強い者は生き残れない(広島カープの法則)
2021 JUL 4 12:12:50 pm by 東 賢太郎
広島カープの応援というのは気力と忍耐力がいる。好きになったのが小学校2年で、そこから初優勝するまでの13年間は忍従の日々だった。元はといえば早実の王貞治と日大一の大羽進という両左腕の対決が夏の甲子園大会の東京予選であって、大羽は決勝で1-0で王に惜敗した。その因縁が両者のプロ入り後にも持ち越されて、判官贔屓なので大羽のカープを応援していた。はっきり覚えてるのはそれだけだ。
高校に入って初めての夏の甲子園大会東京予選、その日大一と当たって何という偶然かと身震いしたが、エース保坂も大羽と同じ小柄な左腕であった。僕は1年生で補欠だったが、神宮第2球場の1塁側ベンチから眺めた彼の球は忘れもしない。自分の野球メモリーで巨大な位置を占めるこの試合がカープ好きの原点とコラボするのは不思議なものだ。カープファンを離れられない縁がこの時からあったのだろうと思う。
1975年に初優勝してからカープは何度か優勝するそこそこのチームになった。強いのだから判官贔屓という磁力は消えかけたが、1992年から25年間優勝なしの氷河期がまたやってくる。長いトンネルだった。特に1998年から2012年まで万年Bクラスで14年中11回は5位という初優勝前より長くて絶望的な暗黒期に突入していた。そうして迎えたのが、あの輝かしい2015年だったのだ。黒田帰国!マエケン・黒田とメジャー級の先発2人がそろった。日本中のカープファンが待ちに待った “優勝できるぞ” という年は、緒方監督の就任1年目でもあった。
その期待はあっけなく裏切られ、予想だにしない4位に終わった屈辱は筆舌に尽くし難い。拙攻拙守、素人でもわかる采配ミスのオンパレード。夏まで我慢に我慢を重ねたが、緒方に対する怒りは積もるばかりで、ついに1安打完封負けでCS出場すら逃した10月7日、ブログでカープファン終了宣言を発出するに至ったのである(カープファンはやめようと思う)。53年も愛したカープとの離縁は自分史上の重大事件で、同年のブログは緒方や選手への “罵詈雑言の嵐” である。愛憎は裏腹というが本当だ。選手時代の緒方は特に贔屓で、最初は愛の鞭の気持ちも半分あったものだが、秋になってそれがとうとう憎さに変わってしまった。
その緒方カープが翌年に優勝し、3連覇までしてしまうのだから穴があったら入りたいとはこのことだ。どうやって宣言を撤回したのかは書いてない。采配が格段に向上したわけではないが選手が育った。前任の野村謙二郎監督が手塩にかけた選手たちだから彼との共同作業ではあったが、勝手にそうなったのではないと感じ入ったのは優勝を逃した5年目にこれがあったからだ(緒方監督が野間を殴った気持ち)。緒方は選手一同に本件の謝罪をしているが今どきの世に衝撃だった。これが宣言の完全撤回になった。古いと言われようが体育会といわれようが、そういう風土で育った僕の歴史を変えることは誰もできない。監督を辞めてネット番組で熱く語る彼の素顔は、現役時代に神宮で先頭打者初球ホームランを何本も打って留飲を下げてくれたあの緒方だった。1年目は監督業「仮免」だったのだと思い直すしかない。
殴られた野間はそれからぱっとしなかった。佐々岡時代の1年目になると冷遇され、尻を向けたみっともない見逃し三振に僕は「こいつは二度と出すな!」と大声で怒鳴ってTVを消したぐらいだからそれも当然と思う。ところがその野間が今年、グリップをひと握りあけて開眼したように見える。いやいや、去年そう思った堂林が今年は「行って来い」になってるんだから即断はできないが、先日、メジャー帰りの巨人・山口に8回までノーヒットの試合、2年ぶりのホームランで1-0で勝ったのは讃えたい。たかが1勝だし翌日はまた負けたが、僕は野球に限らず物事をストーリーで見ているので、これは我が事のように嬉しい。
佐々岡の采配は2年目になっても相変わらずでおよそ原や矢野の域になく、楽天戦ではやはり双葉マークの石井監督になめられ、意表を突いた2連続スクイズで内野が草野球みたいにぼろぼろになった。悲しかった。あれは本来カープがするべき野球である。走塁も極めてまずい。2桁安打なのに1,2点しか入らない。盗塁は少ないし技術的にまずいのもカープと思えない。そして佐々岡のお家芸のはずである投手陣はというと、アホみたいな腑抜けの変化球が高めに行って全球団にまんべんなく長打を浴びている。なぜ叱り飛ばさないか不思議で仕方ないが、それが彼の流儀なのだろう。
このままだと最下位も十分にあり得る。ネットは緒方の時のように佐々岡やめろの大合唱だ。仮免だからという容赦などなく、鈴木誠也はスタンドから野次でなく声援が聞こえて嬉しいと勝利インタビューで苦笑した。鈴木君、そうじゃない、野次ってくれるだけ有難いだろ、本気で怒れば球場に来ないしテレビも観なくなる。カープファンの熱い愛情を感じないのか?4番の君がチャンスで打つしかないんだ。打たないなら君もいつの間にかひっそりと野次られなくなり、不要になるだけだ。
僕は主力がコロナ離脱のすきに小園、林、宇草、玉村が出てきたのを評価する。監督のためではない、若手は貪欲なのだ。何がいいって、面構えだ。相手をぜんぜん怖がってない。ビビりがないからボール球の見逃し方がいい。こういうのは技術じゃない。誰とは言わないが怖がらずに高めに投げて何度も同じ失敗をする馬鹿でもない。そういうのを一口にセンスと言ってしまえばそれまでだが、高校野球であれほどセンス抜群だった根尾や藤原が苦労しているのだからプロのレベルでそれをやるのは大変な俊英たちなのだ。それを引き出したのは監督だろう。黒田、新井がいてタナキクマルが旬でエルドレッド、ジョンソンがいた緒方2年目とはちがう。緒方から引き継いだのは黒田、新井、丸が抜け、3連覇で疲弊した投手陣だったのだ。それは緒方のせいでもない。
今年は最下位でもいいので見守ってあげるしかない。これは筆のすさびでなく本当にそう思っている。そしてそう書きながらずいぶん優しくなったものだと自分で思ってもいる。カープと付きあって59年、ずっと怒れるファンだったが、まあいいやと認めてしまった方が自分の心の安寧を保てることに気がついてきた。これを身をもって学べたのはカープファンの特権だったとすら考えている。弱いのが平常。それを恒常にする心のホメオスタシスを自然とするマインドセットを具備すると、常勝巨人の1勝よりたまに勝つカープの喜びのほうが大きい。限界効用価値逓減の法則が正しくワークする。しかるに人生の喜びの総和が増えて、長丁場ではカープファンの方が得なのである。
このことは「強い者は生き残れない(環境から考える新しい進化論)」(吉村仁著、新潮選書)に書いてある。何事もそこそこがいい。3連覇は心地よかったが、1/6× 1/6× 1/6の確率という際どいことが既に起きているのであり、そう続くはずがないことは計算しなくてもわかる。つまりカープが勝ち続ければ続けるほど環境が変わったら脆い喜びという性質が増すのであり、いつかは消える不安というマイナスの方が大きくなってきてQOLが下がる。企業経営や家族や友人関係の安定だって同じことだろう。勝ち過ぎは良くないし、良い事づくめはかえって良くないのである。
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大日本帝国「男爵・女帝」紳士録
2021 JUN 30 23:23:11 pm by 東 賢太郎
「ぼったくり男爵」、「はったり男爵」が国際的に著名であるが、本紳士録には収録されていないことをお断りする。その理由は彼らが日本で圧倒的な不人気を誇るためではなく、外国籍であるためだ。
男爵は本来が貴族であり、バロン○○と称する。今の日本にも散見されるが、その者たちの身分は貴族ではなく単なる平民であり、貴族意識は本人の大きな勘違いに起因する思い込みに過ぎない。近年においては「セレブ」「上級国民」と呼びならわされ、国民から時に怨嗟の目を向けられる。
