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ゴーン氏の逃亡(The Fugitive)

2020 JAN 5 1:01:55 am by 東 賢太郎

ゴーン氏のニュースを知ったのは大晦日に鹿児島から羽田空港についた午後10時ごろだった。空港脱出劇、悔しいけどお見事だ。なんだったかスパイ映画にあったよ。年末の日本国は早や正月気分で思考停止しているからね、やるならここしかない。

「どうだ諸君、私をカネ儲け専門の強欲ジジイと思ってるだろう。誰と心得る。我々レバノン人の先祖はあのフェニキア人だ。カネ儲けなんざ片手間でOKなのである。私がその気になればお笑い芸人だってできるのだ。大晦日にゴ~ン。おっといかんいかん、このネタは日本人しかわからんな、こっちだこっち、おいらは GONE! はっはっはどうかね諸君、そのうちハリウッド映画でお会いしよう」。

逃亡者は英語でFugitiveという。彼は法を破って逃げたからそう呼ばれて仕方ないだろう。日本の司法はおかしい、おいらの国じゃ人権問題だ。そう思うのは自由だが、何億人の外国人がそう騒いだところで譲る国はない。国家主権の問題だからだ。ことは司法のみならず外交にも関わる。テロリストも増長させる。政府は関係各国に毅然とした態度で事件の徹底解明をしなくてはないらない。

そういえばベンチャーズに「逃亡者」(The Fugitive)というナンバーがあった。ビデオの6分50秒から犬の鳴き声で始まるこの曲はぜんぜん有名でないが、マイ・ベスト5に入る。

理由はサビのコード進行のカッコ良さだ。ベンチャーズに極めて稀なクラシカルな世界が展開するE♭、F、E♭、G♭というところだ。この天国的なサビ、2回目でいったん主調の変ロ長調に戻るが再び同じ旋律が短3度上に転調してG♭、A♭、G♭、A、D♭と出現する。主調はセブンスと悪魔の4度が入っていてどす黒い。監獄の犬がワンワン追ってくる。つかまるぞ、早く逃げろ。不意に現れるサビは自由の身。脱走に成功だ。清澄なリードギターのメロディーと天にも昇る美しい和声、今のゴーン氏の心境にこれほどふさわしい音楽はないだろう。

ところでE♭⇒G♭の短3度上昇は最近どっかで耳にした。そうだ、正月に見ていたドクターX ~外科医・大門未知子~のテーマ音楽で、手を変え品を変えこれでもかと聞かされて耳にこびりついてしまった。こっちはFm、A、B、Dであるが、B⇒Dがおんなじ。原始的なケースだが、相似形の発見は興味が尽きない。こういうことだ。

クラシック徒然草-僕は和声フェチである-

和声がつまらない音楽は1秒も聞きたくないクズである。

まあそんなことはさておき、すっかり米倉涼子のファンになってしまった。彼女をぜんぜん知らなかったが好きなキャラだ。「わたし失敗しないので」は我々の業界では言いたいが言えない。僕の場合は「わたしテレビ見ないので」であり、このドラマをアマゾン・プライムで知ってシリーズ1からぶっ通し。やっと3が終わった。

「ドクターX~外科医・大門未知子」を見る

 

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