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カテゴリー: 新型コロナ・ウィルス

五輪の意義は勝つことでなく開催することにある

2021 JUN 22 12:12:45 pm by 東 賢太郎

のっけから開催ありき。すべてはそこからの逆算。政界にニュースソースは持っていないが、種々の報道の断片を組み立てるとこのあたりが真相に近いのではないかと思う。そうであるなら菅さんお見事、恐るべしだ。

開催すれば大会期間中は検察が動けず、最大の疑獄事件になり得る1億5千万円の広島の件、および明日に分岐点を迎えるモリカケの深層の着火をとりあえずは封印できる。首相は安倍氏を守るバーターでAAAから総裁選の支持を取り付け最大派閥と幹事長をバックに続投できる。つまり延命のために死守すべきは五輪開催に尽きる。打った手は以下である。

①開催か中止かの二択議論になると負ける。そこで、メディアを使って「開催なら有観客か無観客か」の問いを加えた三択議論にすり替える。票は自然に分散する。その数字を「中止派は減った」と報道させ、開催ありきが前提になったかのような世論に誘導した。

②外圧の利用である。開催したいのはIOCだという世論を作り、批判の矛先をすり替えた。G7で開催支持と言われたかのように報道させ(メディアは放送枠のため忖度)、医学界を黙らせるためWHOにもお墨付きをもらうようIOCと手を回している。ワクチン接種の数字作りはIOC、G7、WHO向けである。

③国民にはワクチンの効能をアピールし副作用は細かく伝えない。大会の安心安全は化けの皮が剥がれてきたので国民の安心安全にすり替え、「緊急事態宣言なら無観客も十分あり得る」と発言した。譲歩に見えるがそうではない。「中止はないよ」のダメ押しであり、緊急事態宣言はマンボウで済ますので実は出ない。

④観客数は国内スポンサー問題。NBCの放映料だけが目当てのIOCには「おもてなし」程度の話だが、政府は外圧に使いたいので「期待している」と言ってもらっている。大風呂敷を広げて開催ゲットしたのでIOCには安心安全は当然と太鼓判を押している。それなのに人数問題は「5者協議」(橋本、丸川、小池、バッハ、パーソンズ)に振るのは変だなとIOCも気づいている。

⑤「5者協議」はコロナ感染爆発の最悪シナリオでのヘッジで、バッハ、パーソンズは責任取るはずがなく、橋本、丸川は大臣解任で終わり。全責任は主催者である小池に負わせる。小池は都議選の都民ファ見殺しで立場が悪くこれは効く。党首会談での「私は主催者ではない」発言はその布石。「感染爆発と五輪開催は因果関係が確認されない」と厚労省に発表させて逃げ、自身・AAAの政敵・小池を完全に潰せる。感染のシナリオが是でも非でも負けない絶妙なポジションをとっている。

五輪を舞台とした権力闘争競技はどの種目より楽しみだ。ブックメーカーでオッズが出るかもしれない。

菅総理の堅牢な要塞の盲点は「丸投げ」だ。五輪の意義は「オリンピック休戦」と橋本大臣はいうが、世界は休戦して開催国だけ “戦時” というジョーク状態。これほど国民が祝福しない大会では現場のモチベーションも上がらない。マニュアルにない難事を丸投げされそこかしこで責任逃れの「5者協議」状態になり「ポテンヒット → ランニングホームラン」が多発する(ウガンダ選手団の濃厚接触者判定すりぬけ事件がそれ)。丸投げの監視体制はザルでバブルは内部で崩壊、選手が罹患、競技停止、バブル外で監視なしの五輪貴族、報道官関係者が週刊誌の餌食になる。こうなってしまうとその先は闇となろう。

僕はスポーツ愛好家だ。選手に迷惑をかけたくはない。しかし、日本国が法治国家であり、罪刑法定主義が遵守、貫徹される重大さに勝るものはない。

(おまけ)

2018年3月の拙稿を再録しておく。

森友決裁文書改ざん問題の真相

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若者のための政治講座(小学生向け)

2021 JUN 18 1:01:49 am by 東 賢太郎

設問1

「安全安心」の説明として正しいものを選びなさい。

① 危険がなく、心が落ち着き安んじること

② 工場や工事現場で注意をうながす標語

③ 自分の地位の安泰だけを願う念仏

 

設問2

オリンピックのオペレーターはIOCだが、ではホストはどこか。

① 東京都

② 歌舞伎町

③ 永田町

 

設問3

「男爵」の説明として正しいものを選びなさい。

① 貴族の一種

② ジャガイモの一種

③ 貴族だと勘違いしている俗物の一種

 

設問4

「人流」の説明として正しいものを選びなさい。

① ある特定の場所、時間での人の多さをあらわす数字

② 国民にリモートを、飲食に休業を強いるための数字

③ 五輪がショボいとヤバいのでそ~っと無視する数字

 

設問5

「分科会」の説明として正しいものを選びなさい。

① 科学の専門家により組織される政府諮問機関

② 忖度の専門家により組織される政府諮問機関

③ 自主的な研究の成果を発表する機関

 

設問6

「ワクチン戦略」の説明として正しいものを選びなさい。

① 感染を徹底して抑え、国民の命を守るための戦略

② 集団免疫をつくり、早期の経済回復を目指す戦略

③ 五輪向けにリスク無視で打ちまくる「安心安全ショー」

 

設問7

「まん延防止等重点措置」の説明として正しいものを選びなさい。

① 「緊急事態宣言」に準じるが私権制限と罰則を可能にする措置

②  マンボウの一種。あげマンボウとさげマンボウの二種類いる

③ 「五輪中」×「観客1万」×「緊急事態マズイ」= マンボウが出る

 

設問8

「お・も・て・な・し」の説明として正しいものを選びなさい。

① 大事なお客様に対して心をこめて歓待や接待やサービスをすること

② 女性アンバサダーが男爵を色目で誘惑するサービスの総称

③ 「国民が何人死んでも成功させます」を意味する秘密の合言葉

 

設問9

「オリンピックは勝つことでなく、〇〇することに意義がある」

は五輪の意義を述べた言葉である。〇〇にあてはまる正しいものを選びなさい。

① 参加

② 敗退

③ 開催

 

小学生の皆さんへ

皆さん、毎日勉強ごくろうさま。僕もやりましたよ食塩水の問題とか鶴亀算とかね、苦労しました。これから受験も大変ですよね。でも、日本の国会中継をごらんなさい、安心しますよ、そんなものできなくっても全然オッケーって、むしろできない方がよかったりなんてことがよくわかりますからね。

今日の設問1~9の正解はぜんぶ③です。何問できたかな?

ちなみに、全部①と答えた人。勉強家ですね、20世紀なら満点です。でも正解は時代と共に、いや、総理大臣と共に変わるんです日本では。科学だって変えられるんですよ、すごいでしょ、理科なんてもう勉強しなくてもいいんです。総理の数だけ正解があるってことなんで、そういう国は法律も都合よく解釈するんです。つまり非法治国家といいますか、ちょっとぎこちないかな、そうそう、「専制国家」がスマートな言葉ですね。

でも変なんです。専制するのは君主なんです、歴史的に。だから君主が横暴にならないように憲法って法律ができましてね、それで縛っておけば暴れないだろうからまあ地位を認めておいてやろうっていう立憲君主制になるんです。明治政府もそうでしたね。でも今の日本国に君主はいないのです。天皇は憲法に象徴って書いてますからね。なのに政府が「おかみ」って呼ばれてやりたい放題のナンチャッテ君主になってる。

皆さん、受験勉強なんかするより口八丁手八丁のほら吹き術と派閥・利権作りや威嚇、隠蔽、改竄、権謀術数の裏技を磨いてナンチャッテ君主をめざした方が得ってことです。昔は聡明な子供を見ると「末は博士か大臣か」と目を細めたもんですが、もう博士はだめです。自主的な研究なんていわれて無視されちゃいますんでね、大臣に限りますよ、懲役3年食らう卑劣な輩でも法務大臣になれたりしますからね。そして勉強できる奴は人事で脅して家来にすればいいんです、ソンタクして命がけで尽くしてくれますよ。これからの日本はそれが王道です。

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ワクチン予約はキャンセルする(再改定、6月22日)

2021 JUN 12 12:12:08 pm by 東 賢太郎

以下、僕のコロナ・ワクチン接種に対する考えを述べる。お断りするが、以下は自分のポリシーであってお薦めするものではない。

まず、現状における事実を確認する。

科学的対策  

コロナの治験データ集積は1年分ほどで、未来を有意に予見できる人間はいない。よって人類はリスクのない科学的対策を現時点では有していない。

社会的対策

地球上の全罹患者(無症状含む)を識別し、制限時間を設けずに隔離すれば社会からコロナは消える。それは様々な理由により不可能である。

結論  

よって、できることは「リスク管理」のみである。

 

以上は世界の誰からも反論はないと思料する。では我々はリスク管理として何ができるかを述べる。「我々」が国家でも個人でも結論は同じである。

 

リスク管理

 

①「三密」回避。ステイホーム。外で人、物に触れない。うがい、手洗い。

②ワクチン接種

個人的には、これまでの1年3か月は①だけで罹患しなかった。そこで、加えて②を行うかどうか、是非を検討してみることにする。

 

ワクチン接種のリスク・リターン分析

(A)リターン(長所)

