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カテゴリー: 若者に教えたいこと

米国のヘゲモニーの視点ですべてを読み解く

2025 MAR 10 18:18:00 pm by 東 賢太郎

そういえばと思い、バックナンバーを検索するとこれがありました。日韓合同演奏会、今年が60周年で、これが50周年だったんですね(師走だった)。

チョン・ミュンフンの第九と濃かった師走の一日

そして、大晦日にこういうことにしました。

有難うございました、良いお年を(ブログ終了のお知らせ)

フラフラになるほど忙しかったからです。結局3か月お休みして4月に再開しました。それが2016年。そのころ僕のブログの訪問数は一日4~500、いまは3~4000です。ちょうど大統領選の年でした。トランプが勝つとはまったく思ってませんでしたが応援はしており、当時、政治関連はSMCでなくソナー・アドバイザーズHPにブログを設けてそっちにたしか4~50本書きました(HPのポリシーで消してしまったようですが)。トランプに好感を持った理由は、あくまで直感ですが、ビジネスマンだから僕には見ていて分かりやすく、裏はあってもこの程度かと思えばそんなに悪党じゃないなと安心感を持ったことです。だから2000年のあのあからさまなインチキ選挙をまのあたりにして、大噓つきの奴らが裏でせこせこ悪事を働いてる、そう確信してブログを書きました。選挙権のない米の内政ですが、単純に僕はそういうセコい奴が大嫌いなんです。バイデン側は今回の大敗で恥ずかしいボロが全部あばかれるでしょうし、現に、彼は当選後の大統領令への署名もオートサインだった(最後の最後に、立候補しない、という署名だけは真筆でさせられた)という暴露が出ています。それでもまだ負けを認めたくない連中がトランプを貶める印象操作を裏で表でやってる。政治の主義主張が違うのは大いに結構ですが、そういう姑息な手口がネット社会では見事にばればれなんです。それを延々とやってる方々、地位も名誉もあろうというものが金のためとはいえそこまで身を売って品格を下げてしまう景色は気の毒ですらあります。

トランプは戦略頭脳が抜群に良いと思います。あの年齢にして記憶力も落ちてない。それなしに不動産業で1兆円も儲けられるわけないでしょう?これを馬鹿という人々は自分にそういう脳がついてないのを公開してるわけです。米国のアキレス腱は通貨主権です。これを取られたら玉座から落ちる。決済通貨ということですがそれは表の話で、通貨主権国だけが紙切れをいくらでも印刷でき信用が棄損しないという錬金術を使えるのです。だから金本位制をやめてじゃぶじゃぶカネを刷っても紙切れとはバレない方式、つまり、軍事、財力、智力、科学技術で包括的に威圧して価値があると弱者に信用させられる状態(ヘゲモニー、hegemony)により帳尻を合わせて世界を支配する構造を米が確立し、対抗馬のソ連を潰しました。同じく戦略頭脳に長けたプーチンはその失敗原因を知ってます。米はそれを民主主義の勝利と謳ってますが、相手が共産主義国だっただけで民主主義が万能の証明にはなってません。現に今の米は民主主義的にDS(Deep State)に乗っ取られ共産主義的に破壊されつつあります。

彼等は大金持ちの超国家利益共同体であり、米のヘゲモニーに利用価値を見出した「虎の威を借りた狐」です。世界の政治権力者とメディア幹部を裏口買収して偽装に加担させ、為すことすべてを虎に見せかけ工作してきた。世界は「米」と思っているので動くわけです。それを指摘した者たちを「陰謀論者」と切り捨てるメディア工作もそれなりに奏功してきましたが、加速度的、不可逆的に増加するSNS閲覧者たちはその工作者こそが陰謀論者であったことを見抜きつつあります。そして最大の誤算は、絶対に買収できない大金持ちが本丸に登場したことです。それがトランプです。彼がスマートな人物であることは買収不可能な世界一の大金持ち、イーロン・マスクを右腕に起用したことでわかります。だから焦り、暗殺まで企てたが失敗した。買収されてる世界のメディアは絶対にそう報道しませんが、おおよその背景はSNS閲覧者たちの間ではもはや共有知で、否定すれば自白になるほどメディアの立ち位置と魂胆は見ぬかれています。だから報道しない。そういう自由があるのではなく、ご主人様に都合の悪いことは、アンタッチャブルなのです。

