ゴッドファーザーの世界で輪を広げる方法
2025 OCT 31 1:01:47 am by 東 賢太郎
おとといのアポは30分待っても音沙汰ないので帰ろうと思った。ところが僕が時間を間違えていたらしく、寸前で事なきを得た。S氏は会計士で事業コンサル業を営んでおられる。初対面だが話は盛り上がり、新規事業を語りビデオを見せ、気がついたら2時間半たっていた。僕がどういう人間かぐらいは伝わったろう。
すると、今日早くもメールが来て某ホテルが関心あるのでサンプル品を三台貸せという。これは驚いた。きのうすぐに動いたのだ。でなければ相手が相手だ、こんなリアクションは考え難い。僕も即刻動き、メーカーからOKを取った。この即刻×即刻のテンポ感は全盛期のノムラに匹敵する。これで失敗した記憶はあまりない。S氏は脈がある。
今日は別な訪問者があった。これまた初対面だが非常にエキサイティングな経営者とお見受けした。紹介者である後輩をさして、僕はこいつともう長いんです息子みたいなもんです、かれこれ20年ぐらいですがね、続いてるのはスナイパーだからです。やってこいって言えば地球の裏側まで行ってでもやってきます。だから何があっても僕は守ります。彼の案件は信用します、と言った。
それが済んで席に戻ると米国からスマホにボイスメッセージが入っていた。10/2に6時間のディベートをした友人Hだ。10/8にディズニー関係のディールでLAとオンライン会議をしたのは奴の関連だ。これはこれで素晴らしいが、俺はキャッシュフロービジネスも欲しい、米国で何かないかと話していたのだ。米国の仲間に伝えたぜ。お前は大事な日本人だから入れようと口説いたぞという。奴のパートナーはみな大富豪。僕は例外第一号。大事なのは資産より信用だ。
米国は上記のふたりと関係ない。でも俺が認めてる子分だと言えばHは間違いなく信用する。ゴッドファーザーの世界で輪はこうやって広がる。僕はコッポラの、あの映画のファンだ。それで2018年にこれを書いた。
そういやあこの時、マリオ・ルチアーノ氏は、数日前に麻生太郎総理が来たと言ってた。黒塗りの車を横づけにして突然ね、びっくりしたよって。なんでも、本を読んで面白かったんで顔を見たかったらしく、お前が二人目だと言われた。
マフィアはファミリーであり、血縁に関わらずファミリーだ。中国もまったく同じと神山先生は言う。日本は任侠であり派閥だろう。僕はbossyな人間じゃない。その手の無能な輩は大いに馬鹿にしてる。そう見えるなら海外の社長を3つもやらされてそうなっちまった被害者だ。ただleaderならできる。向いてる。知略を尽くして勝てば全員がハッピーになる、そういう仕事だ。
こうやって毎週何人も未知の人が来る。何の先入観も無くお会いしているがそのこと自体がとても面白い。日々、楽しい。我こそはと思う方はどうぞニューオータニまでいらしてください。ご縁ができるかどうかは時の運だけど、何度も書いている通り人生は当たって砕けろ。思い立ったが吉日。チャレンジしなければチャンスというものはなかなかやって来ません。
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成功する奴はやると決めたらすぐやる
2025 OCT 28 1:01:24 am by 東 賢太郎
久しぶりに後輩から会いたいと連絡があった。2時間くれというのでニューオータニのガーデンラウンジで話を聞いた。すると、ふたりの別々な知人に会ってくれというわけである。いいよとなって、こう言った。俺も話がある、他人の会社の株を買うんじゃなくて、俺がやる話だ。
時計を見ると2時間になっていた。なにやら話っぷりに迫力があったらしい。東さん、まえ会った時と全然違います、どうしてそんなに元気なんですか?おんなじことを米国のHにも言われた。元気なんかねーよもう70だからさ、でも、これってめちゃくちゃ面白いと思わないか?思います、詳しく聞きたいです。
詳しく話した。3時間になっていた。
いいだろ?これ金儲けじゃないんだ、地球を救い人類を救う。物理・化学だ、神様の作った原理だ、心が洗われないか?面白いものは魅力あるだろ?そういうものを見ると元気になるんだよ。
参画が決まった。僕は、こういう若者が無性に好きだ。お前は金儲けは上手いけどな、それだけじゃ人間は下賤になっちゃう。ちょっとは芸術を嗜め。はい、いまジャズきいてますがクラシック覚えたいです。本気か?本気です。わかった、じゃあ50曲ぐらい教えるからひたすらそれ聞いて全部覚えろ。クラシックは暗記科目だからな、基本英文700選みたいなもんよ。気がついたら一生の財産ができてる。そっから先は自分の趣味で勝手に増えるから心配ない。仕事なんかより大事になって退屈という言葉は辞書から消えちゃうよ。
彼はやると決めたらすぐやる。慎重に検討しますなんてうじうじ考えて結局やらない人間が満を持しても何もいいことはない。失敗してもいい、何も考えなくていいから思い立ったらすぐにやってしまいなさい、そっから意外な活路が開けたりするから。10代、20代、30代、40代、それぞれにその年代でなくてはできないことがあるんだよ、だから実はそれは人生の切実な問題なんだ。期を逃して次の代になっちまったらもう手遅れだからね。70代でなくてはできないこと?そんなもんあるわけねえだろ。
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自力で登りつめた高市総理は時代が求める人
2025 OCT 26 11:11:25 am by 東 賢太郎
