神宮球場ブルペン前最前列にて
2015 AUG 22 1:01:14 am by 東 賢太郎
以前から座りたかった神宮球場のブルペン前の最前列席が取れました。広島をスイ―プして5連勝の中日とヤクルトの一戦でした。右打席に立った自分の感覚で見たかったので三塁側(中日側)です。
中日先発は2試合目のネイラーであります。これは試合前の仕上げ。立ち投げですが球質は重そうで、手元で微妙に変化する感じでしょうか。
先発捕手の杉山と話す達川コーチ。谷繁が15才も先輩で同じ捕手の達川(元広島)にブルペンをまかせている。広島が中日の投手を打てない理由かもしれません。達川はスタンドのお客にも気さくに声をかけてました。
中継ぎに回っている山井です。目を凝らしてタマを見ました。感動です。日本シリーズの完全試合未遂(落合に替えられた)、DeNA戦ノーヒットノーラン、さすがのボールです。芯でも外野に飛ばない感じの球威、スライダーのキレ、響きわたるミットの音!
ブルペン捕手の捕球がうまいなあと思いスマホで調べると、102番小山良男、103番の中野栄一ふたりとも横浜高校、亜細亜大学で主将をつとめたエリート正捕手であり、小山は松坂大輔とバッテリーを組んで甲子園春夏連覇、大学では木佐貫、永川と明治神宮大会を制した人でした。
印象に残ったのは浅尾でしょうか。故障でスピードが落ちたようですが、目の前で見たタマは生きてました。ネイラーが山田に本塁打され登板する直前の力を入れた直球はすばらしいものでした。これを打つ人がいるなんて脅威であります。
浅尾は登板前にコーチが人差し指を立てて「1」だったので8回裏2死からのひとりだけ(結局1球でアウト)。3点差だった9回はクローザーの田島が1回の予定だったとみえ剛球を投げ込んでましたが、代打和田のツーランで5点差になるとコーチがベンチに電話。左の岡田が投球を始めて結局彼が1回投げました。こういう舞台裏がとても楽しめました。
他にも朝倉、山本雅士、小熊も球筋を見ることができ大満足でした(中日の投手は総じて球が速いです)。すぐ目の前でパシーンというミットの音が聞こえまして、自分もそれを毎日聞いた高校時代でしたし、投球の風を切る音もバッターボックスで聞いたものを思いだしましたし、気分が若返りました。
残念ながらこの席、打席は遠くてよく見えません。昔の感覚を呼び覚まそうとメガネはやめて裸眼にしてましたので、まして遠くは見えません。ゲームはほとんどそっちのけでした。7-2で中日が勝ったようです。
(追記)
ヤフオクドームでオリックス佐藤達からサヨナラホームランを打ったソフトバンク柳田はトリプルスリー(3割、30本塁打、30盗塁)を達成しそうですが、佐藤投手は150km出ますがあれだけ振りの速い打者に直球勝負を挑んだら打たれますね。そしてセリーグではヤクルトの山田も可能性大ですが、この日はネイラーからあわやホームランのいい当たりのセンターフライに打ちとられてました。ビデオを見ると小さなスライダーで先っぽで打たされてます。ところが第4打席で同じ球を今度は見事に芯でとらえて左中間に本塁打(28号)。この即応力というか学習能力というか、この成績を残す人は違うなと思いました。
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Categories:______プロ野球, 野球
中島 龍之
8/22/2015 | 10:20 PM Permalink
東さん、いい場所取れましたね。投手の投球を目の前で見られたのはいいですね。ブルペンの様子も興味深いです。一人だけという仕草がみられたのも面白いですね。投球の速さや威力は目の前で見てこそでしょう。それを打つ打者の凄さがわかるのでしょう。ヤクルトの山田は今日、3ホーマー打ってしまいました。東さんの見た通りですね。
東 賢太郎
8/22/2015 | 10:28 PM Permalink
中島さん、ありがとうございます。福岡でご一緒したあの柳田のサヨナラ(すごかったですね!)ときのうの山田のプロ中のプロの一発、本当に驚きました。あれが4連発の1発目で、王貞治(巨人)に並ぶ史上19人目の日本タイ記録になっちゃったんですね。貴重なものを見せていただきました。