな経験は無意味。僕はそういう人は、とりあえず一回は叱る。それで気がつけば脈はあるし、それで治らなければもう二度と叱らない。なぜなら叱ると怖いといわれるし、できればやさしいおじさんでいたいからだ。

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ライオンキングの落日

2018 DEC 23 2:02:08 am by 東 賢太郎

きのう森嶌医師が診療で「音楽は聴いてますか」と質問してきた。「いや、ぜんぜん、その気にならないんでね」と答えながら、それがかつてドツボの兆候だったことを思い出した。彼は統合医療の専門家だから心療内科の意味合いからその質問をしたのかなと思う。「いまは猫ですよ、最高の癒しなんで」。とにかく疲れてる。

仕事はジャングルだと書いたが、そうかどうかは仕事による。僕の場合は「良い投資機会」というものが獲物に見立てられるわけで、だからジャングルの比喩がぴったりくるということにすぎない。株式投資に限らず良い投資機会というのは「嗅ぎ分ける」もので理屈ではない。理屈で分かるものは誰でもわかるからすでにほかの猛獣に食いつくされて骨だけになってるのである。

資本主義はジャングルを肯定する所に成り立っている。一匹のライオンが獲物を全部食ってもいい。ライオンもシマウマもエサは配給制なのが共産主義だ。強すぎのライオンにはレバノン系のフランス人であっても森林管制官からお咎(とが)めが入ったりする日本は和を貴しとなす配給制に親和性がある国民性であり、森林管制官が大勢飯を食えるという側面ですぐれて共産主義的である。かたや米国と中国は相反するように見えるが、ライオンが森林管制官をやっているという側面においては、実は国民性においては非常に資本主義的で似ている。だからこそトランプが習近平をライオンであると察知し、知的財産権にかかわる血みどろのトレード・バトルが発生しているのであり、草食獣の森林管制官がまじめにライオンを取り締まっている日本とはどちらも水と油の国なのである。

ジャングルで獲物を嗅ぎ分ける能力というのは、何度も書こうと思って断念してきた大きなテーマだ。この「嗅覚」は自分で起業して経営をしたり、他人がそれをした会社の株式に投資してそれを疑似体験するということに長年たずさわっていないとなかなか身に着くものではないからだ。どうやって習得しようとある人にはあるものだとしか書きようがない。ジャングルで獲物があれば、同じ嗅覚の他の動物も寄ってくる。基本はそれらはみなハイエナのような敵なのだが、そう思わずむしろ共同したほうが大物を得ることができるのは長年の知恵だ。

この共同ハンターは大事だ。ライオンのハンティングを見ればわかる。僕は長年それらに猫パンチをくらわしてしまう手癖が抜けなかったが、最近になって足腰が衰えてきたせいもあり、むしろそれを集めようと180度趣向をかえた。かといって一人で倒せそうもない大きな獲物を見つけていざっという刹那に、一緒にハントしません?なんて草食獣に声をかけるライオンはいない。しかも同じライオンでも得手不得手があるから選択が肝要である。ハントに役に立たないのに肉を食いに来るフリーライダーは邪魔なだけでいらない。

そのハントのリーダー格になれるかどうかが我が業界の死活問題であり、僕自身がリーダーで長年食ってるわけであり、その感覚は研ぎ澄まされているがそれ以外のことはあんまり興味もない。これを他業界の人にご説明するというのは猫が犬にマタタビの魅力を説くようなもので全く意味がない。証券会社にいた人でも99%は使い物にならない。だからこそ自分の嗅覚で僕に寄ってくる人は貴重なのだ。その人たちは社員になってもらう必要などない。そのほうがコストが安いし機動性は倍加する。それが「伊賀の影丸経営」なのだ。

大手総合証券の強みは引受業務の主幹事ができることで、引き受けた株を「玉(ぎょく)」と呼ぶがそれを握った者がそのディールの支配者、王者であり、いい玉を握れば同業者は放っておいても嗅覚ですり寄ってくる。それを力関係で配分して少しでも多く売らせるわけだ。そうやって需要が多くなれば売値は高くできて発行会社も喜ぶからまた主幹事ができるという寸法だ。そのメカニズムで「ライオンキング」になった者こそがジャングルの王者なのである。