なお、女性の場合は姫が尊称となることもあるが(例・ナッツ姫、ミルク姫)、女帝の場合もあることにご留意されたい。
(1)ホラふき男爵
信念を権力で押し通してみせることが信念である男爵。敵を殲滅し驀進するため強い信念でホラを吹く。信念が正義であるか科学的であるかは委細構わず、元々がどうどうめぐりなので同じ言葉のくりかえしがやたらと多いのが特徴である。
(2)やり逃げ男爵
やり放題の末にツケを国民に回して逃げるぼったくり男爵の親類。領収書や公文書が眼前で消失する大技のマジックを得意として大向こうを唸らせたが、次々とタネが明かされ飽きられつつある。
(3)裁判長でした男爵
自分が被告人なのに、いつの間にか裁判長席に座っている仰天の変身術を十八番とする男爵。「再調査の必要はないと判断した」「あなたは調査される側でしょ」という形で変身が発覚し、見事に騙されていた国民はハッとする。
(4)丸投げ男爵
上意下達の「下達」の部分が「丸投げ」に置き換わっている男爵。投げられた現場は玉砕覚悟で働くものだと信じており、本当に玉砕してしまうと「指示は的確に行ったと認識している」「再発防止につとめたい」と逃げる。
(5)中ぬき男爵
お役所仕事の玉砕を恐れる「丸投げ男爵」が固定客である。「丸投げは安全安心?」が売り。役所のかわりに人を低賃金で集め、役所に超高額請求してぼったくる「中ぬき」が本業だが、「男爵保険」を売っている保険屋でもある。
(6)尻なめ男爵
上司の尻なめを特技とする男爵や姫。大臣と呼ぶこともある。上司が有事と見れば出動し、一丸となって巨大なホラ貝を取り出して吹く。公文書すら改竄するのだからどうせあれもホラだろうと国民に見抜かれている。
(7)ステークホルダー姫
別な地平から国民を騙そうと「ステークホルダー」の横文字でホラを吹き、「国民よりスポンサーが命」と言ってるのに横文字なので気がついていない。一時的を一次的と改竄するなど恥の上塗りである。
(8)しょうがないかな男爵
自作自演を自ら最高評価し「いよっ、男爵!」と掛け声が飛ぶほど男爵らしい男爵。「開催することになったんだから、しょうがないかなという人が増えた。日本のプライドを世界に発信したい」。発信されたのはご懸念だった。
(9)シェーシェー男爵
お前の島は俺のものと無礼を言われてもシェーシェーしてしまう男爵。五輪のおもてなし精神に沿ってIOC男爵の傍若無人にもシェーシェーでお応えする。官房機密費を駆使した「まんじゅう作戦」が展開できずバイデンに来日を断られた。
(10)大本営男爵
憲法とは大日本帝国憲法のことであり、大本営が常に正しくて民主主義は形だけと確信する男爵。数学の答えや科学の真理は1つでなく「大本営発表」と「自主研究」の2つあるとまじめに信じている。
(11)大たぬき女帝
キャスター出身。時流を巧みに読み、カメラの微妙な角度に合わせて七変化して時にドロンと消える。節操はないが意味不明の信念の人より人気あり。達人級の爺殺し術を英語で米中露にかませるタマなら女帝に化けるかもしれない。
(追記)
安全安心として正しいのはどれか?
① 科学 ➡ 安全 ➡ 安心
② 非科学 ➡ 安全 ➡ 安心
③ 非科学 ➡ 大本営 ➡ 安全 ➡ 安心
答え
①:正しい
②:ウソ
③:大ウソ
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五輪の意義は勝つことでなく開催することにある
2021 JUN 22 12:12:45 pm by 東 賢太郎
のっけから開催ありき。すべてはそこからの逆算。政界にニュースソースは持っていないが、種々の報道の断片を組み立てるとこのあたりが真相に近いのではないかと思う。そうであるなら菅さんお見事、恐るべしだ。
開催すれば大会期間中は検察が動けず、最大の疑獄事件になり得る1億5千万円の広島の件、および明日に分岐点を迎えるモリカケの深層の着火をとりあえずは封印できる。首相は安倍氏を守るバーターでAAAから総裁選の支持を取り付け最大派閥と幹事長をバックに続投できる。つまり延命のために死守すべきは五輪開催に尽きる。打った手は以下である。
①開催か中止かの二択議論になると負ける。そこで、メディアを使って「開催なら有観客か無観客か」の問いを加えた三択議論にすり替える。票は自然に分散する。その数字を「中止派は減った」と報道させ、開催ありきが前提になったかのような世論に誘導した。
②外圧の利用である。開催したいのはIOCだという世論を作り、批判の矛先をすり替えた。G7で開催支持と言われたかのように報道させ(メディアは放送枠のため忖度)、医学界を黙らせるためWHOにもお墨付きをもらうようIOCと手を回している。ワクチン接種の数字作りはIOC、G7、WHO向けである。
③国民にはワクチンの効能をアピールし副作用は細かく伝えない。大会の安心安全は化けの皮が剥がれてきたので国民の安心安全にすり替え、「緊急事態宣言なら無観客も十分あり得る」と発言した。譲歩に見えるがそうではない。「中止はないよ」のダメ押しであり、緊急事態宣言はマンボウで済ますので実は出ない。
④観客数は国内スポンサー問題。NBCの放映料だけが目当てのIOCには「おもてなし」程度の話だが、政府は外圧に使いたいので「期待している」と言ってもらっている。大風呂敷を広げて開催ゲットしたのでIOCには安心安全は当然と太鼓判を押している。それなのに人数問題は「5者協議」(橋本、丸川、小池、バッハ、パーソンズ)に振るのは変だなとIOCも気づいている。
⑤「5者協議」はコロナ感染爆発の最悪シナリオでのヘッジで、バッハ、パーソンズは責任取るはずがなく、橋本、丸川は大臣解任で終わり。全責任は主催者である小池に負わせる。小池は都議選の都民ファ見殺しで立場が悪くこれは効く。党首会談での「私は主催者ではない」発言はその布石。「感染爆発と五輪開催は因果関係が確認されない」と厚労省に発表させて逃げ、自身・AAAの政敵・小池を完全に潰せる。感染のシナリオが是でも非でも負けない絶妙なポジションをとっている。
五輪を舞台とした権力闘争競技はどの種目より楽しみだ。ブックメーカーでオッズが出るかもしれない。
菅総理の堅牢な要塞の盲点は「丸投げ」だ。五輪の意義は「オリンピック休戦」と橋本大臣はいうが、世界は休戦して開催国だけ “戦時” というジョーク状態。これほど国民が祝福しない大会では現場のモチベーションも上がらない。マニュアルにない難事を丸投げされそこかしこで責任逃れの「5者協議」状態になり「ポテンヒット → ランニングホームラン」が多発する(ウガンダ選手団の濃厚接触者判定すりぬけ事件がそれ)。丸投げの監視体制はザルでバブルは内部で崩壊、選手が罹患、競技停止、バブル外で監視なしの五輪貴族、報道官関係者が週刊誌の餌食になる。こうなってしまうとその先は闇となろう。
僕はスポーツ愛好家だ。選手に迷惑をかけたくはない。しかし、日本国が法治国家であり、罪刑法定主義が遵守、貫徹される重大さに勝るものはない。
(おまけ)
2018年3月の拙稿を再録しておく。
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若者のための政治講座(小学生向け)
2021 JUN 18 1:01:49 am by 東 賢太郎
設問1
「安全安心」の説明として正しいものを選びなさい。
① 危険がなく、心が落ち着き安んじること
② 工場や工事現場で注意をうながす標語
③ 自分の地位の安泰だけを願う念仏
設問2
オリンピックのオペレーターはIOCだが、ではホストはどこか。
① 東京都
② 歌舞伎町
③ 永田町
設問3
「男爵」の説明として正しいものを選びなさい。
① 貴族の一種
② ジャガイモの一種
③ 貴族だと勘違いしている俗物の一種
設問4
「人流」の説明として正しいものを選びなさい。
① ある特定の場所、時間での人の多さをあらわす数字
