男の迷い
2017 SEP 1 11:11:36 am by 東 賢太郎
甲子園をTVでみながら、くそ暑いのにご苦労さんだ、給料も出ないのにどうしてあんなに頑張るんだろうと思えてきた。我ながら、還暦を過ぎても仕事漬けだとこうまで純でなくなってしまうものか。
どうしても関心の9割は仕事だ。特に今は視線は雲海の上で地上の細事は目が行かなくなっているようだ。野球の勝ち負けなんかどっちでもいいからそうなる。そうしないと集中はできない。集中しないと大事は仕上げられないから仕方ないと割り切るしかない。
では仕事を仕上げると何なのか?自分のモチベーションは給料なのか?しかし僕は買いたいものは思い浮かばない。名誉はいらない。競争はない。とすると、周囲にはどうしてあんなに頑張るんだろうと思えてくるだろう。
それは会社を潰してはいけないことから来ているのだ。起業して7年たった。5年で8割が潰れるときくと実感がわくほど1,2年目は恐怖の連続だった。これだけは経験のない人にわかってもらう自信はない。
7年生き延びてもそれが消えないのは、子供のころ、カルピスを飲み終わるとコップがまだ白くて、もったいなくて水を足してまた飲んだ。生活に困ってないのに、今もやっぱり水を足してしまう。それと似ている。
会社を潰す恐怖は、資本を人様に出してもらっているからある。自分のカネなら捨てればいいが、信頼を裏切るのは僕にとって社会的な死である。生物としてはともかく、仕事では死なない信頼だけで出資をいただいているから重い。
すると、潰さないのが目的だからベストシナリオとして死ぬときも会社はあって、事業にここで満足なんてことはないから必ず不満を持ったままあの世行きだ。そんな人生がいいかどうか?考えないでもないが、その暇もない。
生きるという語が息から来たように、ビジネスはbusyから来た。息をしてればよしとするか忙しくしていたいか。女性は知らないが男は迷う。
新幹線車中にて
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