発症予防効果でアストラゼネカはファイザー、モデルナより劣る。ファイザーの95%の効果は客観的に高いと評価するが、その持続は半年程度とされ、下に記述があるように南アフリカ変異株への効果はやや低下することから、今後確実に出現する多種多様な変異株への効果は、その都度まったく不明と思われる。

 

(B)リスク(短所)

接種後に30分待機して現れるのが副反応のすべてではない。ファイザー、モデルナは「m-RNAワクチン」であり、このタイプは今回が人類への初投与になる。通常5年かかる治験が行われておらず、従って「人体内で何がおきるか」は5年たたないと誰もわからない(現在打っているのが治験=人体実験である)。しかも一度打ってしまうと死ぬまで体内に影響が残る可能性がある。動物の死亡例から危険と判断した米国は2012年以降はm-RNAワクチンを認可していなかったが、今回のコロナの死者数の多さから短時間で認可した。

 

国家の判断は(A)>(B)

「パンデミックによる死者数 > 治験不足による死者数」”だろう” ということである。どっちも死者が出る前提であることに変わりはなく、国民の命の犠牲を払って集団免疫を作る策である。

僕個人の判断は(A)<(B)

リスクの中身がまったく不明であり、しかも、効果は半年、変異株への効果は不明ということでは、打つリスクの方が今後の人生においてずっと大きい。「m-RNAワクチン」独特の過免疫反応は米SNS・メディアでは規制され、複数の専門家がフェークニュース扱いで処分され、ファイザーの副社長もその理由で解任された可能性があると苫米地博士のビデオ(添付)が言及している。何かが隠蔽されている “かもしれない” リスクは絶対に取らないのは僕の世界では常識だ。

 

僕の結論

日本はワクチンなしの1年でも死者数は多くなく、焦って打つ必要はない。逆に、接種開始が大幅に遅れておきながら唐突に1日100万人接種大作戦が発出されるのが実に不可思議であり、国民の知らない「何らかの事情」が官邸に発生しているとしか理解できない。

副反応による未知のリスクがあるワクチン接種より、死亡者を増やす五輪を中止するのが国民の命を守るために合理性ある選択であるが、その合理性をかなぐり捨ててまでワクチン・キャンペーンを全力で推進するのは、「何らかの事情」=「五輪開催を必要とする自民党内の政局事情」である可能性が高い。そんなものは国民には100%どうでもいい。したがって、キャンペーンにほいほい乗せられて命のリスクを冒す必要など1000%ない。

治療薬ができればコロナはインフルエンザと同程度の死亡リスクの病気になるだろう。世界中の製薬会社が治療薬開発を急ピッチで進めており、人類初投与の未知のワクチンを体内に注入するよりそれを待つほうがずっと “安心安全” である。よって僕はワクチンは打たず、打ちたい人に回せるので世田谷区にキャンセルを申し込む。父親の予約もキャンセルをお願いした。

 

(追記)

ファイザー社は自社のワクチンを「安心安全」とは言ってない(添付のyoutubeにあるようにリスクを明言)。60万人死者が出た米国はそのリスクを取った。そのペースで死者が出続けるより副反応の死者の方が少ないだろうという判断だ。では死者1万5千人と40分の1である日本はどうすべきなのだろう?

菅総理は「安心安全かどうか不明のワクチンを打てば安心安全だ」と言っている。言ってるそばから壮絶な論理矛盾なのを気づいているんだろうか?この判断に科学者が責任を持ったとは思えない。副反応のデータ集積がないのにリスクを取るアホな学者はいない。ワクチン接種の選択肢はあっても結構だが、ファイザー自身による副反応リスクの翻訳も公表すべきだ。それを政府も医療機関もマスコミも行わず、河野大臣が「腫れ、痛み、頭痛、発熱、アナフィラキシーはあるが重いものは極めてまれだ」ですましている。

問題はその「重いもの」の方であり、まれかどうかは数年の臨床試験をしないと作ったファイザーすらわからない。これが事実である。それを科学者でもない大臣が無視して丸めて「安全だ」と国民に発表することはまともな政府のすることなのだろうか?

したがって、打つ人は「リスク」を正確に知っておくためにファイザーの英文レポートを読むべきだ。仮にワクチンを打って数年後に何人死んでも、薬害エイズやヒ素ミルクのような裁判や対処は行われない。保険すら出ない可能性のある巧妙なヘッジが政府、地公体、保険会社によって周到に打ってあるとは驚くべきで、請求(=死亡)を前提としているわけである。

きのう本稿に添付した「自然療法士 ルイ」の「臨床試験情報第2弾」はファイザー社による副反応リスク情報の主に妊娠、妊娠に対する部分を翻訳したものだったが、一晩たったら消されていた。「ワクチン接種した人の体内で作られる人工的なウイルスが呼気、体液を通じて新たな感染現になるかもしれない」との指摘があったと記憶しており、それはファイザーの見解ではなかったとも考えられるが理由は不明、不気味なことだ。

一方で苫米地博士は上掲ビデオで「ワクチン接種は発症は防ぐが感染そのものを抑えるわけではなく、接種者が自覚なしに他者に感染させるリスクがあるため、集団免疫上は逆効果になる可能性がある」と指摘している。もしそうであるならその逆効果によって第5波は増幅されるが、政府は感染爆発しても「五輪開催との因果関係は確認されていない」(もし五輪を中止していてもこうなった)と主張するだろう。「GoToで感染が増加したエビデンスはない」と同じ手だ。「私は責任者ではない」という人が「玉砕してくれ」と言っている狂気の沙汰だ。結果は東京裁判にかけ、ケツまくりは絶対に許してはいけない。

 

(追記、6月22日)

「自然療法士 ルイ」の「臨床試験情報第2弾」はやはり何者かによって消されていた。

 

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五輪中止でも危ない日本(IOCは潰せ)

2021 MAY 28 1:01:38 am by 東 賢太郎

(序章)コント

天の声

「私たちの力を結集すれば、必ずウイルスに勝つことができます」(令和3年5月28日、菅内閣総理大臣記者会見)

民の声

「ねえねえ、私たちって誰のこと?」「うん、内閣支持率からするとね、まあ国民の3割ぐらいという意味だね」「でも、10割で戦っても勝てない怖いウィルスなんでしょ、たった3割で勝てるの?」「坊や、ええ質問するなあ。末は博士か大臣や。そやな、コスパ良すぎやな、あんさん、それって総理はどないな魔法使いまんねん?」「だよね、あたしも知りたいよ魔法、教えて教えて!」「えっ、知らないの?そりゃ魔法ったらアレしかないでしょ?」「アレ?」「亀甲占いさ、亀の甲羅を焼いてやる奈良時代の」「なるほど、気がつかなかったわ~」「確かに。でもあれは皇室でやってる権威ある占いだから効果ありそうだな」「そやそや、やり方よう知らんけど」「ワシ知っとるで、甲羅のヒビが右やったら開催、左やったら中止や」「そうなんだ、で、どっちだったの?」「右や」「なるほど、それで何が何でも五輪開催なんですね、おかげで合点がいきました」「えっ、ちがう?そうじゃないんですか?」「はっ?カメじゃなくてゴマ?護摩行ですか?」「ゴマギョウ?知らないわ、何かしらそれ?」「きみたち困るね。燃え上がる炎の前で全身全霊願いを込めて煩悩を焼き尽くすおまじないだよ」「なるほど、総理のスピーチで『力を結集すれば』って部分はそれのことだったんですね」「うーん、いつもながら総理の言葉は深いね」「ですね」「しかもこっちは平安時代だ。新式ということになるぞ」「心強いぞ、ありがたや」「それってたしかインドから来たご祈祷でしたね」「イエスサー」「ということはインド変異株にも効くんだ!!」「そうか、それでミッシングリンクがつながったぞ。だからオリンピックは大事なんですね?それで総理は開催にこだわっておられるんですね?」「そう。君はなかなか学があるね。コロナ対策なんだよ、実は。オリンピックは聖火台ってのがあるだろ、最終走者が点火するとパーって燃え上がってね、照明が消えて真っ暗になって、それが護摩業の炎って見立てになるんだ。世界はビックリさ。そこで会場の床下からドドッと修験僧が300人出てきてね、ホラ貝吹きながらね、世界に誇るドラえもんの『俺はジャイアン』をバックに東京五輪大会公認の呪文である「アンシンアンゼン、アンシンアンゼン・・・」を100回となえるんだ。最後の10回は「会場の皆さんご起立で」と手拍子とって唱和させる。そして「ウィルスに勝ったぞー、おー」ってハリウッド流の『山伏ダンス』を踊って盛り上げるわけよ。どう?豪快でしょ、世界へ元気の発信だ、開会式の目玉だよ、楽しみにしてくれたまえ」「すごぉぉぉ~い、スペクタクルですね~♡♡」「火渡りショーもやるよ。プロデュースは護摩行のプロ、元広島カープの新井貴浩さんだ」「感激ですぅ?」「そうか、そのためなんだ、悲しいほどショボい聖火リレーやってたのは!」「そうだったのね、ワタシ馬鹿にしててごめんなさい(涙涙)」「ははー、俺も畏れ多いです、頭が下がりますぅ」「そう。オリンピックで国中が盛り上がればウィルスは恐れをなして自分から退散してくれるってわけです。科学など不要なのです」「万能の総理ばんざい!」「ばんざ~い!」

 