「ピッチャーってマウンドに立つとどういう感じなんですか?」。税理士会で上から何番目かのテニスプレーヤーで、東京都の区の中学生チャンピオンに勝利した彼はアスリートでもある。かれこれ付き合って12年。ソウルで転換社債の引受け条件交渉に同席してもらったこともあるし国内外でゴルフもやってお互い知ってる。たった一言の回答に驚きはなかったろう。
女子プロと毎週ラリーして教わってつかんだという。野球ならキャッチボールだ。僕は3球キャッチボールすれば上手、下手がわかる。下手の上級者は100%ない。ビジネスの巧拙も10秒だ。経験から得た勘だ。さっき日ハムの新庄監督がお遊びのノリで素人にセンター守備を教えてるyoutubeを見た。目から鱗だ。習ってれば外野でいけたなあというレベル。勉強も同じだ。その道のこういう人に習えばどこでも合格できる。
これからはじめる案件がある。彼が共同経営を持ち込んで来た。誰でもよかったんだろうがそこは勘が働いたんだろう。俺より上はいないと僕は思ってる。でも人間だから伴走者が欲しいときがある。別種目の人じゃだめだ。彼は伴走実績がある。すると僕は復活する。だからこの事業は成功する。何の保証もないがどれだけ失敗しても一晩寝ればまたそう思う、これがマウンドの上で培ってきた変わらない性格だ。万事自信ある方が勝率が高いことだけは確かだ。
こう言ってる。俺はお金に興味ない。だって全然浪費家じゃない。でも、野村證券入っちゃった、激烈な競争でこうなったんだろうね。やめてからね、元社長になんでお前やめたんだってめちゃくちゃ怒られたのよ、お前は100%野村の人間だぞって。でもアガスティアの葉っぱには、あなたは無償で他人にものを与える人ですって書いてある。真逆だよね。そうだろうなって気がしたよ、だって、人を喜ばすの好きだからね家族だって猫までね。
色弱でなかったら天文学者か医者、それも臨床じゃなくて研究者になってたはず。神様の作ったものしか興味ない。税金、会計、法律、政治は人の作ったもの。全然興味なし。法学部もMBAも金融も興味なし。だから好きな道で自力で頂点をきわめた点で、大谷翔平とおんなじで、高市総理は理想だ。バイク乗り回してヘビメタのヤンキーだったんでしょ、それで現役で早慶神戸大学ってめちゃくちゃ地頭いいよ。政策を完全マスターして法律作れて文章は句読点までこだわってスピーチもぜんぶ自分で書く。そりゃくだらないジジイの飲み会なんて行かんわな。見ててわかるよ間違いなく左脳が強い。国会にそんなの何人いる?だから周囲が馬鹿に見えて仕方ないはずだ、気をつけるのそこだね、権力あるからね。それでストライクゾーンで遊び球なしの直球勝負でいい。誰も打てません。
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高市早苗さん ザラストロになってくれ!
2025 OCT 22 22:22:04 pm by 東 賢太郎
魔笛!27歳の僕を夢中にさせ、クラシックの世界に引きずりこんだオペラ。これを35歳の死の直前に超高速で書き上げたモーツァルト!この人そのものが壮大なワンダーランドである。その謎を解き明かそうと何度ウィーンの街を歩きまわったことだろう?秘密は魔笛の中にある。一緒に全曲を歌おう。モーツァルトに同期する。そこには人間と宇宙との完璧な合一という神秘がある。
音楽は僕にとって全人格的な存在である。モーツァルトというワンダーランドでおきること。それは生きていてそう何度も触れる機会のない超常現象だ。一切の思考を停止して身をゆだね、地球の重力をも振り切って、自分が宇宙の一部であるという「無」の境地になるとわかる。そして俗界に帰還すると、目はなぜか涙でいっぱいなのである。魔笛にドラマとしての悲劇性はない。勧善懲悪ものに見えるが、我々の心を熱くしてくれるのは底流に溢れかえっている人間愛なのだ。仏陀もキリストも宇宙は愛に満ちているという。涙はそこから来ている。
リッカルド・ムーティとスカラ座の演奏。こんな素敵な魔笛が手近に聞ける。余生をミラノで送ってもいいなとさえ思う。
ビデオの「2:41:10(2時間41分10秒)から終幕まで」を高市新総理誕生への祝意としたい。この個所を字幕とともにじっくりご鑑賞いただきたい。我が国に僥倖がやってくることをモーツァルトが予見していたかのようではないか。成り行きはこうだ。
夜陰に乗じて「シーシー、静かに静かに」と夜の女王を筆頭とする三人の侍女、モノスタトスの悪玉軍団が忍び足でお出ましだ。女王は別れた夫であるザラストロの軍団に締め出され、いざ復讐せんと神殿を襲撃に来たのだ。
ムーア人のモノスタトスは白い肌のパミーナを2度も犯そうとしたが失敗してる。それを知る女王は「あんた、襲撃に成功したら娘をあげるよ」と噓で釣っているが、彼女はタミーノ王子も「救出したら娘は永遠にあなたのものよ」と二股かけてそそのかしている大嘘つきの悪女なのだ。それでも長い物に巻かれる一同は「偉大なる夜の女王様~」と口をそろえて歌う。
思い起こしてほしい、2022年の7月を。そこで我々は夜の女王の支配下に入った。天空は特殊な電磁波によるアイアンドームですっぽり覆われ、外界の真実から遮断された。空に浮かぶ太陽も月も星もぜんぶ作り物に思えた。腐ったオールドメディアが見せるもの、聞かせるもの、すべてが女王軍団の垂れ流す嘘だ。真実が暴かれると「それ陰謀論だ」と新たな嘘がばらまかれた。民から税を搾り取り、外国に貢いでキックバックをもらう「おぬしもワルよのう」汚職が跋扈したが、いよいよその支配に終焉の時がやってきたようだ。
雷、滝のような恐ろしい音が響いてくる。そして強烈な天の鉄槌が下る。
あれ~~~「我らの力は打ち砕かれた」「永遠の夜に突き落とされる」・・・・
女王軍団は蹴散らされる
太陽の輝きが夜の闇を払う。正義を背負うザラストロ様の登場だ!