誤解なきよう明記しておきますが、超国家利益共同体だろうが一般国民の生存権を脅かさず共生してくれれば、税金はたくさん払ってるわけですから何の問題もありません。金持ちになりたいことが悪ではない。それが資本主義、自由主義であって、僕はそれを信奉して生きてきましたし、いまや、世界の(元共産国を含む)、ほんの数国を除くすべての国家が、汚職はしてもあからさまにそれを否定はしません。そうではなく、そこまで財を成した人間というものがさらに共同して追求したい「利益」とは何かがわからない、僕には想像できない無気味さがある、そういうことなのです。トランプ、マスクだって超国家利益共同体のメンバーになるだけの資産を持ち、その一員として何の問題もなく米を支配することができるはずです。その方が楽な人生かもしれない。しかし二人はそうせず、敵対する道を選んだ。暗殺リスクを冒してまで。この決意は尋常なものではないと思うのです。だから愚人、狂人なのだと見る方も多いでしょうが、僕は人間として支持したい。それだけです。何度も書きましたが、僕は米国人でもなく、経済的には超国家利益共同体の末端にいた方が有利なキャリアを来てしまいました。心の奥底の蹉跌がこれを書かせている気がします。

DSが世界のメディアの完全支配に成功したのがバイデンの4年間でした。その手口、すなわち、USAIDを隠れ蓑にして錬金術で刷りまくった金を自在にばらまく物証をイーロンのIT技術者が差し押さえました。ミサイルやドローンが飛び交っている(と見える)ウ国の戦地で、なぜかCNNの記者が流れ弾を恐れることもなく平然とライブレポートし、CGも交えていると思われる画像が世界中に放映されてロシア悪玉の国際世論を作りあげてきた。そして今なおトランプ政権がやることなすことに対し、メディアに It is extremely dangerous for democracy(それは民主主義にとって非常に危険だ)と、米を買収していなければ吐けない言葉を呪文のように唱えさせ、新聞はセ~ノで異口同音のコピペみたいな記事を出す。こういうのを共産主義のプロパガンダというんです。裏口買収以外の方法でこんな離れ業がどうやったら物理的に実現できるか、皆さんご自分でじっくりお考え下さい。

中国はその地位を狙って地下資源のあるアフリカ、南米まで資金漬けにし、米はそれをつぶす。日本は最強通貨だった円でそれをさせないためにプライマリーバランスのくびきで30年縛って弱体化したのです。どこかに書いてしまったと思いますが、僕は野村香港社長だった98年ごろ財務省某高官の訪問を受け、ユーロドルを範とするアジア円構想の意見を求められたことがあります。まだそういう時代でした。難しいと思うと市場の現実に即したお答えをし、後にサマーズに潰されたと聞きました。米が基軸通貨性を脅かすそれを認めるはずがない、そういう位置づけのものだとは当時は知りませんでしたが、構想自体は意気軒高と思い、そういう財務官僚がおられたことには感銘を覚えたものです。基軸通貨である戦いの雌雄を決する巨額で持続的な決済。これを要するのはオイルなんです、だからアラブの胴元サウジを中国に渡すわけにいかない。もし米・露・サウジで組めば世界のオイル、化石燃料は3国で押えられ、価格決定権を握って儲けつつ世界経済を支配でき、決済通貨のドルは安泰で人民元を潰せ、武器でなくカネと平和でイスラエルvsパレスチナ、ウvs露を調停すれば米のヘゲモニーは守られ彼はノーベル賞です。トランプが露・ウの高官会議をサウジでやるのはそれがシナリオだからです。それもこれも錬金術あってのことなんです。暗号資産を国富に組入れるのはブロックチェーンによる信用創造が潰せない敵と悟った、だから取りこんでしまおうという逆転の発想です。米国民はそんなことは知りませんが、バイデンに乗っても戦争屋とウォール街が儲けるだけ、それよりトランプに乗った方が少なくとも自分たちは幸せになる、多数がそう思ったからトランプは勝ったのです。

