Sonar Members Club No.1

since September 2012

N響定期 「春の祭典」と「花火」に驚嘆

2016 OCT 16 1:01:10 am by 東 賢太郎

なぜ驚嘆したのか?は少々のストーリーがございます。

昨日、SMCメンバーである作曲家の唐澤宏毅氏が拙宅に来てくれました。氏は高校からオケ部(ヴィオラ)であり、音楽への情熱がそのままプロの道に続いて大活躍されているのはうらやましい限りです。演奏会でストラヴィンスキーの交響曲第1番をやったら面白かったそうで、我が家で「春の祭典」をぜひききたいというリクエストがあったのです。おたがい時間が合わず、たまたまこの日になりました。

氏は僕を「おじさん」と呼んでいて、僕のほうはひろきクンであります。というのは氏はウチの子供たちと同年代ですが、親のフランクフルト駐在が重なっていて、小学校もいっしょで両家を行き来して遊んでいた坊やだったのです。みんなまだ幼稚園か1年生ぐらいだったかな。そこで生まれた長男は1,2才の赤ん坊だったから、遅れてイタリア料理屋に現れるとびっくりでした。

hiroki

みんなでわいわい食事を終えて(僕は酔っぱらって)家に戻り、さっそくピアノを弾き音楽の話に没入です。このところ滅茶苦茶いそがしく神経がすり減っていて音楽という気分でもなくなっていたのであり難かったですね。これが始まるともう仕事は忘れてます。

10時を回ってましたが地下というのはありがたく、まずはビル・エヴァンスのサンデイ・アット・ザ・ヴィレッジバンガードから(これがいいんです)。そしていよいよ大音量で春の祭典(こういう場合、MTトーマス/BSOが定番)。最初は「生贄の踊り」だけ。どう、いいだろ、はじめからいく?となって当然のごとくやっぱり全曲で。あとはアンセルメのダッタン人、ツィマーマンのショパン(バラード1番)、カーペンターズのSACD(ここにいたると当方もピアノでセッション参加)。

そうしてついでに僕がシンセ演奏したバルトークの管弦楽のための協奏曲の第5楽章も。「いい出来でしょ?」と自画自賛には「すごいオタクですね」とのご評価?をいただきます。彼のプロ仕様のPCは容量も何百倍だしシンセの楽器音源の種類もすごく音色も完全にテーラーメード、僕の石器時代のMIDIプログラムを最新鋭のモデルにアップロードできるか?死活問題なので「やってみましょう」とのご返答は何より心強い。

しかしいろんな人がここで音をきいて遊びましたが彼ほど(今日はもう眠れませんと)感動した人はひとりもいませんね。あのまま夜明けまで行けましたね。やっぱり作曲家だ。こんなに喜んでいただければこっちも本望というもの、よかったです。近くに引っ越してくるそうで、この地下室はスタジオ代わりに使っていいよということに。

無名だったストラヴィンスキーがディアギレフに見いだされたのは「花火」という4分で終わる曲だったんだ、それで火の鳥を頼まれて、ほぼ同時にペトルーシュカと春の祭典もできたんだよ。彼は27才だったんだ。「そうですか、おれ27ですよ、いま。やばいすね」「そうさ、やれやれ、おもいっきり」こんな会話があって、こっちもエネルギーをもらい、ガスが満タンになって夜中におひらきとなったのです。

そして翌日のきょう、N響定期に出かけて行って曲は何かな(毎度のごとく、事前には知らない)とプログラムを開くと、これがなんと「春の祭典」と「花火」だ!もう運命の冗談としか思えない。

いや、ときどき僕はこういう不思議なことがあるんです。新世界や未完成じゃないんです、花火なんて超マイナーで何年に一度もやらん曲で、僕といえども実演は50年聴いてきて初めてです。びっくりでした。ひろきクンは大物になれるぞ。動画のほうもぜひいっしょにやろう。

 

 

 

Yahoo、Googleからお入りの皆様

ソナー・メンバーズ・クラブのHPは http://sonarmc.com/wordpress/ をクリックして下さい。

Categories:______ストラヴィンスキー, ______日々のこと

▲TOPへ戻る

厳選動画のご紹介

SMCはこれからの人達を応援します。
様々な才能を動画にアップするNEXTYLEと提携して紹介しています。

ライフLife Documentary_banner
加地卓
金巻芳俊