偽善者の悪の力を滅ぼす。入門を許された者たち、万歳。あなた方は夜を通り抜けた。強さが勝利を収め、美と叡智が永遠に讃えられる。
魔笛はこうして幕を閉じる。
18世紀のオペラだ。ムーア人は肌の色で堂々と差別されている。女は嘘をつく、男をたぶらかす、信用してはいけないとアンチのオンパレードだ。台本家のシカネーダーもモーツァルトも聴き手も当時の民衆も、誰もそれをおかしいと思ってなかった。つまり、夜の女王に正義があり、ザラストロをやっつけて大団円という筋書きはなかったのだ。
しかし、このオペラが書かれる11年前にある女性が世を去っていることを忘れてはならない。オーストリア女大公マリア・テレジアだ。モーツァルトは自分を乞食扱いして職をくれなかったこの女帝を呪った。階級社会で屈辱を味わい、貴族に尻を蹴られて追いだされた彼はドン・ジョバンニというプレイボーイ貴族を地獄へ引きずり落とす。その場面を描写するショッキングな音楽に、貴族この野郎の怨念が木霊する。
21世紀の東のさい果ての国で女性が王になった。天国のモーツァルトはマリア・テレジアを思い出すのだろうか?いや、銀のスプーンをくわえた生まれでない高市早苗を彼は応援するに違いない。人智を超越するひどさだった前任、前々任総理の醜怪な残像現象で、高市氏は何をしても評価されるだろう。しかしそんなものにかまけてはいけない。一気にやることをやり、総選挙をかまして単独安定多数になること。これで政権は10年もつづき、あなたは日本を救うだろう。「英国に必要なのは鉄の女よ」(What Britain needs is an iron lady)。自ら言ってのけたサッチャーは11年半やった。「私の批判者たちは、たとえ私がテムズ川の上を歩いて渡ったとしても、それは泳げないからだと言うでしょう」。このスピリットだ。日本人は望んでいる。国のため国民のため、正しいことを情け容赦なくやることを。楽しみでしかない。それであなたはザラストロになります。
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東さんはきっと宇宙人なんで大丈夫
2025 OCT 21 1:01:53 am by 東 賢太郎
これまで我が社の海外ビジネス実績は米国、英国、香港、韓国、ミクロネシア連邦であったが、新たにインド、中東、アフリカの可能性が出てきた。先週、あることで紹介されたインドの財閥R氏とバーで飲んで、たまたまアガスティアの葉っぱは俺もやったぞと大いに盛り上がり、スマホのビデオ通話でインドの友達まで仲良くなった。こんなんでつながりができる、何でもやってみるもんだ。アフリカは先日にセネガルのM氏が来た。日本語ぺらぺらで、なんでそんなにうまいのと聞くと30年いて奥さん日本人。TVにも出てる。ドクターXで、そういやアフリカのなんたら共和国の話があったっけ。楽しい奴だ。日本大好きというから、俺、行ったことないけどライオン好きなんだ、行きたいねと言った。
アガスティアはというと、それのトップが日本人のH氏である。南インドの寺院で多くの僧侶の頂点に就任予定の40才である。4年後に出家してインドに行き、一生を捧げる。離婚してというのは妻帯不可だから。彼とは少し前に銀座で食事してる。動機を尋ねると、葉っぱを開いたらそう書いてあったんで(笑)だった。当地は問答無用で異国人の彼を迎え入れ、来印するとSPが警護につき、モディ首相に祝福された場面がyoutubeに出てる。インドも行ったことがないからどういう原理で動いてる国かまったくもってわけがわからない。R氏がいう。東サン、すぐインド来てください、フライトだけ買って、あといらないです。う~ん、ありがたいけどおれ飛行機嫌いなんだよなあ・・・。
地球は我々の常識では動いてないようだ。セラピストのYさんに施術中にミトコンドリア・イヴの話をした。地球上の全女性の先祖が只一人のアフリカの女性なんだ。それが聖書のイヴ。女性しか辿れないミトコンドリアのDNAつながりで証明されてる。じゃあイヴのお母さんは誰?ってことになるよね、変でしょ?だって只一人だからね、ダーウィンの言うようにそこらじゅうで猿が進化したんじゃないってことだ。ということはね、地球外生命体、要は宇宙人がやってきて類人猿のメスに遺伝子操作したんです。そうしたらYさん驚いて、驚くべき話になった。私の女友達、宇宙人にさらわれてUFOに乗せられたんです、今日電話しときます・・・。
Yさん自身も、若いころ自分の部屋に宇宙人が来たことがあるという。夢でしょというと絶対違うという。音楽の仕事でひどく落ち込んでた夜、マンションの窓から強い風がビューっと吹き込んできて、私の存在を信じなさいと日本語が聞こえたんです。それが止むとベッドの下に横浜みなとみらいのインターコンチみたいな市松模様の図形が書いてあったという。もうひとつ、野外のコンサート会場で準備してると、空にたくさんのUFOが乱れ飛んで騒ぎになり、しばらくしてぱっと消えるとお客さんが拍手喝采したんです。だからそこにいた3,40人がみんな見た、間違いないんです。
