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カテゴリー: ソナーの仕事について

ロイヤル・ハウスホールドは最高級オーケストラ

2021 NOV 27 11:11:28 am by 東 賢太郎

我が職種はアドバイザーだが頭でっかちのコンサルではない。「成功請負人」、つまりビジネス、投資で顧客を勝たせてナンボの仕事である。ということは自分が勝つ力がないと役に立たないし大きな報酬も戴けない。顧客は内外の企業、超富裕層でみなプロ、セミプロだから、いってみればプロ野球のコーチに当たる。プロのバッターが自分は三振ばかりのコーチの言うことなどきくはずもない。

先週は目まぐるしい日々で、某社の会長をお引き受けする契約に調印してスピーチをし、別々な外国の要人と重要な会食を二度行った。

僕は日本の政治に興味もパイプもない。立憲の代表選は候補の名前も知らない。日本の政局はワイドショーネタには面白いが僕の仕事に1円の影響もない。

武器はインテリジェンスのみだ。情報や理論や教養ではない。そういうものすべての集大成として、勝つために必要な行為をいつやるか、それだけだ。

きのうあるクラブでロイヤル・ハウスホールドを飲んだ(というかご馳走になった)。知る人ぞ知るロイヤルワラント(英国王室御用達)のブレンド・ウィスキーだ。昭和天皇が皇太子時代に英国訪問して国王より授かり、友好の印として日本でのみ販売許可が下りたいきさつから英国外で飲めるのは日本だけだ。

この口当たりの滑らかな芳醇さと、のど越しの最後に仄かに残る「甘さ」は上品としか書きようがない。ブレンドの良さは最高級のオーケストラに似る。上品でないロイヤルというのは定義矛盾でしかない。

こういうものを一度でも味わうと、値段はともかくまたこれを注文することになる。ソナーのサービスもこういうものでなくてはいけない。

 

 

 

僕の職業は「ファミリーの長」

2021 NOV 17 2:02:50 am by 東 賢太郎

きのうは帝国ホテルでTくんと食事した。彼が手掛ける仕事に僕なりに興味があり、できる範囲で後見人になろうということである。

ちょっと早く着いたのでぶらぶらした。ニューオータニもそうだがこのホテルも変わっておらず、基本的に僕らが結婚式をしてもらった39年前のままに見える。店は新しく「なだ万」がやっている「讃アプローズ」で、アラカルトの品数があって好きなものを選べるのがいい。

Tくんは40才になるがつきあいは長く、僕がSBIホールディングズの取締役のときのメリルリンチの担当者で当時25,6だ。東大の後輩であり性格が良く数学オリンピックの灘校代表だが文系チックな柔らかいこともわかる。速い会話ができ気に入っていたら、今や雑誌にのる大物になった。

国内でちょろちょろやってる雑魚なんか相手にするなとロスチャイルド家のヒストリーを教えた。雑魚にはわからない話を彼は8割がた分かってリアクションがあった。何も説得したわけではない、創始者マイアーは5人の息子がいたが俺は3人しかいない、もう一人になれと言ったのだ。

彼の世界のことは門外漢の僕にはできない。だからバックファイナンスを数百億円つける。それに着火すれば更に大きいエンジンに点火できる。全部のシナリオは僕が書く。実行部隊は全体を見られなくなるから見なくていい。だから集中して必ず成功させろ、そういうことだ。

こういうのは仕事というより趣味だから苦痛も疲労もない。サラリーマン時代はゴルフと音楽が命で仕事の儀式はついでにしていたようなものだが今は逆だ。畢竟、僕の職業は何かというと「ファミリーの長」になることだった。血縁の家族だけでない、マーロン・ブランドのコルレオーネ家みたいなものだ。

5人の息子プラス5人で10人ぐらいで充分。やれと言ったらやるスナイパーしか要らない。大金持ちにするし一生面倒を見る。それをやって死ぬときに会社がどうなっているかはわからないがこの楽しみがあれば少なくともボケないだろう。Tくんもチャレンジャーだが、僕も最後の最後までチャレンジャーである。

 

ロスチャイルド家のヒストリーに学ぶこと

2021 NOV 10 12:12:02 pm by 東 賢太郎

本稿を書く発端は、ロンドンに赴任した年の12月に行った20世紀最大のチェリスト、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチのコンサートのプログラムにある。きのうこれを書庫で見つけなければ本稿はひょっとすると永遠に存在しなかったから偶然に感謝する。左のページに広告している「NM ROTHSCHILD & SONS LIMITED」にご注目頂きたい。ROTHSCHILDは日本語でロスチャイルドと表記されるが、ドイツ語のロートシルド(赤表札)を英語読みした姓である。財閥の始祖であるマイアー・アムシェル・ロートシルト(1744 – 1812)はフランクフルトのユダヤ人居住区(ゲットー)の住人で、赤表札は市が所有した貸家の通称であり、後にグリューネシルド(緑表札)に移ったが姓は変えなかった。彼が丁稚奉公人から金融帝国を築いて19世紀における世界一の資産家になった出世譚は有名だが、ビジネスの教材として大変示唆に富むので将来のある若者のために、私見ではあるが、僕がそこからどういうインテリジェンスを得て実践してきたかを書いておきたい。他人のヒストリーをどう自分の糧にするかという方法論でもあるかと思う。そしてもうひとつのもっとプライベートな動機は、このページを開いてみた時、即座にええっと思ったことだ。その驚きの一つの理由は本稿の最後に明かすが、もっとインパクトがあった理由は、この8年後にロスチャイルド家の発祥の地フランクフルトに赴任する自分の運命が透けて見えていたと思ったからだ。

話はナポレオン軍が神聖ローマ帝国の自由都市フランクフルトを占領し、支配者(ヘッセン選帝侯)を追い出して財産・債権を没収した1806年に始まる。この前後のヨーロッパを覆う空気を幾分かでも体感していただくために、その年がベートーベンのエロイカ初演の翌年だったことを記すのは意味があるだろう。ナポレオンを崇拝し自筆譜に名を記したとされるその表紙の実物をウィーン楽友協会図書館のご厚意で特別に見せてもらったことがあるが、俗に言われる「怒って破りとった跡」は存在せず、献呈者名の部分に穴は開いていたが字は読めなかった。左の写真は、同曲を初演し、改めて(?)献呈されたボヘミア貴族、ロブコヴィツ侯爵の宮殿(プラハ城)にある初版スコアであり、表紙にはSINFONIA EROICAとある。エロイカは形容詞(英語ならheroic)で、「英雄」と名詞に訳す日本語はミスリーディングだ。Pastoral(田園的)同様に「交響曲」を形容している。ニールセンは3番をSinfonia Espansiva(拡張的交響曲)と命名し4番は形容詞を名詞化してThe Inextinguishable(不滅なるもの)としたが、エロイカは定冠詞がなくSinfoniaに呼応した女性形であるため、明らかに後者ではない。ナポレオン=英雄と見たなら名詞(ザ・ヒーロー)でよかったがそうでないのは、英雄的だったのは彼という人物ではなく、彼のしたこと(行為)だったのではないかと考えられる。大衆が待ち望んだことをやると日本なのに「いよ、大統領!」と掛け声が飛ぶが、ベートーベンはそれをやってくれたナポレオンに「いよ、英雄!」と、彼が英雄的と讃えるべきものをイメージした音楽で叫んだのだ。では「それ」とは何だったのだろうか?