(第1章)100人が73万人に

こういう騒動の裏側で、サラリーマン時代に使っていた銀座、赤坂、西麻布のレストランや料亭15件が心配になって調べた。9件がひっそりと廃業していた。些かのショックであり、懇意だったお店に同情もある。どうしてあの名店がというものばかりだからだ。この1年、会社はテレワークを励行したし、個人的にも政府、東京都の指示にそって従順に行動したつもりだ。どうしても必要な会食だけは店を厳重に選んで対応したが、わかったことは、安全かどうかはすべからく店次第ということだ。しかし、そうであるのに、感染対策の自助努力がぜんぜん評価、反映されない。それならお店の恭順姿勢も限界で、もはやこれまでだろう。お客のほうはとっくに限界を超えている。ということは、ここで発出された緊急事態の延長はマンネリと反抗で「平常事態宣言」になってしまい、感染の火の手が上がる危険性がある。そこに油を注ぐように、首相は「オリンピックやります。安心安全です」と矛盾することを同時に言ってるのである

もう兆候は出ている。TVを見ていたら東京都の担当者が「ここ1,2週間で繁華街の人流が2割増えており感染者数はリバウンドしかねない」と発表していた。また感染者は1%以下だったインド変異株が6.7%に増えたという。その感染力は英国株の1.5倍、従来株の2倍というデータが出た。従来株はアジア人に広まらなかったが、インド株は抗体をすり抜ける変異を遂げその限りでないという。ダイヤモンド・プリンセス号で騒いでいたころ市中感染者は100人もいなかったのが1年で73万人になった。インド株感染者は現在189人見つかっている。感染力2倍だからこれが年末に73万人になっておかしくない計算だ。感染者が73万人出ると12,819人が死亡している(5月29日時点、厚生労働省HP)。ということは、年末までにさらにそれだけ死者が出る可能性がある。仮説とはいえ、これを知ってぞっとしない方は相当に平和ボケしている可能性がある。

 

(第2章)ほんとに打てるの?

ワクチンがあるから大丈夫だ、首相はこれぞ切り札だという。そうかもしれないが、国民全員に打ち終わるのはどう考えても来年だろう。「6月末までに1億回分が供給され、9月までには更に1億回を上回るワクチンが確保できる」というが、それが解決ではない。何百億回分のワクチンを輸入できようと、問題は単に「打てるかどうか」だけなのである。60万人も亡くなった米国では国民に切迫感があり迅速に2億人に打つことができたが、それでもオハイオ州は1億円の宝くじを付けて接種を促す必要があった。はっぱをかけても打ちたくない人がいるからだ。大手町会場を整備してどうぞとなっても進まない。でも強制はできない。死者1万2千人の日本に米国の切迫感はなく、これがあだとなって日本には打ちたくない人が多いと予測する。ちなみに東京都の高齢者である僕はそのひとりである。臨床試験もしてないものを打ちたくない。政府の都合で急ぐ気もない。ところが家族が僕の意向を無視して早々に世田谷区に申し込んでしまい、接種終了は8月半ばになったそうである。このとおり、高齢者の接種完了「7月末」は嘘っぱちである。これがコロナ対策の現実だ。インド株の「2倍の増殖速度」が少なくとも半年は野放しになること確定だろう。つまり、オリンピックをやろうがやるまいが、日本はすでに、非常に危ないのである。

 

(第3章)科学無視の高いツケ

どう危ないのか?日々の新規感染者数など一喜一憂しても意味がない。誰がどう考えたって、最も心配すべき数字は死者数に決まっているだろう。そのデータがある。人口100万人当たりの死者数だ。なぜか(ひょっとして国民に知らしめたくないのか)、日本は国際比較グラフのようなものを公表していないが個人の方が作られたこのサイトで確認できる。ぜひご覧いただきたい。

http://人口あたりの新型コロナウイルス死者数の推移【世界・

アジア主要国と比較したものがこちらだ。

ご覧のとおり、日本は死者が少ないから安全だなどというのは嘘っぱちである。日本の人口当たり死亡率はインド、フィリピンに次いでアジア第3位であり、しかも、昨年11月から今年4月にかけて約20名が70名に急増している。この増加は「第3波」にシンクロしている。死者が増えたということは大阪のように医療キャパが飽和した(崩壊に近づいた)という証左であり、救えないコロナ患者が増えたばかりでない、その他の病気の緊急の患者さんにも病床不足のしわ寄せがあったということで分科会、医師会の鳴らす警鐘が正しいことを裏付けるデータである。最悪の場合、高齢者はコロナに限らず別の病気でも病床が与えられずトリアージ(命の選択)の憂き目にあうかもしれない。東京都民がオリンピックなど勘弁してくれと訴えるのは充分な「科学的根拠」があるという意味であり、だから菅内閣の支持率が16.1%という金メダル級の低さであるのはまったくもって当然のこととしか言いようもない(東京新聞・東京MXテレビ・JX通信社が、5月22、23日に合同で行った「都民意識調査」による)。GoToは「トラブル」になると昨年にブログにしたが、この1年、日本国政府のコロナ対策における科学的知見は江戸時代並みであり、ツケは非常に高かった。

しかし忘れてはいけない。大事なことは、まだインド株は189人しかいないそれでいてこれなのである。そして、いま危機的であることとオリンピックは何の関係もない。決行しようが中止しようが、すでに十分危ないのである。

 

(第4章)IOCは疑似ロイヤル・サロン

個人的にはオリンピックは当初はとても期待していた。人生2度見られるのは幸運だと。しかしバッハ会長殿が突然のごり押しで小池都知事の訴えを退けてマラソン会場を札幌にした時点で、あっけないほど気持ちが冷めてしまった。あれは我ながら不思議なことだった。大会をつかさどるIOCが選手の健康を心配するのは当然だ。しかし東京の夏が2020年だけ暑いわけではない、それならなぜ東京を選んだのかと思うのも当然である。変更の理由はいまだにわからないが、何か背後に蠢く嫌なものを僕のセンサーは感知してしまった。なにやらとんでもない力が働いている、カネか政治か権力闘争か示威か、そのどれであれ、ともかく国民にとっては薄汚い、うざったいものだ。周囲にも同じ意見の人がたくさんいた。テレビで見るんなら東京五輪でなくていいよと。しかしそのテレビも新聞も都合悪いことは申し合わせたように報道しないのだ。IOCについてがそうだ。当然だろう、メディアとして中立であるべき新聞社はみな五輪のスポンサーだというコントにもならないカネの事情が裏にあるのである。

そのIOCという組織は、消滅の危機に瀕していた五輪を1984年のロス大会で救ったファン・アントニオ・サマランチが巧妙に事業化し、さらには政治の道具に仕立てた『疑似ロイヤル・サロン』に他ならない。「私はオーケストラの指揮者だ」と語った彼が有能なビジネスマンだったことは否定しない。しかし、そういう人間にとってアスリートは一介の楽団員にすぎず、聴衆を呼び込んでくるマスコミはチケットの販売員である。「金儲けには販売員がいちばん大事」は特権階級サロンが甘い蜜を吸うための必然の経営ポリシーである。大物創業者サマランチは老獪に本音を隠して世界を煙に巻いたが、超小物の俗物バッハは馬脚を露呈しまくり、貴族気取りの勘違い放言をたれ流し、サーカスの座長のほうがよほど比喩にふさわしい。つまり五輪は「移動サーカス」だったのである。アスリート・ファーストと口では綺麗ごとを並べるが、実態はこれほどアスリートを見世物か競走馬の如く無料で走らせてうわまえをはねるシステムもない。

その証拠に、『東京でコロナにかかって死んでもIOCは責任を取りません』という「参加同意書」に署名しろと選手に強制している。「安心安全は嘘っぱちのセールストークです。したがって、我々は安心も安全も保証いたしません。だからコロナになっても我々を訴訟しないと署名しなさい。参加したければ自己責任でどうぞ」という意味である。これが「安心安全」の正体だ。そして開催中止の損害についても賠償責任は開催国にあると恫喝する。サーカスのオーナーは何のリスクも取らず、高邁な五輪の理念とアスリートの競争心に巣食って永遠に開催国から「ぼったくる」構造なのである。こんな組織は世界の有識者が存在の定義矛盾を突いて解散に追い込むべき時期に来ていると考える。アスリート・ファーストを堅守すべきであるが、その点はクーベルタン男爵の精神がご立派なようだから、この東京大会の大反対を契機にそれに回帰して永遠に祖地ギリシャでやることを提案したい。

 

(第5章)日本国を侮辱したIOC

今や東京都民にとってサーカスはぜんぶが「テレビで見るもの」になった。ただの場所貸し屋である。それならば賃料を取るべきだが、お前たちには断る権利はないと恫喝されて税金を差し出すのである。マフィアの興行師でも、もう少しは紳士的だろう。しかもである。緊急事態のさなかに200もの国から外国人が7万人も入国して20日も滞在する。世界の感染症学者にとっては垂涎の生体実験場だろうが、カネを払って検体になりたい都民は一人もいない。政府はやめると経済損失が出ると言ってるがこれも嘘っぱちだ。野村総研の試算によると、中止すると1兆8千億円損するが、やっちまった尻ぬぐいで緊急事態宣言を1度出すだけで6兆円も損するのである。したがって、オリンピック用に感染者数の見栄えを良くしようと緊急事態宣言を延長するなど国益を損なうばかりか、飲食業に意味もなく損害と心労を与える天下の愚策というしかない。そもそも「菅総理が中止と言ってもやるのだ」とほざいたあのIOCのわけのわからんおっさんには二の句が継げぬ。国家が無視すれば民間団体のIOCごときとの契約も違約金もへったくれもない。こいつらに主権無視の横暴を許し、名指しされた総理は反論もしない。なんだこのザマは?お・も・て・な・しとはこういう連中にへこへこ頭を下げて媚びへつらい、虎の威を借りて国内で自分たちの「ロイヤル・サロン」を形成し盤石にする作戦なのだ。こういう卑屈な人間はそもそも国際社会で完璧に馬鹿にされる。国であっても同じだ。いつから日本はそんなみっともない国になり下がったのか怒りしかない。

