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松井秀喜の引退セレモニーを見て

2013 MAY 5 17:17:02 pm by 東 賢太郎

僕らにとって甲子園へ出られる人はみんなあこがれのスターでした。その甲子園で5打席敬遠された松井秀喜。そして日米のプロでMVP。選ばれた人の中でも図抜けた存在でした。彼のパワーや技術は想像すらつきませんが、今日のTVであの敬遠の試合で甲子園を去る時に「すみませんでした」と監督に言ったと知り敬服しました。底知れぬ責任感と懐の深さです、高校生なのに!星稜の監督が「男が男に惚れる男」と評してましたが、この話ひとつで僕も惚れました。「努力できることが才能である」これは松井のためにあるような言葉です。柔道も相撲も県大会レベルという体があってこそでしょうが、そのぐらい体に恵まれてそれにかまけて努力を欠いて ”そこそこ” で終わる人が何とたくさんいることか。引退後は芸能界で食っていこう等の浮ついた雰囲気がかけらもない。セレモニー後の廊下が映っていましたが、松井は巨人OBで長嶋氏をよいしょするそういうののひとりに目も合わせていなかった(そう見えました)。ヤンキースのトーリー監督、ジーターら同僚たちの表情と行動とメッセージ、米国人の超一流のプロたちですから、あれは技術や実績だけでなく松井の人間性に惚れていなければ出てこないでしょう。2009年のニューヨーク優勝パレードのファンのどよめき。こういうことがどんなにレアなことか徳光アナウンサーはわかっていなかったようですが、海外で長く過ごした日本人として誇らしくて涙が出ました。こういう男は野球界だけでなく日本ではもう絶滅危惧種に近づいている気がします。巨人の監督などでなく政治家になって欲しいと感じたのは僕だけでしょうか。

 

 

Categories:______プロ野球, 野球

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