② 国民にリモートを、飲食に休業を強いるための数字
③ 五輪がショボいとヤバいのでそ~っと無視する数字
設問5
「分科会」の説明として正しいものを選びなさい。
① 科学の専門家により組織される政府諮問機関
② 忖度の専門家により組織される政府諮問機関
③ 自主的な研究の成果を発表する機関
設問6
「ワクチン戦略」の説明として正しいものを選びなさい。
① 感染を徹底して抑え、国民の命を守るための戦略
② 集団免疫をつくり、早期の経済回復を目指す戦略
③ 五輪向けにリスク無視で打ちまくる「安心安全ショー」
設問7
「まん延防止等重点措置」の説明として正しいものを選びなさい。
① 「緊急事態宣言」に準じるが私権制限と罰則を可能にする措置
② マンボウの一種。あげマンボウとさげマンボウの二種類いる
③ 「五輪中」×「観客1万」×「緊急事態マズイ」= マンボウが出る
設問8
「お・も・て・な・し」の説明として正しいものを選びなさい。
① 大事なお客様に対して心をこめて歓待や接待やサービスをすること
② 女性アンバサダーが男爵を色目で誘惑するサービスの総称
③ 「国民が何人死んでも成功させます」を意味する秘密の合言葉
設問9
「オリンピックは勝つことでなく、〇〇することに意義がある」
は五輪の意義を述べた言葉である。〇〇にあてはまる正しいものを選びなさい。
① 参加
② 敗退
③ 開催
小学生の皆さんへ
皆さん、毎日勉強ごくろうさま。僕もやりましたよ食塩水の問題とか鶴亀算とかね、苦労しました。これから受験も大変ですよね。でも、日本の国会中継をごらんなさい、安心しますよ、そんなものできなくっても全然オッケーって、むしろできない方がよかったりなんてことがよくわかりますからね。
今日の設問1~9の正解はぜんぶ③です。何問できたかな?
ちなみに、全部①と答えた人。勉強家ですね、20世紀なら満点です。でも正解は時代と共に、いや、総理大臣と共に変わるんです日本では。科学だって変えられるんですよ、すごいでしょ、理科なんてもう勉強しなくてもいいんです。総理の数だけ正解があるってことなんで、そういう国は法律も都合よく解釈するんです。つまり非法治国家といいますか、ちょっとぎこちないかな、そうそう、「専制国家」がスマートな言葉ですね。
でも変なんです。専制するのは君主なんです、歴史的に。だから君主が横暴にならないように憲法って法律ができましてね、それで縛っておけば暴れないだろうからまあ地位を認めておいてやろうっていう立憲君主制になるんです。明治政府もそうでしたね。でも今の日本国に君主はいないのです。天皇は憲法に象徴って書いてますからね。なのに政府が「おかみ」って呼ばれてやりたい放題のナンチャッテ君主になってる。
皆さん、受験勉強なんかするより口八丁手八丁のほら吹き術と派閥・利権作りや威嚇、隠蔽、改竄、権謀術数の裏技を磨いてナンチャッテ君主をめざした方が得ってことです。昔は聡明な子供を見ると「末は博士か大臣か」と目を細めたもんですが、もう博士はだめです。自主的な研究なんていわれて無視されちゃいますんでね、大臣に限りますよ、懲役3年食らう卑劣な輩でも法務大臣になれたりしますからね。そして勉強できる奴は人事で脅して家来にすればいいんです、ソンタクして命がけで尽くしてくれますよ。これからの日本はそれが王道です。
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ワクチン予約はキャンセルする(再改定、6月22日)
2021 JUN 12 12:12:08 pm by 東 賢太郎
以下、僕のコロナ・ワクチン接種に対する考えを述べる。お断りするが、以下は自分のポリシーであってお薦めするものではない。
まず、現状における事実を確認する。
科学的対策
コロナの治験データ集積は1年分ほどで、未来を有意に予見できる人間はいない。よって人類はリスクのない科学的対策を現時点では有していない。
社会的対策
地球上の全罹患者(無症状含む)を識別し、制限時間を設けずに隔離すれば社会からコロナは消える。それは様々な理由により不可能である。
結論
よって、できることは「リスク管理」のみである。
以上は世界の誰からも反論はないと思料する。では我々はリスク管理として何ができるかを述べる。「我々」が国家でも個人でも結論は同じである。
リスク管理
①「三密」回避。ステイホーム。外で人、物に触れない。うがい、手洗い。
②ワクチン接種
個人的には、これまでの1年3か月は①だけで罹患しなかった。そこで、加えて②を行うかどうか、是非を検討してみることにする。
ワクチン接種のリスク・リターン分析
(A)リターン(長所)
発症予防効果でアストラゼネカはファイザー、モデルナより劣る。ファイザーの95%の効果は客観的に高いと評価するが、その持続は半年程度とされ、下に記述があるように南アフリカ変異株への効果はやや低下することから、今後確実に出現する多種多様な変異株への効果は、その都度まったく不明と思われる。
(B)リスク(短所)
接種後に30分待機して現れるのが副反応のすべてではない。ファイザー、モデルナは「m-RNAワクチン」であり、このタイプは今回が人類への初投与になる。通常5年かかる治験が行われておらず、従って「人体内で何がおきるか」は5年たたないと誰もわからない(現在打っているのが治験=人体実験である)。しかも一度打ってしまうと死ぬまで体内に影響が残る可能性がある。動物の死亡例から危険と判断した米国は2012年以降はm-RNAワクチンを認可していなかったが、今回のコロナの死者数の多さから短時間で認可した。
国家の判断は(A)>(B)
「パンデミックによる死者数 > 治験不足による死者数」”だろう” ということである。どっちも死者が出る前提であることに変わりはなく、国民の命の犠牲を払って集団免疫を作る策である。
僕個人の判断は(A)<(B)
リスクの中身がまったく不明であり、しかも、効果は半年、変異株への効果は不明ということでは、打つリスクの方が今後の人生においてずっと大きい。「m-RNAワクチン」独特の過免疫反応は米SNS・メディアでは規制され、複数の専門家がフェークニュース扱いで処分され、ファイザーの副社長もその理由で解任された可能性があると苫米地博士のビデオ(添付)が言及している。何かが隠蔽されている “かもしれない” リスクは絶対に取らないのは僕の世界では常識だ。
僕の結論
日本はワクチンなしの1年でも死者数は多くなく、焦って打つ必要はない。逆に、接種開始が大幅に遅れておきながら唐突に1日100万人接種大作戦が発出されるのが実に不可思議であり、国民の知らない「何らかの事情」が官邸に発生しているとしか理解できない。
副反応による未知のリスクがあるワクチン接種より、死亡者を増やす五輪を中止するのが国民の命を守るために合理性ある選択であるが、その合理性をかなぐり捨ててまでワクチン・キャンペーンを全力で推進するのは、「何らかの事情」=「五輪開催を必要とする自民党内の政局事情」である可能性が高い。そんなものは国民には100%どうでもいい。したがって、キャンペーンにほいほい乗せられて命のリスクを冒す必要など1000%ない。
治療薬ができればコロナはインフルエンザと同程度の死亡リスクの病気になるだろう。世界中の製薬会社が治療薬開発を急ピッチで進めており、人類初投与の未知のワクチンを体内に注入するよりそれを待つほうがずっと “安心安全” である。よって僕はワクチンは打たず、打ちたい人に回せるので世田谷区にキャンセルを申し込む。父親の予約もキャンセルをお願いした。
(追記)
ファイザー社は自社のワクチンを「安心安全」とは言ってない(添付のyoutubeにあるようにリスクを明言)。60万人死者が出た米国はそのリスクを取った。そのペースで死者が出続けるより副反応の死者の方が少ないだろうという判断だ。では死者1万5千人と40分の1である日本はどうすべきなのだろう?
