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ゴルフ、なめたらあかんぜよ

2023 AUG 13 14:14:52 pm by 東 賢太郎

スマホで台風6号の進路を見ながらまずいなあと思っていた。予報は8月9日だけ雨である、前後は晴れだけど。なんちゅうこった。まあゴルフはグリーンが水たまりにならなければできるが仕事の佳境で昼夜逆転気味だったのがちょっときつい。4時に起きるのは最悪寝なけりゃいいさと割り切ったが、新幹線を軽井沢駅で寝過ごさないかが心配で、コーヒーをあてにしたがワゴン販売がないらしい。降りた。よかった。ほっとしてのんびり歩いて集合の改札口に行ったら、皆さん東のことだからと心配して電話が入っていた(気づいてない)。それほど眠かったし信用もないのである。

「ゴルフはたぶん7年はやってないですよ。ええ、クラブも触ってないです」。そう言いながら大いになめていたわけであり、気に入ってたゴルフバッグは猫に爪とぎされてポケットがずたずただ。まあそういうのを気にしなくていいというか、Sさんはもう40年来のつきあいだし個人的に何回もやってるし、彼の会社のコースで野村證券はコンペもさせてもらってた。この日は財界著名人の某さんも一緒だ。台風だししょうがないねと雨は無視である。練習は結構ですとパットもせずに1番ホールのティーに立つ。みっともないショットはできないがこういう緊張があると僕は大丈夫なのだ。ナイッショ―!!キャディーさんの甲高い声が響く。自分でも信じ難い快心の一打が真ん中に飛んだ。おい、なんだよ。これで7年ぶりかよ~。

それが嘘でないことを証明するのにそう時間はかからなかった。まずアイアンでトップが出だした。あれ、おかしいな。音はしたが球は2メートル先だ。そういうやあ昔あったぞこんなのが、思いっきり振ったらザックリとターフ(芝)だけ飛んで球はそのままなんてのが。アイルランドの豪雨なんか手がすべって飛んだのはクラブだけだった。おかしいなと思ってたら今度はシャンクが出だした。それも2発連続だ。やばい。バンカーでも出てなんと5発叩いた。「すいません、いきま~す」。右斜め前45度の人に声をかける。

皆さんの足を引っ張ってしまった。10メートルぐらいのパットが入って、それでいてアウトのスコアは堂々たる60である。ランチだ。やめようかという声がかかる雲行きでもあったが、天ざる蕎麦をすすっていたらなんと窓の外が明るくなって雨はほぼあがっているではないか。オッケー、いきましょう。気持ちを入れかえて10番のティー。ドライバーを一閃するとチョロである。これはまずいとスプーンを取り出して一閃。ちょっと変な手ごたえだぞ、やばいな、まさかOBかよ?球は頭を叩かれて湿った地中にめりこんで埋まっていた。Sさん、2打でドロップでしたっけ?まあそれはいいんじゃない(笑)

10番ホールから見える11番はもこもこの霧の中である。中にカートが侵入するとそこは大雨だった。遠くの方で低く雷鳴が轟く。あれまずいね、近くなったらやめましょう。誰かの声がした。おお、そうか、やるんだ。みなさん昭和の根性が立派だ。あれっと思うと傘が1本ない。落としたらしい。なんとヘッドカバーもないぞ、キャディーさんも大変だったんだ。13番まで進軍した。2打目を打ち終わったフェアウエーでとうとうその時が来た。何となく全員の雰囲気がそうなった。やめましょう。前の組を御免なさいよと追い越して、キャディーお薦めの近道でクラブハウスに帰還とあいなった。そうか、そういえば、東は雨でもやめないって有名だったかもしれない。香港の2年半で、あれほどクソ暑くて雨が多いのにプレー前の断念は一度もなく、途中でやめたのが2度しかない。だからやめましょうって僕がいえばよかったんだ。

実は気になる記録があって、そっちが気になっていた。会社に入って1年目、成り行きで誘われたお客さんの社内コンペだった。断るのもなんだし、止まってる球なんてたいしたことないだろうと練習もなしで出場した。何を何番で打つかもわからなかったので、短いショートを5番で打ったらトップでピッチャーゴロだ。これが乗って寄ってで爆笑のニアピン賞。兄ちゃん、君は筋がええぞと大阪のおっちゃん方の肴になった。その人生初ラウンドのスコアが125だったのである。これはヤバいな、いよいよ更新かと必死だったのだ。

混んでてね、ここしか取れなかったんでとSさん。とんでもない、多分、晴れてたら素晴らしいコースだ。おかげさまで目が覚めました。このままってわけにはいかない。このコース、香港で毎週やってた深圳にあるシャングリラの西麗Golf and Country Clubにどことなく似ている。再チャレンジしなくては。

軽井沢高原ゴルフ倶楽部

Sさんの別荘でいろんな話も出た。毎回そうだが仕事の話はしない、それがいいのだ。本当にゆっくりでき最高のリラックスをさせていただいた。中華をご馳走になり東京に戻る。八重洲のホテルで寝て朝には関西に発つ。お客様とこれからそうなる会社様2つにアポがある。これだけの行程の仕事は野村時代でもあんまりないからわくわくだ。

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Categories:ゴルフ, ソナーの仕事について

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