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どうした広島カープ?

2014 JUN 10 23:23:34 pm by 東 賢太郎

交流戦が始まったのは5月20日でした。その時点で「3週間後に交流戦で12球団最下位になっているチームはどこでしょう?」と質問されて「広島」と答えた人はほとんどいなかったでしょう。

半世紀にわたる古参カープファンである僕にとって、「鯉のぼり」は4月末~5月初旬の、そして「鯉くだり」は5月半ばの季語です。ああ今年もその季節になったか、早いなあ。そうして初夏の空気を吸って、さあ初鰹だとなるのが僕の体にしみついた歳時記のリズムです。

ところが今年はそれが6月まで延びた。おかげで僕の季節感も時差ボケをおこしています。なんだ、えらい梅雨入りが早いなあ、エルニーニョ現象か?今年のカツオは水あげ激減だそうで、それでコイがくだらないならカツオはいらんなどとわけのわからんことをいって鮨屋を困らせます。

人間のやることだからいろいろあります。いま思うと、交流戦にのぞむインタビューで丸と木村が「交流戦は嫌な思い出ばかり。ロッテ戦に十何点取られたり。勝てるイメージなしです」と言ってました。首位チームの余裕のつもりだろうが、心のスキです。そんなだからソフトに十何点ちゃんと取られる。ゴルフでパットの時に「いやな距離ですね」なんて自分で言ったら入らないというのは勝負師の常識です。

初戦の苦手ソフトバンクに篠田の先発ときいて、えっと思いました。案の定、血祭りにあがった。やりくりしてでもマエケンかバリントンで必勝の心意気でのぞむべきだった。篠田には悪いがいかにも球が軽いのに軽率な球が行く。12年9月に神宮でヤクルトの畠山に食らった一発でチームが失速して結局CSを逃したのが目に焼きついていて、ソフトの松田みたいに何も考えてない動物的打者には危ない感じがする。監督の心のスキ。あの初カード連敗で丸、木村はまさに勝てるイメージなしのスイッチが入ったんじゃないかなあ。

2人が嫌だと思っているロッテ戦でブラゼルに逆転3ランを食らったのが分岐点だったかもしれません。全員ショックでやっぱりアカンのモードに入り、結局パの上位2チーム(ソフトとオリックス)に4つずつの全敗。しかもあとを引くボロ負け。東京ドーム巨人戦状態になってしまった。オリックス戦は元いたからかしらんが迎のスタメンも篠田と同じぐらいいかんですね。おいそこまでチームやばいのという感じになる。まじめな選手が多いらしく、シュンとなると蛇に睨まれた蛙みたいになってしまいます。

マエケンは肘が大変心配です。2年前より球威がちょっと落ちている感じがあります。今日も筋肉痛で登板回避になりましたが、一ヵ所おかしいとかばって他に出ます。そうじゃないといいが。一岡は右肩でもっと心配です。投手は肩をやると致命傷で日ハムの斉藤みたいになってしまうこともあります。ミコライオが奥方出産欠勤でクローザー候補といわれ無理したか。回復を祈るしかありません。

いまはきっと負けて帰るバスの中なんか真っ暗なんでしょう。だから関係ない外人までおかしくなっています。あのバリントンまでめった打ちですから。九里なんかかわいそうに先輩が負け犬で気持ちが位負けしたらそりゃあ打たれますよ。ついに大瀬良まで轟沈してしまった。ミッドウエー以後の日本軍はこういうことだったんだろうかと思うと悲痛な気がしてきます。

まあ勝負は水物です。シーズンはまだ長い。監督はあたふたせず選手を責めず、でんと構えていてほしいです。

 

 

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Categories:______広島カープ, 野球

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