1883年のゲットーの絵画

フランクフルトのユーゲン通りにもうその面影はないが、19世紀までユダヤ人を隔離して住まわせる「ゲットー」があった。一神教の信徒にとって他に神はいない。異教徒は “必然” として迫害するのである。西洋人は横暴、凶暴、無慈悲であり、日本人は温和で優しい民族だと考えるのは表面的だ。多神教が寛容なのである。同様に一概にキリスト教徒が悪でユダヤ教徒が善でもない。少数派で定住地のない異教徒は人類の必然としてマイノリティーの扱いになる。その良し悪しは別として、それが人間の本性に巣食う一面であることは現在のアメリカ合衆国を見ればわかる。そうした “人間の原理” が200年たっても変わっていないのに、1806年ごろまで左の絵のような場所に住んでいたロスチャイルド・ファミリーが19世紀における世界一の富豪になった背景は、キリスト教徒が寛容になったからでもユダヤ人が良からぬ陰謀を計ったからでもない。ナポレオンの出現というジャイアント・インパクトがあったからである。フランクフルトのマイアー・ロートシルトとウィーンのベートーベンは、その意味で同じころに同じ匂いのする空気を吸っていたのである。

欧州大陸を制圧したナポレオンはフランツ2世を退位させ、名実ともに神聖ローマ帝国を壊した。まさにその年こそが1806年であった。野蛮な武力制圧ではあったが、フランス革命の自由・平等・博愛を反映したナポレオン法典がカトリック教会による宗教権力支配のレジームを法的に崩す端緒となった。ふたりが大きな期待を懐いたのは顔を拝むこともない支配者の交代ではなく、階級社会の崩壊という質的変化が民法典で具体化され、担保されることだろう。能力に自信のあるふたりとって願ってもない社会だ。フランツ2世は替わりにオーストリア皇帝になってガバナンスを失うことはなかったため、ウィーンにいたベートーベンにとっては『「神聖」でも「ローマ」でも「帝国」でもない』(ボルテール)と揶揄されるほどに形骸化していたレジームが終焉しただけともいえ、その逆にナポレオンは皇帝として戴冠したことで失望させられる。一方で、ユダヤ人マイアーにとって帝国の崩壊は絶大な意味があった。忽然とブルーオーシャンが現前に出現し、後の欧州を股にかけた一族の飛躍が可能になったからである。

Mayer Amschel Rothschild

帝国での地位を失ったフランクフルトのヘッセン=カッセル方伯(以下、選帝侯)はナポレオンに没収される資産の一部がフランス当局に見つからぬよう、御用商人マイアーに諸侯への債権回収と資産の管理をまかせることにする。ここで選ばれたことはマイアーがユダヤ系のオッペンハイマー銀行で研鑽を積み、古銭の造詣が深かったからだが、金融業(金貸し)を禁じられたキリスト教徒にはそこから派生したお金を扱う様々な技術がなくユダヤ人に頼るしかなかったからでもあった。もとより貨幣経済が浸透すれば王族といえども資金が必要で、フランクフルトにゲットーができたのは自由都市ゆえ宗教の縛りが比較的緩く、商業・金融に長けたユダヤ人に付加的な徴税ができ、緊急の時にはその徴税権を売るか担保にして融資が受けられたからだ。そうして居住権と生活の安全をかたにいわば「みかじめ料」を搾取されるだけだった彼らが自由に金融業に進出し、圧倒的な知識・ノウハウの格差でキリスト教徒からリベンジ搾取する契機をナポレオンが与えたのだ。

マイヤーがゲットーの頭領格であったことは勿論だが、選帝侯に指名させるほど絶大の信用を得ていたことが分かる。この状態を我々は「食い込んでいた」と表現するが、それが伺える人事だ。金融業とは元は銀行(融資)だけを意味したが、彼の出現以降はもはやそうではない。銀行システムは国益をかけた通貨の番人である中央銀行のもとに統合され、インベストメントバンク、プライベートバンク、ファミリーオフィスという証券、運用、銀行、信託、保険を融合した「カネを商品として扱うサービス業の総称」の原型ができ、金融技術において多様な進化を遂げて現代に至る。しかし、製造業や商業とは決定的に異なる点がある。命の次に大事なお金を扱い、任されるのだから業務執行に必要な資質は知識、学歴、経験ではない。絶対の必要条件は信用である。僕は「信用資本主義」を経営のテーゼとしているが、マイヤーの行動に学んだことである。以下に述べるが、彼が創業した複合的金融ビジネスこそ、僕が現在依って立つものだ。フィンテックの時代になっても、金を動かすのは人間であり、そこで働く原理は200年前と変わっていない。

選帝侯の抜擢に応えるべくマイヤーは5人の息子を使ってフランス当局の監視を巧みにかわしつつ、諸侯への債権を秘密裏に回収して選帝侯へ送り届けて更なる信用を得た。これだけでも十分に金持ちになったことは間違いない。しかしそれでは終わらないのである。ここからが只者でないのでよくお読みいただきたい。

彼は以下の2つの手を矢継ぎ早に打った。①「フランス当局の監視を潜り抜けて殿下のもとまで送り届けるのは難しくなった」と選帝侯に納得させて回収財産をロスチャイルド家に信託(運用委託)させ、②同時にゲットーのユダヤ人というドイツ人でもフランス人でもない第三者の立場を逆手にとってフランス側にも取り入り、息子をフランクフルト、ウィーン、ロンドン、ナポリ、パリに置くことで全欧州に独自の通商路と通信網を築いた。実に素晴らしいとしか評価のしようがないが、これははっきりいえば自分を抜擢してくれた主君への背任にもなりかねない行為であり、ダブルエージェントである。現代でも双方代理を無断で行った場合、一方に損害を受けたと訴訟されれば負ける。選帝侯をどう説得したかは商売がら大変興味のある所だ。失業するのだから債権回収は死活問題であり、マイヤーの馬に乗るしかない。その立ち位置を利用し、今流なら「私のエクイティストーリーに投資すべし」(私も儲けるが、あなたも儲かる)と説き、納得させたのだろう。

つまり、彼のしたことは選帝侯とフランスとの「仲介」ではない。どっちも「代理」するということである。とすると両者のスパイになる危険性もある。軍事や金融という国家の命運や自分の生命にも関わる信用商売においてこの芸当ができるというのは只事ではない。二枚舌、三枚舌や八方美人のごときチャラい小手先の技で100年頑張ってもあり得ないことは肝に銘じたい。そんなものは手練れの人間たちには一発で見抜かれてしまい、昔なら殺されるだけなのだ。ひとことで言うなら、「この男なら大丈夫だ」と両側から自然と思われてしまう「人間力のようなもの」が問われるのである。では人間力とは何かといって、ひとことで言えるものではないから矛盾するが、複合的要因が混然となるジャイアント・インパクトの結果、出来上がった結末が格別に立派だった場合にのみ、あとだしジャンケン的に理由として語られるのが「彼の人間力だね」という賛辞だという定義の仕方しか思い浮かばない。だからこれを学校で教えたり、本に書いたりはできない。学校の成績はあまり関係ない。こう言っては元も子もないが残念ながらできる人はでき、できない人はできないのである。

