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カテゴリー: 政治に思うこと

謎の岸田総理と黒田総裁

2023 JAN 9 0:00:41 am by 東 賢太郎

最近電車によく乗る。ホームの駅看板(線路ぞいの広告)がやけに白っぽいなと思ったら18枚のボードのうち7枚しか広告が出てない。それも医者ばかりで商売人はセイジョー石井だけ。カウント癖があるので何でもすぐ数えるが、14年使っているこの駅でこんなことはかつてなかった。

僕は国が出す景況感指数よりも、かような「巷の景気」のほうを見ている。趣味ではない、その方が株式市場がよく見えるという実益からだ。インフレに乗じて値上げできる大企業はいいが、国民のフトコロ具合に近い「ちまた」はそうはいかない。駅にいる消費者に宣伝しても元が取れないと広告主は思ってる。これが巷の景況感。そして日本のGDPの5割超は個人消費なのだ。ここが冷えたままでは経済は上向かない。

65才を超えると定職に就いて働く人は激減する。すると定期収入が途絶え、年金は雀の涙だ。人間は生きているだけで毎日の出費がある。しかし毎日の収入はないのが現実となる。だから退職金など手持ちの預金を食いつぶして生き、残高は減る一方。となると、本来喜ぶべき長寿すら不安材料だ。これで総貯蓄の8割を持っている50代以上に気前よくカネを使えと言っても無理だろう。巷の広告主が減るのは道理なのだ。

となると普通はデフレ、需給ギャップと呼ばれる現象がおこる。ところが日本も世界もインフレであって、金利を上げなくちゃと騒いでるのだ。これをおかしいと思わない人が経済や為替や株価をネットで語っているからますます訳のわからないことになっている。では矛盾の原因は何か?コロナで経済が窒息死するのを防ごうと世界の国が借金して突発的に厖大な額のカネをばらまいた。ところが想定外の戦争が勃発して突発的に各所で盛大にモノ不足になった。この「突発✖突発」が見かけのインフレを生んでいるわけだ。それなかりせば、日本が患ったデフレ病は世界にまん延して米中欧をも蝕んでいたろう。駅の広告数は日本が実はその病から回復してないことを示しているのである。

したがって、ここで景況感指数が2期連続で上向いたとか、見かけのインフレに乗じて次々と商品値上げがおきている現状(嘘のインフレ)を示して景気回復の予兆だとうそぶいて増税に走るのはとても愚かしい。前述のとおり、国民はみな不安。ますます財布のひもがきつくなって消費は停滞し、GDPは伸びない。その不安は君らのせいだと企業に賃上げを迫っても、消費が減れば売上も減って株価も下がる経営者は株主総会でモノ言う株主に首を切られかねない。だから口では上げますと言ってるが容易にそうできるとは思えない。とすると行く末はデフレの再現、増税はそれを単に加速してやがて減る税収を早めに減らす効果こそあるだろう。

経済は需給で動く。ディマンドとサプライだ。銀行系証券に転籍して驚いたのはアンダーライト(引受)した株が「売れるかどうか」という視点がまったく存在しないことだった。「こんな株が700円で売れるわけないだろ」と会議で言うと満座がシーンとなってしまう(証券マンにはイロハのイ)。つまり銀行は経済の「サプライサイド」(供給側)であり、ディマンドサイド(需要側)の読みに甚だ疎い(というか、わからないから触れたがらない)。だからゼロ金利にすれば企業は借りるのが当然と思っていて、借り手がない現実を前に思考停止してしまう。僕らは需要側(消費者、企業)が病気だと結論する(それを冒頭に書いた)。だから政治のやるべきは病気を治すこととなるのだ。

ところが、黒田日銀総裁はこの期に及んで謎の金利引き上げをした。僕は金利差要因の為替モデルを自分で作っているが、現在のところ効くのは米の利上げ幅(=金利差拡大幅)より速度である。簡単に言うなら接線の傾きだ。FRB決定が0.75上げなら大きい、0.25なら小さい。この基準で統計を取ると12月のFRB決定後は132~135円が目安。昨年9月27日のブログ時点(Invest in Kishida(岸田に投資を)で円安に)では「150円ぐらいはあるかもしれない。落ち着きが良いのは僕のモデルでは135円、というのは変わってないのですが」と書いた。まさにいまその辺にあるが、利上げなどしなくても多分ここに収まった(僕はモデルを信じている)。ところがどういう理由なのか知らないがやっちまった(総裁は利上げでないというが、相場は結果がすべてというのが掟で問答無用)。すると変動金利はもちろん国民生活に深く関わる住宅ローンなど新規の固定金利は軒並み上昇するに決まってる。

これが国民の出費を増やし不安を増幅し、需要(消費)を冷やして病気の追い打ちになることは自明。供給側が需要側を殺してしまう本末転倒。この結果、GDPを下げ、国債の利払いも増え、銀行や日銀保有の国債に含み損が発生し、株は上がらない。それなのに岸田政権は「資産所得倍増プラン」「資産運用収入そのものの倍増も見据え」である。ノーベル賞級の運用モデルでもあみだしたのだろうか。「NISAで節税」?損したら税金は元からゼロだ。米国民の株式保有率が高いのは長期に株が上がってド素人でも儲かっているからなのだ。「株をやる」「投機筋」なんて石器時代の言葉を吐く人達が不得手の需要側で何をやろうが、賭けてもいいがうまくいかない。そんな些末なことより、需要側の病気を治して消費を促進し、企業が成長し、株が順当に長期的に上がる王道の政策をとれば株式投資は勝手に増える。まあ票にならないこんな分野は政権の数ある「やってる感」作りのひとつだろうが。

自民党に漂う「オワコン感」の真因を解く

 

岸田総理の英語力を判定する

 

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BAND-MAIDは世界に通用する!

2022 OCT 2 13:13:26 pm by 東 賢太郎

僕はロックンロールの元祖というと、どうしてもドイツの港町ハンブルグを思い浮かべます。プレスリーじゃないんです。ハンブルグといえばブラームスではないのか?もちろん、まずそれが第一です。でも、この街に行ってブラームス博物館だけ見て帰るわけにはいきません。レーパーバーン(写真)があるからです。彼の生家はここからそう遠くはないんです。もう建物は残ってませんが、それに目をつぶりたくなる音楽ファンもおられるような地域だったそうです。ただ、ドイツの人は一般にそういうことに対しては日本人ほどピューリタンでないということは申し上げてもいいと思います。ここは東京なら新宿歌舞伎町で、だからどうということもなし。若い頃に飲み歩いてうろうろしたので僕は違和感すらなしですが、ハンブルグは港町ということもあってもっとストレートで強烈な歓楽街です。