では日本はどうなるか。DSの番頭バイデンの忠犬を演じて日米同盟を守ったことになってる岸田総理のあと、石破総理だろうが次の人だろうが、日本がキャッシュディスペンサーである美味しい現状をトランプに変えてもらう期待はないでしょう。尖閣は安保第5条では守れません(本気で核で脅されれば議会は参戦を否決します)。ウ国のNATO編入を露が戦争してでも拒むのは防衛義務の双務性ゆえです。日米安保条約の片務性にいちゃもんをつけたトランプに対し、反共防波堤の前線基地確保のために米が作ったものだという反論をしたところで、因果はどうあれ現状のフリーライドは看過できないとそれをネタに防衛費5%を吹っかけられるのが落ちではないでしょうか。それなら逆手にとって、基地撤収してもらって構わないので核保有を認めてくれと交渉すべきではないでしょうか。憲法改正と自衛隊の増強は必要ですが長い目で見ればその方が日本は安全な専守防衛ができ無駄な防衛費を抑えられ、ものが言える本来の国家状態に復帰できる可能性があります。ここから10年、トランプ以上にそれを飲んで議会を説得できそうな大統領が現われる期待値はほぼゼロです。懐柔、腹芸をまじえてそれを仕掛けられる傑物が総理にならなくてはいけませんね。相手はビジネスマンです。できそうな胆力、交渉力がある人は自民党にはいないかもしれません、政党より個人の資質だから野党だ新党だと言ってる場合じゃないですね。

1,2年ほど前に国内政治については散々好き勝手に書きました。それもこれもトランプ政権になるという前提での話で、そうなりましたからもうつけ加えることはありません。自民という党は不人気で支持が減っているのではありません、書いたように時代の流れからもはやオワコンなのです。右左だ保守だ革新だなんてものは元から戦後日本に真面目なテーゼとしてはなく、総理は米の高額請求書を国会で通すのがお役目だから国民ウケが良ければどっちでも誰でも構わない、その都合がいいように55年に米によって読売新聞などと共に作られた政党であって、いまや、どうやらシンジロー社長じゃコクミンは騙せんようだねってことになってる。だから切れ者の財務担当役員である財務省は重用なんです、これも米のヘゲモニーの一角という視点で見れば当然で、これだけ頭脳明晰な官僚たちが安月給で毎日夜中まで働いてくれる国など世界のどこにもないからです。

問題は何かというと、官僚もいち社会人ですからね、より良いポジションと報酬を求めるのは当然です。米は能力ある者には桁外れの大金をくれるんです。NPBとMLBが良い例です、大谷翔平も佐々木朗希もファンが泣き叫ぼうが米に行ってしまいましたね。金だけが人生じゃないなんて万人が言ってるふりをしないといけないのは世界で日本だけです。野球選手も官僚も選挙で選ばれてないんです、だから愛国心やら国民の負託なんて押し付けても仕方ないしそういう時代じゃない。日本は平和で世界一素晴らしい国ですが、そのコストとして、実力がある若者にとって悪平等でもあるんです。何のために厳しい受験勉強で勝ち抜いたんだと疑念をもってしまい、官僚になれるのに外資系のコンサルや金融に行く人が増えてるわけです。だから官僚の道に進めば、上司が馬鹿なら省益のために遠慮なくつけこむのはこれまた人間界では世界の常識なのであって、彼らに非があるわけではなく、情けなく官僚の軍門に下って使われちまう国会議員たちが情けないという事なんです。彼らは選挙で選ばれてますからね、泣き叫ぶ国民を無視して米になびくなんてことは許されない。そこが最大のポイントなんです。米では選挙で選ばれてない官僚が国をめちゃくちゃにしてるのは許し難いという国民国家にとって実にまともな大統領が登場した。日本では神輿に乗ってりゃどんな馬鹿でもオッケーという優秀な官僚制に巣食うだけのビジネス議員が閣僚になって利権をほしいままにし、世襲し、官僚は官僚で別の生態系を作ってしまい、それこそDSのスローガンである「民主主義にとって非常に危険だ」という事態になっています。そんな議員を政治に無関心な国民がスルーして選挙に当選させている、これがおかしいんです。あちこちで水道管が金属疲労で破裂してますが、立法も行政も同じことが起きてます。もう高齢者である僕の世代が発することのできる警鐘はそれだけです。これからこの国で何十年も生きていく若者が選挙に行かなければ、誰も救ってくれるものはありません。

