日本人は企業も若者もミクロネシアに進出すべし
2013 JUN 24 13:13:34 pm by 東 賢太郎
ポンペイ島の2日目。ミクロネシア連邦法務省登記官のサマリ・スタさんとです。
ここがMRAの本社で我がレイゾン・キャピタル株式会社もこのビルの一室に入りました。後ろの壁には両国の国旗しかないのにご注目ください。MRAは日本企業だけにサービスする目的で設立されたミクロネシア連邦専属のエージェントなのです。中国や韓国の誘致はいっさい視野にありません。米国信託統治領から独立した現在もまだ米国から教育、医療などの財政補助を受けていますがそれは2023年に期限が切れます。ですから当然のこととして海外企業の誘致が10年後を見据えた国家戦略なのですが、その相手に日本を選んでくださったということなのです。嬉しいではありませんか!ちなみに後ろの写真、中央がモリ大統領、左が「亀井さん」似の副大統領です。
下はポンペイ島北部に位置する連邦首都パリキールにある国会です。屋根もソーラーパネルはODAで日本が作ったものです。連邦裁判所もこの隣ですが、殺人など凶悪犯はまったくないそうで、あってもコソ泥ぐらい。いったい何を裁くんだろうと皆の話題になったほど治安はよろしいようです。ちなみにダンナの浮気で奥さんが逃げたというのが新聞ネタになるそうです。平和ですね。
だれがこの光景を見て一国の永田町、霞が関と思うでしょう。金額では米国の援助の次に日本国のODAが大きく、島の火力発電所は三井物産が、道路舗装は前田建設が受け持ちました。ここの敷地の風力発電機も日本製です。一位の米国がお金を出さなくなるわけですから日本が頼られるのも道理です。それには政府よりもむしろ民間が応えてあげることで両国の関係はより緊密になるはずです。
僕がここに会社を作ろうと思ったのは節税などのしみったれた話ではなく、小さくてもいいので国家を相手とした事業をやってみたいという昔からの強い願望があったからです。坂本龍馬はそれが英国だったし、僕の先祖も開港直後の横浜に信州伊奈から出てきて英米相手に生糸貿易と金銀両替商をやっていました(後者は銀座の田中貴金属として残っています)。血が騒ぐとはこういうことだとつくづく感じています。
この日のディナーはMRAのホストで、日系人のご夫婦が経営する海辺のレストランでミタ元駐日大使とスタ登記官にごちそうになりました(下)。右はスタさんです。外でいただく予定でしたが突然というか想定どおりというかバケツをひっくり返したような集中豪雨に見舞われまして屋内のテーブルになりました。
お店の棚にあるご主人のトロフィー。ゴルフ場はないので何かなと思いきや釣りのトーナメントの優勝カップでした。まぐろの刺身がうまいわけですね。
メニューは日本語が書いてあります。通貨は米ドルですよ。
さしみ定食1100円、やきそば、ラーメンが900円、日本そば800円、海老フライ定食2300円、親子丼900円、そうめんといなり寿司1000円、ステーキライス2000円・・・・
いかがですか?ぜんぜん問題ないでしょう。味ですか? 断言しますが香港の妙ちくりんな「日式」などとは比べ物にもなりません。あんなものを日本料理だといって、知らない中国の人が勘違いするのも困る。香港に住んだ2年半、あれは一度でこりて2度と食べませんでしたが、ポンペイの日本食は毎日でもOKですね。ということで皆さん、安心してポンペイ、ミクロネシアへお出かけください!
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中島 龍之
6/25/2013 | 9:16 AM Permalink
日本語のメニューが安心させます。そうめんが目につきました。テーブルの上は醤油でしょうか。日本人には適した国ですね。
東 賢太郎
6/25/2013 | 10:17 AM Permalink
はい、どこもキッコーマンでしたね。醤油もワサビもご飯も日本の味です。ということはお寿司もOKということですね。日本人には食の問題はありません。問題はフライトだけです。直行便があれば3700kmだから4時間で香港と同じぐらいです。これは鶏と卵の議論で、需要があれば便利になり便利でなければ需要が出ない。まず需要を作らないとだめだとミクロネシア政府には申し上げました。