レーパーバーンのクラブでロング・ジョンという男がポール・ラモーン、カール・ハリスンとバンドを組んで、荒くれ者の船員や売春婦の前で覚醒剤やりながら10時間のステージをやってました。3人とも流れ者のハタチぐらいの兄ちゃんです。ロングはというと、船員の親父は行方不明になるし貧しい母親は彼の目と鼻の先で車に轢き殺されるし、めちゃくちゃ不幸な家庭の子。グレて札付きのワルでした。世の中にどす黒い反抗心があったのでしょう、やがて麻薬LSDに走って誰も理解できない世界の人となって凶弾に倒れますが、彼のバンドの演奏はきれいごとでない高みまで登って行ってしまいます。そして The Beatles というものになる。僕にとってはそれがロックであり、ロックはそういうものなんで、原点はどうしてもあの劣情がたぎりまくっていて卑猥で低劣なレーパーバーンにあると感じてしまう。彼ら、生まれはリバプールでそっちでは偉人であって美化されてますが、そのせいかどうか、英国ではロックは美しいものなんてなってきて、その過程でロンドンにいたもんですから、そうでないものをロックと言われてもねってところがあって、後につまらなくなって離れてしまった気がします。

いっぽうでは、僕は交響楽団の奏者に女性がいない時代に育ちました。ベルリン・フィルもチェコ・フィルも、舞台を子細に見渡しましたが、本当にそうだったんです。教会で女性は声を出せないためカストラートがいた(ベートーベンもそれにされかかった)という根強い宗教的伝統から来たようですが、それがいまや指揮者まで女性という時代になりつつあって、違和感がなかったというと嘘になります。長らくのあいだ、ウィーン・フィルはハーピストだけか、なら許せるかなぐらいだったんで、僕の趣味も旧世代のものだといわれれば反論はできません。ところが、ことロックバンドとなると、今でも事情が違っていて、これだけは最後の最後まで男がやるもんでしょと思ってます。保守的だからではなく、レーパーバーンが原点だと思ってるからなんです。あそこの奥のほうは、いまどうか知りませんが、塀があって女性と18才未満の男は立ち入り禁止だったんです。宗教や時代がどうのって問題じゃない、ココばっかりは男の牙城であり、ジョン・レノンがなんでロング・ジョンだったか(隠語を知ってる方ならわかりますね)ジェンダー論ではどうもならんのです。

こういう事情なので、きのうコメントをいただいて初めて知ったガールズロックバンド、BAND-MAIDをyoutubeで見て、はっきりいって衝撃でした。ご紹介いただいた方に感謝申し上げます。これはカテゴリーキラーであり、コンセプトの革命です。でも違和感あったのは始めの2,3分だけです。ベース、ドラムスが問答無用でうまいしギターの速弾きもなるほどっていうレベルです。名前もバンド・エイドのシャレでしょう、センスを感じる。技術なしに奇をてらうのは何やってもだめ、日本の女子力である「カワイイ」は世界の公用語になりつつあって無敵ですが、AKBがニューヨークで旋風を起こすかっていうと絶対にありません。音楽の世界でそれだけじゃあワールドクラスはあり得ません。まずインストゥルメンタルのこれ、だめじゃない、イケると思いますね、だから運さえあれば旋風を起こす可能性はありますね。

女の子だけでやってると思えないヘヴィなサウンド。でも男になろうとしてるとも思えないんで宝塚の男役みたいな作り物感もない。単純に、好きなんだっていう磁力だけがビリビリ伝わります。音楽はこれがないといけません、その一点において、ロックもジャズもクラシックもないんです。ビートルズはそうやってできて、それがなくなって解散したんです。それをリアルタイムで経験してる旧世代にすれば、あらを探せばいくらもある。ヘヴィっぽいけどヘルター・スケルターの黒さはなし、アイ・アム・ア・ウォルラスの狂気も、やがてそういう方へ行くかもしれない兆しも、youtubeにあるものを聴く限りはですが、ないです。サウンドとは裏腹にいまどきの中性的なエンタメであって、初音ミクのリアル版といいますか、ある意味で「究極の作り物」なんで新奇で面白い。しかし、それが僕の知らない “いまどきの” かもしれないし、もちろん積極的に良いこともあって、「だから疲れない」ということですね。おかげでぜんぶ聴いちゃいました。

「秋葉原のメイド喫茶でアルバイトをしていた小鳩ミクがバンドをやりたいと思い、メンバーを集めて結成した」そうです。「やりたい!」という強烈な求心力のある人にはそういうタイプの才能ある人たちが寄って来るんですよ、僕はそこでレーパーバーンを連想したし、そういう集団を何より評価します。ビジネスの世界もまったく一緒です。そういう人が新しいものを作ります。そうでない人が何万人集まってもね、デモ隊にしかならない。デモは政治にはなるが、ビジネスにはなりません。バンドもオーケストラも似てますね。

彼女たち、メイド服姿の「カワイイ」と「ハードロック」とのギャップを狙ったと語ってますが、いいマーケティングと思いますよ。でもその位の手管は誰でも思いつきますんで、現に舞妓さん姿のロックバンドもyoutubeにあるんでね、普通のお姉ちゃんの受け狙いじゃない、自発性に富んだ、音楽的プロフェッショナルな部分を評価します。ギャップは売っても女で売ってませんから、とりあえずはね、AKBみたいな路線の作られた純エンタメと比べたら失礼なレベルです。日本でこれだけ本格派の土俵で堂々と勝負できる才能の人はあまりいない。これがすべてです。でもいずれバラードやれば、そこはまぎれもない女性なんで、作曲のクオリティとかね、高い次元のものが求められてきますね。ギャップは通用しません。ビートルズがそこまで行ったのは、男か女かではなく、そのハードルをクリアした唯一のバンドだからです。

日本人は、基本的に何事もそうですが、みんなちょっと売れると日本のスターの小さい幸せで満足して終わっていくんですね。バロメーターとしての収入でいうなら10億円ぐらいでね。日本でそれなら凄いじゃないかって、ちやほやされていい生活して浮き名でも流してね。この「日本でそれなら」ってぬくぬくした甘ちゃん精神が海外で長いことやった僕には気に食わないんです。怒りすら覚えます。そういうこと言ってるから国ごと「日本でそれなら」になって何のこっちゃとなり、ただでさえ国家経済がどんどんシュリンクして「ちんまりした国」に向かってるのに誰もそのマトリョーシカの矛盾に気づきもせず、沈んでいくタイタニック号の中でいい席の取り合いに精を出す。ところでその「日本」って何なの、誰が決めたのってところに目が向かなくなって、船体が10度ぐらい傾くと初めて大騒ぎになるはずです。でもそれって「誰がこんな船にした!」の大合唱でしょうね。それをいうキミも犯人の一人でしょってのは誰も言いませんよ。

彼女たちは100億円、野球なら大谷になるかもしれない原石でしょう。間違っても巨人の4番で終わって欲しくない。僕は韓国のBTSを見ていて、音楽も歌もダンスも確かにメジャーリーガーで凄いしアメリカ人の好みをうまくつかんでるマーケティング・インテリジェンスに感心もするんですが、遺伝子的に能力も容姿もかわらないのにどうしてあれが日本から出てこないんだというフラストレーションがあります。BAND-MAIDをビートルズに比べる僕の駄文を読んで、そりゃあんまりだ、買いかぶり過ぎだと思った方はもう立派にタイタニック号のお客様ですね。そういう方々からは、同じ東洋人のBTSがビートルズ並みに売り上げてホワイトハウスにまで呼ばれちゃうのに日本では彼らの追っかけが増えるだけで、どうして?っていう声は出てこないんですね。もう国ごと茹でガエルで、元々長い物に巻かれる国民性だから、こんなに奴隷化して支配しやすい国はないと見えてる可能性大ですね。

