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トランプ大統領とロッテ選手、コロナと闘う

2020 OCT 7 19:19:17 pm by 東 賢太郎

先だっての米大統領選の討論会をCNNで見ておりました。僕の第一印象は「バイデン氏が予想外にがんばった」でした。世評は「大荒れの罵り合い」「史上最低のディベート」「米国民の恥」など罵倒の嵐ですが、面白かったのは、終了直後、待ち構えたようにCNNのキャスター、コメンテーターが怒涛のようにトランプの罵詈雑言を並べだしたことです。

僕はというと、「バイデンがボロボロにやられる前提でヤラセの援護射撃が周到に用意されていたな」と感じました。バイデンが意外に健闘したものだから芝居の筋書きがズレて舞台裏が見えてしまった。CNNのアンチ・トランプは周知とはいえ、そこまでやるかと逆に民主党の焦りを感じたのです。

「大荒れ」と言っても、それはトランプのキャラであって、だから今更なんだというのが岩盤支持者でしょう。味方にしないと共和党候補になれないとされるキリスト教福音派(エヴァンゲリオン)は聖書を「神の言葉」として理解し、聖書に誤りはないと主張するので進化論は認めない。同性婚、中絶、銃の保持のみならず、エルサレム大使館の移転までそのせいだとなると聖書を知らずアメリカ=科学のイメージをもつ日本人の理解を超えます。この記事に書いてあります。

http://トランプ政権を支える「福音派」の素顔――「エルサレム大使 …

毎週日曜に教会に行って進化論は「家族の絆を引き裂き、家庭を壊すものにほかならない」と子供を教育している。それは科学を認めないという事だから、トランプが科学軽視でコロナ対策を間違えたと批判してもそれがどうした?ということでしょう。以前に米国人の3割は天動説を信じている、よって馬鹿だと書きましたが、改める必要があるかもしれません。トランプはマスクをしない非科学的な馬鹿だという批判は世界中のリベラルにありますが、支持層がそうなのであって、それも同じ理由で改める必要があるかもしれません。

僕は4年前の当選時からトランプを好感してきたし、今もそれは変わりません。良くも悪くも、メキシコの壁まで含めて彼ほど公約を守った大統領はいないからです。言葉が命である政治家にとって、言行一致は憲法第1条です。それもアメリカ・ファーストのたった2語でわかりやすい。これが第2条です。どこの国でも為政者を選挙で選ぶ民主国家では同じでしょう。

彼がコロナにかかった。これだって、彼の「マスクはしない」の信条が宗教から来たかどうかは知りませんが、とにかく科学は無視して本当にしなかった、だから罹患した、つまり言行一致ではあるわけです。3日で病院を出てきた。無謀だ、医学無視だ、気がふれてる。これも同じ理由で、だから何だ?なのです。FOX以外のぜんぶのメディアが「トランプは馬鹿」を垂れ流してます。周囲にウィルスを撒き散らして感染続出だ、犯罪だ。周囲がそう思えば辞職してホワイトハウスに誰もいなくなるでしょう。そうなってない、それだけのことです。

ぜんぜん違う話ですが、千葉ロッテマリーンズの選手11人がコロナにかかってしまいました。ソフトバンクを2ゲーム差で追いかける肝心かなめの大詰めで、よりによってなんでまたと思いましたが、同じく肝心かなめの大詰めにあって厳重に警護されてるアメリカ大統領でもなるんだし、球団もしっかり管理していたのだからそういうこともあるでしょう。逆に、もしもですね、このアクシデントは国民的注目を浴びてるんで、勝ってしまったらロッテの人気は沸騰するだろうと思うのです。むしろチャンスと考えたほうがいい。トランプ大統領も、もし本当に元気になってるなら、復活者好き、スーパーマン好きアメリカンの浮動票が流れるかもしれません。日米で奇しくもコロナと人類の戦いが始まる。どっちもがんばれ。

 

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Categories:政治に思うこと, 新型コロナ・ウィルス

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