 

(第6章)日本の『疑似ロイヤル・サロン

第3波は無理すじのGoToが感染の山を高くしたことはすでに定説だ。そこで死亡率が増えたことは回帰分析をすれば高い関連性が証明されるだろう。そして、次は五輪がそれになる可能性が非常に高い。なぜならGoToは所詮は国内イベントだ。五輪は違う。元からザルの実績がある空港検疫を多種多様な外国人が通過してウィルスが一個も持ちこまれないと信じるのは、選手村に16万個も用意されたUTAMARO(歌麿)デザイン付きもあるコンドームが1個も使用されないで大会が終わると信じる人を探しだすより難しいだろう。選手はワクチンを接種するとIOCは言っているが、重ね重ね誠に疑わしい。百分の一秒という紙一重を競う競技者たちだ、大谷選手のような肉体への未知の影響を考えて拒否する人もいるだろう。エリアから外に出ないバブル方式だから安心安全というが、外国人にそんな人権無視を強制できる勇気がある管理者など日本の役所にはいない。そもそも我々にとって危ないのは選手だけではない。ワクチン接種義務もなく、都心のホテルに好きなだけ滞在し、自由に都内を歩き回れてまったく監視もされないマスコミだ。そして、何の用事があるのか全く不可解な、それも3000人も来るという意味不明のIOC関係者である。

しかしである、五輪問題のリスク中のリスクはそんな所にはない。そうではないのだ。総理、五輪担当大臣、JOC幹部がどんな大号令を気合もろとも発出しようが、所詮、彼らは自分ではなんにもやらない。なぜか?『日本国疑似ロイヤル・サロンのメンバーだからである。ロイヤルは手を汚さない。下々(しもじも)にやらせ、忖度させるのである。国民は言うまでもなく下々であり、世界の民主国家で日本は唯一いまだに国を「おかみ」と呼ぶ国だ。この騒動は、おかみにとって大誤算だった。こんなはずではなかった、コロナさえなければ・・・。しかし、コロナに限らず有事はいつでもあり得るのであって、それ一発でこんな世論形成になってしまうのはロイヤル・サロンのほうがもはや存立しにくい世の中になりつつある証左なのである。それを誘発したのはネットだ。ロイヤル社会はそれに疎すぎる。ネットがなくても革命は起きたが、いまや、サロンで何が画策されようとSNS匿名投稿であっさりバレてしまう。革命は内部からも起きるのだ。

五輪のリスクの本質は、右往左往のロイヤル族をまのあたりにしてモチベーションが低下した五輪下々部隊に大会執行実務のすべてが「丸投げ」されることである。その結果がどうなるかは想像に難くない。皆さんご記憶だろう。アベノマスクだ。国会議員すら誰も付けてないマスクだ。国民の大批判のなか現場はモチベーションを喪失し、配布に半年もかかり、しかもなぜか在庫が余りまくり、最後は困って施設に寄付したらいりませんと断られたあの顛末を。五輪においてそれが起きるとすれば危機的だ。IOCはマスク製造業者に過ぎない。日本国から発注がありました、だから作りましたでおしまい。最後は日本国がかぶり、ロイヤル族はケツをまくって逃げ、大放蕩の請求書は下々の国民に年貢として回ってくるのである。細かいことは役所と現場に丸投げで競技の設営事務は何の熱量もなく道路工事のように淡々と進み、大本営の同調圧力がふくれあがる。

しかし五輪下々部隊にとってコロナ対策は専門外のエキストラ・ワークである。何かチョンボあっても俺達はしらない、だって仕方がないよね専門家じゃないし、専門家だってワクチンの冷やし忘れや打ち間違えも起きてるぐらいだし、女子選手は気の毒だからパンツ買いに行かせてあげようって市長も出てるし、バブルに封じ込めなんかどう考えても無理だよね、でも封じ込めたらかえってバブルの中の方が危ないよ、だって退屈でしょ、そうでなくても『選手村はナンパ天国「75%が性行為」』(米タイム誌)っていうし、へたこくとウィルスの交換会になって新種が出てきて選手が持ち帰って、世界中から損害賠償請求の嵐になるね。でも、何がおきても最後は上が首かけて責任取るんでしょとなる。こういう瑕疵は後々に内部告発が週刊誌に出るだろうし、出なくてもネットがばらまく。

何の熱量もなく。ボランティアが減ると負荷が増えてますます危険になる。そしてたくさん失敗する。ロイヤル族は「指示は適切に出したと聞いている」「下々の責任だが任命責任は私にある」と “責任取らない呪文” を吐いて逃げる。マスコミも忖度して報じず、「何か」はうやむやにされ闇に葬られるというのが従来のパターンだが、今回は初めてそれを打ち破る歴史的ケーススタディになるかもしれない。

 

(第7章)突撃一番!

東京大学大学院経済学研究科の仲田泰祐准教授と藤井大輔特任講師のグループが今月16日までのデータをもとに行ったシミュレーションをNHKが報道した。入国者よりも「人出の抑制がカギ」という。結論から言うと僕はそう思わない。それが本稿の論旨だ。当面の「人出の抑制」でなんとかなるのは10月ごろまでの話であり、この調査はそれを見せることを目的としていると思料する。

これは興味深い。まずこういう仮定を置いている。

①緊急事態宣言が6月中旬まで延長され、国内のワクチンの接種は1日に60万本のペースで進む

②大会期間中、海外から選手や関係者など10万5000人が入国し、このうち半数がワクチンの接種を終えている

①②は妥当な所と認めよう。では五輪に突撃する政府にとって、このシミュレーションはプラスだろうか?

答えはイエスだ。つまり、総選挙も総裁選も9月にけりがついている。まだ金メダルの余韻も残っているから勢いに乗じて乗り切れる。10月からどれだけ感染者が増えようと人が死のうと五輪の「宴の後」だ。責任追及はのらりくらりと逃げ切ればいい。だから五輪は「やり得」なのだ。

目論見はおそらくそんなところ、その程度の頭しかないだろう

危険な賭けだ。勝てば政府の丸もうけ。負けたら国民の命で払います。人流6%シナリオのグラフを見ると、9月の選挙の頃に東京の新規感染者数は約1500人になっている。人流が10%以上増えたら、2000人を超えていたら?選挙には影響が出るだろう。

NHKの発表には気になる補足がある。

(東大は)当初、NHKの取材に対し、人流が10%増えた場合のシミュレーション結果を示していましたが、その後の検討でより妥当なシミュレーション結果として6%増えた場合に修正しました。

というのだ。シミュレーションというものは仮定(入力条件)が妥当かどうかをその後に検討するならそもそもやる意味がない。仮定はアバウトでいいのにどこから6%なんて意味もなく半端な数字が出てきたんだ?東大の学者が識者に変だと見抜かれないと思ったはずはなく、むしろ「みっともない」と思ったはずであり、この補足はNHKが東大の名誉を担保したものだと思われる。10%でも控えめだろうと出した所が圧力がかかり忖度したのではないか。

しかも現実に東京都職員は繁華街の人流は現在20%増えていると発表しており、大会中はPV(パブリックビューイング)をやろうというのだから「その後の検討でより妥当」である妥当性すら疑わしい。有観客なら日本中から人が東京にやってきて宿泊し、飲み食いし、ウィルスを地元に持ち帰る可能性がある。プロ野球はほぼ地元の観客しか来ないからぜんぜん別な話だ。全国イベントの五輪は無用な人流を引き起こし、なんのことないGoToキャンペーンの再開になる。

さらに、当シミュレーションはもうひとつ重要な仮定を置いている。

③インド株の影響は含んでいない

10月時点におけるインド株の影響は現段階のデータでは予測可能性が低いという理由でそうしたと思われるが、最大の変数になる可能性があるものを除去してはシミュレーションの意味がなく東大の学者が看過したはずがない。このことからも、このリサーチの真の目的はあくまで10月時点の予測にあったと思う(自民党向けだろう)。

従って、私見ではこう結論する。

10月の1日の東京の新規感染者数は1601人より多い。どこまで多いかは人流とインド株の暴れかた次第である。

政権は目論見を首尾よく達成するために大会期間中の人流を2%増まで抑えることにやっきになるはずだ(それなら選挙前の新規感染者は800人ぐらいでおそらく問題ない)。しかし、冒頭に書いたように緊急事態の延長はマンネリと反抗で「平常事態宣言」になってしまい、2%増に抑え込むのは無理だろう。万一10%以上となり新規感染者が2000人を超えれば世論は「それ見たことか」「すべてオリンピックの責任だ」となるが、選挙は終わっており、もはや「宴の後」だ。9月の選挙時点でそれを予見するか看過するか、そして10月になって逃げ切られてしまうのかは日本の民主主義の今後100年に関わる大きな関門だ。しかし、「やり得」を国民は絶対に許さないだろう。はっきりいって全責任は開催強行した菅内閣に帰する。