おそらくBTSにも事務所にも「韓国でそれなら」ってのは元からないんです。自国は小さい市場だから外国に売り出していくなど当たり前で、そうなると当然に大きい所を狙うので、隣でお手軽な日本なんてのは眼中にもなくて、一気に頂点のアメリカに出る。映画もゴルフもそうです。我々はそれを「ハングリー」で片づけてプライドを保ってましたが、一人当たりGDPでもう韓国に抜かれてますからね、要するに韓国より貧乏な国民なんでね、ハングリーじゃなきゃいかんのはお前だろって事態になってるんです。でも、これ、耳障りが悪いんでマスコミは報道しないし、自民党は責任を問われて支持率さがるから口にしないんです。国民に知らしめず、自分が生き残れればいい。繰りかえしますが、これが「沈んでいくタイタニック号の中でいい席の取り合いに精を出す」ってことです。国を背負う者が率先してそれをしてる、そういうキャプテンが操舵する船に我々は乗っています。ところが、一般の客である国民も、隣国より下ってのは棺桶に入るまで認めたくないんですね、偉かった先人たちが命を捨ててまで築いてくれた富と名誉にかまけて、ぬくぬくした甘ちゃん精神で、砂漠で敵に囲まれると砂に顔を埋めて見たくないものは見ないダチョウみたいになって、やがて食われるんです。そっちに船を近づけようと画策する左翼なんてのはもってのほかなんです。

僕は日本を席巻したアイドルグループ「嵐」が世界に出ないのにがっかりしました。まあ事務所の方針もあるでしょうし彼らの責任ではないかもしれません。しかし、やる気になればできたかもしれないし、失敗しても構わないのに挑戦もしないってのは若者のリーダー格としていかにも寂しい。いまの日本でジェンダーを論ずるなら、野球選手もゴルファーも俳優も歌手も、お山の大将でちやほやされて遊んじまって潰れてるのはほとんどが男だってことを問題にすべきです。破廉恥事件はもちろん、金に絡む悪事もだいたい首謀者は男なんで、べつに女だからクリーンとも思いませんが、日本男児って言葉はいつから死語になったんだろうと思うのです。

企業社会もアメリカさんのポリコレ戦略にまんまとひっかかって、大事なのはコンプラとコストカットとリスク管理ばっかりになってですね、カルロス・ゴーンを連れてきてこいつに100億円もやってね、日本人役員たちが自分も100億もらうぐらい仕事できる玉ならいいんですよ、でもそうじゃなくって、そうでもなければ絶対に出世なんかできなかった奴らが自分も1億円ぐらいの高額賞与の微々たるおこぼれにありつこうっていう悲しいセコさなんですね。そういうブレーキを踏む性質の人間が権力を持つとアクセルを踏む資質の人間は邪魔なのでパージしちまって、ついに「エンジンのないクルマ」の死屍累々たる廃車の山ができた。それが今の日本。するとそれを狙ってたアメリカ企業が、スクラップバリューでね、つまり激安のバーゲンセール価格でクルマの含み資産と技術を買っていくわけです。もちろんC国も虎視眈々とそれを狙ってます。こういう国賊経営者の犠牲になったのが「非正規雇用」という契約を「フレックスだから自由時間ができて良いことだ」というセールストークにして雇われた若者たちなんです。いいですか、男性諸君はド迫力のBAND-MAIDのロックきいて奮い立って、革命でも起こしなさいよ。このままだと国ごとどっかの奴隷になるよ。

社会に出ると男というものは、男性ならではのいろんなしがらみが出てくる、それは事実でしょう。僕もそうだったし、耐えられないぐらい重たいものだったこともあるし、でもそれに負けずにファイトバックして生きてきたから、家でも社会でも一応の男の尊厳、誇りは持たせてもらっているわけです。でも、それを甘受しているということは、それを女性ができるなら同じだけの尊厳を持っていただいて当然ということになるし、もし負けたらそれを認めないとおかしいです。僕が心からそう思うようになったのは駿台予備校でどうしても勝てない女性がひとりだけいましてね、いつも総合点で名前がトップあたりで、なんで本番落ちたのってみんな不思議がった方で、ついに1回しか勝てなかった。それでこうなったんですが、実力だけをリスペクトするっていう精神は真剣勝負を逃げて育ったぬくぬくした甘ちゃん精神からは絶対に出てきません。そういう人はダチョウになるから負けは認めないんで、ということは進歩もしないんですね。

誤解のないように書きますが、僕の言ってることはフェミニスト精神とは別物です。女性だから大目にというのはありません。娘がMBA取りたいと言えば女だてらになんてことは言いません、取るなら取っただけのことはしろよとだけ言います。そうでないフェミニズムは女性を元禄のお犬様に祭り上げるだけで、今度は男に不平等であり、その結果、できる女性はかえって不利になります。私大の医学部の入試はいい例です。まず、これからして困ったもんだが、勉強は女性の方ができる。だから正直に採点すると合格者は女性の方が多くなって病院の医局の現場が回らない。女性がやりたがらない仕事があるからです。それを大目に見ざるを得ないから、入試で男に下駄をはかせて調整せざるを得ないというあってはならない事態が発生したわけです。これはいかんと思います。ところが、そういう僕だって自分が患者になって死ぬかもしれないことになれば、熱意があって医師免許さえある人ならば入試の1,2点の差なんかどうでもいいんでそれも仕方ないかなと思わないでもない。根が深い問題ですね。

ですから、生き生き、のびのびと、屈託なくロックしてるBAND-MAIDの女性たちを見ていると、そういうもやもやのすべてが気持ちよく吹っ飛んですっきりしたのです。フェミニズムで高評価する気は毛頭ありませんが、男声でしか出ない黒さや狂気がないなんて評価もしません。そうやって聴いているうちに、もはや男女平等どころか、女子の方が上の時代になりつつあるかということに気がついたのです。男の妙なしがらみからフリーである。モテたい、ちやほやされたいじゃなく、「世界制覇したい」とケロッと言えてしまう。彼女たちの本音の狙いがモテたいだろうがお金欲しいだろうが、どんな私利私欲だってぜんぜん構わないんですよ、それでも、一世を風靡した「嵐」でも、男は怖くて世界制覇は言えんという事実があるからです。

コロナでトシだけ取って気の毒だったと思いますが、いよいよ来月からアメリカツアーでニューヨークに乗りこむそうです。地のまんまでビビらずやれば成功するし一気に取り返せますね。彼女たち、ロックかくあるべしなんてのはなさそうですし、なんたってカテゴリーキラーなんだから、そんなものはないほうがいいんです。あんたらアキバ行ったことある?ええ?メイド喫茶知らないの?田舎もんだねえ、恵まれない男ねぐらいのノリでね、満場を席巻して押し倒しちまってほしい。いけますよ。ニューヨークでそれすれば世界の話題になるからね、後はチョロいもんです。日本の宝になります。ファンになったんで応援します。