なんと、そういうの読んだことあったけど本人に会うの初めてだよ。感動するね。そういやあ僕のお袋も霊感強くてね、たくさんお化け見てるんだ、でも僕はないよ何度か危険な目にあったけど不思議とセーフ、なんか守られてた感じはするけどね。サンフランシスコ郊外の野っぱらで夜ひとり、でっかい野犬の群れに囲まれ、こんなところで終わりかと観念したらサーっと犬どもが散っていったあれを思い出してた。いえ、東さんはきっと宇宙人なんで大丈夫ですよ(笑)。面白すぎる。帰宅して妻にそれを話すと、あっさりと私もそう思うわよだった。
小学校の時、突然地下に部屋を作りたくなって友達の家の庭を二人でスコップでせっせと堀った。何だったのアレ?不明だ。アガスティアに、大自然の中でユートピアを作って人に与えるとあった。アレはその準備だったのか?そういえばいま凝ってることがある。地球の7割は水、人間の7割も水だ。水こそ命の源だが沸点が異常に高く、個体になると質量が下がるのも異常。妙な物質で地球も人もできてる、これ偶然か?水分子を極小に分解すると活性水素が出る。活性酸素と反応すると水(H2O)になって人体の酸化を防ぐ。これができる装置のメーカーと販売会社と3社間合意書にサインしたばかりだ。ウエルネスのゲームチェンジャーになるかもしれない。これ、インドで売れないか?アガスティアの延長でその話が出てきたのだ。
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ディズニーの遊び心はアメリカ人の鏡
2025 OCT 8 2:02:06 am by 東 賢太郎
フィリーズがやられた。乗り込まれて2敗!フィラデルフィアはこの野郎と屈辱で真っ赤に燃えてるに違いない。かたやドジャースは佐々木朗希も出てきたし日本人さまさまだ。総理大臣は無名だがオータニサンは子供でも知ってる。
先週、ディズニー関係のディールでLAとオンライン会議をした。ちょうど大谷が1本目のホームランを打ったあたりだった。相手の社長に「ドジャースいけるんじゃないか?」とエールを送ったつもりが「俺はブルージェイズだぜ」ときた。カナダ出身か、知らなかった。この時期、アメリカで野球の話は微妙だ。
会社時代、ニューヨークのヘッドとそりが合わず常々この野郎と思ってて、もちろんこいつも僕が大嫌いであった。ところがフィリーズvsヤンキースのワールドシリーズで僕が応援してるのをどこで聞きつけたか「俺もフィリーだ」と電話してきて一気に仲良くなった(フィリーは「フィラデルフィア市民」の意味)。
かようにアメリカ人は野球に熱い。同社にニューヨークの日本企業対抗でお前の球を打ったという奴がいて、覚えてない、打ったんかときくといや一球も当たらなかった(笑)で一気に仲間だ。これがアメリカだ。僕はオバマ・バイデンの民主党が大嫌いである。しかし、カープファンだと言われたら危ない気もする。
そういえばディズニーランドが開業70年らしい。知らなかったが同い年だ。1977年、大学時代に初めて渡米してLAで真っ先に行った。うわー凄いとこ来ちゃった!とワクワク、ふわふわの丸2日間だった。よく考えると22歳だ。同期は就職活動だよ。浪人したからこんなところで遊びほけてて人生わからんね。
ディズニーの遊び心はアメリカ人の鏡だ。去年に東京のスペースマウンテンがクローズしたらしいが、このコースターは名品である。調べると、LAのオリジナルは1977年5月27日完成とあるから僕はオープン2か月後に乗ったことになる。たしかにこんな感じだった。
まあ日本の遊園地にこんなものを作る発想はないだろうね、技術はあったってね。そこだと思う、これから日本に大事なのは。ぶっ飛んだアイデアを良しとしないとAI時代は生き抜けない。ガリ勉して覚えたもんなんてみんなAIができちゃうからね。ただの秀才は失業。AIは遊ばねえ。だから大いに遊ぶことだよ。
政治家も役人も前例踏襲で、ちょっと尖ったこと言うと「いかがなものか!」だ。オールドメディアもね、化石人類だね。戦前みたいなこと言うなって左が右を批判するが、それ、どっちも「殿中でござる」の江戸時代なんだよ。それで行くんならトランプにやっぱり80兆円やめます、鎖国しますっていうんだね。
僕はアメリカ文化が嫌いじゃないが囲まれて生活したいわけじゃない。でも20代にそのシャワーを浴びといて良かった。何が出てきても驚かんし、どんな奇天烈だろうと良いものは良いという感性ができた。そういうアメリカ人にたくさん出会ったからね。原爆落としてこの野郎とは思ってるよ、でも目の前の人が落としたわけじゃないからね、外国人はお断りなんて主義主張は個人の自由だがそういうのは心の鎖国でね、自分のためにならないよ若い人は。