付記しておくと、政府の五輪突撃精神の裏には何やらそれだけの「甚大なはかりごと」があると説く興味深い番組がYouTubeで流れている。ご覧になるのも一興だろう(「一月万冊」と打ち込めば出てくる)。林検察は日本がれっきとした法治国家であることを厳然と国際社会に示すべきである。国民は信頼している。やるタイミングなど何の関係もない、相手が誰であろうと。

 

(終章)フィナーレ

ご存じない方が多いだろうから前章のタイトル「突撃一番」について記しておこう。これを知ったのは5年ほど前にミクロネシア連邦のチューク島(旧・トラック島)を訪れ、ガイドの方に歴史を教わった折のことである。同島は日本の「委任統治領南洋諸島」として南洋庁管轄下にあり、太平洋戦争では海軍基地が置かれて山本五十六大将が駐留した、いわば  “日本の真珠湾” であった。兵隊は常時5千人の規模であり、南洋の孤島では絶対の必需品というアレがあった。現地の住民を蹂躙せず兵隊の士気も保つ絶妙の組織的気配り、その名称が突撃一番だったのである。そしてこの島から兵士たちは突撃し、山本五十六は ブーゲンビル島に飛び立って、散った。

 

「突撃一番」https://mag.japaaan.com/archives/77927

 

 

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バイデン大統領の決断

2021 MAY 26 11:11:20 am by 東 賢太郎

首相「ワクチンください」
大統領「いいけど、本当に打てるの?」

あげてみた。すると接種開始に1か月以上かかった。

「アベノマスクと同じぐらい遅いね、だいじょうぶ?」
「はい。安心安全の大会にします」
「いや、そっちじゃない」
「わたし、失敗しないので」

CDC「大統領、ぜんぶ失敗してます」
「わかった、すぐ渡航中止勧告を出してくれ」

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五輪とスーパー・スプレッダーの大矛盾

2021 MAY 15 0:00:07 am by 東 賢太郎

今日は良いニュースがひとつあって、コロナ陽性で入院した仲間がZOOM会議に元気に復帰した。本当によかった。セミナーに出たら講師が陽性だったそうで、なんと彼に同行した出席者10人全員が感染。奥さんが妊娠中の人もいて大騒ぎになった。彼は数日後に発熱して救急搬送され、ICUで人工呼吸器装着となった。「人生で初めて1週間記憶がありません。あのまま目が覚めなければ終わりでした。東さん金融関係者のセミナーですよ、まさかでしょ、変異型は怖いです、絶対に気を緩めないでください誰も責任取ってくれませんから」。不可思議なことにこの件は東京都のクラスターとして報道されていない。隠したのかこの程度のはいくらもあって報道価値がないのか?イギリス型でこの感染力だ、インド型はもう確実に「入国」してしまっておりこれが暴れだすと医療はめちゃくちゃになると医者にきいた。ちなみに感染研は変異株を充分なサンプル数でゲノム分析していないそうだ。

10人にうつすスーパー・スプレッダーは歩く凶器だ。本人も主催者も気づかずに講師で出てきたということは、無症状感染者だったのだ。去年の2月、武漢のチャーター便の時から僕が恐怖を感じていたのはまさにそれだ。我が周辺、つまり金融業界で陽性者はいままでほとんど聞かなかったがついに魔の手が迫ってきたと言わざるを得ない。思えば2月に行った運転免許更新講習も20分とはいえ席に間引きがなかった。社員が受ける予定の某役所による講習も、250人収容可能の会場に200人で講師は事前にPCR検査は受けないと聞いたためお断りして出席は延期させた。国に忖度なのか何なのか、役所の方が危ない感じがするというのはいったいこの国はどうなってるんだろう。

東京は新規感染者がいまのところ千人ぐらいだが、一番危険なこのスーパー・スプレッダーは数字に入っていない。ということは日々の感染者は実は数千人であり、しかもスーツを着て満員電車に平気で乗っていると思われる。僕は最初から言われなくてもステイホームなのでかからないし人にうつさない。だからワクチンは後でいい。そういう危険な輩から先に打ってもらうのが公衆衛生として道理だろう。それで東京が沈静化してくれれば、僕はそんなリスクがあるかどうかすらわかっていないものを打たなくて済むのである。しかしオリンピックを強行されればウィルス防衛失敗を仮定せざるを得ない。1年半も失敗だらけの政府を信頼するという「危機管理」は、危機管理の定義からして100%あり得ないからだ。打たざるを得ないなら、やばくなるのは冬だ。今打つと早すぎる(効果は半年で切れる)。

よく考えよう。緊急事態宣言が出ていてワクチンは2%しか打ってない国が「やりたい」と立候補してオリンピックが来るか?来るわけない、そうだよね、普通ならね。えっ?普通じゃない?そうか、緊急事態だからね、そりゃそうだ。で、そんな緊急事態なのにどうしてやるの?え?安心安全?ならば大会開催中は緊急事態宣言は出すんだよね、人流抑えるため。でも出さないよね、お祭りムードあおるよね、ならば選手村だけいくら厳重に抑えても元から蠢いてる日本のスーパー・スプレッダーはどうなるの?街に出回り放題だよね。スポーツの感動は素晴らしい?国民が楽しみ?でもアンケートだと国民の60%は反対なのだ。違約金?ほんとにそうかなあ。

お断りするが僕は別にオリンピックそのものに反対ではない。スポーツは好きなんだから選手には同情するしかない。しかし、こういう政治の非科学的、非知性的なドタバタで税金がどぶに捨てられるのを見るのは極めて不愉快なのだ。税金が空から降ってくると思ってる奴らの存在自体が不愉快だ。半端でなく払ってるんでね、言う権利がある。有事なのに開催国の民意など関係ないと偉そうに放言しておいて、中止したら大枚ぼったくるとしたらIOCの男爵は世界中に批判されいずれ開催国を失うだろう。彼らと堂々と交渉できるスタンスも能力も政府にないのはワクチン分捕りのヘマを見るまでもなくわかる。えっ?ここで中止を言ったら世界の笑いものになる?心配はご無用だ、すでになっている。

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コロナは「税金たかり屋」を駆逐する

2021 APR 28 18:18:25 pm by 東 賢太郎

僕の周囲は平穏だったが、とうとう知人が陽性になった。ショートメールは返してくれるので大丈夫、回復を祈ろうと話していたらそれを聞きつけたY君がイギリスの錠剤を持ってきてくれた。トランプ大統領が昨年12月の選挙中にかかって治したのがこれらしい。コロナは本当に忌まわしい。こっちも大変だが飲食、ホテル・旅館は気の毒でならない。学校も対応が難しいだろうがかわいそうなのは子供たちだ。さらには医療従事者の方々が仕事もリスクも増えたのに病院が赤字でボーナスも満足に出ない。ふるさと納税と同様にそちらに税金を回してくれないだろうか。寄付という手はあるが、どこにすれば看護師さんたちに届くのかわからない。税金の適正な分配こそ政治家の仕事なのだが・・・。

コロナは変異株が優位になった。変異は外国で起きたので日本に入れなければなかったわけだ。去年2月の初動の時もそうだが、我が国は危機の予防に甘く、事が起きてしまってから騒ぐ傾向がある。そして、起きた事にはきっちり、黙々と対応するのだ。なぜ起きる前にそうしないのか不思議だが、予知、予測、予防というものに対して「はずれたらどうするんだ」「世間に迷惑をかけないか」という心理的な予防線でもあるのか、「予防×予防=何もしない」というおかしなことになっている。「状況を見すえながら慎重に対応してまいります」とは事が起きるまで何もしませんという意味だということをすべての国民が学んでしまった。昨年の11月までがそれだった。そうしたら専門家が予知していた第3波が本当に来てしまい、あわててGoToは停止して右往左往になった。

何もしないのだからウィルス様の御意次第であり、それでも死者数は国際的に低かったが今や10万人当たりの数はアジアで1位だ。イギリス変異株への予防策も当初と変わらず微温的だった。緊急事態宣言を出しては引っ込めをくり返し、マンボウは出たがあんまり効きませんでしたという結末は大半の国民が「予知」していたことだった。唯一の救世主がワクチンであることは今や世界の常識だが、契約で縛ってないので来る算段もあんまりついてません、アメリカ行くので社長に電話してみます、でも仮に来ても現場がスムーズに打てるかどうか、前例がありませんのでね、はい、全国民に打ち終わるのはたぶん来年でしょうとなって国民はずっこけているのである。それでいてオリンピックはやります、コロナに人類が打ち勝った証にしますではさすがに理が通らない。

ただ、僕は政府に同情心も懐いている。初めから書いているように、コロナウィルスは正体不明のエイリアンであって、ワクチンと特効薬なくして勝つことは期待できなかった。ということは、首相や知事が誰であろうと「格好の悪い結末」を迎える確率が非常に高かったわけだ。方策は「やってます感」を醸成することしかなく、長引けば長引くほど失政感が出てしまう。首長さんの姿を見るとその対処法は様々だ。当初は大坂の知事さんが抜きんでて輝いていたが変異株の大暴発で彼の株は大暴落した。かたや都知事さんは相変わらずうまい。「ウィルス様は無敵なのね」と本質を見抜き、要所は国に譲って決めさせる作戦に転じた。そして、彼女の回したババをつかんだのが首相という図だ。大変な激務と拝察するし、足元の職務を真摯にこなそうと気概は感じるが、「やってます感」はもっともっと出したほうがいい。

