方向音痴であることについて
2015 APR 20 18:18:31 pm by 東 賢太郎
イチロー選手が方向音痴をカミングアウトしているのを見て安心した。あの人間離れした外野守備は空間認識能力のあかしだがそれと方向音痴は別ということのようだ。彼は「僕よりすごいヤツいないですよ」というが、それはわからない。僕がいるからだ。
クルマを運転していて裏道へ入るともう絶望的だ。環八が混んでるので横道に入ってぐるぐる30分も右へ左へ路地を走って、だいぶ先にきたぞ環八へ戻ろうって、よく見たらそこは元より手前のとこだったなんて普通だ。ロンドンは6年も車で走って、会社と家の往復以外はついに道を覚えず、だから週末の買い物の運転は家内まかせだった。
母はクルマ好きで毎日乗り回し、裏道はタクシーより良く知っていたからそれは遺伝してない。いっぽう僕は裏街道は嫌いだということになっているが、実は裏へ入ると不安だからであって、ナビができてもその習性はそのままだ。
僕が道を覚えないのは別の理由もあることに気がついてきた。先日、地下鉄で目的地まで2回乗り換えをした。途中で確認しようと路線図を見たら全然わからない。あれは色覚異常の人には意味のない地図だということをわかってもらうのは無理なんだろうか。
中間色になると赤と緑と茶色、ピンクと水色なんかがぜんぜん区別がつかない。だから凡例でこの色が大江戸線とあっても、その色が路線図上のどれなのかがまったく分からないのである。全部灰色にして明度で区別してもらった方がよほどましだ。
日本もハンディキャップのある人にだいぶやさしい社会になってきているが、こと色覚についてはノーケアといっていい。政府発表資料で棒グラフをわざわざ赤と緑に塗ってある(らしい)のを見るとこれはいじめなのかと悲しい気持ちになる。
しかし、方向音痴にいたってはもう絶望的だ。つける薬もない。
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東 賢太郎
4/21/2015 | 12:06 AM Permalink
そうですか。僕は方角は星でわかるんですが、なにせ道を覚えない。色情報が少ないというのはハンディなのかもしれませんがそれだけじゃない気もします。それに慣れちゃってるんで色以外にもあんまり視覚情報に頼って生きてない気がします。