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祝オールドメディア勝利の祝勝会
2025 OCT 7 6:06:59 am by 東 賢太郎
2025年10月5日 22時49分(朝日新聞デジタル)
投開票を控えた3日夜、東京・赤坂の衆院議員宿舎の一室。勝利を確信していた小泉氏の陣営メンバーによる「祝勝会」が開かれていた。騒ぎを聞きつけた他陣営幹部は眉をひそめた。
僕の質問
「前夜に祝勝会して負けた世界の例は?」
ChatGPTの回答
「前夜に祝勝会をして負けた」という形そのものをドンピシャで表す歴史的・有名な例をすぐには挙げるのは難しいです・・・
凄い。世界史上初だ。歴史的な祝勝会に出たんだぞと子孫に自慢できますね。

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自民党総裁・高市早苗氏について
2025 OCT 6 1:01:22 am by 東 賢太郎
尊敬する政治家を一人だけあげるならマーガレット・サッチャーである
僕はここにそう書いた。5年前(2020年)のことだ。
これを書いたのは、サッチャー氏が女性であるからではない。氏の愛国心と強固な意思と知性と指揮執行した政策を6年勤めたロンドン時代にこの目でリアルタイムで観察し、国を護る本物の政治家というものに大いに感銘を受けたからであり、それに対する腐りきった自民党政治に辟易していたからである。
以下は我がブログ履歴でたどることが可能なのでご興味ある方は検索いただきたい。僕は第二次安倍政権の掲げた経済政策(アベノミクス)を支持していたことがわかる。東日本大震災に続く民主党政権の大失政で日経平均株価が7千円台と、見るもおぞましき歴史的低迷に陥った日本国の評価がその背景だ。2012年、政権発足とほぼ軌を一にしてSMCを立ち上げてブログ執筆に着手したのは期待もあったからだったと思う。
僕は安倍氏も含め、誰であれ政治家ではなく政策の支持者だ。奢りが出た政権末期~菅政権には一転して批判的だった。そして、安倍暗殺事件を契機に自民党は奇怪なる変質を遂げ、岸田、石破政権に至っては語るも無残、急転直下の左傾急旋回に至ったのである。僕は米中欧の極めて個人的な情報網アクセスを通じてビジネスをするバックグラウンドを持つ、日本にはない立場の人間だ(例えばその指示で一族郎党にワクチン厳禁令を出した)。「彼我」(あちらとこちら)なら「彼」が主なのだが、世界は残念ながらそう回っている。だから「我」のパーツにすぎない自民党が右に行こうが左に行こうが局地現象でしかない。
僕は自民党の岩盤保守でも何でもないが票を入れることは多々あった。しかし、グローバルに投資機会を探す業務の中で、左傾急旋回した自民党という政党は仮に誰に命じられようと全く関与する気のおきない場所に自らが行ってしまった。喩えるなら、それで半世紀近く飯を食っている僕の頭の中で警報が鳴り響き、「投資できない」と言っている。未来がない。即ち、この政党は滅びの道を行くという意味に他ならない。
高市氏についてはよく知らない。発言を聞く限り勉強家だ。一般論だが、勉強してない人は知的な判断を伴う仕事はできない。冷たいようだが、向かないのでなく、できない。学歴ではない。田中角栄の内閣総理大臣秘書官だった木内昭胤氏に直接聞いたら、畳の上に年賀状を千枚ならべて全部に自筆で一行コメントを書く驚異的記憶力の持主で東大出の役人が誰ひとりまったく歯が立たなかった。つまり、角栄だって・・と「小学校卒でも総理ができる」という一般論を引き出せるわけではぜんぜんなく、我々凡人は懸命に勉強するしかない。
日本もしばらくは欧州的な多党政治の時代になるだろう。とすると与野党の政策協議が常道となり、小泉政権なら裏で役所が省利省益で好きにやったろう。そこに民意を汲んだ高市総理大臣が立つ可能性が高い。これぞ民主主義、憲政の王道でなくて何だ。右だ左だと些末なことを言ってる議員や野党の党首や、オールドメディアが代弁者に使う学者や政治評論家のお歴々は、目下ぜんぶが国にとってどうでもいいという証明が為された。
僕は高市氏を尊敬する政治家はマーガレット・サッチャーだと明言している一点をもって評価する。それが「女性初」の意味なら即座に撤回するが、そうでないことを祈る。
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英語ディベート6時間の雑感
2025 OCT 2 8:08:03 am by 東 賢太郎
米国の友人Hが来た。4時から1時間の予定が議論が白熱し、ニューオータニkato’sで夕食になって気がついたら10時である。こうやっていつも閉店までなのを店も心得てくれてる。ウルトラ元気な男で鉄砲玉みたいな英語がとぎれることなしだ。話題はもちろんビジネスにつきる。