皮肉ではない。ワクチン投与率はアフリカ並みの1%で先の見えない国民にとっては雨乞いだってありがたい。その意味で「やってます感」は精神安定剤としては重要であり、それに日々邁進して下さる政治家の皆さんに税金をお支払いするのは当然だろう。しかしその使途があまりに不透明だったのでツケが回っている。税金がアンリさんの選挙資金だったかもとなるとさすがにまずく、保守王国の広島で与党は想定外の敗北を喫した。公選法違反で片づけなかった広島の有権者の眼は節穴ではなかったわけで「政治とカネ」は来たる衆院選で重要な争点になると予感させる。要は求められるのは税金の「使途明確化」というシンプルな事であり、民主党の事業仕分けは「無用なことに使うな」だったが今回は「私利私欲に使うな」という誠に下卑たレベルのものだ。

思えばこの数年で権力の陰に私利私欲を垣間見ることが増えた。人間は長期に権力者の地位にあると「全能感トラップ」に陥るらしい。私事で恐縮だが、僕は人生で都合19年「社長」と呼ばれている。これに慣れると会社で何でもできると思ってしまう危険があるのはよくわかる。国民最高位の首相ともなれば上は皇室だけだ。自らもそれに擬(なぞら)えてしまう。サクラ、モリカケはそれじゃなかったのかと友人が面白い分析を披露した。そういう人から見れば、およそ税金というものは民百姓から搾り取って空から降ってくる「年貢」であろう。自分で汗水して稼ぐという観念も痛みもなさそうなセレブで名家の人たちだ、それを使う重みも庶民のようには感じないだろう。「税金の使途に関われば強大な利権を得る。周囲の配慮、忖度で身銭をきらずに貴族的生活ができ、私財はいらないから叩いても身からは埃が出ないんだよ」と彼は教えてくれた。

例えばオリンピックだ。懸命に努力してきた選手のためには開催してあげたいと思うが、今やすべての国民だって耐え難きを耐え、しのび難きをしのんで懸命に努力している。万一コロナを案じて来日しない選手が多いならば、巨大スポンサーの為の大会となってそもそもの開催意義が失せるだろう。それでいて舞台裏がカネまみれと見ている国民が多い。小さな大会のはずだったのに誘致の裏金やら競技場やエンブレムの代金やらD社の中抜きやらで税金がじゃぶじゃぶ投入されたイメージがあって、不快感がマグマのように溜まっている。それがジェンダー発言であらぬ方向に大爆発したのが森さん問題だったのではないかというのはその道に詳しい元部下の指摘だ。

それはオリンピックの責任ではなく、多額の公金が動くと「たかり屋」が出没するという古今東西の世の常ということなのだ。たかり屋の特徴は自らは働かないことだ。他人のカネをあてにしてあの手この手の詐術、洗脳、巧言令色、性的支配力を弄してターゲットをモノにし、甘い蜜を吸う。男も女もいるが、男の場合はヒモ、ジゴロで女から巧みに援助やカネを引き出す。女の場合は妾、愛人だが、積極的に攻めるのは略奪婚だ。略奪された妻が自死してしまった国会議員が出た。もっと凄いのは高齢男性を狙い、入籍あるいは内縁関係になって保険金や遺産を根こそぎ狙う後妻業というのがある。奇しくも本日、元妻が逮捕された「紀州のドン・ファン事件」はそれくさい。しかしそれをどうこう言っても始まらない。そういう危ない輩がうようよと跋扈しているのが現実の社会というものだ、ジゴロ(gigolo)がフランス語であるように世界のどこにだっているし、我が国だって1300年も前から孝謙天皇(称徳天皇)にとりいって天皇になりかけた弓削道鏡のような男がいた。

たかられるのが個人ならまだいい。やられる方もお互い様で何がしかの喜びがあるのかもしれない。しかし、それが政府でお目当てが税金であるならそうはいかない。税金は行政サービスの対価だ。徴税は厳しくされるのに使う方はザルだという声が多々あるが、ましてサービスすらしない者に裏でかすめ取られているなら堂々たる泥棒である。国民が納税義務そのものに疑問を懐き始めれば国が乱れる。道鏡で思い出したが、京都の天皇家の菩提寺(泉涌寺)に、天武系天皇(天武~孝謙=称徳)の位牌はないことをご存じだろうか。ここに詳しく書いた。

はんなり、まったり京都-泉涌寺編-

称徳天皇は女性である。お気に入りの道鏡クンに対して宇佐八幡宮が「皇位につければ天下泰平」の神託を出した。ところが和気清麻呂を派遣してみると事実は真逆で、神託は「あいつを追い出して穢れを掃除すべし」(筆者意訳)であった。怒った称徳天皇は「あんたは穢麻呂(きたなまろ)だわ」(同上)と清麻呂を貶めたとされる。ということは彼女は道鏡天皇を望んでいたのであり、画策までしたのかもしれない。その証拠はないが、それはどちらでも構わない。僕の興味の核心は根拠が「神託」であった点である。宇佐八幡宮のお告げなら皆が納得するという大前提でこのストーリーは記述されており、神様でも持ち出さないと皇位継承のルールはかえられない、つまり1300年前に既にそれほど不変不動な皇統の大原則だったということを示しているからである。天皇家が天武系天皇の位牌を祭らず、皇統図からも抹消しているのはなぜだろう?消された最後の天皇が称徳天皇であるのはなぜだろう?

穢れ(けがれ)は感情だ。単に皆があると思えばあったことになるのであって、いわばMe-Tooのようにその場の空気で多数決で決まってしまう。ちなみに現行憲法においては、天皇制は数の論理で成り立つという考え方がある。なぜなら天皇の地位は「国民の総意」に基づく(憲法第1条)ゆえに、日本共産党は「国民の総意」が変われば天皇の地位にも変更が起こりうる綱領で明言している。天照大神からの伝統だ、不遜であると思う人が多かろうし僕もそう思うような教育を受けて育ってきたが、法律論としてはそれが正しい。なぜなら憲法は議員の3分の2、国民の過半数で改正できる(憲法第96条)。従って67%以上の国民が「不適切」と思うことをしていれば民意が動き、憲法改正による天皇の地位の変更に至ることはあり得るからだそうなれば自業自得でやがて日本人は誇りを失い、国は衰退するだろう。国民はそれを望まないし僕も望まない、だからこそ税金で皇室をお支え申し上げているのである。

つまり、日本の皇室と国体と誇りを支えているのは税金であり、国民が支払うという総意に基づいていることで「国民主権」という日本国憲法の下での民主主義の大原則が体現されている。このことについて、いずれコロナが収束したあかつきには「ひとつだけ良いことがあった」と回想される日が来ると僕は考えている。何かというと、収入が激減する中で支払った税金の重みに国民が思い至ったことだ。だから、どう使われたのかを真剣にウォッチしてネット上で議論が盛り上がるようになっている。自然な成り行きであり、老後の年金を期待できない若年世代によりその傾向は顕著になるから元には戻らない。つまり、コロナがきっかけになって、税金は年貢ではなく、受けるべき行政サービスの見返りに払っているのだという意識が芽ばえたという納税者革命と呼んでもいい大事件が静かに進行している。しかしそうなった理由はというと悲しい。命と引き換えにいの一番に求めている行政サービスの「コロナ対策」があまりに後手後手でお粗末だったからである。

税金使途の問題がどこで起きようと、上述のように憲法改正要件からの目安である33%以上の国民が疑念を持つといろいろな意味で国を乱す(保守政治を覆す)と考えておけば物事の軽重を計るベースぐらいにはなるだろう。今までは政治家が私腹を肥やすと追及するパターンだったが、コロナで先鋭化している “新しい民意” においては、たかり屋に易々と利得させても政治生命にかかわる事態となるだろう。逆にそれを阻止する「正義の味方」に票が集まるだろう。それがアフター・コロナ、SNS主導の世の中で常態化する。今ごろになってデジタル庁を作っている政治家の多くは新聞、テレビ、雑誌のアナログ世代でSNSの影響を甘く見ており、革命に気づいていない。このことは来たる衆院選でより具体的にわかるかもしれない。税金使途への意識が希薄な政治家は失格であり、社会的責任、サステナビリティの時代には淘汰されていく。「大きな力」で押し切るスタイルを通す政権は倒される時代になるだろう。

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ワクチン接種をどう考えたらいいか?

