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長野選手が人的補償で広島に移籍

2019 JAN 8 1:01:20 am by 東 賢太郎

長野選手が丸の人的補償で広島に移籍。これは驚きました。外野は丸、陽、ゲレーロ、長野、亀井、重信。4億円複数年契約のゲレーロを使う必要があり、陽か長野かで落選したとすれば、昨年にマギーをとって村田を落としたのと重なる気もします。実力社会というなら芸能界もそうですが、あちらは64才になっても紅白で歌える。アスリートに円熟という言葉はなく、あるなら旬です。

内海のケースもあったわけですから、プロテクトから外したということは巨人には「未必の故意」(まあそうなってもいいんじゃね、というきもち)があった。旬は過ぎたと判断されたのでしょう。3年浪人するほど惚れた球団のその故意をどう心の中で消化するかですね。いいじゃないですか長野も内海も、これで日本中から大注目されるし、なにくそと活躍すれば一気に全国区で男をあげますね。日本人はそういう人を応援するのです。

一方で、自ら出て行った丸への広島ファンの喪失感よりも、功労者2人を引き抜かれた巨人ファンの心のダメージのほうが大きいでしょう。炭谷と丸への視線も内外で厳しめに変わってくるでしょう。丸はそれをはね返すプレッシャーに耐えなくてはいけませんが、逆に長野は広島では大歓迎されるはずです。カープファンはあったかいし、緒方監督と同郷だし。新井のような立場になって4連覇でもすれば、今やカープは黒字球団だし野球人としては巨人でフェードアウトするより絶対に幸福になれます。大チャンスです、心からおめでとうと言いたい。

経済的なことは忘れてFAが誘因となったトレードと見れば、巨人は

丸佳浩外野手(広島からFA)
炭谷銀仁朗捕手(西武からFA)
中島宏之内野手(オリックス自由契約)
岩隈久志投手(マリナーズ退団)

を得て、重鎮クラスの内海と長野を失った。あんまり成功には見えないですね。

捕手は小林を左打ちの大城と宇佐美が追っていて、去年の印象として大城は他球団ならレギュラー、宇佐美は育てば阿部並の素材ですよ。そこにおじさん阿部も最後は捕手で終えたいなどとわがままいってかぶさってきて、これは紅白歌合戦で大物がトリやりたがるのといっしょ、実に巨人軍的であって若手は本当に不幸です。さらにそこに炭谷って、本音は二人はFA補償で指名されたかったんじゃないか。

中島、岩隈はどうでもいいです。多少はやるだろうが大きな要因ではないです。すると丸と長野のプラスマイナスがポイントですね。才能はいい勝負、長野は5才トシをとってる。ドームの広島戦は熱くなるでしょうね、楽しみです。

 

(PS)

きのう、長野移籍のニュースに興奮さめやらぬ我が家で何げなくついていたTV。日テレジータスの「徳光和夫の週刊ジャイアンツ」がはじまります。

大のジャイアンツファンである女優・中原ひとみがゲストでした(この方、女性にしては凄く詳しい)。話の流れからどうやら丸選手の移籍が決まる前の録画のようだ。中原さん、巨人をほんとに愛してるみたい。そこで一抹の懸念が走り、僕がこう言いました。

「おい、これ、大丈夫か、中原さん長野のファンだったりして」

「録画だからカットできないよ」

「でもまさかね」

なんて盛り上がっていきます。

TV

「巨人の外野は大変ね、丸さんが来てくれたらどうなるんでしょうね」(中原)

「そうですよね、長野なんかどこ守るんでしょうね(余裕の笑い)」(徳光)

ウチ

「カープのセンターです」(爆笑)

TV

「ところで中原さん、誰のファンなんですか?」

「私、イケメン好きなんですのよ、石川君とかいいわね」

「ほお、坂本は?」

「若い人好みのイケメンね」

「小林とか」

「ええ、ちょっと昭和のイケメンって感じ」

「とすると・・・?」

「実はわたくし、長野選手の大ファンなの、ずっと!」

ウチ(激震が走る)

TV(長野の大アップが映る)

 

「やばい、本当に出てしまった」(大爆笑)

 

ここで長野選手の活躍シーンのダイジェスト版が延々と流れTVは大いに盛り上がる。ウチは「よりによって今日これ流すか?」「中原さん、今ごろ寝込んでるね」と、一応東京ドームで見せていただいている身として巨人ファンに同情の気分になっている。

 

週刊ジャイアンツ」は様々な角度から楽しめる素晴らしい番組です。

 

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Categories:______プロ野球

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