我が国でダブルエージェントに成功して男をあげたのが坂本龍馬だ。英国人グラバーの後ろ盾で不倶戴天の敵同士だった薩長を同盟させ名誉と大金を手にした。命も金も奪われたが、歴史がそう語るからではなく実感として、僕は彼が大層の大物だったことを確信する。しかし、マイヤーはその何倍も大物だった。戦費で財政が苦しいフランスに選帝侯とは別なエクイティストーリーをアピールし、②の通商路と通信網の確保もやったからである。全欧州をほぼ独占した郵便会社であるフランクフルトの「帝国郵便」に出資していたことは有利に働いたろうし、ナポレオン法典のユダヤ人開放政策によりゲットーから出て自由に動き回れ、選帝侯の寵愛だけに依存した不安定な状態から脱却できたからそれに成功したのだ。強い追い風が吹いたのであり、こういう運の強さは事業家には大事ではある。今風には「持ってるね」ということになるのだろうが、僕はこの点については少々異論がある。風は大なり小なり誰にも平等に吹いているのであり、それに気がつくか、それに乗ろうと思うか、乗るための瞬発力があるかどうかだけが人生を決めると思うのだ。そのどれもがあって首尾よく成功した場合にのみ、あとだしジャンケン的に理由として語られるのが「持ってるね」という賛辞の定義だと思う。

さて①と②がうまくいった。カネ、通商路、情報網が手に入った。ここでマイアーがぼ~っとしている人ならばここまでは来ていないから次に打った手はある意味で必然であり、それを見すえてのことだったと思う。まず、③1798年に21才で英国に送り込んだエース格の三男ネイサン(1777-1836)に選帝侯から預かったカネで綿を大量に仕入れさせる。ナポレオンが敵国イギリスとの貿易を禁じた大陸封鎖令で綿は禁輸品になり、市場を失った英国では価格が暴落したが、逆に大陸では品不足で暴騰していた。フランスと通じて築き上げた特別のルートで大陸に持ちこみ、②のルートで大陸の4人の息子が売れば巨利が得られる。資金は流用ではなく選帝侯の了解を得た信託財産の運用だから選帝侯にも利益が出るが、マイヤーの視点からは他人の褌(カネ)でレバレッジをかけて巨利を得たわけだ。短い人生でデジタル的に資産を増やすにはそれしかない。東インド会社が成功した古典的な市場間アーブ、制度アーブであり、わが国では開港した横浜で英国人相手に生糸産地の農家の倅である僕の先祖が同じことをやって成功したが、貧農だからファイナンスに苦心している。生糸は掛け売りになったが株式なら信用取引だからハイリスクだ。選帝侯を口説いてリスクフリーにしたロスチャイルド家の知恵と営業力は半端ではないと思う。

Nathan Mayer Rothschild

普通のファミリーならここで大金持ちになって終っていただろう。そうでなかったから今がある。④ロンドンにいるネイサンは築いた情報伝達網を駆使して1815年のワーテルローでナポレオンが敗けた情報を市場に先駆けてつかみ、本来は上がるはずの英国国債に売りを仕掛けて市場を狼狽させ(今の株式市場で「外人売り」の声だけで株価が下がるのと同じ)、暴落した所で大量に買って更なる巨利を得た。風説を流布したわけではなく、周囲が早耳筋と認めるロスチャイルドの行動を注視して勝手に売っただけだ。カネ・情報の強者だけができるトレーディングの揺動作戦である。①~④のどれもが見事だが、どれも目新しくはない。凄いのは4つの大技を1806~1815年の9年間で連続で繰り出していることだ。まるで大横綱が格下を立ち合いで吹っ飛ばし、つっぱって土俵際に追い込んだ挙句に上手を取って最後は土俵の真ん中に豪快に投げ飛ばした相撲を観たようである。ビジネスを「戦略」で語る人はよく囲碁、将棋に例える。そういう業界もあろうが、相場を相手に生きてきた僕は違う。ビジネスは動的なものだ。チャンスの時に戦略を練っている暇はない。そういうものはむしろ条件反射で体が動くようにしておけばよく、決定的に大事なのはただひとつ、「やる」ことだ。

ロスチャイルド家の先祖の姓はバッハラッハ (Bacharach)といい、ライン川(ローレライの南)にある地名だ。英語読みするとバカラックで、「雨にぬれても」のバート・バカラックの姓だ(彼もドイツ系ユダヤ人)。ユダヤ人と聞くと陰謀論に頭がワープして思考停止する人が日本には多いが、それではナチスに騙された当時のドイツ大衆とかわらない。マイアーは13才で銀行の丁稚になった。25才年長のモーツァルトの父は大学に入ったが彼はそれもない。あったのはのは想像するに目から鼻に抜ける才と人間力、機を見るに敏な爆発的な行動力だ。それがなければ何も起きなかった、それだけのことだ。そのような能力が求められる仕事は何か?営業だ。営業にガク(学)はいらない。マーケティング理論もまったく無用だ。そもそもそんなものを教えてる学者は営業などしたこともない。僕はいろんな部署、階層で仕事をしたが、一番面白かったのは社長職でも部長職でもなく梅田支店にいた末端の営業マン時代だ。その2年半でお金に関わる仕事の酸いも甘いも恐ろしさも全部を体得した。昔も今も、そういうものは仮に言葉で教わったとしてもできるとは限らない。やった者が最強であり、それがまた自信を呼ぶのである。営業とは人に好かれ、説得し、商品を買っていただくことである。シンプルにしてとても難しいが、これができれば他の立場の仕事は何でもできる。これ本当である。

冒頭のロストロポーヴィチのコンサートのプログラムに宣伝を出したN・M・ロスチャイルド&サンズのN・Mとはいうまでもなく三男坊ネイサン・メイアー・ロスチャイルドの頭文字で、これが「ロンドンのロスチャイルド」である。日露戦争の戦費調達が難航した明治政府は日銀副総裁の高橋是清を同盟国・英国に派遣する。高橋はここを訪れ日本国債の引受を懇願したがすげなく追い返された。ロスチャイルド家はフランスからカスピ海油田に投資しておりロシアを敵に回すわけにいかなかったからだが、米国に置いた番頭格ジェイコブ・シフのクーン・ローブ商会を通じて引受けを受諾した。九死に一生を得た明治政府は狂喜し、教科書では日本を助けてくれたことになっているがそんな人の良い話を信じているのは商売を知らない人たちで、ここまで読まれた方にはすでに自明だろう。どっちが勝っても損のないダブルエージェントはロスチャイルドのお家芸なのである。

同社は今もM&Aの助言を中心とした投資銀行業務と富裕層の資産運用(プライベート・バンキング)を行う世界有数の金融アドバイザーである。これも偶然だが僕はロンドン在任中、同社アカウントの担当者を命じられており、出入りして大きな商売をさせていただいた。ソナー・アドバイザーズを創業する時に何となくイメージしたのはそのことだった。