2021 FEB 14 1:01:19 am by 東 賢太郎

「円周率が3.05より大きいことを証明せよ」 (東京大・2003年)

う~む、美しい問題だ。20字だ。数字が一つしかない。昔どおりなら文系は100分で4問だからこれを25分で解かなくてはならず、けっこう大変だ。

それにしても実に刺激的だ。ならば僕ならこういう出題をしてみたい。

「太陽が地球を回っていないことを証明せよ」

数字はない。アンチョコを見ない限り、おそらく人類の99%は25分どころか1年かけても解けないだろう。かくいう僕も1%に入る自信はない。数学のような積み上げの学問で円周率が3.05より大きいことを証明できない人がこれを解くことは考え難く、2003年の問題は科学の素養のふるい分け機能を果たす良問と思う。クイズ王になるのとこういう問題を解くのとはぜんぜん別の話である。

僕の問題を解いた人がいる。「コメンタリオルス」を著したドイツ系ポーランド人のニコラウス・コペルニクス氏だ。時は1510年あたりとされている(そのころ日本では織田信長が生まれている)。

それから500年。地球の方が回っていることになって今に至る。でも、宇宙飛行士にならないとそのシーンを目視することはできないし、宇宙から撮った写真だってヤラセかCGでない保証はない。

つまり、それを信じるよりどころは数学(天文学)しか存在しないが、99%の人は数学がわからないのだから、地動説というものは、

「そういうことになってる」

だけなのである。皆さん、お正月は神社に詣でて願掛けをされるだろう。「こうなりますように」と。本当に「こう」なる証明はないが、国民的にみんなやってるんだから効果はきっとある。そう信じるから初詣に行く。なぜなら、

「そういうことになってる」

からだ。これが宗教というものだ。

従って、有意に高い確率でもってこういうことが言えるだろう。

「99%の人にとって科学は宗教である」

回るのが太陽だろうが地球だろうが我々の渡世には何の関係もない。それより酉の市で去年より大き目の熊手を買うかどうかの方が、99%にとってはよっぽど大事なのである。

縄文時代の日本は今より2度暑かったし、1300~1850年の地球は下のグラフのLittle Ice Age(小さな氷河期)にあった。現在はその極寒期から脱して3千年の平均気温に戻りつつある回復過程であって、「温暖化」の正体は自然現象であるというのが科学的な視点だ。

少女を使ってポリコレと化した「地球温暖化説」は過去100年だけのチャートを都合よく切り取って「危機だ」「原因はCO2だ」とする。では百歩譲ってその100年だけを見てみよう(下のチャート)。ご覧のとおり、原因はむしろ太陽活動である(Tが地球気温、Sが太陽活動、CがCO2排出量)。

化石燃料から代替エネルギーに転換させると都合のいい人がいるのであり、世界の学者を巻き込んで99%の人には科学に見える「宗教」を作っているのだから裏で巨額のカネが蠢いていることは論じるまでもない。既存の大手メディアはその教義を巧妙に真実にまぶして世界を洗脳し、異端の教徒の声は抹殺する。最近は「地球温暖化」を「脱炭素」と言い換える風潮が顕著だが、なぜならウソがバレたからであり、科学でないことを人類をあげて頑張っても何も起きない。

職業投資家として僕はポリコレだろうがディープステートだろうが脱炭素だろうが、そういうものは単なる商材と見做して勝つ方に投資するだけだ。しかし人間としては別である。許せないのは、カネで科学をねじ曲げる腐敗した精神である。そんなことを許していればやがて科学も退廃するし、一部の勝ち組が人類の命運を狂わせてしまうのだから言語道断だ。このスタンスを読者はSTAP細胞事件でご存じであり、僕の中で常に一貫している。

さて、だいぶ回り道したが本題に入る。東京五輪だ。実のところ、ロゴでもめて国立競技場の設計で多額のキャンセル料がどぶに捨てられ、緊縮のふれこみだった総予算が予定されていたかの如く膨れあがり、福島の復興は隅に追いやられ、そして夏の東京は暑いとわけのわからん理由でIOCがマラソンを札幌に持って行った、あのあたりから気分は冷めてしまっていた。

首相曰く「人類がコロナに打ち勝った大会にする」らしいがどうやって打ち勝つつもりなのだろう。常識的にはワクチンに頼るしかないが、そもそも見込んだ本数がちゃんと日本に来るのか?最も危険にさらされる都民全員に7月までに接種は間に合うのか?重症化は抑えるが感染抑止はしないのだから病床数は足りるのか?医療関係者は?東洋人が射っても安全なのか?そもそも効くのか?未知数だらけだ。

この点については、科学者である医療ガバナンス研究所理事長・上 昌広先生のブログ(2021/02/08付)から引用させていただく。

「ノルウェーでワクチンを接種した高齢者23人が死亡した。接種したのはアメリカ・ファイザー、ドイツ・ビオンテックのワクチンで死者13人は剖検されており、ワクチン接種との関連が示唆される。私は、現状では高齢者に一律にコロナワクチンは推奨できないと考えている。それぞれの状況に合わせた個別対応が必要だ。少しでも不安をお感じの方は、是非、主治医に相談してほしい」

上先生の説明

まったくその通りと思う。僕が昨年今ごろから厳戒態勢に入ったのはまさに無症状感染者が出たからだ。上先生にお会いしたことはないが、わかる、この方は素晴らしく頭がいい。コロナは科学でしか解明できないし、科学は頭が良い人しかできない。ならば素人の僕は最高の頭脳の先生の言うことをきくしかない。それでも保証はないが他に手はない。彼が指摘している厚労大臣は精一杯頑張っているとは思うが、頭の問題はどうしようもない。そういう人が語る宗教の信者になってワクチンを射つことは僕にはあり得ない。

高齢者の感染数は増えていて優先してくれるのは有難くはあるが、約半分は若者が持ち帰った家庭内感染と聞く。僕はそれはなさそうだし外へは出ないし、むしろ若者優先で射っていただいて迅速に集団免疫を作ってもらったほうが安心だ。厚労省はファイザー社のワクチンの「承認を了承した」と発表している。治験で日本人への効能と安全性を確認したのではない。問題があれば省として責任をとることを認めましたという意味だ。ノルウェーのようなことがあれば誰かの首ぐらいは飛ぶのかもしれないが、だからといって、その程度のことで安心して摂取しようという気がおきるわけでもない。

もしワクチンによる免疫バリア作りが思ったほどワークしないならば、ここから五輪開催を決定するだろう3-4月までのコロナの感染動向は当のウィルス様にお伺いをたてるしかないことになるというのが本稿の趣旨だ。要するに、御意のままということだ。これは、地球温暖化は実は太陽活動という自然現象のせいであって、人間がCO2削減をいくら頑張ろうがおてんとうさまの御意のままにしかならないのとよく似た現象ということになるかもしれないことを意味している。にもかかわらず、最後の命綱であるはずのワクチン供給契約の時期と本数の詰めが甘かったという、政府は何を考えているのか(ひょっとして何も考えてないんじゃないか)と見える事態が発覚した。民間企業なら担当役員の首が飛んでいる。

ではそもそも、科学的知見からして、政府が五輪開催に向けてやるべきことは何か?上先生曰くPCR検査をやりまくるしか手はない。彼以外にもそう主張する科学者はたくさんいる。しかし、政府と厚労省は当初からずっと真逆の策をとっており、37.5度の発熱がなければ検査しないというお触れで岡江久美子さんを含む何人もの方が自宅で様子見を強いられ命を落とされたのは記憶に新しい。政治の暴走とも言い切れないのは、尾身氏の率いる専門家会議もPCRを増やすと医療崩壊を招くからやらないほうがいいとの見解を出したからだ。無症状感染者は気にしませんという世界でも希少な戦略であるが、この科学的根拠は何だったのだろう?それは去年の今頃に僕が感じた恐怖が何だったのか、なぜそれが政府に共有されなかったのかという疑問でもあり、いまだに理解できない。その恐怖を救うのが上先生の策だったから心から納得した。しかし政府には都合が悪かったのだろう、彼のような学者ではなく、忖度してくれる御用学者が登用される。是々非々である台湾の蔡英文とは政治力が雲泥の差と言うしかない。

コロナウィルスである風邪もインフルエンザも感染力には季節性があって統計的に2月にピークアウトするが、新型も同じであり、ここから4月にかけて感染者は自然に減り、6,7月にやはり季節要因で増えると上先生は言っている。だから目下の数字が減少しているのは緊急事態宣言の効果ばかりではない。さらに、今年に入り、知人の親族が勤務する保健所は事務職でも帰宅が午後9時という激務ぶりだそうで、保健所ルートという日本固有の仕組みのもたらす物理的な制約から検査数が減っているという原因もある。検査しなければ感染者が減るのは当然だ。それで安心して都内各所の人出が大きく増えているからいずれまた感染者は増え、検査しないから無症状者はカウントされず、結局は陽性者が増えるだろう。つまりウィルス様と「いたちごっこ」しているだけなわけだが、何も今に始まったわけではない、去年の今ごろから一貫してそうだったのだ。

緊急事態宣言発出の効果を高める法改正をしたではないかという声もあろう。それは政治のイニシアチブで策を施したように見える唯一の手だ。ステイホーム、三密回避を促すという意味で科学的根拠もあるから有効であることは確かである。しかし、宣言にプロパガンダ効果を期待する政治的側面においては、温暖化におけるCO2削減が経済減速を招くのと同様の副作用がある。すなわち、”緊急事態” が長引けば、そんな危ない国に五輪の選手団は自動的に来なくなるのである。従って、宣言を撤回するしかなく、残る手はPCR検査をやりまくるしかない。ところが、それをすれば無症状感染者を拾って新規感染者数が激増してしまい、やはりそんな危ない国に五輪の選手団は自動的に来なくなるのである。