聞けば簡単だがきれいごとの通じる世界ではない。ライオン同士の主従である。支配者になった経験のない者にはとうてい無理で逆に食い殺されるのが落ちだ。僕が野村證券という引受業界で世界のライオンキングであった会社の最盛期に海外でたっぷりと、食ったり食われたりの血みどろの戦闘経験を積ませていただいたのは天の恵みというしかない。向いていたとは思わないが、唯一ネコ科であったからハントの瞬発力では負けない。

しかしライオンにも落日はくる。今の案件が終わったらどうしよう。

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人生初の点滴をする

2018 DEC 22 8:08:25 am by 東 賢太郎

新幹線で名古屋を過ぎるとだんだん血が騒ぎだす。不破関を抜けると関ヶ原古戦場跡の文字が見え、雪を頂く伊吹山をのぞみながらやがて長浜の郊外を走る。ややあって、彦根の佐和山城跡が目に留まり、あれは石田三成の城だったかななどと考えているとあっという間に京都に着いてしまう。秀吉は長浜で初めて城主となり京都で人生の栄華を極めたが、新幹線に乗ってその行程がほんの2、30分で窓の外を通り過ぎるのを見たらなんと言っただろう。

戦国時代が面白いのは登場人物たちが実に生々しく人間くさいからだ。領土拡大の野望丸出しで合戦に明け暮れ、食うや食われるやの虚々実々の権謀術数が尽くされる。しかしこれを戦国時代と呼ぶなら武士が政権を取った鎌倉時代から実質は戦国時代である。世襲による長期安定政権を樹立した徳川家は実質は疑似天皇化していたが、武家政権ではあるゆえにその樹立以前のジャングル状態をあえて戦国と区別したと思われる。その理屈でいうなら中国に戦国時代でなかった時代などないだろう。

自分の企業を経営するのはジャングルで生きぬくことだ。ジャングルに盆も正月も土日も休日もない。ハワイでアロハシャツで休暇をとっても頭の中は安らがない。信長や秀吉がホリデーに1週間も温泉三昧で息抜きする姿なんて誰も思い浮かばないだろう。彼らの気持ちは給与所得者(社長であろうと)には絶対わからないということを僕も経験してみて初めてわかった。だからだろう、そうやってストレスフルな人生を送ったであろう武将たちが命を懸けた関ヶ原のあたりに来ると血が騒ぐのだ。兵どもが夢のあとの文学的な感慨ではなく同胞感からだ。

これを8年やってきた勤続疲労が出たのか、このところ心身とも調子がいまひとつだ。別にどこも痛くも痒くもないが、英語ならout of orderであり、もっとぴったりに書くなら、指は動いていても調律が狂ってるピアノを弾いているいやな感じだ。これを大阪の守口に行って、ラヴィータ・クリニックの森嶌先生に訴えた。「病気じゃないけど心身とも疲れていて万事がすっきりしない」。こんなのを治す薬はない。でも先生のドイツ製の精密な診断機器である「バイオ・レゾナンス」は数値で答えを出してくれる。だからここの予約は数週間待ちで常に満員御礼だ。

ものの30分の検査(といっても服を着たまま座ってるだけだ)で結果が出る。「全身の代謝、血行が弱ってます。”腎”が良くないから鼻づまり、耳鳴り、頻尿です。これは漢方で治ります。臓器のシグナルが全部弱く、脳細胞の膜がストレスにやられる可能性があります。東さん、かなりひどい数値ですね過去最悪の状態です、放っておいたらまずかったですよ」という診断データのリーディングになり、すぐに別室で2時間の点滴を受けろということになった。看護師さんがとんでくる。「すいません、63才なんですが点滴は人生初めてなんで」「ええっ?そんな方おられるんですね、初めてです」。そっちも初めてだったんだ。

「入院したことも、そもそも病院のベッドに寝たこともないです」。これは看護師さんにはひとかどの驚きだったらしく、血管が細いだのああだこうだうるさい患者に細心の注意で痛くなく注射をしてくれた。「これ押して歩いてもトイレに行かれても結構です」。名前は知らないが入院患者が点滴しながら歩く時の車輪がついて薬剤がぶら下がったあれだ、あれが装着されてしまう。とうとうその身になったかと感慨もひとしおなのは、いつもは大丈夫?と心配する側だったが、される側になってみると意外に悪いもんじゃないと思ったせいでもある。