 

 

 

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キャリアの集大成期がやって来た

2021 MAR 18 10:10:32 am by 東 賢太郎

先週金曜のディナーからのことで眠れない。仕事の大きな進展であったのだが、にわかには咀嚼し難く心中は動転した。間違いなく千年待っても2度とない機会で断るという選択肢はない。いよいよこんなものに取り組む時がきたのかと打ち震え、そこからいつ寝たのか、寝た心地もないのでわからない。

昨日はその打ち合わせが午後まであって、どっぷりと疲れてしまった。忍耐力も集中力も落ちたものだ。天気も良いしぶらっと多摩川に散歩に出ることにした。家にいると精神がもたついて、いい発想が出ない。どこへ行くあてもないそぞろ歩きだったが、気がつくと多摩川台公園に足が向いていた。

川沿いの遊歩道は人気の桜並木だ。開花はまだだが、うららかな陽気と春風が肌に柔らかく心地が良い。この感覚、はっきりとしたデジャヴがあった。昭和50年3月20日、大学の合格発表のあと、嬉しいということもなくこんな空気の中を漫然と歩いていたのを肌が覚えている。あれはいったいどこだったんだろう?

公園の川べりに露天の駐車場があり、その先に石のベンチが3列に並んでいる。傍らを進んで見ると一番後ろに若者が前かがみに腰かけていて、足元に犬がいるように見えた。あれ息子かなと思ったがそうではなく、犬はいなかった。視界を邪魔しちゃ悪いなと思い、川寄りのベンチのはしっこに座ることにした。

ここから見る景色はおなじみだ。10年まえ、仕事がまったく取れず、通帳の預金残高がみるみる減っていった。鬱々としながらあちこち電話をしたのがこの場所であり、焦り、恐怖とセットの心ざわめく情景である。先日来の案件を巨象とするなら、あのころ必死に追っかけていたのは蟻んこみたいなものだったが。

その景色の川向こうは川崎市で日ハムの球場があった。武蔵小杉のタワマンがにょきにょきと聳えており、東急東横線のその先が日吉だ。多摩川は大雨による増水で下水が逆流したり大事になったが、その対策なんだろうか、対岸は護岸工事をやってフォークリフトが4台も土手を掘ってはダンプが土を運びこんでいた。

ふと振り返ると、若者の姿がない。あれっと思った。ほんの数分のことだ、立ち去る音もしなかったしおかしいなと三方を見渡したが影も形もない。

実はここは保守派の評論家、西部邁氏が2018年に入水自殺した場所である。例の増水で地形はやや変わってしまったがロープをひっかけた樹はかろうじて残っている。その5年前には、左手に見える丸子橋からウクレレ漫談の牧伸二氏が飛び込んで入水している。そういう所でもある。

右手に歩くと旧巨人軍多摩川グラウンドで大学生が打撃練習をしていた。しばし外野手の後ろから打球を目で追っていたが、視力は1.2あるはずなのにあがったフライが全く見えないことに気がついた。そうか、それで若者も見えなかったんだろう。あたりはカラスがたくさんいて、忍び足で寄るとぱっと散った。

V9時代の巨人軍選手が立ち寄ったことで有名な小池商店は開いていた。家内がズボンのポケットに800円入れてくれていたのでおでんかラーメンでもと思ったが、前に立つと気が進まずやめた。何をしようと、ちっとも気が乗らない。やっぱり、頭はそれでいっぱいなのだ。

知る者は誰もそう思っていないだろうが、僕は仕事においてジェネラリストでなく、限りなく細かくて微細なミスも見逃さないウルトラ専門職である。それをやりこなすイメージぐらいはできているのは、他人には説明し難いが、純粋に技術的な観点に照らしてのことだ。

それが何の役に立つんだと長らく自問して答えが見つからずにきたが、そうか、これをやるための40年の道のりだったのだ。この案件は僕にしかできないだろうし、信頼には報いたい。これが我がキャリアの記念すべき集大成になり、人生も会社も様変わりになり、後になって語り草になる1年がやってくるだろう。

そこから先は先週お会いした斯界の先達のご進言どおりだ。どんどん増えている子供ぐらいの年齢の新しい仲間たちを見守り、仕事をバックアップしながら後進として育てることに専念しよう。みずがめ座と九紫火星の占いは当たってたんだなあと思う。

 

 

我が経営の鉄則は「信用資本主義」

2021 MAR 11 18:18:47 pm by 東 賢太郎

年末年始に皆で苦労した甲斐あってビジネスは3月に入って急展開。先週は大きなMTGがリアルで2つあり、案件が9つ立ち上がった。6月に東証一部企業の顧問就任も決まった。ここから1,2年はそれらを仕上げるのに心血を注ぐことになるだろう。

9つのうち純ドメ(日本で完結)案件はひとつもない。どれも日本と英・米・中・韓・スイスのどれかにまたがる多国籍案件であり、コンサル、貿易、株式投資、ゴールド、仮想通貨、IPO準備などだ。その5か国は僕が何年も住んだり深く関わった思い出深い国々で、ここが我々の絶対の強みである。

以前に「信用資本主義」とブログに書いたが、社員9人のソナーが9個の仕事を同時にできる秘密はそこにある。信用の輪によって動員できる別動隊があるので足りないメンバーは都度補充できる。だから僕の守備範囲内の案件なら受注して問題ないし、各チームのメンバーが活躍し、公平に利益分配にあずかってハッピーになるようにすればいい。それが信用の輪をさらに広げるのだ。

ゼネコンを思い浮かべるかもしれないが、別動隊は下請け、丸投げ先の存在ではない。彼らはチームにおいてソナー社員と同格のメンバーであり、僕もメンバーの一人であり、案件執行は万事がソナー・クオリティで行われる。手抜きなど言うに及ばず、低品質のサービスが嫌いなのだ。

9つのオーケストラを同時に指揮するのはチャレンジだが、数えてみるとサラリーマン時代に30人以上の組織を5か国で9つ指揮したことがあり、そこそこの老練指揮者の部類だ。まったく不安はない。これができる人はそうはいないから、ソナーの仕事はブルーオーシャンでありつづける自信がある。

今回の案件をやる人達と知りあったのはサラリーマンを辞めてからで、15年前の人も8年前の人も去年9月の人も先週の人もいる。ご縁は化学反応だから古い新しいは関係ない。反応は化学式によってするかしないかだけで、するならお会いして瞬時だし、しなければ千年たってもしない。15年前の人とは15年間はなかったが、彼が急成長して大きな反応が起きた。面白い。

サラリーマン時代に多くの方とお会いしているが、それはご縁というよりリレーションだ。大企業の名刺と肩書が呼んだものだ。起業して、それはもうないのだから空虚なリレーションにすがろうという気はなかった。むしろソナーという誰も知らない名刺で出来たご縁は僕にくっついているものだ。それをたくさん作る方がずっと頼りになると信じて10年そう行動した。

