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CS第1戦 カープ快勝!

2013 OCT 12 19:19:52 pm by 東 賢太郎

TVに張りついて見ておりました。これは快勝です。初戦カープはマエケンで阪神が不利との下馬評でしたがそこに藤波を当ててきた。一度マエケンに投げ勝っているし甲子園では人生で一度(巨人戦)しか負けていない。第1打席のキラの見逃し三振は外角のたぶん投げそこないのカットボールで、普通あれはボールだ。今日の球審は高低(特に低め)は狭いが、ベースの角っこをかすった変化球も取る感じで両サイドがタマ半個分広いイメージでした。阪神バッテリーは両サイド(スライダーとカットボール)でその癖をうまく使っていて、3回までは嫌な感じでした。

4回、キラの2打席目はつまったセンター前。そこで松山がよく打った(1,2塁間)。そして5回のキラの快心のスリーラン。第1打席にやられたカットボールのタイミングで狙っていてその通りの球が来た。このホームランには伏線がありました。その回のマエケンのヒットです。先発投手というのは相手の先発を意識します。打席に迎えてもそうです。マエケンは第1打席はバントの構えで藤波を揺さぶって3-2からもファウル。結局最後はど真ん中を見逃してあっさり三振。苦労させて数を投げさせておこうという感じであり、あしらわれた感じで藤波は三振でも気持ち良くないはずです。

そして次の5回の第2打席。今度はファウルでねばって苦労させたあげく軽打して1,2塁間をゴロで抜くヒット。軽打といっても当たりそこねではなく、見事に芯で打ってそこへ運んだヒットで、これがまた相手には悔しい。打者のペースにはまっているという気持ちになり力みが出てくる。それがキラのスリーランを呼んだと思います。というのはその1球前の力んだスライダーがワンバウンドしたことでおそらく手加減が加わり、カットボールはベルトの高さに行ってしまった感じだったからです。

そして7回の第3打席は4対1となっていて、相手投手はボイヤー。こういう時に投手は普通は一度も振らず三振します。打つと手が痺れて投球に差し支えることがあるからで、ところがマエケンは思い切り打ってファウルして手を痺れさせていました。そうしてまた3-2から軽打して1,2塁間を抜くヒット。この回は無得点でしたが、これがまた重要な意味があって、次の一番打者丸はここまでノーヒットでした。この時も凡退。投手の前田が3打数2安打。これは無言のプレッシャーだったはずです。これが9回、丸のホームランを生んだと思います。そうしたら相乗効果か代打の岩本もスリーラン。両方とも完璧な一撃で右翼席に突き刺さりました。

今日見ていてマエケンは投手でなく他の8つのポジションどこをやってもプロで超一流になる才能と確信しました。ショートをやれば巨人の坂本ぐらいは軽かったろうと思います。打席の構え、いかにもどこでもどの方向にも打ちそうです。そしてこれは特筆ものですが、ボールになる変化球の見逃し方がいい。カープでこのレベルなのは2番の菊池以外に誰もいませんね。今日の藤波の外角スライダーはキレが抜群でしたが、この2人だけは余裕で見逃していました。永川、ミコライオも安定感があり、なにか王者の風格すら感じたのでした。いつからこんなに強くなったんだろう。カープには甲子園優勝投手が3人もいます(福井、今村、堂林)が一人も今日の試合に出ていない。それで甲子園無敗の藤波を倒した。意味のある勝ちでした。

内外野ともカープファンでこんなに真っ赤に甲子園が染まったのは見たことないとアナウンサーが言ってましたね。これも選手の士気高揚には効いたでしょう。カネをかけずに強きをくじくという構図が日本人受けするのでしょうか、広島県人でないファンが急増しているようです。神宮、横浜もカープ戦はドル箱になったそうで、それに長年貢献している僕にもうれしいことです。明日はバリントンとメッセンジャーの一騎打ちなのでしょうか、できれば一気に決めてもらいたいものです。

 

 

Categories:______広島カープ, 野球

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