半年ぶりぐらいだが「顔が変わった。肌のツヤも全然違う」としげしげ小生を眺める。「スキンケア?そんなもん俺がするわけないだろ、体重も変わってないよ」「アンチエージングしたか」「ああNMN注射な。でもだいぶ前だ」「ステムセル(幹細胞)がいいよ。トランプもバイデンも打ってる。自分は55歳だがバイオ年齢は36歳だ」とスマホの血液データ分析を見せる。僕は確かに元気は元気だ。月2回お世話になっているセラピストのYさんも「筋肉が柔らかくなってます、プロとして断言できます」という。そういや先週も終了後に「ありがと、3イニングぐらい投げられそうな気がするね」と高校時代に戻ってたし。
というわけで誰も古希は信じない。自分も忘れてて時々書類の年齢欄に60歳と書きそうになる。仕事が立て込んで徹夜に近い日もあったがなんのことはない全然翌日もOK。大学時代、徹マンの翌日もこの程度の感じだった。親に感謝するしかないが、視力も裸眼で1.2あるし、何年か前のコロナ入院と、崖から落ちたのと、神保町で転んで右手の親指を怪我したの以外、体は何らの異変もない。これは20年間飲み続けている神山先生の漢方薬のおかげ以外に理由は考えつかない。
問題は頭だ。身の回りの物忘れや人の名前が出てこないみたいのはたくさんある。でも鉄砲玉の英語ディベートを6時間やっても回転は大丈夫だ、こいつはまぎれもないウォートン・スクールで2年鍛えてもらった成果だ。野球で毎日皇居一周してたので今でも難なく5キロぐらいは走れるが、それと同じで、アメリカMBA留学ってのはアスリートに近い頭の筋トレだったと思う。10代、20代の皆さんは頭も体も死ぬほど自分を追い込んで鍛えまくっておくことです。その年代しかできません。一生の財産になるし必ず仕事でも人生でもメンタルにもあなたを助けてくれる強みになると思いますよ。
Hはものすごいガッツの塊ですべてに前向きで頭も回る奴で、こっちもアドレナリンがどんどん出てくる。頑固だが知らないことを教えると謙虚に学ぶ、その姿勢がとてもいい。こっちもアメリカの最新事情は教わることばかりで、ディベートの中からビジネスチャンスがのぞいてくる。僕はこういう奴が好きだし奴もそうなんだろう、話が途切れることなくこのままだと10時間でも何時間でも行きそうだ。大学時代に気の合う連中と夜中まで、あるいは朝まで語り合ってたあれを思い出したりする。つくづく思うが、日本人にこういう奴はほとんどいない。少なくとも僕は知らない。そんなにたくさんは会ってないアメリカや中国にはゴロゴロいる。だから時価総額百兆円もの新興企業が出てくるんだ。
日本は財務省の緊縮財政で30年間を失ったとみんなが口を揃えて言うが、そればかりじゃないよ、やっぱりビジネスをゼロから起こしてでかくするという情熱とかアンビションとか、そういうのがさっぱりなくなっちゃってる気がする。だから、これから世界を変える生成AIの波に完全に乗り遅れちゃった、これは致命的だ。ロスジェネとか言って傷をなめあってる場合じゃない、雨はあなただけじゃなく全員に降るからチャンスはどんな世の中でも資本主義国なら常にある。そこで勝ち抜いても生成AIに職業を奪われるのが確実な未来だ。ほんとうに傷をなめあってる場合じゃない。政府が金をばら撒いたらGDPが増える、そんな紋切り型の経済学で経済成長なんか持続できるわけないでしょ、成長は資本の成長からくるんです、政治や行政なんか関係ありません、それができる人材こそが国を引っ張るエリートである。そういう人材が昭和はまだそこそこはいたから日本は経済大国になったんです。続々と出てこないとそれこそ日本はダメになるよ。
僕に年齢はない。たぶん体が朽ち果てるまで寝ても覚めてもそういうことばっかり考えてる。ワーカホリックと言う勿れ、モーツァルトだってベートーベンだって毎日音楽の事ばっかり考えていたでしょ。人に使われると労働者になっちゃう。それじゃ人生つまんない。自分で起業してビジネスを創造する、これはクリエイターの喜びである。MBAは何の専門家でもない。経済学も会計学も経営学も数学も統計学も法律も証券分析もマーケティングもプレゼンスキルも、ぜーんぶがビジネスの道具にすぎない。心理学、人類学、骨相学、量子力学なんてものもその一部になったりする。それらを駆使して戦った成果は数字、つまりお金というもので評価される。運てものもあるから勝ったり負けたりはするがわかりやすいでしょ。僕にとっては麻雀や野球をやってるのとあんまり変わらないが、遊びでないので負けるわけにはいかない。この緊張感、最高のアンチエージングだ。
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気ぜわしい昼下がりの乃木坂散策
2025 SEP 24 2:02:09 am by 東 賢太郎