ご縁がたくさんできてくると、今度はご縁同士のご縁を作る作業が可能になる。これは実に創造的で、ぞくぞくするほど魅惑的なプロセスである。どちらも僕固有のご縁だから競争者など現れるはずがない、つまりこの点においても100%のブルーオーシャンなのである。それが転がると雪だるまとなる。さらに坂道を自分で転がって、ソナーの成長のドライバーとなるわけだ。

これが「信用資本主義」と名づけたものである。信用は企業の資本である。ない人に別動隊の動員は困難で、やっても足元を見られて高くつく。仕方なく社員にするともっと高くつく。しかも案件がない時は遊びの人材を持ってしまう。これからの時代、そういう経営は自らに足かせをつけ、競争力を失うだけである。立派な本社ビルや社長室も同じ理由で全くの無駄である。

僕はまだまだ道半ばだが、大企業の信用は必要としない人間だったことを証明しつつある。このことは何らかの特別な努力の結果ではなく、親の教えに従って真面目に生きてきた証だと思っている。

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今年は米中とも政治的に大変調あり

2021 JAN 6 12:12:50 pm by 東 賢太郎

新年早々に年が二回りも下の俊英たちが参集してくれました。会議はすべてリモートでやってきていますが、やっぱり重要なメッセージはリアルでないと伝わらないですね。感染者が東京1278人という日だったようですが、完全にプライベートな場所であり心配ありません。

このグループにはどうしても会いたく、お招きしたのです。大きな構想ができる人達と話すのは喜びです。4時間ぐらい話して目的、方法がかみ合いました。こういうブレスト的、アドリブ的な会議は実に生産的だと思います。

もうひとつ、やはり大きな構想ができる別のグループがあります。こちらは外国でクロスボーダーの話です。米国の適確な情報はここから入ります。具体的案件が進んでいて楽しい展開になってきました。

我々は必要に応じて案件ごとに組め、必要ならJVでも資本関係でも持てる方向に進化している感じがいたします。そうしようと意図しているわけでなく、リスクもありますが、マクロの眼で環境適応するとそうなるかなと思います。

お会いしているのはとびきり優秀ですでに実績もある人達で、なにより若い。その気なら何にでもなれた人達がビジネスを選ぶのが自然という時代になりました。勉強が一番でもビジネスはできないのを彼らは知っています。

10年前からの人も去年からの人も昨日初対面の人もいますが僕は万事が是々非々です。関係ありません。2グループを結合したらどんな仕事ができるだろう?たまたま長いことこの道を来たので、どうやらそういう役回りのようです。

今年は米中とも政治的に大変調があり、それが金融、経済に及びます。そこで何がおきるかは現時点で予測できませんが、万人に不測の事態だからマグニチュードが大きいことだけは間違いないでしょう。

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未来予測 『コロナ後の世界はこうなる』

2020 NOV 29 20:20:50 pm by 東 賢太郎

メールで「米政権交代はお仕事にはどう影響しますか?」という質問をいただきました。以下のようにお返事いたしました。

 

米政権交代ですが、仕事という意味ではどちらでも構いません。株が高ければOKというところでしょうか (笑) 。それよりコロナが生み出した新環境が今後どうなるか、ワクチン・治療薬開発の進展があるのかという点が影響大です。コロナ環境での最大の変化は世界規模での生活のIT依存度の高まりですが、それは GAFA依存の高まりでもあるので開発が長引くと不安が出てきます。彼らはすでに国家並みに力がありますから個人情報を混乱に乗じて広範に握られ、ビッグデータによるAI支配力を更に持つと考えています。すでに自動車産業、家電産業、メディア産業、仮想通貨はデータ収集競争のツールですからデータを握る者が他を圧する資金調達力を持ち国家と対抗する権力となるかもしれません。米国のメディアがバイデンに加担する背景のひとつはそこで、それに中国が加担しているのはまず間違いありません。産業に国籍はないので中国寄りになるならないはビジネス判断であり、それに国家、国益という話をどこまで割り込ませられるかですね、それは交易や産業のサプライチェーンを分断する不利益がありますから両者のバランスでしょう。トランプは良くも悪くも強力でしたがバイデンはそれが権力の資金源だから弱腰になるでしょう。民主党は一枚岩でないので失業がまた増え増税となれば自分で騒いでいた米国内の分断は解決どころかもっと進み、アメリカのヘゲモニーは揺らぎ中国を益々利する可能性があります。そんな世になって日本国が安保で本当に守られるかどうかは疑問です。菅さんのいう自助が国家にも必要になるでしょう。日本国の弱みは、そう言いながら経済的繁栄については中国を無視できないことです。ということで日本国民として、少なくとも経済的にはGAFAと中国の株を買っておくしか手はないでしょう。

 

注釈いたします。

 

僕は自由主義、民主主義を支持します。いかなる国家、権力、他人にも服従したくありません。他人を支配したくもありません。日本国民として日本の法律を守り、税金を払い、公序良俗に従います。それ以外は我が儘(まま)に生きます。

ずっとそう考えて生きてきました。生まれた家は中産階級で資産はなく、他人の会社に就職しました。今は自分の会社で働いています。これが我が儘の最たるものです。一番大事な経済面で誰にも服従せず人生を送れるからです。

そこで大事と思うことが2つあります。1つ、身体と精神の健康。2つ、我が儘という自分中心主義が他利(お客様はじめ僕に関わっているすべての人の利益)にもなるようにすることです。あとは自分がうまくいくように集中します。

「米政権交代」も「日本の政治」も「コロナ問題」も、僕にとって「環境」でしかありません。環境がどうなろうと適応するだけです。わかることだけ予測し、自分が関与して意味があることだけやります。それ以外は無駄です。

 

そういうスタンスなので、米政権交代も日本シリーズや女子ゴルフリコー杯と同じくCNNとネットで楽しんでいるにすぎません。

 

個人的にはバイデンよりトランプが好きです。今回の選挙は「八百長試合」と判定が下りトランプ続投となる可能性はあります。しかしそれはそれです。どっちになっても環境適応することしか関心はありません。

さらに加えますと、皆さん米国しか見てません。米国の分断は中国がWTOに加盟して「大貧民ゲーム」で大勝ちし、弱い先進国が大負けした結末にすぎません。ギリシャ危機、Brexit問題とおなじことが米国内で起きているだけです。

震源地である中国を見なくては本質がわかりません、未来も読めません。経済と国防は別物という考えは誤りです。お金がなければどちらもだめです。日本は米中どちらにも偏らず、金持ち国であり続けることが唯一の生きる道です。

トランプが国益を盾に中国を叩いても4年で終わりです。大貧民ゲームは永遠に終わりません。働かない白人はもっと没落します。暴動、宗教対立、人種差別がもっとおきます。バイデンになればそれが4年早く来るということです。

中国=「中共+巨大市場」です。巨大資本に国籍はなく、その意味で中共も巨大資本です。資本主義=市場強奪戦だから巨大資本と中共は互いに引きつけあいます。トランプが戦っている敵はその不可避の磁力であって陰謀ではありません。

巨大資本はGAFAをはじめITの覇者である企業が牛耳ります。自動車、家電、物流、メディア、金融を通じて集めた個人情報が集積したビッグデータを握った者が全産業を支配し資本も集まります。産業のコメは石油でなく情報になります。

