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競争に負けない秘策3か条

2016 JUL 8 23:23:18 pm by 東 賢太郎

自分が何かコトを成そうと思ったとき、最も大事なことは自分の性格をよく知ることです。それがいの一番に大事、僕は数々の失敗体験を経てそう確信しています。たとえば職業や就職先を選ぶときに、よくこういわれます。

「自分のやりたいことをやりなさい」

親や先生や先輩にかけられて嬉しい言葉と思いますが、そういわれても、

特にやりたいことはない、得意なものがない、何がしたいかまだわからない、たくさんありすぎて選べない・・・

という人が多いのではないでしょうか?僕も20才前後でそうでしたし、それであたりまえかもしれませんね。でも、

「自分が嫌(いや)でないことをやりなさい」

なら少しわかりやすいのではないでしょうか?嫌いなことをあえてやるのは、それがどんなに立派でステータスがあって給料の多い仕事であっても長くは続かないかもしれないし、うまくいったとしても苦痛の多い人生というのはあまり幸せでないかもしれません。

嫌でないというのは性格が受け入れるということです。自分に向いているかどうかはともかく、少なくとも、人も仕事もケミストリー(性格の相性)が合わないと自分の力が100%は発揮されません。一度かぎりの人生、100%出し切れば結果はどうあれ満足でしょうが、50%の力しか出せないところで結局だめでしたというのは悔いも残るのではないでしょうか。

社会というのは大なり小なり、良いか悪いかはともかく、競争というものがあります。もちろん、できればそれに負けないほうが精神的にも経済的にも満足の多い人生になるでしょう。でも他人を蹴落とすなんてできない、そういう性格じゃないという方は多いのが現実と思います。そこで、そういう方のために、そんなことをしなくても負けない秘策をお教えしましょう。

簡単です。

① 他人が嫌がって自分が嫌でないことをやる

これを僕は野球で体で覚えました。投げる側でしたから、相手の嫌がるコースを得意球にするということです。誰もが嫌なのは外角低めの速球であり、それだけ毎日練習し、そこに投げやすい方法を身につけて得意にしました。

これは野球だけでなくあらゆる競争に共通の王道と思います。勝てる保障はありませんが大きく負けるということはありません。相手は50%、自分は100%の力だから戦う前から有利なのです。

しかも「嫌(いや)」というのは「好き」よりもはっきりと自覚できますし、時がたって好きが嫌になることは往々にしてありますが嫌が好きになることは少ないと思います。

僕は証券界に入りましたがそれが好きと思ったわけではなく、直感的ですが嫌いではなく抵抗感がなかったのです。そして入社してみると、他業種のほうが向いてる人、お客さんに勧めてはいるが自分の金では絶対に株は買わないだろうという性格の人がたくさんいたのです。入ってみての運なのですが、事前調査で自分が嫌いであるなら始めから負け組にはいるようなもの。おすすめできません。

② 自分の性格に合ったやりかたを考える

これは少し説明がいります。自分を見ている別の自分をイメージしてください。そして、「この人」(本当の自分)が仕事場でベストな働きをしている、上司にベタほめされている、つまり嬉々として得意技をくりだしている姿を想像してください。できなければ姿が浮かぶまで、仕事や成果の中身を変えて何度もシミュレーションしてください。

おぼろげながらそれが浮かんだらもうしめたものです。それが将来のあなたの姿です。「得意技」と書きましたが、成功するときにはそれが必ず出ています。出ているから成功するのであって、それが後から得意技だねということになっていくのです。そして、これが決定的に大事なのですが、それがイメージとしてわいてきたということは自分の性格の中にその「種」があるということです。自分が持っているものだから必ず実現できるものなのです。

③  種から芽を出す

嫌でない⇒好き、となることです。「する」ではなく「なる」というイメージを持ってください。種から自然に芽が出る感じです。何もがんばる必要はなくて、やっている仕事を毎日「楽しい楽しい」と口にしてください。そうでなくても、お風呂に入るときそう唱えてください。家族にも毎日そう言ってください。

僕は子供の時から計算が苦手で算数が大嫌いでした。音楽も大嫌いだったのと通じるものがあるのですが、性格が完全主義だから答えが一つしかない算数は性格的に向いているはずです。そこで計算をなぜ間違えるか調べると、字が汚くて読み違えるという原因がわかりました。

そこで字をきれいに書くとできるようになりました。できると、現金なもので勝手に好きになるのです。その過程で友人に楽しいと毎日言っていたそうです。すると算数が好きで得意な自分の姿が、横で見ているもうひとりの自分に認められます。彼が認めると、もう自信は確実なものになっているのです

これが種から芽が出たということです。性格の中だけにあった隠れた適性が、実際のパフォーマンスとして顕在化します。僕はそれで数学1教科が伸びただけで全国模試で7位になりました。ありえないことですね。音楽もおんなじで、モーツァルトはすごいな楽しいなと口に出して言っていると50年も深みにはまりました。

以上の3か条、ありがたいことに「言うは易し、行うも易し」です。どなたにも効果があると信じます。ぜひお試しください。

 

Why not ? のすすめ

 

 

Categories:若者に教えたいこと

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