アメリカの友人Hが来日した。世界4大会計事務所のひとつKPMG出身の経営アドバイザーである。チェルシー、ドジャースのオーナーも仲間だ。僕は新入りのほうだが、餅屋は餅屋を見ぬくのに何年も要らない。会って10秒で決まった。掟は口が軽い奴はアウト、どんな微細でもブラック歴のある奴はアウト、そして守秘義務契約書に署名。このビジネスは 100% “プライベート” で完璧に属人的な鎧の中だけに存在する。米国なのかユダヤなのか由来は詳らかでないが、昨今のMAGA的世界が嫌うグローバリストビジネスであることは一片の疑いの余地もない。それでいながら、ブログをお読みになれば僕は10年も前からまぎれもないトランプ支持者であり、政治信条と経済的利益が背反しているとお感じになる方はおられるかもしれない。それは正しい。背反は大人の解決を試みているだけで、ストレスフルな毎日になった。逃れるには仕事を辞めるしかないが、暇になるとそれがもっとストレスだろうという恐怖で踏みだせないでいる弱い人間だ。
Hとは要点だけ議論し、懸案の件、俺の顔を潰すなよでぴったり1時間。運動にとグランド・ハイアットから紀尾井町まで歩くことにした。すると途中でどうしても乃木公園に足が向く。乃木希典。父が崇拝しており、幼時にきいた戦争談話
で名を覚えたことは確かだ。いちいちは記憶にないが、きっと語られた原子爆弾、ひょっとしてそれで小学校2年で縁もゆかりもない広島カープを応援しだしたのかとふと思いついた。あり得ることだ。16歳で開戦、赤紙で陸軍に入隊し片耳の聴力が失せた。感情としては戦争も米国も唾棄して消し去りたかったろうが、終戦後10年で生まれた息子には英語を勉強しろと信念をこめて奨励し、敵性の野球も音楽も放任し、長じてあろうことか敵国に留学したがそれを喜んだ。自分が父であるいま、娘がフランス留学してMBAになって喜んだが僕はフランス好きだから比較できない。乃木は野球を「必要ならざる遊戯」であると嫌った。一応は巨人ファンであった父の本当の心持がどうだったかはついに聞けなかった。
長州藩士乃木希典の最終階級は陸軍大将である。旅順の敵将ステッセルらロシア軍人の名誉を重んじた処遇が「世界的賞賛」を受け、当の敵国ロシアの雑誌すら乃木を英雄的に描いた挿絵を掲載し、ドイツ帝国、フランス、チリ、ルーマニアおよびイギリスの各国王室または政府から各種勲章が授与された。武士道は世界にも讃えられるものである犯し難い証拠だ。国粋主義者がそれは日本人だけの魂と否定するなら「日本の正義」がといいかえてもよい。正義がない国は滅ぶ。しかし、当時はなんという懐の深い世界だったかと感嘆すると同時に、なんという下賤な餓鬼道が悪党猛々しくまかり通る世界に堕落してまったのかと悲嘆もする。父の戦
争談話が効いたのか武官の血なのか、乃木大将の武功と殉死にいたる壮絶な人生は、夫人まで逝くことはなかったという一点を除き心に響く。しかしだ、「大学までそんなじゃなかったのよ、会社に入ってからよ、あんな上品なお母さんに育てられたのに」と我が妻は面と向かって嘆くことしきりなのである。俺は下品でない。それでは会社の名誉にもかかわるとは言う。社内でも最右翼の武闘派であり、スイスでは大使館の防衛庁出向の方にどうして我が省に来られなかったの、いい武官になられたのにと仰せつかったのは後天的影響では説明はつかないだろう。いかにも文官然たるエリートづらの社員は大嫌いで、悉くなめきっており、それが上官だと命令もきかないから実は武官でもなく、宮仕え人でもなかった。我が国を護った将軍に深い感謝の念をこめて殉死之室に合掌し、万感の思いで乃木邸をあとにした。
外苑東通りを青山までくるとカナダ大使館が右手に聳える。ファサードだけ見るとそうでもないが、裏手は巨大な建造物である。その赤坂側、青山通りをはさんで赤坂御所と向かい合うように5,300㎡ほどの高橋是清翁記念公園がある。
是清は、おそらくは、奴隷になったことのある世界で唯一の国家首長であろう。絵師の私生児だが仙台藩の足軽家の養子となり、藩命で米国留学となるが横浜にいた米国人貿易商に騙されて金を詐取されたあげくオークランドで奴隷に売られた。そうとは知らず修行と思いこみ英語をマスターして帰国する傑物である。英語教師、役人となるがペルーの銀山でまた騙され、すってんてんで帰国してホームレスになる。それを拾って日銀に入れた総裁の川田小一郎だがこれまた正規の教育はまったく受けていない傑物で、副総裁となった是清は日露戦争の勃発に際し戦費調達のために戦時国債の公募の目的で同盟国である英国に向かったのである。要するに清との戦争で国家財政はボロボロであり、借金証文(国債)を渡すから頼むからカネを貸してくれという物乞いである。その先こそが、ロンドンのM・N・ロスチャイルドであり、僕は野村でその担当者を拝命し、額に入れて応接間に飾られている当該国債の券面を拝見した。