国家は無国籍IT企業(GAFAなど)が強大化して自国民が貧民化すると徴税権だけで食えなくなります。企業と国家がお金を奪い合います。市場、人口、情報集積力で優位な中国が20年ほどで米国経済を抜き世界一になります。

経済力1位の国が軍事で2位はありません。北朝鮮も抑えられない米国が中国の軍事大国化を抑えられるはずがありません。Quad(日米豪印)で1位に均衡してバランスをとった平和(非戦争状態)をキープできるかどうかです。

以上のことは産業革命時代の勝ち組からAI時代の勝ち組にヘゲモニーが移行する自然な動きです。国家という切り口で見るより資本集積度で見ないと誤ります。日本国が関与する余地はほぼありません。「環境」と割り切るしかありません。

日本国に生きる個人が関与する余地はまったくありません。経済的に豊かであり続ける保証もありません。自由主義的に楽しく生きて子孫もそうあって欲しいと思われる方は勝ち組に投資しておくぐらいしかありません。

 

僕個人的には日本国が没落するなら外国に移住する選択肢もあります。さらにはコロナが作った新環境では仮想空間上の「リモート企業」が作れます。情報だけ共有して経済活動を仲間として行い利益は均等に配当します。

それを昇格して「リモート国家」もありです。各人は居住国の法律、警察、病院等にお世話になって税金は各々の国に支払いますが、同じ国民の規律で行動し、情報を共有して皆で生計を立て、送金は仮想通貨で為替リスクなく行います。

かつてユダヤ民族、華僑が苦難を重ねて作った非国籍ネットワークがゼロコストで作れ、コロナが生んだ「リモートワーク」環境が運営を容易にします。これは失敗の歴史であるアナキズムやユートピア思想ではありません。

まず高収益のリモート国国営企業を設立します。どこの国でも構いません。その株に全国民は出資し、各国で配当で暮らします。それを何社も増やします。世捨て人や空想家でなく、勝ち組リアリストによる国家です。

僕は今月に仲間3人で「リモート企業」を設立しました。「国家」を計画している人も現実にいると聞きます。まったく絵空事ではありません。ITは私人の生活と国家の在り方を変え、それにコロナが拍車をかけたと後世は語るでしょう。

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ソナー・アドバイザーズ(株)創立10周年

2020 OCT 19 23:23:34 pm by 東 賢太郎

お蔭さまをもちまして10年となり、青山で記念の昼食会を行いました。スピーチをしながら来し方を思い浮かべましたが、10年は長いようであっという間でありました。さしたる理由も覚悟もなく証券界に飛び込んだのが41年前。その一番最近の舞台がソナーだったという事になりますが、してきた仕事は同じですから自分の中ではずっと一貫した大河のようなものです。

まず御礼したいのは、海のものとも山のものともつかぬ時に出資して下さった株主の皆様です。起業を思い立ってすぐに自信満々で香港、インドネシアまで行きましたが、何人と会っても資本が1円も集まらず、人生途方にくれました。退職して名刺のない自分の無力を思い知りました。そこから立ち直らせていただいた株主の皆様のご恩は忘れません。

そうして2010年10月20日に事業をスタートし、素晴らしいお客様との数々の出会いがございました。証券界で41年やって来られたのもその喜びあってこそです。とても大事なことは、起業以前から存じ上げていた方はおられず、出会いひとつひとつがソナーの歴史になったということです。我々はお客様の為に働くことで歴史を作っている、そういう意識を堅持して参ります。

そして今日この日、ソナーの10年目という特別な場を共有していただいた役員、社員の皆さまには感ずるものがございます。41年にわたり多くの先輩、同期、後輩の方々と苦楽を共にしましたが、ご縁には「時」というものがあります。何人も左右できず偶然に見えますが、僕はそれに意味があるという経験を幾度かしてきました。また、ここにはおられませんが、今あるのはこれまでソナーにご縁があった方々全員のお力添えの成果でもあり、心より感謝申し上げます。

いまソナーは9人、社員ではないですが近しく仕事をして下さっている方々をいれると20人ほどが事業を支えてくれています。そのうち、10年以上前から知っていた人は3人だけです。お客様もそうですから、僕自身がソナーといっしょにブランドニューの人生を築いてきたという誇りがございです。過去の小さな成功体験にこだわると大きな成功は来ないと信じ、これからもそうあるつもりです。

コロナは世の中がどう変わるか誰もわからないことを教えてくれました。だから、どう変わっても生きられるようにしておくことが大きく稼ぐことよりも大事です。それには会社を無用に大きくしないことです。小さい組織なら、社員一人当たりのリターンを増やすことでモチベーションは高くなり、同時に、変わり身の遅さが理由で倒産するリスクは低くなります。どう考えてもコロナ後は得なのです。これからそういう時代になると思います。

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魅力ある株を探しだすことは最大の趣味

2020 SEP 13 1:01:11 am by 東 賢太郎

ソナーという社名はソナー探知機からとった。それは僕の最大の趣味が、魅力ある株を探しだすことだからだ。野村時代にドイツでSAP、香港で超大現代農業という株を見出し、どっちも株価は10倍になった。飲み屋で中国人のお姉さんに儲かりましたと感謝されたが、一介の証券マンが世間様のお役にたつなどその程度のものだ。中国人もアメリカ人も不労所得はいかんなどと辛気臭いことを言わないのは実にすがすがしい。労働は尊いものだという価値観が日本にはあるが、キリスト教国では労働は悪であって、だから早く帰宅するし休暇も1か月も取る。ドイツ人などその最たるものだ。別に日本の文化にケチをつける気はないが、だからといってお金に働いてもらうのがおかしいということはない。この妙な考え方がコロナ経済下で二極化批判のダシに使われるなら人生百年時代の日本国民の資産形成には絶望的な話だろう。

僕は勤勉実直でお堅い銀行員の息子である。「アリとキリギリス」や「小原庄助さん」の訓話で育ち、二宮尊徳は偉いと教わり、「学生の仕事は勉強だ」といわれて官僚養成所の学校に進んだ。労働が尊いと思うようにはならなかったが、食うために働いて自助努力するのは当然という価値観はできた。そこまでは親父の計画通りであったが、無計画にアメリカへ2度行って放浪し、本能に従って進路を勝手に決めた。計画からは180度ずれ、親不孝になってしまった。なぜあんなに熱病みたいにアメリカへ行きたかったのかは長らく謎だった。どういうわけか、ほんとうに忘れてしまったのである。ずっとベンチャーズの影響だろうと納得していたが、ちょっと動機としては弱いと思っていた。ところが先日、CS放送で刑事コロンボをやっていて、「これ、夢中になって見てたよなあ、こうやって犯行がバレるんだよなあ」となつかしく思い、いつごろだったかなとwikipediaでシリーズの初回放映日を調べてみたら、まさにあのころだ。そうか、これだ。