なにせジャングルで戦う身だ。ライフルを構えているそばから「ところで五十肩のほうは最近どうだ?」なんて心配してくれる輩がいるはずがない。つまり入院経験がない以前にケアされた経験がないのだということに気がついた。そうか、はやいことジャングルはぬけだしてやさしくケアされて生きるのも一法だな、すぐボケるだろうけどなんて考える。打ったのは「αリボ酸+VB」と「高濃度ビタミンC」である。点滴しながら森嶌先生がベッドの横にやって来て、ある重要な相談をされた。実は今日来たのは患者としてではない、相談に乗ってくれと招かれたからで、でもそれがなければ点滴もしなかったわけで幸運だった。

内容はまだ書けないが、実現すれば画期的なアイデアである。こうやって血が騒ぐのはまだまだジャングルにいたいからでケア人生なんか到底無理ということも知る。どうやろうかと考えているうちにウトウトしてしまい、終わりましたと起こされたらなんとなくすっきりした感じはあった。帰りに処方されたのはツムラの漢方4種類(かなりの分量だ)、オメガー3、植物発酵由来LPS(リポポ酸)である。「先生、ありがと、来てよかったよ」お礼をいって日帰りしたが、新横浜で降りたのが失敗だった。22時なのに菊名までの混み方が半端じゃない。もう2度と使わない、品川にするぞ。

ソナーは自分が買わない株はすすめません

2018 DEC 1 15:15:37 pm by 東 賢太郎

「自分が買わない株はすすめません」というとたいがい嘘だろうという顔をされる。無理もない、そんな会社は僕の知る限りない。しかし、どんなに世の常識に反していようとそれは本当だ。ソナーは自分の資金でお客様と一緒に買って持っているし、そうでなくてはプロでないし、そういう株を探し出してくる自信があるし、実際できているから会社が8期目に入っている。宝を探す「ソナー探知機」になぞらえて「ソナー」を名のらせてもらっているのはそのためだ。

証券マンとしての僕の原点はこのブログにある。HPのブログ第1号だ。

ソナー・ファイル No1 (10倍になる株を探す楽しみ)

僕は金利が1%だ2%だ何ベーシスポイントだというボンド(債券)の世界には何の関心もない。そんな誤差みたいなものに感応するセンサーはついていない。株も1割2割上昇ではなく、10倍になるかなというのに出会うと初めてセンサーが作動し、全神経が集中する。これは理屈でない、本能的な反応である。自分はネコ科なのでハンティング感覚なのかなと思う。追っかけても疲れるだけだからだろう、ライオンはモグラやネズミは見向きもしない。そんなのを追っかけるのはハイエナでライオンではない。僕はハイエナは好きでない。

「10倍探し」は学校で習った技能ではない。生まれつき好きな嗜好のようなものであって野球やクラシック音楽と同じだ。しかしそこでは僕は素人だがこっちはちがう、というのは「好き」の度合いがちがうからで24時間寝ても覚めてもそれを考えてるわけだが苦痛と思ったことは一度もない。野球や音楽でそれは無理である。やり直せるなら大学は不要で高卒で野村に入りたい。東大やウォートンで習ったことは趣味だ、10倍探しには全く不要であった。野村と他は比べものにもならない、野村でないとだめだ。

ソナーのHPをご覧になって立派な経営理念ですねなどと言って下さる方があるが、あんまりそう思っていない。ハンターとして獲物を捕らえる自信あります、それに便乗(共同投資)しませんか?という経営だから理念というほど立派でもなく泥臭い。血の匂いすら意識すると書けば、まず99%の方は理解できないだろう。それが「ソナーは自分が買わない株はすすめません」の意味であり、経営のコミットメントなのだから嘘でない。並の会社のHPにある芳香剤の匂いのする美辞麗句とはちょっとわけが違う。