是清は明治のダイナミズムを象徴する馬力ある男だ。失敗からカネと金融の摂理をよく知得しており、ロスチャイルドが日・露のマーケットニュートラルポジションを米国の子分であるシフ財閥を使って組んで表に見えなくしたことを裏の裏まで見ぬいていたと思われる。だから二等国の低姿勢を装いつつも英国相手にディールを強気に押し込め(リスクフリーの相手だから当たり前)、国家の危機を救った。ウォールストリートのキャンター・フィッツジェラルド証券の現職CEOで著名な凄腕証券マンである「ラトちゃん」に接待・篭絡されて80兆円も騙し取られて浮かれて帰ってくる馬鹿な文官とは比べるのも阿保らしい。無学であろうが是清の洞察のようなものを「インテリジェンス」と呼ぶことを我がブログの読者は皆ご存じだ。ガリ勉だけのひ弱な東大卒など企業でも上級経理課長ぐらいしかなれないのである。是清は「地頭のいい男」であり、どん底で泥まみれになろうと這い上がる胆力もある文武両道の上玉の男であった。地頭が悪いうえにケンカも弱く、今だけ・カネだけ・自分だけの政界に巣食う餓鬼道野郎どもとは比べるも汚らわしいというものである。
こういう男は幕末諸藩の30代あたりの武士階級にいくらもいたと思われる。英国と一線を交えインテリジェンスを涵養した薩長のそうした下級武士がグローバリストと組み、倒幕という名のクーデターを決行し、清濁併せ飲み多くを闇に葬って「御一新」という美名を冠して丸め、結果的に支配の邪魔である武士階級の根絶と廃藩置県に成功したのである。このことの正義の有無はここでは論じない。志はなく私利私欲の卑劣のみであるが、いま自民党が裏金を理由に安倍派根絶を同じ目的で決行していることだけは指摘したい。総裁選でうまくいけばいったで、国民の鉄槌で自民党は解党的な自死に追い込まれるだろう。僕はまじめに、太平洋戦争で我が国は文武両道の上玉男子の上から3百万を喪失し、各藩が存続をかけて優等に保ってきた彼らの遺伝子は半分は女子に残ったとはいえ、メンデルの法則により希薄化しなかったことは生物学的にあり得ないと確信している。日本国はウォー・ギルト・プログラムのみならず内在的要因によっても劣化した。二度敗戦したドイツも同様だったことを現地に住んで興味深く観察したが、欧州は民族がもとより混血しておりその被害は相対的に少なく、知的領域でドミナントなユダヤ系が米国に逃げたことの方がはるかに甚大な国益損失であった。逃がしたドイツと受け入れた米国は、戦争そのものの勝敗だけでなく、ナチを根絶やしにしても時すでに遅しというそれを主要な原因の一つとして雌雄を決する結果となったのである。しかし事の真相はもっと複雑だ。さもなくば、ドイツ語話者の集合体というだけでプロイセン、バイエルンが対立し群雄割拠だった「ドイツ」なるものをアーリア人が支配し続けることができたかという問題だ。
二・二六事件で是清は亡くなった。自宅二階で胸を3発銃撃された後、6太刀を浴びせられ、暗殺された現場がこの公園だ。政財界癒着と階級社会化への積もり積もった凄まじい憎悪である。日清日露の遺産にかまけた老害を一掃せんと軍部は士官学校出の学歴エリートが台頭し、安藤輝三大尉は事件前、天皇を太陽に、国民を作物になぞらえ、太陽の光を遮る側近や財閥を取り除かなければいけないと部下に語っていた。是清は犬養内閣の大蔵大臣(現在の財務大臣)として金解禁停止を行い、財閥をドル買いで儲けさせた政財界癒着のキーマンと見做され、反対に軍事予算を抑制しようとしたことが貧困にあえぐ農村出身の青年将校の怒りの火に油を注いだのである。陸軍主導の御一新は昭和天皇の激怒で鎮圧され灰燼に帰したが、学習院で裕仁親王時代の天皇が「院長閣下」と呼び、後に自身の人格形成に最も影響があった人物として名を挙げられたのが乃木希典陸軍大将であったことは陸軍の内在的矛盾だ。日露戦争において第一艦隊兼連合艦隊司令長官として日本海海戦などを指揮した東郷平八郎とともに英雄とされた乃木大将を否定する気は、どんな世になろうと僕には些かもない。天皇のお立場こそ違え、安藤輝三大尉の言葉は今の世も重く響くのではないか。
それを知りつつ、自分は外国人と交易し、昨今のMAGA的世界が嫌うグローバリストビジネスに身を置く人生を送ったことが認知的不協和であることは否定できない。留学を契機に会社が海外部門に置いたことでスキルを身につけた結果だが、父が英語を奨励しなければそうなっていなかったかもしれないとも思う。しかしながら、同時に、冒頭に書いたビジネスは考え得るほかのどんな業務よりも自分が向いており、今もって労役感のかけらすらなくできてしまう。意図してなった結果ではなく、つまり、これも血でありそれも血である不協和と考えざるを得ない。表層は異なれど、不協和が深層の土壌の四方八方に張った根のごとく潜むのがヨハネス・ブラームスという男の音楽だ。おそらく、それが深層のまた深層で僕の何かに共鳴し、永くその音楽を愛してきたのではないか。まだドイツ・レクイエムは終わっていない。
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