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騙されてはいけない「パンとサーカスと嘘」

2022 SEP 25 10:10:42 am by 東 賢太郎

《「徒然草」 第七十三段》

世に語り伝ふる事、まことはあいなきにや、多くは皆虚言(そらごと)なり。

(現代語訳)

世間で語り伝えていることは、真実はそんなにつまらないのであろうか、多くはみんな嘘である。

(評)

兼好法師の時代、嘘は娯楽であったようだ。現代においては、嘘は真実がつまらないからたれ流されるのではない。世界のメディアはグルであり、積極的な嘘(だまし)と消極的な嘘(隠蔽)を織り交ぜて、世界最高権力者に都合の良い世論形成(洗脳)を目論むからである。

 

〈新編「吾妻鏡」〉

かつあらはるるをもかへりみず、口にまかせて言ひ散らす。もれぬるものならばそらしらずしてまぎらはす。ものども、前(さき)の世の報いか、いと卑し。

(現代語訳)

すぐにばれる嘘をつきまくっておいて、ばれると素知らぬ顔で言い訳して紛らわす。こういう連中は、先祖の報いでもあるのか、まことに卑しい者どもである。

(評)

人の世は変わらぬものだ。現代においては、嘘の紛らわし方には「秘書にまかせていた」「事務所の引っ越しで資料を捨ててしまった」「卑しい心で50年経営していない」「それって犯罪ですよ、一緒にしないで」など各人各様の趣向が凝らされるのが一興ではある。なぜ「つきまくる」かというと、「嘘も百回言えば真実となる」からであろう。

 

《ユウェナリス「風刺詩集」 第10篇》

…iam pridem, ex quo suffragia nulli uendimus, effudit curas; nam qui dabat olim imperium, fasces, legiones, omnia, nunc se continet atque duas tantum res anxius optat,

(日本語訳)

…民衆は、(投票権を失って)票の売買ができなくなって以来、 国政に対する関心を失って久しい。 指揮権、懲罰権、ローマ軍団、 かつては全てを与えていたが、今や自らそれを止め、 ただ二つのものを不安げに求めているー すなわちパンとサーカスを…

(評)

パン(食料)とサーカス(見世物)は古来より国政に関心のない愚衆をつくり、喜ばせて反乱を起こさせない目的があったが、やがて世界に広がって五輪と呼ばれるようになる。21世紀の東京は折からの大規模な流行り病で、おののいた民衆が喜ばない五輪が開催された。すると、その無理が祟ったのであろうか、喜びと熱狂に紛れて隠蔽できるはずだった本来の目的が露見してしまい、贈収賄で逮捕者が続出する結果となった。これを令和の五輪疑獄と呼ぶ。

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「寄らば大樹の陰」は全く安心・安全でない

2022 AUG 20 17:17:27 pm by 東 賢太郎

野村とか昔の関係者がけっこう読んでますという。勉強になりますとか嘘つけと思うが、よほどのクラシック好きか東賢太郎で検索した人しかひっかかりにくいだろうから、PVの数字が本当ならそれも本当かなとは思う。こいつくたばったと思ったらまだしぶとく生きてやがってというところだろう。

証券業界でクラシック好きは見たことないし本当の野球好きも知らない。ジャンルが何であれそういう性質の人が少ない。「金融は浅いんです人が、そんなのばっかりですよ」(某公認会計士様談)。だから言うまでもなく、つまらないのである一言でいえば。「麻雀好きでなくてもいったんメンツに入ったら抜けられないよね」(某弁護士様談)。そもそも子供の頃から口数少なく、静かにアンドロメダ星雲の惑星系の想像でもしながらクラシック音楽をきいていたい僕は金儲けなんて本来全然興味ない。なのに長らくここにいることをこの説ほどシンプルに解き明かすものはない。

僕はテレビは見ないし新聞も見出しだけだ。情報の8割はネットからだが受け身でなく能動的に検索する方が多い。それで済んでしまうのは世の中の神羅万象に関し、宇宙物理から宗教から哲学から歴史から文化から芸術から猫の心理に至るまで、正しいかどうかはともかく自分なりの統一原理を持っているからだ。日々何がおきようとそれにあてはめて説明でき、自分が納得できる限りは変える必要を認めない。だから頑固といわれようと、必要ないことをする時間はない。人生一寸先は闇であるが、どんなショッキングな事件がおきようと原理から逸脱がなければ「あっそう」で終わり。その分だけ時間を他に使うことができるし、精神的にも気楽な人生となる。

せっかく書いたのでもう少しご説明する。思考というのは原理(骨組み)が必要である。それのない思考とは刹那の感情、思いつきを言うに過ぎず、カラスにもあることが知られている。原理は百科事典にもウィキペディアにも載ってない。なぜなら体系化された固有の思考回路だから自分で脳内に「造成」しないと絶対にできない。それを読書で補うことは悪くはないが、他人の借り物で思考することは洗脳であり、万巻の書を読破した読書家は思考回路があるなんてことは全然ないし、数学の訓練なしにそれができることはあり得ない(ショーペンハウエルは読書は馬鹿になるからするなといっている)。百万の賢人の意見を知っていても、馬鹿な人は相変わらず馬鹿なのである。

僕の原理は帰納法で導いている。以前述べたが僕はフランシス・ベーコン、ジョン・ロックのイギリス経験論者である。何故そうなったかというと、自分の眼で見た物しか信用できないという極めて慎重で臆病な性格だからだ。世の一般論を原理とみなす演繹法という考え方は、「一般論が原理なのは世が広く認めるからだ」という信じ難い理由だけで信じるなどアホでないかとしか考えない僕にとってはナンセンスだ。ではなぜ帰納的に僕の原理が成立するか、根拠となる実例は何か示せといわれても、それは経験的に会得した(自分の眼で見た)事実の数々であり、僕が位置していたような立場で味わってない人にはわからない。いくら言葉を尽くして親身になって説明しても、「一般の『一般論信奉派の人』」には理解できない(一部特例の人はいる)、なぜなら、できないから彼らは一般論信奉派になるような性質の人なのであって、よってすべきことだけ明示してやってもらった方が効率がいいというのが僕の経験則であって、困ったことに、このこともまた言葉で説明してもわからないというマトリューシカ構造になっているのである。帰納法は最初の反証がでるまで正しい。その原理にこそ僕は忠実だ。

先日にSTさんが下さった興味深いコメント(8/10/2022)に以下のように返答したが、そのまま再録する。これは大西洋憲章を起点とした現在に至る国際政治を統一して説明する僕の原理的史観の「あらすじ」をざっくり書いたものだ。それでも、いま巷で大騒ぎになっている某時事問題のようなことがおきているのはこの史観からは自明なことはご理解いただけるのではと思うからお読みいただければと思う。安倍さんの事件から突如として始まったこの騒動は、しかし、僕にとっては「あっそう」で終わりだ。まったくどうでもいい。今後どうなるかまで凡そ透けて見えてくるということもわかる人にはわかってもらえるだろうし、かような観察を複合することをもって僕は株式や為替相場の先を読んで、自分のリスクを取って投資することを業としており、ソナーという会社が12年存続できるだけの「的中率」が実証されていると書いて噓にはならないと思う。