菅総理は「安心安全かどうか不明のワクチンを打てば安心安全だ」と言っている。言ってるそばから壮絶な論理矛盾なのを気づいているんだろうか?この判断に科学者が責任を持ったとは思えない。副反応のデータ集積がないのにリスクを取るアホな学者はいない。ワクチン接種の選択肢はあっても結構だが、ファイザー自身による副反応リスクの翻訳も公表すべきだ。それを政府も医療機関もマスコミも行わず、河野大臣が「腫れ、痛み、頭痛、発熱、アナフィラキシーはあるが重いものは極めてまれだ」ですましている。
問題はその「重いもの」の方であり、まれかどうかは数年の臨床試験をしないと作ったファイザーすらわからない。これが事実である。それを科学者でもない大臣が無視して丸めて「安全だ」と国民に発表することはまともな政府のすることなのだろうか?
したがって、打つ人は「リスク」を正確に知っておくためにファイザーの英文レポートを読むべきだ。仮にワクチンを打って数年後に何人死んでも、薬害エイズやヒ素ミルクのような裁判や対処は行われない。保険すら出ない可能性のある巧妙なヘッジが政府、地公体、保険会社によって周到に打ってあるとは驚くべきで、請求(=死亡)を前提としているわけである。
きのう本稿に添付した「自然療法士 ルイ」の「臨床試験情報第2弾」はファイザー社による副反応リスク情報の主に妊娠、妊娠に対する部分を翻訳したものだったが、一晩たったら消されていた。「ワクチン接種した人の体内で作られる人工的なウイルスが呼気、体液を通じて新たな感染現になるかもしれない」との指摘があったと記憶しており、それはファイザーの見解ではなかったとも考えられるが理由は不明、不気味なことだ。
一方で苫米地博士は上掲ビデオで「ワクチン接種は発症は防ぐが感染そのものを抑えるわけではなく、接種者が自覚なしに他者に感染させるリスクがあるため、集団免疫上は逆効果になる可能性がある」と指摘している。もしそうであるならその逆効果によって第5波は増幅されるが、政府は感染爆発しても「五輪開催との因果関係は確認されていない」(もし五輪を中止していてもこうなった)と主張するだろう。「GoToで感染が増加したエビデンスはない」と同じ手だ。「私は責任者ではない」という人が「玉砕してくれ」と言っている狂気の沙汰だ。結果は東京裁判にかけ、ケツまくりは絶対に許してはいけない。
(追記、6月22日)
「自然療法士 ルイ」の「臨床試験情報第2弾」はやはり何者かによって消されていた。
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拙稿の閲覧数700万回の御礼
2021 JUN 3 1:01:23 am by 東 賢太郎
アメリカの歌手、B・J・トーマスが亡くなった記事を見てバート・バカラック「雨にぬれても」をYahooで検索したら拙稿が出てきた。
http://バート・バカラック「雨にぬれても」の魔力 | Sonar Members …
この曲も古くなっちまったってことだ。気がついたら拙稿のPVは7,000,000回をこえていて僕もけっこう古手ブロガーに数えられており、古い者が古い物をほめているという図式を古い人が面白がってくれてるということが背景なんだろう。
そう思ったがGoogle Analyticsを見るとそうでもない。以前からその傾向があったが現在の僕の読者は43%が44才以下、うち22%が34才以下だ。ざっくり半分が40半ばより若い学生、働き盛りということになる。とても嬉しい。SMCは50才以上をイメージして始めたが老人クラブではない、若年層に知恵と勇気をつけてあげたいという思いだけでやってきたから本望だ。僕はインフォメーションを書く気はさらさらない、そんなのは自分でググりなさい。書くのはインテリジェンスのみだ。僕自身それしか興味ないからそうなるしかない。勉強や世渡りを教えることはできないが、拙文に長くつきあってくれれば思考回路は似てくるという気がしてならない。現にそう言った若者がいた。そうなれば自分でユニークな思考ができるようになる。ただし普通で平穏な人生が良い人にとっては害かもしれないとも思う。そういう方はここでやめたほうがいい。
ちなみに、誰に会っても「若いですね」といわれる。66はないですね、50ぐらいですと。お世辞半分としても、精神年齢は若いと自分でも思う。たとえば去年はコロナ環境に適合した会社「アルカ」を作って今年は利益が出るし、先月はある会社の買収に成功した。金融とは程遠い業界の顧問にもなる予定で、もはや僕にとってビジネスは金儲けより好奇心の充足である。面白いと思わないと儲かってもやらない。だってそんなものに憂き身をやつすのはカネに隷属するということで人生の空費以外の何物でもない。若者は「面白いこと」に時間を使いなさい。そしてそれを極めなさい。仮にそれで食えず、やむなく一時の隷属生活になってもめげないことだ。そうしていれば、極めてない周囲より評価される日が来る。そこでまたそれを極めなさい。これが成功のスパイラルになる。
面白いと思う事柄は年齢と共に変わっていくが、そこに節操なんてものはかけらもない。持つ気もない。心の移ろいというのは自然の摂理だと思っている。自然に逆らってもいいことはない。「不動心」とか「軸がぶれない」なんてのは、変化する能力も勇気もない者があみだした念仏である。そんなもので戦争には勝てないし、なによりダサい。人間その時々にやりたい事をやれば集中力もパフォーマンスも上がるのであって、業績もお金も自然についてくる。だからそれに徹するのが幸福な人生であり、やりたくもないくだらない仕事に時間を使うのは奴隷である。英語でドンキー・ワーク(ロバの仕事)というものをくだらないと思うかどうかはあなたのセンスとポリシーによる。僕は絶対に奴隷にはならない。なぜならみっともないし格好悪い。格好悪いのは耐えられない性格だからだ。
女性読者は30~40%だったのが45%に増えている。これもとても誇らしい。男は何才になっても女性にもてたいのである。僕は先祖が九州と能登で陽と陰、動と静、アバウトさと緻密さ、気まぐれと集中、飽きっぽさとねばり強さが同居した珍しい人間だ。「南国君」と「北国君」のどっちでもある。でも自分でどっちが好きかというと北国君であって、実は僕の内なる南国君も彼には一目置いている。おカネを増やしたのは南国君なのに北国君はあまり評価しない。困ったのは若いころだ、女性とデートすると優位に立つ北国君が出てくるが話題がさっぱりないのである。で、すぐふられる。ぜんぜんもてない。それはもはやトラウマになっている。