なぜ便乗者が必要か。まだ投資資金が少ないから獲物のサイズが限られてしまう。そうなるとハイエナになるしかないがモグラやネズミは10倍にならない。だから「仲間」が必要なのだ。ただし僕は買収する気はない。経営リスクを負う気はないからだ。「買収者に近い発想と分析」で対象を選別し、モノが言える程度には株を持って経営はあまり口出ししない。100%取得した社のCEOを呼んで「君の定年退職は100歳だ」と告げるウォーレン・バフェットに近いと思う。当然ながら彼同様に、日々売った買ったのトレーダーではまったくない。もしこれからうまくいけば、いずれソナーは共同投資者は不要になるだろう。

こういう考えに至った経緯は簡単だ。証券会社勤務で一番いやだったのはモグラやネズミを「大物」のように売ることだったからだ。そのくせライオンのようにふるまっている。なぜそれが嫌いかは、僕の書き貯めた1915本(12月1日現在)のブログをお読みになればどなたもわかっていただけると思う。性格は変えられないし、自分の本性に逆らったことを毎日するほど苦痛な人生はない。何でも好きにできる自分の会社でいやなことをする理由などなく、それを理解されてない方を共同投資者にお招きする気も必要もないし、顔の見えない不特定多数の人の資金を運用する投資信託をやる気もない。

お金をタダでくれる人はいない。だから株を買ってお金が増えるとすると、その知恵をタダで教えてくれる人などいるはずがない。それっぽい本を書いている人は、それができないから印税で食いたいのだ。その知恵というものは、自身のリスクをかけた、体を張った勝負の見返りである。投資信託を買っている方は、運用しているサラリーマンのファンドマネージャーに「自身のリスクをかけた、体を張った勝負」をたったの1~2%の手数料でお願いして「わかりました」とやってくれるかどうかよく考えてみればいい。

「いや、彼はがんばってくれている」と思っている人もいる。それが本当だとしよう。すると可能性は二つある。一つ目、彼は1~2%の手数料で本気でがんばれる人なのだ。そういう人は根っからサラリーマンに向いていて、ハンティングには適性がないから職業を変えたほうがいい。二つ目、運用会社が羊頭狗肉(モグラやネズミを「大物」のように売ること)をポリシーとしている。日本の老舗の大手金融機関は例外なく後者の商法をやっている。

彼らにきっと悪気はないだろう、なぜなら、経営陣にハンター気質の人は一人もいないからジャングルでどうハンティングが行われているかなど誰も知らない。巨人軍のフロントが誰も野球を知らないのとまったく同じ図式だ。それでも十分利益は出るし、お客に売っているのは結果ではなくて「ブランド品を買っている」という安心感だけである。それでも買ってしまう国民がごまんといる。だからそれが自分たちの「守りの経営」だと信じ、「守りの運用」などと恥ずかしいキャッチコピーが堂々とTVで流されるわけだ。

とんでもない。運用は野球やアメフトではない。「守りながら攻めましょう」ということはリスクを取らずにリターンを得ましょうという意味で、そんなことは全宇宙空間において理論的にあり得ない。もしそんな神業ができるなら、そのファンドマネージャーは自分のお金を運用してあっという間に大富豪になれる。その道を捨てて1~2%の手数料でその能力を生かして銀行や保険会社に就職しようという人を探し出すことは、30億円くれる巨人に移籍するかどうか迷っていた広島カープの丸選手をクラブチームに来ませんかと勧誘するよりも難しいことだろう。

日本人はブランド好きで老舗や大手の羊頭狗肉に騙される傾向が強い国民だ。たしかに獲物はジャングルにいるし、そこは生き馬の目を抜く危険な場所なのだ。しかし、ハンターはいわれなくてもそもそもライオンに食われたりしない。そんな人はハンターになれないし、資質もないし、なろうとも思わないのだ。ところがそのことは生まれつきハンターではない性質の99%の人には理解できないし、この洞察は僕だって証券会社で育って途中で銀行系に移籍したからわかったことだ。