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2月26日に天道の頂を観る

2025 FEB 26 19:19:07 pm by 東 賢太郎

人間は胃なら胃の、肝臓なら肝臓のと、臓器ごとに特定の周波数帯の極めて微弱な電流を発してます。これを知ったのは畏友である森嶌淳友医師の「表参道ウェルネス統合医療クリニック」が施術に使うバイオレゾナンスというドイツの振動医学機器にそれを感知する精度があり、周波数の異常値(平常レンジからの逸脱)で臓器ごとの変調を発見できるメカニズムを体験したからです。

ということは人間はからだ全体としても微電流を発しており、皆さんは固有の周波数をお持ちです。ちなみに音は空気振動の周波数で決まります。二つの音を鳴らしてみると周波数比が1:2ならオクターブ、2:3なら完全五度で調和し、共振(干渉)して振れ幅を増幅します。これが人の相性の良さの正体で、「気が合う」というのは両人の発している周波数比が調和的であることと考えられます。

なぜなら、「気が合う」は「肌が合う」「息が合う」とも言い、言語を媒介せぬことを示唆します。「うまが合う」は馬と騎手の関係だから言葉はありえず非言語的な交信で相性を決めていることを示唆します。「ツーカー」はツーの波動が相手に響いてカーと共振させた描写です。つまり、動物も人間も波動のやりとりをし、その周波数の調和性で合うあわない(相性)を決めていると思われます。

では波として伝わってくる物質は何か。相手の姿かたちは光です。は波(電磁波)と粒子(光子)の両方の性質をもちますが暗闇で殺気を感じたり物質でない霊を見たりする人もいますので脳の神経細胞が刺激を受けると発する波のような電気信号(脳波)かもしれません。いずれにせよ「波」であり、「波が合う」とは周波数比が調和的であることです(時間軸での1/fゆらぎなど含む)。

そう仮定すると、予想外のアプリケーションが導かれます。たとえば、結婚相手の選び方です。ずっと一緒にいるわけだから耳障りな短2度(C/C#)やトライトーン(C/F#)など周波数比が不協和だと、一時の好いた惚れたで愛を誓ってもやがて耐えられなくなります(物理現象ゆえ・・)。だから「一緒にいたい」だけでなく「一緒にいても嫌じゃない」も大事なバロメーターと思います。

宇宙にも周波数があります。神山先生曰く「気」は宇宙に発しています。生まれた時の星の配置が人生を決め、それがその人の気を決めます。古代中国は還暦を干支(10)と十二支(12)の最小公倍数で60年としましたが、影響の大きい外惑星である木星が約12年、土星が約30年で太陽を公転し、生まれた年の位置に帰還するのが60年です。天に同じ周波数が観測でき、還暦は物理にかなっています

もう一つのアプリケーションは、ツキ(運)は宇宙と自分の周波数の比で流動することです。僕は去年の後半に原因不明のパニック恐怖に見舞われて覇気が落ちていましたが、何の治療も薬もなく年初にあっけなく晴れました。去年の天文現象を調べると6月に月、水星、火星、木星、土星、天王星、海王星が東の空に大集合という特異現象があり、混合した周波数と不協和になったかもしれません。

その真偽は観測なしに証明できませんが、天文現象ゆえ影響がないとはいえず、おまじないでなく物理であるゆえに信じられました。その信奉が自分の中の気の流れを変え、乱していたものが解け、自然状態に復帰したと感じます。去年は閉所パニックが怖くてもう飛行機は二度と乗れまいと断念し、更に落ち込んでいましたが、いまその絶望感は嘘のように雲散霧消して幸福感が戻っています。

幸運・不運はサイコロの奇数・偶数と同様ランダムに人間の前に現れますが、人は幸運は積極的に得ようとします。だから覚醒した人間の方がしてない人間より幸運を得る確率は高くなる形で運は物質世界に具現します。天の周波数と不協和だった僕は覚醒できず、運を取り逃がしてますます覇気が落ちていました。そのシグナルとしてパニック恐怖がウォーニングとして現れていたと考えます。