お断りするが、以下が正しいとは微塵も思ってはいない。自信もないし僕の理解力が足りず誤りを含んでいるかもしれない。しかし、それでも新事実を当てはめて齟齬がない限りはOKなのだ。あくまで仮説というものは仮説以上でも以下でもなく、原理として未来の説明力がある限りにおいてのみ価値があるのである。大事なポイントは、反証があったら原理性は消えるから即座にポジションを解消し、変更することだ。これを僕は何度もしているが、それを見て東さんは朝令暮改だという部下に説明をしようというモチベーションが生じたことは一度もない。前稿に大きな組織が有利な時代は終わったという趣旨のことを述べた理由は、解消・変更手続きは組織の規模に相関して複雑化する傾向があることが知られており、近未来すら予見可能性が低減してきている現代において、「大きいことはいいことだ」「寄らば大樹の陰」として安心・安全とされてきた大組織ほどサステナビリティが危ういということをお示しして若者の未来への指針にしていただきたいからだ。

以下がコメント

大西洋憲章はUK、US両国が英米国際主義のヘゲモニーの法的体裁をとった固定が主意ですが、欧州の眼前の脅威であるナチを潰すためUSを引き込む意図が混入しています。逆に中立国USは自らの手を汚さず武器輸出をしたく、主意は貿易、海洋の自由を振興する民族自決でしたが、これは植民地立国UKにはよろしくない。しかし同床異夢の両国が一緒に見られた唯一の夢がありました。

USは1929年の株価大暴落から財政はぼろぼろでルーズベルト不況といわれてました。WW1で欧州各国に貸した金は回収する必要があり、対岸の火事に追い貸しをして武器を売りつける手はもうありません。だから中立主義をかなぐり捨てて自分もWW2に参戦して「莫大な軍需を創出する作戦」をとったのです。ナチは民族自決主義ですからね、ルーズベルトは矛盾してます。あいつはやり過ぎって裁定は法の世界にはないんです。

そうなるとUSの国内世論は割れますね。息子が死ぬかもしれない。予算が議会を通らないかもしれない。そこでナチのマブダチである日本をABCD包囲網でイジメてキレさせ、ハワイを空襲させるという邪悪な腹案の存在はあり得たと思います。日本の中国介入(満州国設立)は民族自決主義に反するからイジメは正当化され筋は通るからです。ここまで読んで憲章をもちかけたとするとチャーチルは結果的にUKの利益のために300万人も日本人を殺した札付きのワルですが、国際政治はこんな奴らが跋扈するのは当たり前でお人よしの首相なんて登場人物はいないんです。

チャーチルは憲章の会談に戦艦「プリンス・オブ・ウェールズ」で赴きましたがルーズベルトは「なぜお前なんだ、ジョージ6世を出せ」とは言わないんですね。これぞ市民革命の結果ですね。国王がいないUSはフランス革命でできた国です。人口の4分の1はエヴァンジェリカルですからね、聖書に手を置いて誓う人達で、離婚もLGBTも人工中絶もだめで神様がしてないマスクなんかできるかという。だからそれが支持母体のトランプが強いんです。離婚したいからカソリックやめようという宗派とは根本的に違う筋金入りですね。

だから英米国際主義のヘゲモニーってのはキリスト教連合体としてはいい加減なんです。欧州に戦費を貸したのはユダヤ資本だしヒトラーもキリスト教徒だし。しかし、非西欧のキリスト教化作戦では一致したと思います。ザビエルやコロンブスの時代からやってることです。最大の難物はイスラムですがこれは共通の聖書世界ではある。まったく異質な難物は日本とインドと中国です。中でも日本です。なぜか。皇室があるから。「ジョージ6世を出せ」と言えないのです。首相のTrust me!が嘘と判明しても天皇のTrustは消えない。これ大事なんですね。

マッカーサーは天皇を置いたまま対共産防波堤にする決断をしましたが、一方で日本は難物のままになった。だからCIAはロイヤルがない隣国にいま話題の勝共(共産に勝つ)教団を作ってキリスト教化前線基地とし、皇室のほうは婚姻によって中からそれを進めようとしたでしょう。隣国は総人口の約3割がキリスト教(最大宗教)となりそれに成功してます。まあ安倍家も自民党も出自からしてそういうことだと考えると分かりやすいのですね。USも最大宗教勢力エヴァンジェリカルは共和党支持だし選挙協力も献金もバンバンしてるし、このことと憲法の政教分離は違うというのをわかってないでTVで四の五の言ってるアホな人が多いですね。ちなみにウチは真言宗大谷派で、以上のことは岡目八目にすぎません。

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BIGBOSSはビジネススクールのケースになる

2022 MAR 27 12:12:58 pm by 東 賢太郎

プロ野球が始まると無性にワクワクします。もちろん僕はいつでも広島カープ中心なんですが、どのカードを見ても最高に楽しい。そこに今年は西室オーナーの日本ハムファイターズが球界の話題をかっさらってる、これ大歓迎です。パリーグの応援はロッテになるけど、個人的におおいにワクワクがあるのです。それを書きます。

西川、中田、太田、秋吉の大駒4枚流出を2軍で補うなんてのは飛車角落ちの将棋みたいなもんです。オーナーには悪いが、楽天球団ができた年にボロ負けしたあそこまでの戦力差とはいわないけれど、まあ甲子園でいえば大阪桐蔭と21世紀枠の高校ぐらいにはなっちゃったね。そこでド派手なパフォーマーで客寄せにはなる新庄監督をもってこよう、新球場のカネもかかるしってのはわかる。でもどうせパンダだろうとバカにしてたわけですね、僕も世間も。

ところが色々ニュースが出るにつけ、BIGBOSS、見かけ倒しでもないぞ、策も情熱もあって結構いいんじゃないの?となってきた。個人的には、野球に限らずですよ、今の沈滞した日本にはこういう型破りな男が必要じゃないかと思ってたところです。それも左翼の壊し屋じゃなくてね、伝統と礼儀はしっかり心得た上でですね、爺さんに気兼ねしなくていい立場で若者のリーダーになってという場を設定したのはとてもえらい。しかも、そのBIGBOSS、よく見るとしっかり合理的な野球をやってる。

えっ、合理的、ハチャメチャだろ?といわれてますが、そこは僕は野球経験者として感じるところがあるのです。彼はたぶん2年やる気でしょう。今年は自分が「うつけ者」を演じて風よけになって若手に思い切りやらせ、来年優勝と思ってるんじゃないか。オープン戦とはいえ、選手に監督やれなんてのはあり得ないですよ。それで勝てばお前いらんになるしね、実は勝つはずないと思ってる。だから打順もガラポンなんておどける。でも野村監督の下にいて彼自身が俺が監督ならってのはあったんだろう、そうやって選手たちにも当事者意識もたせようってことではないでしょうか。