新人時代にタバコ屋のおばちゃんに日立の株をすすめたら「で、にいちゃんは何株買うの?」と返された。立派な質問であった。世界に出てみるとまともな運用者はみなおばちゃんと同じ質問を想定して、自分で自分のファンドに投資している。その質問がいかに的を得ているかを示している。日本ではその質問を僕にしたのは40年間であの大阪のおばちゃんだけであったというのは危惧すべきことだ。丸選手はお金でなく男気で広島カープに残ってくれるだろう、信じてるよ、マルちゃん!という気質のまま、そういうほっこりしたゆるキャラみたいな情緒でもって、水と油である運用の世界に足を踏み入れてしまう人が国民のほとんどだということを示しているからだ。

高邁な理論なんか使わなくても真理は誰でもわかるシンプルなものだし、それにシンプルな解答を用意できるのが真のプロだと信じる。そもそも僕は部下が「がんばります」というと「がんばらなくていいよ、結果だけだしてね」という人間だ。プロ野球選手は去年の実績やら毎日素振り千回してますとかはぜんぜんどうでもいい。「わかったから、結果だけだしてね」だ。あたりまえだ、僕らは学者や評論家やセラピストじゃない。プロの評価は、結果だけなのである。結果は数字だ。あたりまえだ、結果とは利益であり、利益は数字だ。自らに利益が出たのにお客さんが損しているという企業はいずれ必ず滅びる。お客さんと利益を一致させるのが「自分が買わない株はすすめません」という経営だ。

 

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「100mクラブ」(井戸を深く掘った人たち)のメンバーはだれ?

2018 NOV 3 13:13:49 pm by 東 賢太郎

ソナー・アドバイザーズの名前が新聞に載ると凄い数のご連絡がありました。中村先生案件はしかし当社は4月に投資してしまっているし過去のことです。12月に次の投資募集があって会社の提示株価はもう5割上がってます。まあ投資というのは利益が確定しないと意味ないのでまだ途中経過ですが、ソナー探知機として目利きは良かったということで気持ちはいいですね

この案件についてはソナーHPにこれを書きました。もちろん書けない秘密がたくさんありますが、一見華々しいかような案件の裏側というものが多少はお分かりいただけると存じます。

中村先生案件の舞台裏

去年の今頃が山場でした。当時弊社はこの部門がなく、2月まで本件は一人でやりましたから僕は社長などではなく完全ハンズオンの担当者感覚があります。凄い経験になったし勉強もできたし、これで株式に関わる全ての業務を人生でやったことになりました。そんな人はまず日本中にひとりもいないでしょう。

さて、いただいた連絡の中に千葉ロッテのサブローさんから「ブログ全部読みました。金融を勉強したいです」とメールがあったのでウチのアナリストSマネージング・ディレクター(実績として株価分析で日本一だ)の2時間講義を入れました。そして「おまえたちも見習え」と子供に檄が飛びました。サブローこと大村三郎さんに司馬遷の史記をおすすめしたらちゃんと読まれてる。それがあって、それなら今回もと思うわけです。ご両親なのか学校なのか、素晴らしい教育を受けられてますね。

これで「100mクラブ」(井戸を深く掘った人たち)のメンバーです。僕は本業の株式で100m掘った感覚でプロ野球で4番を打った人のことを見させていただいてます。野球経験ではありません、あれは10mだからぜんぜん関係なし。ゴルフはハンディ8になったがそんなのも同様だ。10mが10個はだめなんです。これがクラブの極意です。本業といって証券界が長いですなんてつまらんことじゃない、株を買って当てて資産を作ったからです。それ以外に株のプロなんて何があるでしょう。彼には将来野球界で大仕事していただきたいし、まあ僕がお教えするようなことを野球界で知ってる人は絶対にいませんよ。何かプラスになるんじゃないでしょうか。

中村先生も、それはノーベル賞受賞者ですからねもちろんクラブの一員としておつきあいしてます。入会資格?それが僕が100m!座布団1枚!と認めたかどうかだけです(笑)。先生にはなにをもってしても世界で成功していただくというのが僕の究極の目標です。ソナーという会社はそういう方とお付き合いしてお客様も選びます。そんな会社はあんまりないでしょう。100mクラブの梁山泊ができれば、そこからビジネスなんかいくらでも出てくるのです。ネクサスで動画を撮ってる若者たち、我々が選んだわけですから全員がその候補者です。大チャンスが巡ってくるかもしれない、頑張ってください。