しかしである。なんということだ。実はブログ執筆は、もてない北国君がもっぱら引き受けているのである。彼を女性が45%も支持して下さっているとは天変地異の予兆でないことを祈るばかりである。そうなるとできれば80%ぐらいにしたいと欲も出るが、北国君にそういう才覚はない。なぜなら、彼は昔も今も変わりがなく、何がうけてるかさっぱり見当もつかないからだ。
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五輪中止でも危ない日本(IOCは潰せ)
2021 MAY 28 1:01:38 am by 東 賢太郎
(序章)コント
天の声
「私たちの力を結集すれば、必ずウイルスに勝つことができます」(令和3年5月28日、菅内閣総理大臣記者会見)
民の声
「ねえねえ、私たちって誰のこと?」「うん、内閣支持率からするとね、まあ国民の3割ぐらいという意味だね」「でも、10割で戦っても勝てない怖いウィルスなんでしょ、たった3割で勝てるの?」「坊や、ええ質問するなあ。末は博士か大臣や。そやな、コスパ良すぎやな、あんさん、それって総理はどないな魔法使いまんねん?」「だよね、あたしも知りたいよ魔法、教えて教えて!」「えっ、知らないの?そりゃ魔法ったらアレしかないでしょ?」「アレ?」「亀甲占いさ、亀の甲羅を焼いてやる奈良時代の」「なるほど、気がつかなかったわ~」「確かに。でもあれは皇室でやってる権威ある占いだから効果ありそうだな」「そやそや、やり方よう知らんけど」「ワシ知っとるで、甲羅のヒビが右やったら開催、左やったら中止や」「そうなんだ、で、どっちだったの?」「右や」「なるほど、それで何が何でも五輪開催なんですね、おかげで合点がいきました」「えっ、ちがう?そうじゃないんですか?」「はっ?カメじゃなくてゴマ?護摩行ですか?」「ゴマギョウ?知らないわ、何かしらそれ?」「きみたち困るね。燃え上がる炎の前で全身全霊願いを込めて煩悩を焼き尽くすおまじないだよ」「なるほど、総理のスピーチで『力を結集すれば』って部分はそれのことだったんですね」「うーん、いつもながら総理の言葉は深いね」「ですね」「しかもこっちは平安時代だ。新式ということになるぞ」「心強いぞ、ありがたや」「それってたしかインドから来たご祈祷でしたね」「イエスサー」「ということはインド変異株にも効くんだ!!」「そうか、それでミッシングリンクがつながったぞ。だからオリンピックは大事なんですね?それで総理は開催にこだわっておられるんですね?」「そう。君はなかなか学があるね。コロナ対策なんだよ、実は。オリンピックは聖火台ってのがあるだろ、最終走者が点火するとパーって燃え上がってね、照明が消えて真っ暗になって、それが護摩業の炎って見立てになるんだ。世界はビックリさ。そこで会場の床下からドドッと修験僧が300人出てきてね、ホラ貝吹きながらね、世界に誇るドラえもんの『俺はジャイアン』をバックに東京五輪大会公認の呪文である「アンシンアンゼン、アンシンアンゼン・・・」を100回となえるんだ。最後の10回は「会場の皆さんご起立で」と手拍子とって唱和させる。そして「ウィルスに勝ったぞー、おー」ってハリウッド流の『山伏ダンス』を踊って盛り上げるわけよ。どう?豪快でしょ、世界へ元気の発信だ、開会式の目玉だよ、楽しみにしてくれたまえ」「すごぉぉぉ~い、スペクタクルですね~♡♡」「火渡りショーもやるよ。プロデュースは護摩行のプロ、元広島カープの新井貴浩さんだ」「感激ですぅ?」「そうか、そのためなんだ、悲しいほどショボい聖火リレーやってたのは!」「そうだったのね、ワタシ馬鹿にしててごめんなさい(涙涙)」「ははー、俺も畏れ多いです、頭が下がりますぅ」「そう。オリンピックで国中が盛り上がればウィルスは恐れをなして自分から退散してくれるってわけです。科学など不要なのです」「万能の総理ばんざい!」「ばんざ~い!」
(第1章)100人が73万人に
こういう騒動の裏側で、サラリーマン時代に使っていた銀座、赤坂、西麻布のレストランや料亭15件が心配になって調べた。9件がひっそりと廃業していた。些かのショックであり、懇意だったお店に同情もある。どうしてあの名店がというものばかりだからだ。この1年、会社はテレワークを励行したし、個人的にも政府、東京都の指示にそって従順に行動したつもりだ。どうしても必要な会食だけは店を厳重に選んで対応したが、わかったことは、安全かどうかはすべからく店次第ということだ。しかし、そうであるのに、感染対策の自助努力がぜんぜん評価、反映されない。それならお店の恭順姿勢も限界で、もはやこれまでだろう。お客のほうはとっくに限界を超えている。ということは、ここで発出された緊急事態の延長はマンネリと反抗で「平常事態宣言」になってしまい、感染の火の手が上がる危険性がある。そこに油を注ぐように、首相は「オリンピックやります。安心安全です」と矛盾することを同時に言ってるのである。
もう兆候は出ている。TVを見ていたら東京都の担当者が「ここ1,2週間で繁華街の人流が2割増えており感染者数はリバウンドしかねない」と発表していた。また感染者は1%以下だったインド変異株が6.7%に増えたという。その感染力は英国株の1.5倍、従来株の2倍というデータが出た。従来株はアジア人に広まらなかったが、インド株は抗体をすり抜ける変異を遂げその限りでないという。ダイヤモンド・プリンセス号で騒いでいたころ市中感染者は100人もいなかったのが1年で73万人になった。インド株感染者は現在189人見つかっている。感染力2倍だからこれが年末に73万人になっておかしくない計算だ。感染者が73万人出ると12,819人が死亡している(5月29日時点、厚生労働省HP)。ということは、年末までにさらにそれだけ死者が出る可能性がある。仮説とはいえ、これを知ってぞっとしない方は相当に平和ボケしている可能性がある。
(第2章)ほんとに打てるの?
