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イチローさん、1時間で帰っちゃいますね

2016 AUG 9 1:01:19 am by 東 賢太郎

イチローは日米あわせて1度しか見ておらず、ヒットは1本しか見ていません。それは2001年にニューヨークに出張したときのはず。あれは何月だったのだろう?

その年は2回行っていて、2回目は9月9日から1週間、つまりあの9-11の当日に僕はマンハッタン南端、ウォールストリートに近いWTCを朝から外交中のはずだったのです。ところが直前になって或ることから日程を自分でかえ、1週間早くした。惨事を赤坂のクラブで知って背筋が冷たくなったのを今でもリアルに覚えています。

あの年はイチローのメジャー挑戦1年目でした。忘れもしない、僕はヤンキースタジアムの三塁側ベンチすぐ上で、目の前で、大リーグ史上5本の指に入るとされる伝説的大投手ロジャー・クレメンスとの対決を観たのでした(クレメンスは4672奪三振で史上3位、9回20奪三振を2度やった唯一の投手)。

するとbaseball reference.comというサイトが見つかりました。記録は何でも微細に書いてあります。内野安打がどこに飛んでどうなったかまでわかってしまう、まるでスコアブックみたいだ。野球はデータのスポーツなんです。これに興味がないと本質的には面白くないと思う。

アメリカの球場で観ていると、日本みたいに「お祭り」専門の肉体派もいるが、学者のようにデータに精通した人もいます。打率も防御率も確率ですからね、インテリが理系的センスで観ているがちゃんと息子とおそろいの野球帽をかぶってもいるのです。

あった!ありました。

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スクロールしていくと、こうです。間違いない!4月の24日だったことがわかりました。イチローはデビューしてまだ1か月だったんですね。

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見るとクレメンスに3打席あってショートゴロ、浅いレフトフライ、セカンドゴロだったんだ。思い出しました。

クレメンスはでかい。あんなクマみたいな奴が親の仇みたいに思いっきり投げるタマ、打てるわけないだろという感じです。晩年でしたがこの年に驚異の20勝3敗です。100マイル(160キロ)の剛球は石みたいに重くて強く、うなりをあげてミットを鳴らしてました。

イチローは当てるのが精いっぱいで、芯を食っても外野に飛ばない感じでしたから、やっぱメジャーは無理じゃないかと思ったですね。それでも第5打席に別な投手から内野安打で出ました。これが1本だけ見たヒット。そこに片鱗があったのですね。

日本球界で2千本安打は大卒は難しいとされ、宮本、稲葉、小久保はえらいといわれてますね。23才からではもう遅いということです。イチローは27才から3千本、しかもクレメンスみたいな投手だらけのメジャーですからね、同次元で語れるようなもんじゃないことは僕ら素人でもうっすらわかります。

ニューヨークで日本人に人気のピアノバーうさぎでの会話。「イチロー来るの?」「何回か来られましたよ、佐々木さん(大魔神)といっしょにね」「うん、私ついたことあるよ」「歌うの?」「ぜんぜん」「お酒もよ」「1時間ぐらいいて先に帰っちゃいましたね」・・・

こういうの好きじゃないんだ。野球に関係ないことは興味ないんだ。すごく共感ありますね。筋トレはしない。ライオンはしないでしょといって。最高ですね。僕は彼の大ファンです。

 
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