偶発事象ですが、今年に入って我が物質世界も好転し、投資案件の株価が12月から3倍になって精神世界の好転を増幅しています。ランダムにしか期待できる事ではありませんが、古来よりあまねくこうした吉凶の大波が人間界の悲喜こもごもとして多々あったのでしょう、中国古典はそれを『糾える縄の如し』と形容し、それは物理現象で再現性が高いため永く語り継がれてきたと考えます。

以上より、自分の周波数も宇宙のそれもコントロールする術を人間は持っていませんから精神世界も物質世界も(つまり人生の全般を)天にゆだねるしかないという結論が導かれます。今日は2月26日ですが、物理という別の登山道を経由して同じ天道の頂きに到着したようです。

日本民族の宗教観はスピノザ的である

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ビジネス界でリッチを目指す若者に告ぐ

2025 FEB 17 10:10:42 am by 東 賢太郎

USAID問題が日本で報道されない事は、世界の現象の1つとして捉えれば良い。しない側にしない理由がある、それだけのことである。それではなんだかわからないだろうが、”リッチ”と”ピープル” のデバイドは地球レベルの問題であり、日本の話でもアメリカの話でもないというところから話を始める。アメリカのリッチが野球の開幕戦を日本でやろうと言えばチケット代はセカンダリーマーケットで300万円になってしまい、それならロスに行って観ようとなるのが筋だが、そんな大間の初マグロみたいなのを買えるのがリッチなのだ。そういうことを目の当たりにすれば誰でもそっち側になりたいと思う、これは人間のサガだろうし恥ずかしいことでも何でもない。人間金だけじゃないよ、そうだよねという会話があまねく成り立つのは世界で日本だけだ。それはそれで文化だと思うが、傷のなめあいをしていると間違いなくリッチの仲間にはなれないし、国ごとピープルになっていくだろう。

証券マンとして人生を送ってきた僕はいまアメリカ、中国、韓国、オーストラリアのリッチとパートナーになっているが、彼らは例外なく民間人だ。僕は政治家とは付き合わない。彼らの個人資産を全部たせば兆円単位だ。そういう方々も国家や政治に関わろうなどという気はさらさらない。彼らにとって米中対立など政治の事情は、それはあくまで政治家のマターであって、ビジネスや株価に関わることでなければ明日のお天気ほどのものだ。大事なアメリカの友人、中国の友人がそうなのだから僕もどうでもいい。しかし政治家はリッチにもピープルにも選ばれているのだから立場が難しい。リッチではないがリッチになりたい者が政治をやると動機が私利私欲だから国益と合致しない。地位にしがみついたり、利権に走ったり、ファミリービジネスにしてしまったり、国益にならない法案を作ってしまったりと歪みが露呈する。それがピープルを利する側に出るならまだしも、自分もリッチになりたいのだからリッチになびくのが常だ。それが発覚してピープルにネットでたたかれて汚名をきせられた挙句に落選してしまったりする。こんなにリスクリターンが悪いと有為な若者が立候補しなくなると思い、僕は政策は理解できなかったが都知事選は石丸氏に投票した。

アメリカのピープルが幸運だったのは、スーパーリッチであるトランプとマスクがいたことだ。彼らぐらいになってしまうと資産を増やす動機がまだあるとすれば地球を買うぐらいだ。それが人生のゴールでないと思うから政治をやるのではないか。実は俗物であって名誉が欲しいだけかもしれないし、米国を正したい根っからの正義漢であるのかもしれないが、どっちであろうが、いつ暗殺されるか知れぬ行動をとって命をかけているのは絶対の真実だ。何であれそういう人は心から賞賛したい。過去のブログをご検索いただければわかるが、僕は2016年の選挙からずっとそう思ってトランプ押しで一貫してきた。政策は疑問もあったが、なにより人間が汚れてないと直感したからだ。しかし誤ってはいけない、リッチになった人があえて自分もピープルになろうというケースは古今東西見たことがないし、すれば失脚するだけだから何の意味もない。金持ちへの怨嗟や清貧の美学で世界は動いていない。トランプもマスクもやっぱりリッチであり、やめてもリッチであり続けるのだ。