ワクチンがあるから大丈夫だ、首相はこれぞ切り札だという。そうかもしれないが、国民全員に打ち終わるのはどう考えても来年だろう。「6月末までに1億回分が供給され、9月までには更に1億回を上回るワクチンが確保できる」というが、それが解決ではない。何百億回分のワクチンを輸入できようと、問題は単に「打てるかどうか」だけなのである。60万人も亡くなった米国では国民に切迫感があり迅速に2億人に打つことができたが、それでもオハイオ州は1億円の宝くじを付けて接種を促す必要があった。はっぱをかけても打ちたくない人がいるからだ。大手町会場を整備してどうぞとなっても進まない。でも強制はできない。死者1万2千人の日本に米国の切迫感はなく、これがあだとなって日本には打ちたくない人が多いと予測する。ちなみに東京都の高齢者である僕はそのひとりである。臨床試験もしてないものを打ちたくない。政府の都合で急ぐ気もない。ところが家族が僕の意向を無視して早々に世田谷区に申し込んでしまい、接種終了は8月半ばになったそうである。このとおり、高齢者の接種完了「7月末」は嘘っぱちである。これがコロナ対策の現実だ。インド株の「2倍の増殖速度」が少なくとも半年は野放しになること確定だろう。つまり、オリンピックをやろうがやるまいが、日本はすでに、非常に危ないのである。
(第3章)科学無視の高いツケ
どう危ないのか?日々の新規感染者数など一喜一憂しても意味がない。誰がどう考えたって、最も心配すべき数字は死者数に決まっているだろう。そのデータがある。人口100万人当たりの死者数だ。なぜか(ひょっとして国民に知らしめたくないのか)、日本は国際比較グラフのようなものを公表していないが個人の方が作られたこのサイトで確認できる。ぜひご覧いただきたい。
http://人口あたりの新型コロナウイルス死者数の推移【世界・
アジア主要国と比較したものがこちらだ。
ご覧のとおり、日本は死者が少ないから安全だなどというのは嘘っぱちである。日本の人口当たり死亡率はインド、フィリピンに次いでアジア第3位であり、しかも、昨年11月から今年4月にかけて約20名が70名に急増している。この増加は「第3波」にシンクロしている。死者が増えたということは大阪のように医療キャパが飽和した(崩壊に近づいた)という証左であり、救えないコロナ患者が増えたばかりでない、その他の病気の緊急の患者さんにも病床不足のしわ寄せがあったということで分科会、医師会の鳴らす警鐘が正しいことを裏付けるデータである。最悪の場合、高齢者はコロナに限らず別の病気でも病床が与えられずトリアージ(命の選択)の憂き目にあうかもしれない。東京都民がオリンピックなど勘弁してくれと訴えるのは充分な「科学的根拠」があるという意味であり、だから菅内閣の支持率が16.1%という金メダル級の低さであるのはまったくもって当然のこととしか言いようもない(東京新聞・東京MXテレビ・JX通信社が、5月22、23日に合同で行った「都民意識調査」による)。GoToは「トラブル」になると昨年にブログにしたが、この1年、日本国政府のコロナ対策における科学的知見は江戸時代並みであり、ツケは非常に高かった。
しかし忘れてはいけない。大事なことは、まだインド株は189人しかいない。それでいてこれなのである。そして、いま危機的であることとオリンピックは何の関係もない。決行しようが中止しようが、すでに十分危ないのである。
(第4章)IOCは疑似ロイヤル・サロン
個人的にはオリンピックは当初はとても期待していた。人生2度見られるのは幸運だと。しかしバッハ会長殿が突然のごり押しで小池都知事の訴えを退けてマラソン会場を札幌にした時点で、あっけないほど気持ちが冷めてしまった。あれは我ながら不思議なことだった。大会をつかさどるIOCが選手の健康を心配するのは当然だ。しかし東京の夏が2020年だけ暑いわけではない、それならなぜ東京を選んだのかと思うのも当然である。変更の理由はいまだにわからないが、何か背後に蠢く嫌なものを僕のセンサーは感知してしまった。なにやらとんでもない力が働いている、カネか政治か権力闘争か示威か、そのどれであれ、ともかく国民にとっては薄汚い、うざったいものだ。周囲にも同じ意見の人がたくさんいた。テレビで見るんなら東京五輪でなくていいよと。しかしそのテレビも新聞も都合悪いことは申し合わせたように報道しないのだ。IOCについてがそうだ。当然だろう、メディアとして中立であるべき新聞社はみな五輪のスポンサーだというコントにもならないカネの事情が裏にあるのである。
そのIOCという組織は、消滅の危機に瀕していた五輪を1984年のロス大会で救ったファン・アントニオ・サマランチが巧妙に事業化し、さらには政治の道具に仕立てた『疑似ロイヤル・サロン』に他ならない。「私はオーケストラの指揮者だ」と語った彼が有能なビジネスマンだったことは否定しない。しかし、そういう人間にとってアスリートは一介の楽団員にすぎず、聴衆を呼び込んでくるマスコミはチケットの販売員である。「金儲けには販売員がいちばん大事」は特権階級サロンが甘い蜜を吸うための必然の経営ポリシーである。大物創業者サマランチは老獪に本音を隠して世界を煙に巻いたが、超小物の俗物バッハは馬脚を露呈しまくり、貴族気取りの勘違い放言をたれ流し、サーカスの座長のほうがよほど比喩にふさわしい。つまり五輪は「移動サーカス」だったのである。アスリート・ファーストと口では綺麗ごとを並べるが、実態はこれほどアスリートを見世物か競走馬の如く無料で走らせてうわまえをはねるシステムもない。
その証拠に、『東京でコロナにかかって死んでもIOCは責任を取りません』という「参加同意書」に署名しろと選手に強制している。「安心安全は嘘っぱちのセールストークです。したがって、我々は安心も安全も保証いたしません。だからコロナになっても我々を訴訟しないと署名しなさい。参加したければ自己責任でどうぞ」という意味である。これが「安心安全」の正体だ。そして開催中止の損害についても賠償責任は開催国にあると恫喝する。サーカスのオーナーは何のリスクも取らず、高邁な五輪の理念とアスリートの競争心に巣食って永遠に開催国から「ぼったくる」構造なのである。こんな組織は世界の有識者が存在の定義矛盾を突いて解散に追い込むべき時期に来ていると考える。アスリート・ファーストを堅守すべきであるが、その点はクーベルタン男爵の精神がご立派なようだから、この東京大会の大反対を契機にそれに回帰して永遠に祖地ギリシャでやることを提案したい。
(第5章)日本国を侮辱したIOC
今や東京都民にとってサーカスはぜんぶが「テレビで見るもの」になった。ただの場所貸し屋である。それならば賃料を取るべきだが、お前たちには断る権利はないと恫喝されて税金を差し出すのである。マフィアの興行師でも、もう少しは紳士的だろう。しかもである。緊急事態のさなかに200もの国から外国人が7万人も入国して20日も滞在する。世界の感染症学者にとっては垂涎の生体実験場だろうが、カネを払って検体になりたい都民は一人もいない。政府はやめると経済損失が出ると言ってるがこれも嘘っぱちだ。野村総研の試算によると、中止すると1兆8千億円損するが、やっちまった尻ぬぐいで緊急事態宣言を1度出すだけで6兆円も損するのである。したがって、オリンピック用に感染者数の見栄えを良くしようと緊急事態宣言を延長するなど国益を損なうばかりか、飲食業に意味もなく損害と心労を与える天下の愚策というしかない。そもそも「菅総理が中止と言ってもやるのだ」とほざいたあのIOCのわけのわからんおっさんには二の句が継げぬ。国家が無視すれば民間団体のIOCごときとの契約も違約金もへったくれもない。こいつらに主権無視の横暴を許し、名指しされた総理は反論もしない。なんだこのザマは?お・も・て・な・しとはこういう連中にへこへこ頭を下げて媚びへつらい、虎の威を借りて国内で自分たちの「ロイヤル・サロン」を形成し盤石にする作戦なのだ。こういう卑屈な人間はそもそも国際社会で完璧に馬鹿にされる。国であっても同じだ。いつから日本はそんなみっともない国になり下がったのか怒りしかない。
(第6章)日本の『疑似ロイヤル・サロン』
