チャーリー・ヘイデン/ケニー・バロン 「Night & The City」(1996)
2016 AUG 17 0:00:11 am by 東 賢太郎
アマゾンのプライム・ミュージックはかつての結構な名盤がタダで聴けてしまう。いい時代です。我々オヤジはそういうLPって、批評を丹念に読んでこれはいいに違いないぞとレコード屋(そういうのがあった)に出向いて、2000円(当時は大枚だ)はたいてエイや!と買ったもんです。
音楽に入れ込むというのはそういうハラハラと裏腹だったのです、若い人は知りませんよね。僕なんかもう何百回もそれやって失敗してます。家で聴いてみるとハズレが 7,8割なんですよ・・・カネ捨ててるみたいなもんでした。
そこまで騙されて買う方が馬鹿なんですが、エイや!⇒ハラハラのスリルがたまらなかったりしたんです。いいんだろうなと妄想が膨らんで、手にして、ターンテーブルにのっけてみる。たまに当たりが出ると一気に取り返した気になれました。だからそういうレコードは宝くじの当たり券みたいに大事にしてるのです。
ジャズをサーフィンしていると時々いいのに当たります。僕はこのジャンル、まったくの素人だから単に趣味ですが、よし買うぞとクリックしようと思ったらプライムだ。あり難いが、なんかもったいない。ハラハラ世代のオヤジとしては何が大事なものがなくなっちまった感があるんですね。
そのひとつがこれ。「チャーリー・ヘイデン/Charlie Haden」と、「ケニー・バロン/Kenny Barron」のアルバム「Night & The City」(1996)です。プライムのタグ付きです。
こりゃめちゃくちゃいいライブだ。あんまり高くないハバナに安バーボンなんかで最高。大学のころニューヨークで遊びほけてたのを思い出すなあ、う~ん若かった。
ジャズのいいのは疲れをほぐしてくれます。聴くじゃなくて聞く、流れる感じですね、アタマが麻痺、何も考えないでぼ~っとできるとはなんて貴重な。このアルバム、バラードばっかりです、渋い抒情、オトコの世界です。
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Categories:Jazz
中島 龍之
8/17/2016 | 11:26 AM Permalink
Night and The City は、ホテルの上のバーで、ウイスキーを飲むのにピッタリの曲ですね。絵が見えてきます。
Tom Ichihara
8/17/2016 | 4:24 PM Permalink
うーん、SIBのUI !
長距離のナイトフライトで聞いていたらそのまま落ちても悔いのないピアノですね。
コルトレーンの「ピアノの芸術」を思い出されます。
東 賢太郎
8/17/2016 | 5:11 PM Permalink
Waltz for Ruthなんてビル・エヴァンス遊んじゃってますね。Twilight Songはちょっと印象派風。カッコいいのひとことです。
かめ
8/17/2016 | 9:33 PM Permalink
とうとうジャズですか・かく言う私も刑務所の塀の上を歩いているような音楽、ジャズが大好きです。
楽器柄、チャーリー・ヘイデンの温かくも包容力のあるベースがお気に入りです。なんといってもキース・ジャレットのデュオですが、キースはバッハもよく弾くし、真正の音楽家とみています。
バロン。これならかつてのレッド・ガーランドあたりのほうが・・いえ、楽しみましょう、それでいいのです。
東 賢太郎
8/17/2016 | 9:50 PM Permalink
かめさん、手あたり次第サーフィンしてるだけなんでポンとあたっていいねってだけです。いい音楽はジャンル問いませんね。