僕はそこまでカネも才覚もないし政治信条の右左はもとよりまったく関心がない。日本にはアメリカ・中国のようなリッチはいないから現実感を欠き、いまだに右だ左だエセ保守だなんだと騒いでいるが、世界はもはやそんなもので動いておらず、リッチとピープルに明確に分断しつつあるのである。世界の左傾化というではないかという声があがりそうだが、高学歴がリッチになりやすいのはどの国でも一緒で、なればカネの結びつきだから既述のように米中の政治的対立など飛び越えて平然とパートナーになれる。するとビジネスマンというものは国家や文化に固執するピープルとああだこうだやるよりも、抽象概念を語る左の連中の方が相手として便利だ。左傾化はその現象を俯瞰したビジョンに過ぎずイデオロギーとしての重みはないからビジネスマンがみな共産党員になるわけではなく、言い方を変えるなら、それがグローバリズムの根っこというぐらいのものである。しかしこの認識が日本で浸透しないのは不思議なものだ。文化的な理由が大きいが、学校が教えないから変わりもしない。文科省の役人にも大学の先生にもリッチはあまりいないだろうから知らないことは教えようもないのだ。僕の父親はピープルだったからそういうことは知らなかった。東大に入れと口酸っぱく言ったがそれは国に貢献する人間になれという意味だ。しかし、リッチ出身の母親はそうした思想にまるで興味なく、結局、僕は理を鋭く説いてくれた父よりも家庭で長い時間を共にした母親側についてしまい、税金を人の何倍か払うことで父との帳尻を合わせる人生となった。

運よく東大には入ったが、入ってみると、どうもそれとこれとはあまり関係がないのではないかと思いが強くなった。深く考えたわけではないが、国の貢献には実力も関心もないのだから官僚になろうという気はなく、ビジネス志向オンリーで証券マンになった。しかも海外赴任だ。否応なく欧米チャイナのとんでもないリッチを見てしまって根底から世界観が変わった。それが何かときかれても、こればかりはどう言葉を書き連ねても日本で理解していただくのは無理と思う。ということは東大の先生も知らないし教えてもいないし、官僚を養成する学校に入る必要もなかったから申しわけない気持ちもある。なぜリッチだけのビジネスワールドで生きてこられたかというと、野球で鍛えた体力と、受験で鍛えたメンタルと、なにより僕がこういう種の人間だったからである。どういう種かを説明するのはこれも簡単でない。家族はわかっているが、それ以外で知るのはブログをずっと読んでくださっている方だけだ。

東大という学校は、入った人しかわからないが、入るのがものすごく大変である。頭がいいのどうの以前に、もっと即物的に、とにかく合格最低限のとてつもない物量の学習なしで合格することはまずあり得ない。だからあの入試を通ったという、ただそれだけで、自分のことはともかくその人の努力に敬意を覚えざるを得ない、そのぐらいの物量とお考えいただければいい。教室で机を並べるとこんなに頭の良い奴が世の中にはいるのかという人ばかりだが、もともと塾に行くような子でなく授業で学ぶ習慣もなく、彼らほど頭もよくない。どうも手合い、毛色が違うなと思った。そこで勉強は丸々すっぽかして2度の夏休みをアメリカで遊興に費やすことにした。社会に出てからも、勉強が仕事に変わっただけで、やはり遊興に多大な時間を割いた。するとだんだんわかってきた。ボンボンでなく一代でのしあがったリッチはそういうタイプが多い。一点集中だがガリ勉ではなく、むしろオタクなのだ。僕もまさしく骨の髄までオタクであり、ジャンルは異なれどその気質が合えば長続きするビジネスリレーションがたくさんできて今に至る。ヨイショの愛想笑いやおべんちゃらが上手いとか、そんな下衆なものとは程遠い人間であるから根本的に証券会社では生きづらかった。それでも株式投資という奥深い世界にはまってしまったオタクである僕となると、ある意味で無敵でもあった。