第3波は無理すじのGoToが感染の山を高くしたことはすでに定説だ。そこで死亡率が増えたことは回帰分析をすれば高い関連性が証明されるだろう。そして、次は五輪がそれになる可能性が非常に高い。なぜならGoToは所詮は国内イベントだ。五輪は違う。元からザルの実績がある空港検疫を多種多様な外国人が通過してウィルスが一個も持ちこまれないと信じるのは、選手村に16万個も用意されたUTAMARO(歌麿)デザイン付きもあるコンドームが1個も使用されないで大会が終わると信じる人を探しだすより難しいだろう。選手はワクチンを接種するとIOCは言っているが、重ね重ね誠に疑わしい。百分の一秒という紙一重を競う競技者たちだ、大谷選手のような肉体への未知の影響を考えて拒否する人もいるだろう。エリアから外に出ないバブル方式だから安心安全というが、外国人にそんな人権無視を強制できる勇気がある管理者など日本の役所にはいない。そもそも我々にとって危ないのは選手だけではない。ワクチン接種義務もなく、都心のホテルに好きなだけ滞在し、自由に都内を歩き回れてまったく監視もされないマスコミだ。そして、何の用事があるのか全く不可解な、それも3000人も来るという意味不明のIOC関係者である。
しかしである、五輪問題のリスク中のリスクはそんな所にはない。そうではないのだ。総理、五輪担当大臣、JOC幹部がどんな大号令を気合もろとも発出しようが、所詮、彼らは自分ではなんにもやらない。なぜか?『日本国疑似ロイヤル・サロン』のメンバーだからである。ロイヤルは手を汚さない。下々(しもじも)にやらせ、忖度させるのである。国民は言うまでもなく下々であり、世界の民主国家で日本は唯一いまだに国を「おかみ」と呼ぶ国だ。この騒動は、おかみにとって大誤算だった。こんなはずではなかった、コロナさえなければ・・・。しかし、コロナに限らず有事はいつでもあり得るのであって、それ一発でこんな世論形成になってしまうのはロイヤル・サロンのほうがもはや存立しにくい世の中になりつつある証左なのである。それを誘発したのはネットだ。ロイヤル社会はそれに疎すぎる。ネットがなくても革命は起きたが、いまや、サロンで何が画策されようとSNS匿名投稿であっさりバレてしまう。革命は内部からも起きるのだ。
五輪のリスクの本質は、右往左往のロイヤル族をまのあたりにしてモチベーションが低下した五輪下々部隊に大会執行実務のすべてが「丸投げ」されることである。その結果がどうなるかは想像に難くない。皆さんご記憶だろう。アベノマスクだ。国会議員すら誰も付けてないマスクだ。国民の大批判のなか現場はモチベーションを喪失し、配布に半年もかかり、しかもなぜか在庫が余りまくり、最後は困って施設に寄付したらいりませんと断られたあの顛末を。五輪においてそれが起きるとすれば危機的だ。IOCはマスク製造業者に過ぎない。日本国から発注がありました、だから作りましたでおしまい。最後は日本国がかぶり、ロイヤル族はケツをまくって逃げ、大放蕩の請求書は下々の国民に年貢として回ってくるのである。細かいことは役所と現場に丸投げで競技の設営事務は何の熱量もなく道路工事のように淡々と進み、大本営の同調圧力がふくれあがる。
しかし五輪下々部隊にとってコロナ対策は専門外のエキストラ・ワークである。何かチョンボあっても俺達はしらない、だって仕方がないよね専門家じゃないし、専門家だってワクチンの冷やし忘れや打ち間違えも起きてるぐらいだし、女子選手は気の毒だからパンツ買いに行かせてあげようって市長も出てるし、バブルに封じ込めなんかどう考えても無理だよね、でも封じ込めたらかえってバブルの中の方が危ないよ、だって退屈でしょ、そうでなくても『選手村はナンパ天国「75%が性行為」』(米タイム誌)っていうし、へたこくとウィルスの交換会になって新種が出てきて選手が持ち帰って、世界中から損害賠償請求の嵐になるね。でも、何がおきても最後は上が首かけて責任取るんでしょとなる。こういう瑕疵は後々に内部告発が週刊誌に出るだろうし、出なくてもネットがばらまく。
何の熱量もなく。ボランティアが減ると負荷が増えてますます危険になる。そしてたくさん失敗する。ロイヤル族は「指示は適切に出したと聞いている」「下々の責任だが任命責任は私にある」と “責任取らない呪文” を吐いて逃げる。マスコミも忖度して報じず、「何か」はうやむやにされ闇に葬られるというのが従来のパターンだが、今回は初めてそれを打ち破る歴史的ケーススタディになるかもしれない。
(第7章)突撃一番!
東京大学大学院経済学研究科の仲田泰祐准教授と藤井大輔特任講師のグループが今月16日までのデータをもとに行ったシミュレーションをNHKが報道した。入国者よりも「人出の抑制がカギ」という。結論から言うと僕はそう思わない。それが本稿の論旨だ。当面の「人出の抑制」でなんとかなるのは10月ごろまでの話であり、この調査はそれを見せることを目的としていると思料する。
これは興味深い。まずこういう仮定を置いている。
①緊急事態宣言が6月中旬まで延長され、国内のワクチンの接種は1日に60万本のペースで進む
②大会期間中、海外から選手や関係者など10万5000人が入国し、このうち半数がワクチンの接種を終えている
①②は妥当な所と認めよう。では五輪に突撃する政府にとって、このシミュレーションはプラスだろうか?
答えはイエスだ。つまり、総選挙も総裁選も9月にけりがついている。まだ金メダルの余韻も残っているから勢いに乗じて乗り切れる。10月からどれだけ感染者が増えようと人が死のうと五輪の「宴の後」だ。責任追及はのらりくらりと逃げ切ればいい。だから五輪は「やり得」なのだ。
目論見はおそらくそんなところ、その程度の頭しかないだろう。
危険な賭けだ。勝てば政府の丸もうけ。負けたら国民の命で払います。人流6%シナリオのグラフを見ると、9月の選挙の頃に東京の新規感染者数は約1500人になっている。人流が10%以上増えたら、2000人を超えていたら?選挙には影響が出るだろう。
NHKの発表には気になる補足がある。
(東大は)当初、NHKの取材に対し、人流が10%増えた場合のシミュレーション結果を示していましたが、その後の検討でより妥当なシミュレーション結果として6%増えた場合に修正しました。
というのだ。シミュレーションというものは仮定(入力条件)が妥当かどうかをその後に検討するならそもそもやる意味がない。仮定はアバウトでいいのにどこから6%なんて意味もなく半端な数字が出てきたんだ?東大の学者が識者に変だと見抜かれないと思ったはずはなく、むしろ「みっともない」と思ったはずであり、この補足はNHKが東大の名誉を担保したものだと思われる。10%でも控えめだろうと出した所が圧力がかかり忖度したのではないか。
しかも現実に東京都職員は繁華街の人流は現在20%増えていると発表しており、大会中はPV(パブリックビューイング)をやろうというのだから「その後の検討でより妥当」である妥当性すら疑わしい。有観客なら日本中から人が東京にやってきて宿泊し、飲み食いし、ウィルスを地元に持ち帰る可能性がある。プロ野球はほぼ地元の観客しか来ないからぜんぜん別な話だ。全国イベントの五輪は無用な人流を引き起こし、なんのことないGoToキャンペーンの再開になる。
さらに、当シミュレーションはもうひとつ重要な仮定を置いている。
③インド株の影響は含んでいない
10月時点におけるインド株の影響は現段階のデータでは予測可能性が低いという理由でそうしたと思われるが、最大の変数になる可能性があるものを除去してはシミュレーションの意味がなく東大の学者が看過したはずがない。このことからも、このリサーチの真の目的はあくまで10月時点の予測にあったと思う(自民党向けだろう)。
従って、私見ではこう結論する。
10月の1日の東京の新規感染者数は1601人より多い。どこまで多いかは人流とインド株の暴れかた次第である。
政権は目論見を首尾よく達成するために大会期間中の人流を2%増まで抑えることにやっきになるはずだ(それなら選挙前の新規感染者は800人ぐらいでおそらく問題ない)。しかし、冒頭に書いたように緊急事態の延長はマンネリと反抗で「平常事態宣言」になってしまい、2%増に抑え込むのは無理だろう。万一10%以上となり新規感染者が2000人を超えれば世論は「それ見たことか」「すべてオリンピックの責任だ」となるが、選挙は終わっており、もはや「宴の後」だ。9月の選挙時点でそれを予見するか看過するか、そして10月になって逃げ切られてしまうのかは日本の民主主義の今後100年に関わる大きな関門だ。しかし、「やり得」を国民は絶対に許さないだろう。はっきりいって全責任は開催強行した菅内閣に帰する。
付記しておくと、政府の五輪突撃精神の裏には何やらそれだけの「甚大なはかりごと」があると説く興味深い番組がYouTubeで流れている。ご覧になるのも一興だろう(「一月万冊」と打ち込めば出てくる)。林検察は日本がれっきとした法治国家であることを厳然と国際社会に示すべきである。国民は信頼している。やるタイミングなど何の関係もない、相手が誰であろうと。
