シューカツの謎
2012 SEP 29 0:00:29 am by 東 賢太郎
就活ではありません。終活。あまりに寂しい言葉です。
自分のお墓を購入するのはもちろん、自分の最期にそなえてお葬式用の写真を撮り、棺桶は実際に入って寝ごこちをお試し。遺族のためにお葬式保険にもしっかり加入する。「今日を楽しく」をモットー、座右の銘とする僕には想像を絶する世界です。
ところがこのTV番組によると、やっている人は決して世をはかなんでいるわけではありません。「これで安心して人生を楽しめます」と言った人もいる。これが日本人なんでしょうか。これをやらずに人生を楽しんでいる僕は不届き者のような気すらしてきます。
日本人は死ぬときに平均3000万円の資産をもっているそうです。使い切る前に死んでしまったのか?そうでないならいったい何のためでしょうか。100歳のキンさんギンさんに「ご趣味は」ときくと答えは「貯金」だったそうです。そういう日本人は多いそうです。
これは子孫に美田をなどという義務感、切迫感をぜんぜん感じさせない明るいお答えです。趣味ですから。それは健康にいいことです。だから貯金する人は長生きだ。長生きするともっと貯金残高が増える。そういうことなんでしょうか?
そうすると銀行は貯金という喜びを提供するエンターテインメント産業ということになる。窓口の女子行員は全員AKBの格好をさせて、お客さんの総選挙で毎月席替えなんかしたほうがいいかもしれない。預金100万円で1票、300万円で握手券とか。
自分の最期。神に召されると他動的に考える西洋人。自分の趣味と決断でやってしまおうという能動的な日本人。
日本人は外人より受け身だ、自己主張がないというのはウソかもしれませんね。
Categories:______世相に思う, 徒然に
宍戸 祐喜子
9/29/2012 | 9:06 AM Permalink
まさに。
葬儀も宗教的儀式、というよりは産業色強し、ですし。
母方の祖母が亡くなった時に、早世した祖父の戒名の位(ん?)と合わせるため(何じゃそりゃっ!?)に高級国産車1台分の額が喜捨?されたと聞き、「宗教法人に課税党」を立ち上げようと思いました。この聖域に手をいれれば、消費税増もいらないはず(宍戸試算、税率40%前提)。
まー「生きてるだけで丸儲け」、いまこのときを謳歌しませう♡