パリーグを見よう
2013 JUN 2 1:01:32 am by 東 賢太郎
プロ野球交流戦ですが、今日ついにパリーグが1-6位を占める事態となりました。パの最下位よりセの首位は弱いという、一時のこととはいえ異例なことです。セの首位はなんと広島でこれも異例なことですが、その広島も昨日今日と福岡ドームでソフトバンクに2試合連続10点取られて大敗。今年は中日がおかしいし巨人も交流戦に入ってパタッと快音が止まりました。
先日、神宮でヤクルト・オリックス戦を見ましたが、試合前の守備練習でオリックスの外野手の前進バックホームなど送球がけっこうブレていてあれっと思いました。セのチームでああいうのはまずありません。ところが試合では送球は正確、逆にヤクルトは名手宮本のお手玉エラーという珍しいものまで出ました。結局バルディリスとイ・デホのホームランでオリックスの勝ち。特に体重130kgのイ・デホはド迫力。クローザー平野は高めのボール球を振らせて2三振。豪快でした。なにか野球のポリシーの差を感じた試合で、僕の好みでいえばオリックスの試合は全部見たくなりました。
セの球団は巨人戦のTV放映料が1試合1億円でドル箱だったのですが、地上波放送が激減したのと交流戦で巨人戦が減ったことで経営がひっ迫しています。ただでさえカネのない広島と横浜は選手層が薄くなり巨人の格好の「お客さん」と化すという、読売にとっては都合の良い結果になっています。だから、お客さんと対戦できない交流戦では巨人も沈むのです。広島など高い選手を取って勝っても入場料や放映料はたいして増えないので、安くとった選手を育ててFAで高く売ることに専念しています。それで黒字なのですからオーナー家はハッピーでしょうがファンは馬鹿にされたもんです。高額のスター軍団に平民チームが勝つ、めざしの土光さんではないがこれは日本人の心情をくすぐるところがあるのでカープファンは広島以外でも増えているそうです。うまい経営です。それにだまされている僕自身、あほらしいのでカープファンは辞めようかという気にもなります。
お門違いの人材派遣業を営む球団があるセリーグが弱くなるのは道理でしょう。
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中島 龍之
6/4/2013 | 12:09 PM Permalink
昔のオールスター戦の際は、今以上に「人気のセ、実力のパ」と言われてました。ドラフト制の導入により人気、実力とも平準化する筈でしたが、まだ、巨人中心の傾向があり、セリーグで巨人と対戦したいのが各球団の意向でしょうか。実力は伯仲の筈なのに、パが強いのは、セの人気に負けないという気持ちがそうさせているのでしょう。私も昔からのパリーグファン(昔、西鉄ライオンズ、今 ソフトバンクホークスですが)なので、パリーグが優勢で喜んでいます。
東 賢太郎
6/4/2013 | 1:32 PM Permalink
九州は西鉄ですよね。中島さんのご指摘のようにドラフト制で選手配分は平準化しているのでこの結果は不思議すぎます。ちなみに昨日もセリーグは巨人以外は全敗で、首位阪神がソフトバンクに12対0のボロ負けです。メジャーと3Aぐらいの差を感じてしまいますが・・・。