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生麦事件とはなんだったのか?

2012 OCT 8 23:23:51 pm by 東 賢太郎

今日はカープの最終戦で横浜へ。ところが1時間前に着いたらなんとすでに満員御礼。ハマ育ちの石井琢朗選手の引退試合を甘く見ていました。昨日の女装編に驚きの結末をもたらす予定だったのですが、来年にもちこしです。

せっかく来たので横浜開港資料館に行きました。するとたまたま生麦事件の展示をやっていて、犠牲となったチャールズ・レノックス・リチャードソン氏の手紙を読むことができました。イギリスの両親や姉にあてた何ということのない青年らしい手紙がかえって気の毒です。1862年、薩摩藩士による殺傷事件でした。

これと似た事件が1868年に堺の妙国寺でもあったのをご存知でしょうか。堺事件です。こちらは殺傷したのが土佐藩士で相手はフランス兵でした。20歳代の藩士たちの切腹の顛末はあまりに悲惨で書く気が起こりません。実はその現場の妙国寺にも今年7月に行ったばかりで、偶然に少々とまどっております。

英仏の公使に迫られて藩に下手人の切腹を命じる幕府の姿が金融庁と証券会社の姿にダブルフォーカスするのは職業病でしょうか。逆のことが英仏米で起きたらどうだっただろうか。この屈辱を薩長土肥による新政府がしかと腹に収め、あの「坂の上の雲」に至ったのだと思います。我々はその遺産で一等国の国民という幸せを享受しています。

今、2つの島で起きている小競り合いがどう発展するかはわかりません。ことは大名行列ではなく国家主権です。沖縄県や島根県が代理戦争するわけでもありません。支持者の方がいらしたらお詫びしますが、あくまで私見ですのでお許しください。鳩山、菅というあまりに恥ずかしい首相にまかせた時間は日本国にとって長かったと思います。

 

 

Categories:______歴史に思う, 徒然に, 若者に教えたいこと

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