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仲道郁代サントリーホール演奏会を聴く

2014 FEB 16 21:21:06 pm by 東 賢太郎

きのうは写真家の齋藤清貴氏のスタジオにお邪魔して某案件の打ち合わせでした。彼のWEBはこちらをご覧ください。

齋藤清貴 オフィシャルサイト: Kiyotaka Saito Official Site

ついでに写真とりましょう!となってスタジオで本格的に撮ってくださったのがこれ。これを見た西室が「詐欺だ」と叫び、自分でもう~ん確かにと思うほどの出来栄え。現物をご覧になれば一目瞭然なのですが、明らかに普通の写真ではない、プロの作品です(被写体は粗悪品でも!)。これ200枚以上も撮ってそこから選んでくださったものなのです。

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齋藤さんはあーせいこーせいは最小限で、そもそも誉められてもこっちも気持ち悪いだけだし、何となくの独特のリラックスした会話と雰囲気があって自分を引き出してくれるという感じ。まさしくプロでした。全国に5万人いる写真家の内、食えているのが千人ぐらい、一線で活躍しているのが百人ぐらいという厳しい世界だそうです。そこに入っている人のレベルを見せていただきました。

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彼が撮っている音楽家が仲道郁代、諏訪内晶子、村治 佳織など。今日はその仲道さんのリサイタルへ彼と行ったのでした。ちなみに、今日のこのポスターは彼の作品です。これがあるので昨日彼女のショパンのCDを思い出したのです。そして今日の演奏も期待にたがわぬ楽しいものでした。プログラムは

モーツァルト ピアノソナタ第3番 K.281                         ブラームス:3つの間奏曲 Op.117          シューマン:交響的練習曲 Op.13          ショパン:バラード全曲

でした。各曲の演奏の前に彼女のお話があるのですが、まず声と発音が美しくて癒されました。  内容もわかりやすく、特にショパンは勉強不足なので2番の唐突な曲想の変化などそういうことだったのかと学ばせていただきました。モーツァルトはいいテンポで心地よかった。ブラームスの暖かい音色と切々とした歌も良かったですね。シューマンは他の人に比べ作曲がうまくないとおっしゃっていましたが、まったく同感であります。 それでもこの曲のオーケストラのような分厚い和音は見事でした。

このホール、今日の座席あたりはオケであまりいい印象がないのですが今日のピアノはとても良く鳴っていたと思います。そしてショパンのバラードは僕のあまり得意な曲ではないのですが 、唯一愛聴しているクリスチャン・ツィマーマンとは違ったアプローチです。弱音部の切なさがやわらかい美音でデリケートに紡ぎだされ、急速部分は過度に攻撃的に響かず、女性的な優しさに満ちあふれていました。こういうショパンならいいなと思いました。

 

 

 

Categories:______演奏会の感想, ______演奏家について, クラシック音楽

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