借りてきた猫だった巨人
2018 OCT 20 18:18:50 pm by 東 賢太郎
猫というのは借りてくることができるのだろうか。経験ないので想像にはなるが、たしかに昨日のマツダ ズーム・ズーム スタジアムにおける巨人のようになるのであろうと言うことぐらいはできそうだ。しかし、ではウチのノイを貸し出してなんになるのかというと浮かんでこないのである。鼠は追うかもしれないが捕らないだろう。芸もしないし人に寄らないから愛玩用としてもちょっと弱い。ありがとう、ノイちゃんかわいかったわよ、なんて奥さんのお追従とともに半日ぐらいでおヒマとなって帰ってくるのであろう。
そこで僕はノイに「おいおい『借りてきた巨人』だったらしいじゃないか、どうしたんだ?」とねぎらいの声をかけることになるのだ、これからは。
ふりかえれば、やはりマツダでメルセデスというのが良くなかった。いけるだろうという呼び声もあったのはドミニカのカープアカデミー工場製造車なのに工場長が買わなかった。だからリベンジ魂を買ったのだが、いかんせん550万円の車だ。6300万円のスーパーカーであるマツダのオオセーラにぶつけるのは格がちがいすぎた。
あそこは見栄でもいいから9000万円のタグッチに乗っておけばと悔やまれる。現に2日目はお値段なりの快走を見せたわけだが、その日は空気を変えようとノーブ監督が広島工場製にこだわったのだろう、2400万円のハターケに乗り換えて大破してしまった。生産終了を発表したアンティーク車のアラーイに抜かれた焦りからハンドルを切りそこねたものだが、結果的にはこれですべての決着がついた。
そしてむかえた崖っぷちの3日目。巨人のピットには今年の F1 の頂点を極めた名車で4億5000万円もするスガーノがあった。いや、あるはずだった。ところがなんということだろう、出場はおろかピットにも配備されておらず、F1 広島グランプリはもういいやといわんばかりのあっけない終幕をむかえることになったのだ。チームはハーラ監督の返り咲きで気が気でないらしい。
ハーラ氏はサーキット内外で数々の武勇伝をくりひろげた名ドライバー、名将であることは疑いない。今回もチームから三顧の礼で迎えられている。ノーブ監督の花道づくりにスガーノを酷使して事故ったりしたらまずいのだ。なにせハーラ氏は同車の事実上のオーナーでもあり、なによりアメリカン・グランプリを走りたいスガーノを国内にとどめおく切り札でもあるからなのだ。
ハーラ氏が来季の新車としてネーオを所望という噂があるが、これから売りに出るマツダのマールとアンパーンはどうなのか気になるところだ。名車トリオで名高いタナッコ、キクッチ、マールは広島製でない。オガッタ監督の愛車ノーマもそうだしセーヤはスズキ製だ。マツダがサーキットの王者を守れるかどうかはさらにカネに糸目がなくなりそうなハーラチーム次第だが、プラマイ効果でマール狙いになるんだろうか。
ジャパングランプリの相手はどっちも手ごわいが、ズームズームのアウェー感攻撃を有力な武器とするマツダとしてはホークスのほうがいやだ。福岡は近いのでアウェー感ないし、ヤフオクドームの一体感こそ逆に半端ないからだ。さて、なんてことをテレビ見ながら書いていたらホークスが3つ目を完勝してあっさり王手をかけてしまった。なんだ、こいつらずぶといやっちゃ、敵地なんてぜんぜん関係ないんだわあ。
西武も強い、まだわからないが、こうなったらむかし弱かったころの広島市民球場、がらがらだったあそこの前の方につかつか出てきて強烈なヤジを飛ばしてたオッちゃんたちを総動員すべきであろう。神宮にだっていたぞ「宮本さん、宮本さん、あんたえらくなったのぉ、いつからそんなうしろ守れるようなったんかのぉ」のオッちゃんは尊敬している。なんでもいいから「借りてきたカープ」にだけはならんでくれ。本当にお世話になった新井さんを胴上げしてくれ!!
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