(終章)フィナーレ
ご存じない方が多いだろうから前章のタイトル「突撃一番」について記しておこう。これを知ったのは5年ほど前にミクロネシア連邦のチューク島(旧・トラック島)を訪れ、ガイドの方に歴史を教わった折のことである。同島は日本の「委任統治領南洋諸島」として南洋庁管轄下にあり、太平洋戦争では海軍基地が置かれて山本五十六大将が駐留した、いわば “日本の真珠湾” であった。兵隊は常時5千人の規模であり、南洋の孤島では絶対の必需品というアレがあった。現地の住民を蹂躙せず兵隊の士気も保つ絶妙の組織的気配り、その名称が突撃一番だったのである。そしてこの島から兵士たちは突撃し、山本五十六は ブーゲンビル島に飛び立って、散った。
「突撃一番」https://mag.japaaan.com/archives/77927
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バイデン大統領の決断
2021 MAY 26 11:11:20 am by 東 賢太郎
首相「ワクチンください」
大統領「いいけど、本当に打てるの?」
あげてみた。すると接種開始に1か月以上かかった。
「アベノマスクと同じぐらい遅いね、だいじょうぶ?」
「はい。安心安全の大会にします」
「いや、そっちじゃない」
「わたし、失敗しないので」
CDC「大統領、ぜんぶ失敗してます」
「わかった、すぐ渡航中止勧告を出してくれ」
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「国民の7割が反対」の重大な意味
2021 MAY 21 19:19:15 pm by 東 賢太郎
いま日本には「国民の7割が反対」とされる「大きな案件」が2つある。7割とは国の根幹である憲法さえ改正できる “絶対多数” だ。それを無視して「大きな力」が働くなら、国会は民意を代表する議員によって占められていない。したがって、そのズレは次回の選挙で補正されるだろう。
こういう状況を恐れて、僕は下のブログを書いた。というより、書いた去年の8月は安倍政権末期であり次期総裁決定の1か月前だったが、へたするとこういうことになるだろうという虫の知らせで書いた。
「ジャイアンであるためにジャイアンである」とは、どういうことか?権力者になる目的のためだけに権力を行使することだ。衆目の一致するリーダーでない者が権力を奪取する際に往々にしてみられる。敵を腕力でねじ伏せるわけだが、そのこと自体は闘争の本質であり、是も非もない。ただそこで効果的な方法がある。僕はその手法をサラリーマン時代に身近に体験した。まず要職にあって反逆する邪魔者を「見せしめ左遷」する。それだけでも効果はあるが、ここからが重要だ。後任に “あえて”「衆目の一致する無能な者」を任命するのである。無能であればあるほど良い。パワーを誇示できるし、内部を知らない者には大抜擢に見えるし、内部者にはそいつが「よいしょ」「ソンタク」野郎だった以外に何の理由もないことが明々白々である。かくして「いいか俺に逆らうなよ」というメッセージが目に焼きつくのである。
ブログにあるとおり、中流階級、女性という政治的ハンディをはねのけたマーガレット・サッチャーは歴史に名を刻んだが、当初は政権支持率がボロボロで「短命だろう」とプレスに悪口を書きまくられた。しかし、「あること」をやって起死回生の大逆転をしたのである。それをお読みいただきたい。菅政権は官邸主導で小さな政府を志向する政治ができるポテンシャルありと期待したが、いまやブルドーザーで無為に民意を踏み潰すイメージになってしまったのは政権にとっても国民にとっても残念であり不幸なことでしかない。首相といえども既得権益集団を打ち砕くのが絶望的に難しいのだということを見せてくれたという思いでもある。サッチャーが偉かったのは2つあって、まず身を挺してそれをやり遂げたという結果を国民に見せたこと、そしてもうひとつは、「ジャイアンであるためにジャイアンである」をしなかったことだ。
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五輪とスーパー・スプレッダーの大矛盾
2021 MAY 15 0:00:07 am by 東 賢太郎
今日は良いニュースがひとつあって、コロナ陽性で入院した仲間がZOOM会議に元気に復帰した。本当によかった。セミナーに出たら講師が陽性だったそうで、なんと彼に同行した出席者10人全員が感染。奥さんが妊娠中の人もいて大騒ぎになった。彼は数日後に発熱して救急搬送され、ICUで人工呼吸器装着となった。「人生で初めて1週間記憶がありません。あのまま目が覚めなければ終わりでした。東さん金融関係者のセミナーですよ、まさかでしょ、変異型は怖いです、絶対に気を緩めないでください誰も責任取ってくれませんから」。不可思議なことにこの件は東京都のクラスターとして報道されていない。隠したのかこの程度のはいくらもあって報道価値がないのか?イギリス型でこの感染力だ、インド型はもう確実に「入国」してしまっておりこれが暴れだすと医療はめちゃくちゃになると医者にきいた。ちなみに感染研は変異株を充分なサンプル数でゲノム分析していないそうだ。
10人にうつすスーパー・スプレッダーは歩く凶器だ。本人も主催者も気づかずに講師で出てきたということは、無症状感染者だったのだ。去年の2月、武漢のチャーター便の時から僕が恐怖を感じていたのはまさにそれだ。我が周辺、つまり金融業界で陽性者はいままでほとんど聞かなかったがついに魔の手が迫ってきたと言わざるを得ない。思えば2月に行った運転免許更新講習も20分とはいえ席に間引きがなかった。社員が受ける予定の某役所による講習も、250人収容可能の会場に200人で講師は事前にPCR検査は受けないと聞いたためお断りして出席は延期させた。国に忖度なのか何なのか、役所の方が危ない感じがするというのはいったいこの国はどうなってるんだろう。
東京は新規感染者がいまのところ千人ぐらいだが、一番危険なこのスーパー・スプレッダーは数字に入っていない。ということは日々の感染者は実は数千人であり、しかもスーツを着て満員電車に平気で乗っていると思われる。僕は最初から言われなくてもステイホームなのでかからないし人にうつさない。だからワクチンは後でいい。そういう危険な輩から先に打ってもらうのが公衆衛生として道理だろう。それで東京が沈静化してくれれば、僕はそんなリスクがあるかどうかすらわかっていないものを打たなくて済むのである。しかしオリンピックを強行されればウィルス防衛失敗を仮定せざるを得ない。1年半も失敗だらけの政府を信頼するという「危機管理」は、危機管理の定義からして100%あり得ないからだ。打たざるを得ないなら、やばくなるのは冬だ。今打つと早すぎる(効果は半年で切れる)。
よく考えよう。緊急事態宣言が出ていてワクチンは2%しか打ってない国が「やりたい」と立候補してオリンピックが来るか?来るわけない、そうだよね、普通ならね。えっ?普通じゃない?そうか、緊急事態だからね、そりゃそうだ。で、そんな緊急事態なのにどうしてやるの?え?安心安全?ならば大会開催中は緊急事態宣言は出すんだよね、人流抑えるため。でも出さないよね、お祭りムードあおるよね、ならば選手村だけいくら厳重に抑えても元から蠢いてる日本のスーパー・スプレッダーはどうなるの?街に出回り放題だよね。スポーツの感動は素晴らしい?国民が楽しみ?でもアンケートだと国民の60%は反対なのだ。違約金?ほんとにそうかなあ。
お断りするが僕は別にオリンピックそのものに反対ではない。スポーツは好きなんだから選手には同情するしかない。しかし、こういう政治の非科学的、非知性的なドタバタで税金がどぶに捨てられるのを見るのは極めて不愉快なのだ。税金が空から降ってくると思ってる奴らの存在自体が不愉快だ。半端でなく払ってるんでね、言う権利がある。有事なのに開催国の民意など関係ないと偉そうに放言しておいて、中止したら大枚ぼったくるとしたらIOCの男爵は世界中に批判されいずれ開催国を失うだろう。彼らと堂々と交渉できるスタンスも能力も政府にないのはワクチン分捕りのヘマを見るまでもなくわかる。えっ?ここで中止を言ったら世界の笑いものになる?心配はご無用だ、すでになっている。
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