ドラ8新人の開幕投手。これ、凄いことです。2年計画ならスター即製栽培しかないでしょう。期待に応えて2回ゼロに抑えた北山投手の度胸にも感服しましたが、彼は彼でチャンスをくれたビッグボスを一生尊敬するでしょう。そしてその気持、若手投手に伝染しますね、すると、それが成長促進剤になる。私事で恐縮ですがそう感じるんです、というのは僕の初先発は高1の秋季大会で相手はいま甲子園でベスト8の国学院久我山でした。9-0で負けたけど3回までゼロで抑え、これ、野球に限らず人生でどれほど自信になったかわからんです。起用してくださった監督はいまでも神です。

日ハムの現有戦力でどう勝つか?これ、毎日考えてる僕のビジネス戦略にそっくりなんです。そのまんまビジネススクールのケーススタディにしたいぐらいにいいテーマですねえ、将来に起業したい若者はそういう目線で日ハムのゲームを目を凝らして観たらいいね。義経のひよどり越え、信長の桶狭間、これは終わったことだけど、こっちでそれぐらいのことがあるんじゃないかと思えばワクワクするでしょ、そういうココロと想像力がないとね、勉強や知識だけじゃ起業なんかできませんよ。

新庄さんはもし優勝したらぜひ国会議員になって、次は日本国をガラポンで強くしてほしいですね。特権、利権にしがみつくだけの爺いや婆あには到底無理、もはや百害あって一利なしです。僕は人生かけて世界の金融の一線で戦ってきた戦士です。断言しますが、もう確実に世界はそういう時代になってます。時の流れに逆らっていれば国ごとだめになって不幸になるのは今の若者の皆さんです。

なぜ「平成は大没落の暗黒期」になったのか

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ウクライナの綺羅星のような音楽家たち

2022 MAR 2 18:18:06 pm by 東 賢太郎

ウクライナの人と初めて話したのは1996年のスイスでのことだった。「国はどこですか」と英語で尋ねると「あいむ  ふろむ  うーくれいん」という。はて、どこだろう?わからない。地図とスペルを書いてくれた。なんだ、そうか「うー」にアクセントがあってわからなかったのだ。それ以来てっきりそれが母国語の発音と思っていた。「うくれいーな」だったと知ったのは恥ずかしながら最近だ。

「うくれいーな」は我々なら「にほん」に相当し、「ゆーくれいん」(Ukraine 、英語)が「じゃぱーん」だったのだ。そういえば「ぐるじあ」の名称が2015年に「じょーじあ」になったが、これは「じゃぱーん」に当たる外向けの名の話で、彼らは自国を「サカルトヴェロ」という正式名称で呼んでいる。我々日本人はそこは鷹揚で、外向きが「はぽん」だろうが「やーぱん」だろうが気にしないが、彼らには「ロシア語のグルジア」は切実な問題なのだろう。

そこまで嫌いなのかと意外に思っていたのは甘かった。2019年7月に今度はウクライナ大使館が「日本語でウクライーナと表記すべきだ」とはじめた。「グルジア」を採用していたのだから「ウクライナ」はロシア語だ。だから不快である。より原語に即した「ウクライーナ」にせいということなのだ。そういえば最近、バルト三国も「旧ソ連」呼ばわりはやめろと強硬だ。

2014年9月に締結されたミンスク合意はそうした「民族主義とロシア帝国主義の衝突」の脆弱な解決であった。それを一方的に反故にしたロシアの言い分は「スラブ民族への欧米帝国主義への反抗」である。つまりウクライナの主張を是とすればロシアの武力行使も是だという「正義」の所在が本件の本質だ。だから、ウクライナのEU加盟でNATOが武力解決という道はなく、停戦合意ならウクライナ不利は明白という囲碁をプーチンは打っている。

もうひとつの解決手段である「経済制裁」は罪のないロシア国民を不幸に巻き込む。政治は情報統制で隠蔽できても日々の生活の危機は隠せず、そこで「ロシアの民主主義」が正常に機能することを期待するしかない。しかしそれを北朝鮮で期待するのとどっちが確率が高いのかは外部の誰も判断できないだろう。この囲碁にプーチンが勝ってしまうならウクライナの命運は他人事ではない。強国が勝手につけた通名で国際表記される国に「現状変更リスク」があることは明治時代以来変わっていない。我が国も一緒ということは銘記したい。

ここからはロシア音楽の話をしよう。なぜか父がロシア民謡好きで、僕は赤ん坊のころからダーク・ダックスのレコードが耳元でかかっていた。自然に好きになり、長じて自分は本格派のドン・コサック合唱団のを買った。コサックとはウクライナの屈強の軍事共同体である。赤軍に敗れたコサック軍の副官セルゲイ・ジャーロフがトルコの捕虜収容所で作ったのが名高い同合唱団だ。「ヴォルガの舟歌」はどなたもご存じだろう。

男声だけであり、ピンと張ったテナーから伸びのあるバスまでこれぞロシアと思っていたが、実は「これぞウクライナ」が正解だったのだ。カラヤンがチャイコフスキーの「1812年」の録音に同合唱団を起用しており、西欧にない迫力は効果満点ではあるが、「ロシアらしさ」のつもりなら表面的だ。

コサックは屈強である。ソ連になる前からロシアにとりこまれ “ロシア軍” であったのだから、一概にカラヤンの判断が間違いとは言いきれない(日露戦争の旅順戦で強敵だったようだ)。コサックダンスにその運動能力を垣間見る。この分野は詳しくないが、ロシアの壮麗なクラシックバレエ、フィギュアスケートのルーツに関係があるかもしれない。五輪コーチのドーピングしてでもメダルが当然という思想と、プーチンの軍事力信仰が同根であるなら悲しむべきことだ。

以上、かように僕らはコサックをロシアと思っている。この「誤謬」は、クラシック音楽界ではより広範に存在している。以下、調べてみたウクライナ出身の音楽家を列挙する。ユダヤ系も多い。今回のプーチンの愚にもつかぬ暴挙によりウクライナの人々の独立意識がさらに高まることは必至だ。この人達は「ウクライナ人」だと現状変更するなら、ロシアは偉大な文化遺産を失うことになろう。

ヴラディーミル・ド・パハマン、ニコライ・マルコ、ゲンリフ・ネイガウス、ベンノ・モイセイヴィチ、ダヴィッド・オイストラフ、イーゴリ・オイストラフ、レオニード・コーガン、アイザック・スターン、スビャトスラフ・リヒテル、エミール・ギレリス、ウラディミール・ホロヴィッツ、マリヤ・グリンベルク、サムイル・フェインベルク、アレグザンダー・ブライロフスキー、シューラ・チェルカスキー、ミッシャ・エルマン、ニコライ・デミジェンコ、コンスタンチン・リフシッツ

ニコライ・リムスキー・コルサコフはザンクトペテルブルグ近郊のチフヴィン生まれであるが、ウクライナ北部(キエフとモスクワの中間)の貴族の末裔であり、ウクライナの素材によるオペラ『五月の夜』を書いている。その弟子イーゴリ・ストラヴィンスキーは西ウクライナ(ヴォルィーニ)の貴族を父方とする出自で、スイス時代に夏を過ごした別荘もウクライナにあった。ピョートル・イリイッチ・チャイコフスキーのパトロンのフォン・メック夫人はウクライナに屋敷があり、交響曲第2番を書いたのもアンダンテ・カンタービレのメロディーを採譜したのもウクライナであった。