すなわち、昨年のコロナ対策の初動において何度も書いたことだが、五輪は意識するが科学は無視していいだろうという「PCR検査回避大作戦」の結果、なんのことないその五輪が大手飛車取りに追い込まれて国中がてんやわんやという大ヘボ将棋だったことが発覚したわけだ。しかしそんな失態はなんのその、季節性要因で4月ごろ感染者数が自然にもっと減り、緊急事態宣言は補償と経済への目配せで早々に打ち切られGoToまで復活してしまうのではないか。しかし6月から数は自然に増える。従って、ワクチン接種は政治的に不可避な唯一の神頼みとなり、世界の趨勢だからを免罪符に、あれほど新薬許認可に腰の重かった厚労省がぎりぎりになって、世界で誰も投与されたことのない未知のワクチンの「承認を了承」した(させられた)のである。そこは神の国だ。ええい、何とかなるだろうと。

しかしよく考えて欲しい。そのワクチンだって我が国は自国で開発したわけじゃない。他国さんの努力でたまたま「神風」の如く現れただけだ。去年の今頃、ダイヤモンド・プリンセス号騒動で我が国はコロナで注目をあびた世界最初の国になった。そこから今に至るまで頑健に「神の国」でありつづけたその一途さ?を世界が日本らしいと見るか日本も墜ちたと見るかは様ざまだろうが、そこでワクチン供給契約の問題で神風すら逃げかける失策を演じているのだ。外国はそれを知らないし、いまだに科学的解明がない「死者数の少なさ」も外国人にはミステリアスだ。よって日本はうまくやっているように見えているだろうが、単なる結果オーライである。日本が未来永劫「神の国」で存続していける確率は低い。国民が政治を直視して選挙で理性を働かせないと、国は危険水域に来ている。

そんなさなかに発生した森会長辞任騒動は、日本は「神の国」を自認される元総理で自身もスポーツ界の神と仰がれる教祖様がお倒れになったということだから五輪宗教界がてんやわんやなのは道理だろう。しかし、科学とはいささかの縁もないどうでもいいことである。なぜなら、それがなかりせば開催がうまくいったわけでも何でもないからであり、もはやワクチンが集団免疫をつくるしか五輪開催の芽はないことに寸分の変わりもない事態に追い込まれていたからである。僕は東京都民であるので、ワクチン投与ばかりが関心事ではない。1万人の外国人が大挙して同時期に押し寄せ、東京にバラエティに富んだ変異種をお持ち込みになるのが非常に怖い。選手は隔離しますというが、そういいつつ英国、南ア、ブラジルのウィルス様がすでに空港検疫をすり抜けて遠い地方にまで達している。誰が信用するのだろう?

そのリスクを負わされ、高い都税を払わされて、しかも無観客だからテレビで見てくれって何の意味があるんだ?こう思う都民は増えているのではないか。

ドナルドもシンゾーも、コロナなかりせば政権が続いていたと思う。「賭けてもいいが、政治としてのコロナ戦争にアクセルのふかし勝ちはまずない」とだいぶ前のブログに書いたが、やっぱりそうなった。さてここからどうなる?小池百合子はいじめを逆手にとってうまい立ち位置で国にアクセルをふかさせ、「都民はステイホームを」と呼びかけるにとどめた。コロナ様には極めて都合が悪い、すなわち科学に基づいたメッセージの発信だから素晴らしい。彼女が科学を理解しているとはまったく思わないが、ズレを感じさせないセンスは感じる。僕はもともと女性積極登用派であるし、パフォーマンスが過ぎるというが政治家はどうせ全員そうなのだから下手よりうまい方がましだ。プーチンはワクチンを射たないが小池さんはどうかな。

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日本のテレビニュースは天気予報ばっかり

2021 JAN 15 9:09:10 am by 東 賢太郎

昔から不思議だなあと思うのですが、日本のテレビニュースは天気予報ばっかりやってる感じがする。スマホで5秒で見られる時代にどの局もそうです。だからどこかで大雪でも降ろうものなら世界の一大事かぐらい大変なことになる。

もちろんそれが知りたい方もおられるし、平和の証としては良いことなんでしょうが、問題はコロナ対策も似た感じがすることです。

緊急事態宣言が遅いだの範囲はどうするのとやってますが、菅総理の会見を聞いていると関心は休業補償と政権支持率であって科学的根拠の理解度というと天気予報の延長ぐらいしかないだろう。専門家の意見を聞いて慎重にというが、桜の開花宣言を国交省の外局である気象庁にやらせるのと同じノリに見えるのです。

やらされる気象庁は役所だから根拠とデータの一貫性が必要で、東京は靖国神社の特定の木で決めてる。でも桜なんか何万もあるのに何故その一本?と聞かれても科学的根拠などあるはずもないし聞くのもあほらしい。でも「専門家が決めました」にはなるわけで、テレビはそう報道してお茶の間は満足するのです。

コロナはそうはいかんわけです。

緊急事態宣言を発出したのでビジネスの入国も制限します

桜の開花宣言を発出したので千鳥ヶ淵の車の乗り入れは制限します

おい、ほぼおんなじじゃないか、こりゃあいかんぜよ。

コロナウィルスは日本起源じゃあないわけで、要は、国に入れなければ緊急事態宣言もいらなかったわけです。こんなことは猿でもわかる。

英国で変異株のウィルスが出てきている。これは去年の12月19日に英国政府が発表していて、もう世界にそこそこ蔓延していると思われます。また、中国政府の発表によれば北京に近い河北省でコロナ騒ぎとなっていて、2万人も集団隔離し全市民1100万人への強制PCR検査をしてます。

こういう重大な情報があるのに「国内でまだ患者は出てないでしょ」と入国は禁止せずザルのままにする。日本人は締め付けておいて「ビジネス客」の外人が浅草で観光してる。よって時間の問題で患者は必ず出るわけですが、出たら「専門家の意見を聞いて慎重に対応」するんです。この「出たら」のノリの羽毛のごとき軽さですね、すごいもんです、科学的知見のかけらのニオイもない。

つまり緊急事態宣言を発出するような状況を待って役所が確認してということであり、逆に「出たら」すぐに緊急事態宣言を発出しますよということでもあり、ということは要するに、本来まったくどうでもいい桜の開花宣言となんも変わらんということなのです。それで休業させられる飲食業は気の毒でしかなく、怒るのは当然でありましょう。

休業補償と政権支持率(要は国民の顔色)で出たり出なかったりする緊急事態宣言で入国制限を決める。この犬でもわかる本末転倒は科学的知見なんてレベルの話じゃない。国民が血相変えて「入れるな」と怒ってるのに入れてるわけで、だからしっかり菅政権支持率も落ちてるわけで、そこまでしても入国させたいのか、その理由は何なんだ?という国民的詮索が進んでいる。

いまアメリカの政治に「大変調」がおきてます。民間企業であるメディアとGAFAが現職大統領のアカウントを削除するなどの言論封殺をする前代未聞の場外乱闘状態であり、独禁法を厳格に適用して各社を分解すべきである。日本のメディアもその下請けだからどこも報道しません。しかし、日本はさらに特殊事情があって、もともとニュース番組は天気予報ばっかりだからそれが目立ちすらしないという恐るべきお花畑状態であるのです。

そんな情報しかない国民が今年の選挙で事態を変えられるのだろうか?このまんま行くと50年後に日本国はあるんだろうか?本気で心配です。

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未だコロナとの戦いに人智は無能である

2020 DEC 19 11:11:37 am by 東 賢太郎

僕はコロナについて1月30日に武漢帰国者に不顕性キャリアが二人いたことで直観的に「やばい」と思い、家族と周囲に緊急事態宣言した。2月から厳戒態勢に入り、3月末からソナーは出社禁止、完全リモート業務にして今に至る。

当然できる限りの情報を集め徹底的に考えたが、「非常に危険なウィルス」「まだ世界の誰もわからない」、よって「君子危うきに近寄らず」と結論して(当たり前と思うが)、そこに至る経緯を4月末までに全部ブログに書いた。「わからない」という「事実」が最重要なので、読者と共有したいと思ったのが動機だ。

現在に至っても付け加えることは何もないので、コロナについて書くこともない。米国のワクチンの効き目が本当にあることを祈願するのみである。

その間に起きた顕著なことは、集団免疫説を採ったと思われる米国、英国、ブラジルで多数の死者が出て元首も漏れなく罹患したことだ。唯一同説を宣言して採用したスウェーデンはついに国王が失敗宣言した。

我が国の対策は、世界なみの入国規制を4月に敷いたことを除くと全部失敗である。数字が少ないのは世界に類のない国民の真面目、従順、清潔好きによる。

唯一効いた入国規制を第3波を目前にして緩和しているのだから、我が国も未必の故意として集団免疫説を採っていると思われる(国民には絶対に言わない)。

すると、空の玄関口である東京、大阪で数字が増えるのは当たり前である。それがGoToで拡散されれば全国も増えるに決まってる。

GoToトラブルと7月に書いたが、集団免疫説はコロナの前に討ち死になのだから続ければ政権の馬鹿も実証済だと選挙までもがトラブルになる。

そこに「賭けてもいいが、政治としてのコロナ戦争にアクセルのふかし勝ちはまずない」と書いた。菅内閣はその愚を犯している。自民のそれでもあるが、野党に政権担当能力がないことに甘えを許すには民意は限界に来ている。

未だコロナとの戦いに人智は無能である。それをやっと知ったのだろう、国、東京都が競わず逃げを打つようになった。ポーズを争いつつ国民を安心、納得させねばならない。誠にご苦労様なことだ。税金はしっかり払おうと思う。

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