そういうことでネクサスは顧問に大学先輩である元経済産業省通商政策課長をお迎えし、ソナー・アドバイザーズは以下のように株主総会で決まりました。

会長ポストについて

 

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米スタートアップに出資、南都銀 ノーベル賞中村氏の太陽光LED

2018 NOV 1 23:23:30 pm by 東 賢太郎

本日の日経新聞記事のリンクをお送りいたします。

弊社ソナー・アドバイザーズ株式会社が設立いたしました投資組合を通じて南都銀行がノーベル物理学賞の中村修二教授の設立した米国法人2社に21億円を投資したという内容です。

https://r.nikkei.com/article/DGXMZO37174840R31C18A0EE9000

 

 

(以下、記事内容のコピーです)

米スタートアップに出資、南都銀 ノーベル賞中村氏の太陽光LED

2018年10月31日 20:00

南都銀行は投資組合を通じて、ノーベル物理学賞を受賞した中村修二氏らが立ち上げた米スタートアップ、ソラー(SORAA、カリフォルニア州)に出資した。ソラーは次世代の発光ダイオード(LED)照明を製造する。出資額は約21億円。

ソラー創業者でカリフォルニア大教授の中村氏と同社のジェフ・パーカー最高経営責任者(CEO)らが31日、奈良市内の南都銀を訪問した。中村教授は「日本を含め人類のために『究極の照明』を広げたい」とコメント。パーカーCEOは「市場で展開するための資金として使いたい」と語った。

橋本隆史頭取は「投資銀行業務として海外でもいいものがあれば積極的にやっていく。奈良から最新の技術を発信したい」と話した。

南都銀は本店の応接室にソラーの電球を採用。ソラーの製品は欧米の博物館やギャラリー、高級レストランなどで導入されており、南都銀は国連が定める「持続可能な開発目標(SDGs)」の取り組みの一環として県内の寺社や観光施設、病院などに導入を促す方針だ。

同行は4月に投資助言などを行うソナー・アドバイザーズ(東京・千代田)と「ナント・クロスボーダーVC投資組合」を設立。同組合を通じてソラーとソラーの関連会社に出資した。

ソラーは紫色LEDチップを使用し太陽光に近い光を再現する「太陽光LED」照明を製造。太陽光LEDは色彩が鮮やかになるほか、目の疲れの原因となるブルーライトが少なく殺菌効果があるとされるなど健康面で利点がある。今後製造への参入が増えるとみられるが、同社は紫色LEDに関する特許などを多数保有する。

 

重かったビル・ゲイツの言葉

 

 

 

 

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ソナー・アドバイザーズ創業8年

2018 OCT 22 1:01:09 am by 東 賢太郎

10月20日でソナーは創業8年となりました。お客様、株主、社員、取引先、家族、友人をはじめ、ひとえに支えていただいた皆様がたのお力添えによるものであり、この場を借りて深く御礼を申し上げます。

自分としましても、幾度か心折れそうになりながらも何とかあきらめずにやってまいりました。それができたのも、もがいているなかで出会いのチャンスをいただいた多くの方々とのご縁があってのことだったというのが実感です。この会社を作ったおかげで本当に多くの素晴らしい方々と貴重なご縁を結ぶことができました。大事にしてまいります。

それと、もう一つ大事だったのは健康です。心身ともに元気だったから前に進もうという気力が途切れることがありませんでした。経営は幾人のパートナーがいようとも、最後に決めるのは自分です。その決断には大きなエネルギーがいるということはこの8年で痛感いたしましたが、それにはベースとなる心身の健康が絶対に必要です。

また、SMCの当ブログを続けることができたということも、当初は周囲からやめろという声ばかりあがったのですが、結果として250万人のアクセスをいただくことになりました。唯一の目的は千年残すことで、それを言うと笑われることもあるのですが、誰が何と思おうと大まじめにやるつもりで、だから続いたと思っています。

事業も続けることが第一ですから、愚直にそれだけを考えてやろうと思います。あきらめないこと、明るい方を見て進むこと、そのために体も心も健康であること。年齢、体力のことから、その維持のためには少々の努力がいるようにもなってまいりました。それを努力と思わず自然にできるようになれるかどうか?ここがほかの何より大事かなと考えております。

 

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