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いろいろ思う「白い巨塔」

2019 MAY 27 1:01:48 am by 東 賢太郎

「白い巨塔」を見ました。TVドラマは縁がないのですが、これと忠臣蔵は結末がわかっているのに見てしまう。財前が嫌いな正義漢、東教授のファンなのです。学究肌であり、出身校の東都大学で教授になれず浪速大学教授になった負け組というのがまたいい。まことにどうでもいいのですがアズマという苗字もあんまりメジャーでないのです、それで毎回役者は誰かなと気になります。石坂浩二がイメージに合いましたが、今回、こんなブログ(寺尾聰「ルビーの指環」)まで書いた大ファンである寺尾聰というのも意外でした。ご縁ということにしておきたい。財前教授は田宮二郎、唐沢寿明ときて今回は岡田准一。熱演でした。

最後のシーンはいつも悲しいですね。それでつながってしまうのですが29日はおふくろの二周忌だ。あの日、帰宅しぐったりしていたら家内に「ベランダへ出てお空見て空気すいなさい。お母さんと交信できるわよ」と言われ、なるほどとそうしてみたら、見たこともない筋を何本も引いた巨大な流線型の雲が西空にかかっていてこっちにだんだん向かってくる。これは何だ?とびっくりしたのです。後にも先にも長い人生でその時しか見たことがない。そういえば隣の神社の縁起にあった、源氏の大将・源頼義が奥州平定(前九年の役)で多摩川を渡ってウチの目の前の丘に陣取った時、「空に白雲が八つに分かれて棚引き、源氏の白幡のように見えたのを大いに喜び、勝利の暁にはこの地に八幡社を創建することを誓った」というあれ、それで勝利したのでここに八幡様がいまあるわけですが、そうか、たしかに八つの線だ、それにちがいない、お袋のメッセージだと信じているのです。

ところで、息子がイギリス国鉄の列車の名前がAZUMAになったよというので見たら本当だ。常陸国の日立製である。

ハムステッド・ヒース駅の「あずま」

「あづま」でなく「あずま」にしてくれたのがうれしいですね。我妻と東で違うのです。由来はロンドンから東海岸を北上するイースト・コースト線だからのようですが、まさにこの線で2009年に息子とヨークの鉄道博物館へ行ったのだからこれもご縁です。僕にとって最も縁の深い外国である英国が粋なことをしてくれる。またおいでとラブコールされた気分です。

縁なんて探してこじつければいくらもありそうなものですが、そうはいっても立て続けに出てくると特別と思いたくなります。そうやって大切にするものが増えれば何も大切にしない人生よりは面白く過ごせそうです。

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