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クラシック音楽はこういうもの

2015 OCT 19 2:02:43 am by 東 賢太郎

とてもヨーロッパらしいビデオです。ご紹介したポーランド国立ワルシャワ室歌劇場の歌手たちが大道で魔笛のアリアを歌っております。たぶんポーランド語と思われますが、モーツァルトが完全にオラが音楽になってますね。初めがパ・パ・パです。

次が夜の女王。

ドイツでこういうのは見ませんでしたが、ぜんぜん違和感ないですね、ヨーロッパはこんなもんです。男性がアンドレイ・クリムチャック、女性がタチアナ・ヘンペルで今回も来日してました。別に超人的な歌手たちではありませんがいかにも自然にモーツァルトになっていて、この人肌感がなんともいえません。クリムチャックは前回のドン・ジョヴァンニが素晴らしく今回なかったのは残念でしたが次のビデオでそれが聴くことができます。2人のヴァイオリンとヴィオラは今回の来日のオケメンバーに名前がある人です。特にうまくはないんですが、でも音楽になってしまう。

この室内楽編成のアリアというのがまたよろしいですね。モーツァルトの時代に貴族の館でやっていたのはどんなだったんだろうと思ってましたが、ついにそれらしいのを見つけました。きっとこうだったでしょう。これでもちゃんとしたオペラ空間になってるし、やる方も聞く方も楽しんじゃってますからね、もう部屋の空気が音楽の喜びに満ちてます。巨匠の名演がどうしたとか、そういうことはもうどうでもいいですね。やっぱり音楽は「するもの」であって、こうして身近に楽しむものだと思います。こういうのをどんどんきいて気軽に楽しめるマインドになってくると、モーツァルトはがぜん心に入るようになりますよ。これが蕎麦屋でいえば「もりそば」なんですから。これで覚えて気にいったらカラヤンやショルティの豪華キャストのCDで「天ぷらそば」食べてみて下さい。5万円も払っておすましして聴くなんてそんなアホなと思いますが、ふところに余裕がある方はウィーン国立歌劇場の来日公演なんかでも行ってみて下さい。とにかく、この歌劇団が来日してくれるのは天の恵みです。

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Categories:______モーツァルト, クラシック音楽

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