 

「展覧会の絵」の壮麗な終曲である「キエフの大門」は、ムソルグスキーの友人の画家ハルトマンが描いた絵(左)を題材としているが、1869年にキエフ市が門を再建するに際して行われたデザイン・コンペに応募したもので門は実際には存在しない(再建計画が打ち切られたためだ)。架空の門がキエフを世界に有名にしたが、それから150年の時を経て、最低な人間たちの愚挙でこの街が放映されるのは耐え難い。

 

「キエフの大門」をテオドール・クッチャー指揮ウクライナ国立交響楽団の演奏で。早期終結とウクライナ国民の安泰を祈りつつ(2022年3月2日)。

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プーさんとシューちゃんの密談

2022 FEB 24 23:23:53 pm by 東 賢太郎

S「プーさん、おめでとう、うまくやったな」

P「おう、シューちゃん、ありがとよ」

S「オリンピック中は待ってくれて恩にきるぜ」

P「いやいや、オミクロン出たぞばかやろーの芝居で1日で帰れて助かったよ」

S「わかってるさ、キモいときだったもんな」

P「おう、そんで、見たか、売田のじじいのザマ」

S「うん、ほんとに辞めたんだな、世界の警察官」

P「そうよ、ありゃ尾浜のアホが決めたんだ、売田はただの引継ぎよ」

S「だよな、亜府岸からケツまくって逃げたしな」

P「だろ。隣人のルカちゃんは俺の子分さ。あそこに核ならべさせてじじいの家にぶちこんでもいいんだぜ」

S「やるねえ。でも納豆軍はだいじょうぶか?」

P「平気だ。LNGで脅してるからよ。駄犬が吼えるだけで何もしてこねえさ」

S「でもアジアや中東で調達できねえか」

P「ふん、やってみ。油が暴騰して大インフレだ。返り血は半端じゃねえ」

S「そうか、株が大暴落だ。でも経済制裁はどうだ?」

P「構わねえ。俺は軍と右翼握っとるさ、腹くくってんだぜ」

S「でも須井布戸ヤバいだろ、送金できねえから海外資産パーじゃね?」

P「シューちゃん、コトバ気いつけろや、俺は東スラブ王国つくるんだぜ」

S「これは失敬」

P「俺のパシリで儲けてるチョーチン持ち野郎なんか大損させたるわ」

S「プーさん、かくいう俺も大中華帝国の皇帝だぜ」

P「わかっとるさ、ハイテク止められるから回してくれよな、半導体とか」

S「おやすい御用だ。こっちで事おこして売田引きつけてやっからさ」

P「ありがてえ。納豆とリャンメンはできねえからな」

S「知ってるか、虎さんがプーちゃんよくやったって拍手してんの」

P「そうかい。おっさん汚ねえ手で選挙やられたからな」

S「売田はあと半年だ。虎は狙ってるよ。プーさんに感謝だね」

P「そうさね。国際社会の協調?笑っちゃうよな」

S「プーさん、ドラえもんって知ってるかい?」

P「おう。孫が大好きさ」

S「あいつら、地球にはのび太としずかちゃんしかいないと思ってんの」

P「ハハハ、だよな、俺達ジャイアンがいるのにな、馬鹿じゃねえの」

S「のび太もスネ夫もよ、俺たちに逆らえば一発なぐっておしまいさ」

P「いいこと言うな、シューちゃん。そこで馬鹿がパワハラって騒ぐんさ」

S「サイバー攻撃の停電でしずかちゃんビビッて泣きついてくるな」

P「だな。ドラえもんはミサイルでぶち壊したし、飛行機も飛べねえし」

S「でもうまかったね、世界だますの」

P「ありがとよ、撤退のフリしたのなんか名演技だろ」

S「ロシア株買いだなんて騒いでた阿保がいたぜ、あんとき」

P「ハハハ笑うわな、今日一日で4割の大暴落よ。首くくってるぜそいつら」

S「ところでキッシーはどうしたんだ」

P「駐日大使に『絶対いたしません』って嘘こかしたら信じてたみたいだぜ」

S「ウワッハハハ、『いかがなものか!』って難しい顔するだけだろ、あいつ」

P「お花畑の国なんかど~でもいいわ」

S「俺は『我が国は今回の行動に理解を示す』って世界に報道しておいたぜ」

P「そりゃうまいな、同じ手で襲えるもんな」

S「ふっふっふ、まあ楽しみにしといてくれ」

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石原慎太郎氏に思う

2022 FEB 7 10:10:35 am by 東 賢太郎

石原慎太郎氏のご冥福をお祈りし、心よりお悔やみを申し上げたい。同時に、とてもインパクトのある方だったから思うこともたくさんあった、それを書きたい。まず、氏は加山雄三と共に僕らの世代の「カッコよさ」を体現する湘南ボーイのはしりであり、弟と共にスターでありアイドルだった。僕は団地族の平民で中流のまた真ん中ぐらいの家の子なのでああいう金持ちのボン風情には猛烈な反感を覚え、芸能人の弟は興味なかったがインテリであるところの兄貴はというと、あの手には絶対負けねえぞというモチベーションの対象だった。つまり、ある意味でお世話になったのである。

右左はともかくあれだけの物言いで物議は醸しても某元総理と違って失言とされない人はなかった。さすが芥川賞作家だ。何も言えないつまらない世になってしまったからもはや最後の人なのだろう。94年ごろだったか「いま、我が国の政治家は私利私欲目あての輩ばかりになり下がった」というような趣旨のことを国会で言い放った。ドイツで新聞か何かで知ってこれは痛快と思い、おお、頭領になって二・二六事件でもおっぱじめるのかと期待したら議員を辞める口上だった。はあっ?リアリストである僕には意味不明。国際社会でもそうだ。おっさん、ナルシストで外人嫌いの純ドメ右翼なんだなあ、このノリで日本は国際連盟を脱退しちゃって大変なことになったんだけどなあと人間の勉強にはなった。

政治は政策以前に思想、信念の戦いの場でしょ、本来は。まあ階級と言ってもいい。イギリスが長いのでそう思うわけだ。昨今、なにやらヒトラー発言でもめていてそんな危険人物が現れたかと思ったら、イメージ悪いからヒトラーはやめろという下衆の争いだった。テレビ映え第一のおばはんとかわらない。思想、信念は何ですか?そもそも、あるの?というのばっかりだ。だから、やめとけばいいのに「国家観はありません」と堂々と公言しちゃって、それで米中に互角に相手してもらえると思ってるような、要は総理の椅子に座るだけが目的の人が出てくる。それを聞いても馬耳東風で取材源としか思ってない、頭が空のマスコミが支えるというチャラい構図ができている。石原発言から四半世紀たって、もう熟成の域である。医学は関心ないが成績が良いので医学部を受験しました、収入もいいですしなんて医者に誰が命を預けたいかと考えてみればいい。

