釣り人の夢
2014 SEP 13 18:18:01 pm by 東 賢太郎
青年が湖畔で糸を垂れ、静かに釣りをしていると、後ろから老人がやってきました
老人
お若いの、舟を貸しましょう。それで沖に出れば魚は10倍釣れますよ
青年
10倍釣ってどうするのですか?
老人
市場で売るのです。金持ちになれますよ
青年
なってどうするんですか?
老人
お金があれば夢がかないます。あなたの夢は何ですか?
青年
ここで釣りをすることです
チュークではひと家族に平均10人の子供がいるそうです。食料は庭や海に自生しています。野菜など島にないものを買うお金があればいいそうです。
運転手の青年もいっしょにみんなでお昼にしました。僕らにとってご馳走はやっぱりこれです。
露店なら値段は50セント、このレストランだと1ドルだそうです。すすめると青年は、
No,thank you.
と笑って手をふりました。
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[…] いま僕は職業上、経済上の自由を得た身として、自分だけの時間、つまりショーペンハウエルが人生で最も貴重とする真の「孤独」を得ることができつつあるかもしれません。充実した内面世界を有する者にとって孤独というのはなにかというと、物理的心理的な孤立ではなく、意味のない人や物と接しなくても良い究極の権利、いわば「孤独権」のようなものです。釣り人の夢でいうなら、これこそを夢見て僕は長年働いてきたのでした。 […]