思い出した。成功者でセレブである犯人たちの大豪邸だ、それが頭に焼きついたのだ。やっと合点がいってくる。なるほど、だから最初に行ったのが西海岸だったのか。あれに憧れて渡米し、ハリウッドやビーチの豪邸を眺め、ああいう生活ができる富がほしいと思って帰ってきたのだった。劇的なカルチャーショックだったのは、アメリカのセレブに官僚やサラリーマン出身はいないことだ。会社を興した事業家であり、歌手やスターであり、スポーツ選手であり映画監督であり、弁護士や医者であり、何であれ才能で輝いて自営業で自由に生きてる連中だ。そうでなければMBAをとってウォールストリートでサラリーマンとして高給を取って元手と人脈を作って勝負するわけだが、これは才能がないほうの連中の道だ。

そういうことをカリフォルニアで現実に見知って、ウチに資産はないから自分で稼がなくてはいけないと思った。なんのため?ああいう家に住むためだ。男の人生最終の通信簿はどんな家に住めるかだと思うようになった。あんまり子孫の名誉にもならない話だが、僕はそんな動機でなんとなく進路が決まってしまったことは否定できない。菅さんが上京して段ボール工場で働きながら天下国家を動かす道を志したと聞くと恥ずかしくなる。しかもサラリーマンという一番なる気のないものになったわけで、その理由はといえば何の才能もなかったからだ。才能というのは先にあるのではない、やってから、あったねとなる。だから何もしなければないし、やってみないとあるかどうかは誰にもわからないのである、などと今になって慰めてもいるが。

最大の趣味が魅力ある株を探しだすことだと知ったのは野村證券に入ってからだが、日本のウォールストリートで富を作りたいのだから当然だろう。10倍になる投資というと株しかない。1、2割もうかるなどという話にはさっぱり興味がなく、30年も証券マンをやってきてお客さんに債券を売ったことは一度もない。こういう人間にとって、個人営業で大坂を駆け回った平社員時代は楽しかった。君は面白いやつだと、小僧が絶対に会う事もできない大物のお客さんたちにかわいがってもらったからだ。そこで株式投資を通して生活やお金への考え方や処世術をじっくり学ばせてもらい、実は素顔は名刺からは想像できない普通の人だという事もわかった。

役員や拠点長になりたくて頑張ったからサラリーマンはやっていたわけだが、その動機は出世すれば大いに給料が上がるからである。しかし、なってみるとそれでは足りない。トップになっても大したことはないだろう。すると、職務規定で株を買えないという本末転倒は人生のゴールに向かうにはナンセンスだったし、自己都合の退職はいずれ来るべきものだったと思う。起業が絶対だったわけではない。デイトレーダーでもよかったが、出資してくれる方が現れそれはなくなった。人様の資金を増やすとなるとひとりでは弱いからだ。そこでSくんに出会ったことは幸運だった。渋谷の中華料理屋で初めて会って、彼と会社をやろうと即決した。同じ趣味の持ち主だったからだ。

生命保険会社で運用キャリアをスタートしたSくんは儲かる株を探す求道者でありマイスターである。何時間語り合っても疲れない、そこが同じなのだ。こういう仕事はいい意味でオタクでないとできない。Sくんがやって資金は3倍になったがこれは偶然でも不労所得でもない、あらゆる経験と知恵を使って労働して出た利益である。だから報酬は相応に頂くしお客さんにご満足いただける。知恵の勝負で労働が見えにくい金融業は成功して顧客満足があってナンボだ。成功報酬なるものを成功率5割の人がもらう資格はない。一発屋がビギナーズ・ラックでもらえるものでもない。満足な結果を5年以上継続して出すのは統計的に至難とされる。彼は20年も出している。説明はいらない、それがすべてだ。

僕に彼の才能はない。ただ彼が異能の人だと見抜くことはできて、組む利があると判断した。彼のほうはデイトレーダーでも問題なく食えるが、なぜ僕と組んだかというとそのほうが利があるからだろう。彼の利と僕の利は中身は同じではないだろうが、会ったときに1+1が2以上になるとお互いが思ったということだ。パートナーシップ、成功するwin-win関係とはこういうもので、こと人に関しては直観、第一印象を大事にしている。見かけや服装ではない。話してみないとわからない。どんなに家柄や履歴書が立派でいいと思っても、僕は理屈ではなく決める。どうして自分がそうしたか自分にも説明はできないが、それに逆らわないことにしてきて失敗してないからそれでいい。

だいぶ後になって執行役員のKくん、Dくんが加わった。基幹の業務ラインが2つになって大臣がもう一人必要となり、経営全般に官房長官が必要になったからだ。僕はプロ野球のスカウティング以上に学歴を見ないが、結果的に慶応4人、東大2人になった。非常に満足なのは9人に重複がなく特技がクリアに違うことだ。僕自身もプレーヤーのひとりであり、名刺には社長兼CEOとあるが対外的にそういう “配役” を演じているということにすぎない。では対内的に指揮者かというと、9人が同じ曲をやることはまずないからそうでもなく、僕が指揮台に立っていると客席が埋まるという意味でだけ指揮者だ。

この「ゆるい」組織は気に入っている。全員がプロのプライドと時間を持てるし、貢献度に応じて利益配分を受けられる。なぜそうしたかというと単純で、若いころ自分がそういう会社に入りたかったからだ。こうすれば専門性の高い人のモチベーションとパフォーマンスは上がるし、求人においても他力本願のサラリーマンは来なくなり、自信のあるプロが寄ってくるのである。そして、ラッキーなことに、この組織はリモートワークになってもダメージがないことがだんだんわかってきた。むしろコストをセーブできるかもしれず、要は、コロナはあんまり関係ないという事だ。

魅力ある株を探しだすことは推理ゲームである。株がその他(債券、FX、仮想通貨、ゴールド、原油など)と違うのは対象が日本だけで3500銘柄あり、その個々に “ファンダメンタルズ” と呼ばれる企業業績のデータがあるからで、株価をモデル化するならば複雑な多変数回帰分析が必要だ。その他のほうは対象も変数も圧倒的に少ないから解析のインテリジェンスで優位性を持つことができず、結果的に長か半かのバクチに近くなってしまう。しかし、もっと重要な差異はというと、株価は企業価値そのものでありすべての経営者はそれを増加させようと人生を賭けて努力していることだ。円レートや金価格を高くしようと頑張っている人など世界のどこにも存在しないが、すべての企業には手金で勝負をかけたCEOがいる。つまり株価には常に上昇バイアスがかかっているといえる。参加する価値のあるゲームではないだろうか。

しかもゲームに勝てば運用益というお駄賃がもらえる。払ってくれるのは市場であり、相手は匿名性のあるリスクマネーだから恨まれることもない。短い人生で普通の人が資産を10倍にし得るのは株しかないし、いくら儲けても世間様にご迷惑にならないのも良さだろう。日経平均が上がっても株を持ってるのは富裕層だから庶民には関係ないなどという政治家がいるが、こういう人は浅知恵から株をバクチと思ってるのであり、払えるはずのない年金で国民をごまかしているのである。コロナが長引いて世界の政府は財政出動と異次元金融緩和を継続せざるを得ず、それは図らずも国家が株高政策を採ることを意味する。それを税金で行うのであれば庶民に小口でも株を持たせ、国家と利害の一致したポジションを取らせてあげるよう適切な投資教育を行うことが善政なのではないだろうか。

