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強かったソフトバンク

2014 OCT 31 0:00:07 am by 東 賢太郎

ソフトバンク・ホークスの日本一おめでとうございます。本当に強かったです。

阪神は惜しかった。最終回、サファテから上本が四球と思ったら鳥谷は三球三振。ゴメスも歩いて福留です。サファテが乱調気味とはいえ153kmの剛速球。あそこでボールに手を出さず四球を選んだ福留はプロですね。迫力がありました。1死満塁でバッター西岡の場面、カウント3ボール1ストライク。見ている方も心臓がバクバクでした。

ゲッツー崩れで同点と思ったら打者走者の西岡がラインの内側を走ったということで守備妨害でゲームセット。普通はラインの真上か、ヒットなら外側をややふくらんで走りますから恥ずかしながらそのルールははっきりと知らなかったですが、捕手が投げにくいように内側を走って暴投をさそった。さすが大阪桐蔭の高等技術ですが度が過ぎました。

負けましたが阪神は良く戦ったと思います。特にセンターの大和の再三にわたるダイビングキャッチは本当のファインプレーで鳥肌ものでした。横に飛ぶのは観客が騒ぐほどは難しくないのですが、正面にダイブというのは体も危険だし万一抜かれたら三塁打、ひょっとして本塁打です。センターですから。しかも得点圏走者がいたのでワンバウンドしても1点でした。正真正銘のプロのセンターの技を見せていただきました。

メッセンジャーも味方が打てないのによく耐えました。セリーグ1の投手の実力を見せつけましたし、その彼が打たれたら仕方ないでしょう。惜しむらくは4番のゴメスがやたらと引っぱりモードに入っていて、前の試合で1死1,3塁のサードゴロゲッツーもそうでしたが、緩急でぜんぜんタイミングが合いませんでした。

あれは僕は確信しますが、甲子園での第2戦で武田の1m手前でワンバウンドするカーブを空振りしてからだと思います。捕手の細川がそれを見抜いて摂津に緩急をつけるカーブを投げさせてました。ゴメスはそれを1,2歩、軸足まで歩いて前に出て打つ妙なことになってました。他の打者も大なり小なりで、武田が阪神打線の調子を完全におかしくしました。

ソフトバンクは打線に勢いがあったし押せ押せでベンチも明るく、サード、ショートの内野ゴロ処理の一塁送球も伸びのいいボールが行っていて、そのミット音と同時にベンチからTVに入るぐらいのいい声が飛んでと、要するに、こういうチームは乗っていて強いです。かたや摂津が打てない阪神ベンチは中盤からゴメスを筆頭に真っ暗でした。CSファーストステージで1点も取れなかった広島と同じムードになっちゃいましたね。

ともあれ、ソフトバンクの選手のメッセンジャーの剛球に食らいつく気迫はすごいと思いましたし阪神の選手の意地とすばらしい技術も見ました。レギュラーシーズン2位が1位に挑んだのだから、よくやったということでしょう。これで日米とも野球シーズンは終わってしまいましたが、最後の最後に1対0の本当にしびれるベースボールを見せてもらい心底大満足、選手の皆さんに多謝深謝です。

地元でしっかり優勝して日本一で有終の美を飾った秋山監督の勝負強さ、持ってる人は違います。中島さんはじめホークスファンの皆さん、勝利の美酒に酔われたと思います。おめでとうございます。

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Categories:______プロ野球, 野球

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