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ここぞで全敗はないだろうカープ 

2014 OCT 7 7:07:30 am by 東 賢太郎

ナベツネさんは松田オーナーと仲がいいらしい。原もカープファン一色の敵地だし首がかかるような一戦ではない。セリーグの盛り上がりにはその方がいい、広島に勝ってもいいよというサインが出ている試合だったんじゃないだろうか。横山の引退登板もあるし。序盤はどことなくそんな感じもあった。そもそも巨人は消化試合だし、去年はCSの相手は阪神の方がいいと思っていたろうが今年はどっちも変わらないだろう。

長野、山口、マシソンはベンチ入りせず、防御率10で今年3回目の登板で2軍から上がってきた宮国の先発。中盤も走者がいるのに宮国に代打を送らず続投だ。ところが広島があまりに打てないんで、最後まで手抜きもいかん、じゃあ本気で行くかとひねられてしまった。そんなことをまじめに想像したくなる実にふがいない敗戦であった。

宮国を打てない。2軍の年棒1600万円のピッチャーとメジャーが20億円出すピッチャーの投げ合いでこれはないだろう?それなら打線のほうが20億円対1600万円以下ということだよ。125分の1の値打ちもないんだ。いい加減にしてくれ。打線の勝負弱さはもう決定的であり、新人捕手の小林にやられ放題だ。9月に入りここ一番こういうプレッシャーがかかったゲームは全敗というだけで日本シリーズに出る資格などない。3位が適材適所である。

巨人の打者は打率も2割台で、一番本塁打が多いロペスでたったの22本だ。数字は大したことないのにここ一番で打つからもっと打っているイメージが強い。神宮であらためて見て阿部も坂本も村田も電光掲示板の数字が間違ってるんじゃないかと思ったほど。TV中継がある時だけ打ってるんじゃないか?そんな感じさえする。野球は確率のゲームというが嘘だということがわかる。プレッシャーをかけた時の確率のゲームというのが正しい。

マエケンは去年のCSの巨人戦でも生涯5本しか打ってない寺内にスリーラン本塁打を献上。プレッシャーがあると伏兵ですら打つ巨人。3割打者が狙いすましたようにここ一番で打たないカープ。勝つわけがない。この日、プレッシャーのある場面にめっぽう強かった横山が投げられずに気の毒だった。福井商業出身で直球で三振のとれる、記憶に残る、素晴らしい本格派速球投手である。結果論だがどうせ中崎で加点されるなら9回に見たかった。数々のいいゲームをありがとう、ほんとうにお疲れ様でした。

阪神とのCSをマツダスタジアムでできるかどうかは過去の戦績で有利不利だけの問題ではない。入場料収入は主催チームが丸どりなのでこの負けで広島球団は目の前にあった数億円の収入が飛んだことになる。出ていく前田はそれがちらついたのか。ボークは仕方ないし打たれた球は失投ではなかったから辛い。しかしアンダーソンはあの外角低めのボール球を引っぱる奴だぞ。神宮で左投手の外角にはずれるスライダー、カーブはすべて、バットに当たる気配もない空振りだった。スコアラー、そういうデータはなかったのか。

ヤクルトは気力がなくて負けた感じだが、翌日のDeNAは気力で打ち勝っていた。広島は気力がありすぎで固くなって負けだ。あのDeNA打線のふてぶてしさがカープにはない。消化試合モードの相手にエースが決死の覚悟で当たって勝てないのだから本番で勝てるはずもない。漁夫の利で2位の阪神も大差ないだろう。巨大戦力の巨人はどうしようもなく強い。やっぱりパリーグにやっつけてもらうしかないのか。

 

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Categories:______広島カープ, 野球

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