こういう連中と比べては誠に失礼だが、石原氏の思想、信念は明確だった。日本は短期間に大国となった有色人種による奇跡の国だ、これを忘れたらいかん、米中のポチなどあり得んということだったと思料する。有色の所に本気度がちらついて良かった。まったく同感だ。しかし、言うだけでやらない奴より千倍もましだが、米国にNOを言ったり尖閣を買ったりすれば小説なら面白いが現実はそうなれるわけでもない。国家観もない総理がNOを言ってもハンバーガーしか出ないし、尖閣を攻撃する艦長の前に立ちはだかって登記簿を見せても撃ち殺されるだけだろう。勇ましい声を挙げられたのは企業が獅子奮迅の努力をして日本が世界一、二の経済成長を誇る大国だったからなのだ。しかし、もう「だった」なのである。

これを昭和の成功者ほど認めない。石原氏は国民の平和ボケと言ったが、それはエリートの言葉ではないと僕は思う。中国に抜かれたのは人口だけのせいではない、国家的戦略ミスと超凡庸でリスクを取らない企業経営者の責任であり、申しわけないがこれを言わなかったら彼もその一員だったと思われて仕方ない。早く爺さん達を引退させ、40代あたりのエリートが「軍も経済力もない国は恐るるに足らぬ」という “ファクト” から国家再建計画を練り直して民意を問わなくては益々国は後退する。そのために俺もやめるからお前らもやめろなら最後までアイドルでカッコよかった。いい人の評判が高い岸田総理には無理っぽいが、社会主義国の役人みたいなウルトラ凡庸な経済政策で国民の顔色など伺ってる場合ではない。経済がこのまま失速すれば何主義だろうが国民全員が不幸への道に嵌る。

石原氏はブルジョアだから少なくともそういう倹(つま)しいことは考えなかったのではという気がする。いま総理をやってもらえたらよかったかもしれない。

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米国外交の急展開

2022 JAN 26 22:22:53 pm by 東 賢太郎

アメリカが北京五輪をボイコットし大使館も撤収する決定にバイデンがサインしたらしい。ウクライナ出兵で景色が変わった。超タカ派のエマニュエル氏が駐日大使だ。岸田総理、林外相の正念場である。

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田園調布駅を出るとこんなものが

2021 DEC 11 15:15:51 pm by 東 賢太郎

「医者の不養生」や「紺屋の白袴」はあっても金融屋が借金だらけでカネがありませんなんてのはシャレにもならない。そこの社員だって「人生おカネじゃないですよね」なんてポリコレ発言して慎ましく見せようなんて奴は勘違いか詐欺師か負け犬のどれかであって、そういう相手にフトコロ事情を明かしてお金の相談をしてみようなんて人はまずいない。「私はそこそこいただいてます」と堂々としている方がお客さんも頼りにしてくれるのだ。

昔から金融はそもそも世間体が良くて平均年収が高いということになっているから学生に人気の業界であって、つまり面接で綺麗ごとは並べるが概ね見栄とカネが就職の主たる動機である。ガリ勉、口だけ達者という技で薄っぺらいプライドを死守し、教養はほぼなくて計算高くてズルくてチャラい。見栄だけなら霞が関へ行った方がいいが国家、公益にこだわりもない。ということは必然として「最後はカネだよね」が本音になる人間が主たる業界なのである。

そういった輩は学校のクラスで最も疎遠な部類であるが、どういうわけか小中高大ともあまりいなかった。だから社会に出て金融村に入ってしまい、とんでもない所に来たと思った。そこで仕方なく「最後はカネだよね」で生きてきたが、思えばそれはゲームだったようだ。雀卓を囲んで「人生点棒だけじゃない」なんてのはない、それだけ。参加はしてきたが、今やつきあいはおろか住人と見られたくもない。極めて少数だが、そういう僕の本質を知ってるよと言って下さる方がおり、最高の賛辞だとありがたく思う。行く末は誰も知らない田舎か外国に移住して、何をしてたのかわからない人になってしまいたい。

そうこうしていたら1,2か月前ぐらいだったか、某社から会長をやってくれという話を頂いた。「知識がない業界なのでお役に立たないだろう」とはっきり申し上げてきたが、どうしてもということである。そこで考えた。その仕事も金融だが、真逆の「人生おカネじゃない」でいってみようか。子供の頃「嫌なほう」を選んで行けと親父に言われてここまで来たし、若者と仕事する機会はそうはない。学ぶことがあるだろうし僕から学んで成功してくれてもうれしい。そうした喜びをいただく代わりに会社を儲かるようにしてお金は彼らにぜんぶあげよう。そう決心した。

そこで「条件」をひとつだけ飲んでもらって会長職の契約書にサインした。それは「無給で」ということだ。

感覚は勤労奉仕だ。しかし、事業会社だから責任はある。NPOの理事長のお話をいただいた時のことも思い出した。立派な公益法人であり勤められている方々には頭が下がるしかなかったが、それはお断りした。理由は「向いてないから」だ。そんなことはない、公益法人だってお金がいる、だから民間企業の経営者にと買っていただけたのは光栄だが、自分の性格は自分が知っている。どんないい給料が出たとしても事業とはゲームの種類が違うのでモチベーションがもたないだろうとわかっている。そうなるとご迷惑をかける。そこは本当に「おカネではない」。事業をされたことのない側の人にはわかりにくいことと思う。

つまり、「公益を掲げる仕事」と「事業」は違うのだ。たとえば雇用調整助成金を石原伸晃氏の事務所がもらっていたと話題になっているが、このお金はコロナで困窮した事業者のためものだ。もらっても合法的だというなら「政治も事業である」という初耳の事態という意味になる。それでも公益のために良い政治をしてくれれば僕は結構だ。政治家の評価は選挙しかないが、彼は比例代表ですら引っかからない程度の評価だ。それが事業でもあるというなら、我々事業家はそういう目で冷徹に評価するよということになるだろう。

するとどうか。事業をナメてもらっちゃあ困る。たかが60万円でこの騒ぎになるリスクを取るなど世界に類を見ないへっぽこ経営者であり、パンツを税金で買って失職するぐらいみっともない。もし金融なら間違いなく、すでに即死していた人と断言せざるを得ない。したがって、そんな腕前で生き残ろうとするなら「大きな力」に頼るしかない。「政治も事業」なんて言い出すのが彼だけならこれで終わりだが、もし今後の趨勢なんてことになるなら同じ二世三世の超無能な小物がますます裏口入学みたいなことに精を出してファミリーで生き残ろうともがき、やがて日本は世界基準で猛烈に馬鹿な五世、十世の支配する国になろう。

きのう初めての会長面談ということで、社員全員、二日かけてひとりひとりとお話をして東横線で帰ってきた。田園調布駅を出ると、こんなものが。

長嶋さん、おめでとうございます。ご自分の腕一本で勝ち取られた勲章、本当に素晴らしいです。あちらこちらでクソみたいな奴が跋扈して腐臭ただよう話題を撒き散らす今日このごろ、とてもすがすがしく思います。

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