僕は自分の感性という探知機で見つけた企業の株とコールオプションをソナーという蔵にがっつり貯め込んできた。あと2年ぐらいでそれがIPOして何倍になるかは時の運だが、不発でも2倍だろうし10倍も夢でない。だから来年までワクワクドキドキして過ごせるわけで、これぞソナーを作ったご利益と天に感謝する。たぶんあと2、3発の「弾込め」をすれば後進に道を譲って後顧の憂いなき人生になろう。娘が健康を心配してくれて、お父さん仕事しすぎだよ、もういいから人生楽しんでと言ってくれる。ありがたいことだ。でも僕にとってこの仕事は労働ではなく最大の趣味なのだ。他は全部捨ててもこれだけは残るものであり、尊いとも思わないが嫌と思うこともなく、すでに理想郷であるショーペンハウエル的幸福に近づいているのだ。オーストラリアか屋久島の好きなホテルからリモート参加なんて形なら80になっても後進のお役ぐらいには立てるだろう。

ところで、証券ビジネスへと背中を押してくれたコロンボの豪邸だが、もう家はあるしあんなでかいのをいずれ家内と二人でとなると猫を増やさなくてはいけないだろう。そのためというわけではないが、先日に、野良だった4匹目のフクが来た。こいつは気が良いしオスの黒猫であることに大きな意義がある。福を呼んでくれそうだしクロが2匹で黒字経営と縁起もいい。そして何より、我が家は猫を入れると男女比が2:6と劣勢であったが盛り返すこともできるのである。

 

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必然は偶然の顔をしてやってくる

2020 JUL 10 18:18:40 pm by 東 賢太郎

さっきニュースで英投資会社スローン・ロビンソンが閉鎖を決めたことを知った。ヘッジファンド業界が厳しいとは聞いていたが驚くしかない。僕にとって同社との出会いはどんなドラマより劇的だった、なぜなら、それがソナー・アドバイザーズという会社を生んだのだから。

 

僕は2010年にみずほ証券を辞めてフリーランスになり、理想とする金融業務を行う会社の設立に全身全霊をかけていた。出資を仰ごうとまず香港、インドネシアに飛んで超富裕層の華僑にプレゼンテーションをしてみたがうまくいかない。自国市場の方が日本より成長率が高いのがネックだった。

作戦は難航したまま半年が経過していた。ニューヨーク在住のY君からメールをもらったのは6月5日の夕刻、成田空港でのことだった。香港で断られて真っ暗な気分で帰国し、成田エクスプレスの到着を待っていた時だ。

「東さんとは気が合うと思います。電話しておくので、すぐにロンドンまで行って下さい」

すぐY君に電話した。心が躍った。人生最悪の時に人生最もエキサイティングな話と思った。電車が来たときに、もうロンドン行きが決まっていた。

その相手が、1兆6千億円の資金を運用するスローン・ロビンソンの創業オーナー、ヒュー・スローン氏であった。面識がなかったが、シティきっての日本株投資のプロである。こっちもプロである。わかってくれるはずだ。もらった時間は午後1時から2時まで。その1時間に賭けようとロンドンに飛んだ。

陽ざしの強い夏日だった。1時のアポの直前まで大英博物館のベンチで資料を盛大に広げてプレゼンの仕上げをしていると、通行人が怪訝な眼を向けた。構ってる場合じゃない、こちとら失敗は許されないのだ。ふと思い出した。こういうことは新入社員だった梅田支店でもあった。それで大坂財界の大物をお客さんにしたじゃないか。じたばたしてもいいことない、開き直ってやるだけだ。

スローン氏は年格好は同じほどのオックスフォード出の聡明な紳士だった。Y君の直感通り、すぐに意気投合した。6年間シティで日本株を売っていた頃の、緊迫はしているが何かが起きる期待にも満ちているあの空気がおだやかに部屋を流れた。プレゼンはほんの30分で終わり、雑談になって2時間ぐらいになった。同行していた息子を呼んでツーショットまで撮った。返事は快いものだった。

スローン・ロビンソンのオーナーがスポンサーになったということは周囲でいっぱしの話題になり、まだ設立してもいない僕の会社の信用になった。おかげで別の方からも出資をいただき、2010年10月20日にソナー・アドバイザーズ株式会社は誕生した。すべてはY君のくれた洞察力に溢れるメールと、スローン氏との好意に満ちた2時間から生まれたものだ。

今も出会いの瞬間は昨日のように覚えている。何も言わずに握手しながらしばらく彼の眼をじっと見て、信用できると思った。付き合いを始めてみても、その判断は裏切られなかった。40年この仕事をして何千人の眼を見てきたか数えようもないが、そういうものなのだ、人種も年齢も性別も宗教も学歴も職歴も握手も、その全部を束にしても、眼よりものを言うことはない。

 

昨日の東京はじとじと雨だった。梅雨は苦手だ。6月のグァムが意外にましだったのでこれから毎年そっちに逃避しようと思っていたが、コロナでもう難しくなったかもしれない。ZOOMで業務は進んでいるが、いかんせん3か月もステイホームすると外へ出たい。感染はできないから三密は禁忌して近場をジョギングする程度だが雨でそれもできない。

スローン・ロビンソンが閉じるというニュースは、じとじとした気持ちをぴんと引き締めた。そんなはずはないだろう。まずこの記事ほんとうだろうかと疑った。英語のニュースソースを調べると、それは2日前の7月6日に発表されていることがわかった。誤報ではなかった。その日をもってスローン・ロビンソンは消えたのだ。

7月6日・・・

ちょっと気になって、2010年の日記帳を引っ張り出した。大変な時だったから記録のために日々漏れなくびっしりと出来事を書きつけてある。ページをめくりながら、だんだん「ひょっとして」が強くなる。あった。やっぱりだ。

プレゼンをしたあの日は、10年前の7月6日だった・・・

これは僕の胸中で既視感を呼ぶ。こういうことは過去に何度かある。偶然といえばそれまでだが、偶然にもいろいろ種別があって、生きてることも我が両親のもとに生まれたのも、自分で決めなかったものはみな偶然なのだ。ところが、自分で考えて決めたはずなのに実はすでに決まっていたかもしれないと後から強く感じること、いうならば、

必然は偶然の顔をしてやってくる

というものが、この世の中には存在しているという気がしてならない。実はどこかで先に決められていて、その選択肢を僕が選ぶことも決まっているのだが、それに気づかないようになっている。だから「あれは運命だった」みたいな後付け解釈が施される。あの日に巨大な王国に見えていた1兆円の会社が、これから作る僕の会社より先に消えるなんて何億分の一の確率もあると思わない。

必然はきっとプログラムされている。そう思う。ぴったり10年とはいかにもプログラムっぽい。誰がしたかは誰も知らず、アインシュタインはそれを神だといった。我々に見える物質(元素)はぜんぶ足しても宇宙の4%しかない。我々は96%の部分に何があるか知らないし「4%世界の常識」に合わないものは「そんな馬鹿な」で切り捨てている。重いものを受け取った気がする。

 

僕の運命を変えた広島カープ

 

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