GAFAの入社試験問題がネットにあるが、彼らは日本の入試のように答えが1つしかない問題に満点を取る秀才を求めていない。なぜなら答えが1つしかない問題は誰でも解けるから1円の利益も生まず、AIに解いてもらえばもっと速くて正確で安上がりな時代なのだからあまりに当然ではないか。答えが1つしかない問題に最もたけた人たちが東大に集まるのだが、本当にこれからそれで良いのだろうか。それは単なる学習というより人格・思考回路の形成プロセスの是非の問題だから20代になってしまうと遅いような気がする。僕は10代に野球ばかりやっていて、たいして速くもない球でどうやってバッターを打ち取るかに夢でうなされるほど没入していた。もちろん絶対の答えなどないからGAFAの試験問題を日夜解いていたみたいなもので、学校で習った何よりも人格形成に影響していることは間違いない。何でもいいからそういう場に追い込まれて悩む10代を送る事は後の人生に非常に有益と思う。一代でリッチになった人は、とにかく人と同じことをやってぬくぬく生きてそうなることはないのであって、何かしら10代で壁に当たって切り抜けた経験があるのではないか。秀才でいつも導き出した答えが正解で、世の中こんな調子でうまくいくと思いこんでる人はこれからの世界では思うほどは良い人生にならないだろう。

秀才の多くは役所に行き一部は政治家になり権力を手中にする。といってそれだけでリッチになるわけでなく、俺はあんなに勉強したのにこんなはずはないと思う人は機会損失を補おうとするだろう。それが天下りだったが今は国民の目が厳しい。これは日本だけでなく先進国の官僚は五十歩百歩で特に米国は大統領がかわると上の方はジョブセキュリティもないから金に執着するのは無理もない。そして権力者にとって優秀な官僚のヘルプは必須である。魚心に水心でUSAIDに目をつける。非常にわかりやすい。権力者もビジネスオーナーも動く金額が大きいほど実入りが良いのである。ビジネスは自力でゼロから生むものだからとやかく言われる筋合いはないが五輪、万博はどうか。まして形の見えない**理解増進セミナー等になれば経費の計算根拠すらわからない。メディアに報道で応援してくれとなるとそれなりの理由がいるが「アメリカさんご推奨でダボス会議で世界にぶち上げているポリコレだ」なら偏向報道ではなかろう、なんたって我が国は同盟国であり理解増進法もそのおすすめで国会が制定したんだからとなる。何故にわけわからん「増進」なのか、そこに理由があったとすれば気持ちよく腑に落ちるのである。

書いたような理由があるから僕は石破総理の親中はけしからんとかトランプ会談が成功だ失敗だなどの騒動にはまるで関心がない。実に無様で日本男児として恥ずかしかった前任者より評価しているし、初仕事は大変だろうと思うし、総理に希少なオタクなのは期待すらある。既述のように僕にとってはアメリカも中国も等しくビジネスの大事なパートナーであってそれ以外に何もない。このネットワークから2020年半ばにもらった電話のおかげで、僕と家族は例のお注射の予約を全面的にキャンセルして一度も打っていない。米中を舞台とするこの秘密はトランプが保健福祉省のトップに任命したロバート・F・ケネディ・ジュニアが近々にあばきだすだろう。両国に戦争だけはしてほしくない、願うのはそれだけで、仲が良くなろうが悪くなろうがどうにもならないものをがたがた言っても疲れるだけだ。つまりお天気とおんなじで晴れなら晴れで気持ち良いし雨なら雨で傘を持って出るだけである。僕は納税者であって国にも他の納税者にも責任を負ってない。日本人、日本国民としてどうなんだという気持ちはあるが、応援だけでカネは出さないよりもカネだけは出す方がましと思う。

受験シーズンだから何かの役に立とうと思って本稿を書いたが、立身出世してリッチになりたい若者は大変結構である。米中でそうでない者など見たこともないし、彼らとこれから競争していかないといけないのだから健全なモチベーション以外の何物でもなく全面的に応援したい。しかし、その理由で東大を目指すなら考えたほうがいい。そんな教育は官僚養成学校はしないしできないし、スタートアップを目指すなら東大である必要はない。官僚、政治家を目指すなら依然有利だろうが、リッチを目指すには手っ取り早い場所であるビジネス界で、売れるものは自分という個体だけであり、恐らく政治家になってもネットで丸裸になるこれからはそれだけだ。企業にとってあなたの価値は今やIQでも知識でもなく、「あなたは何ができますか?」の問いに即座に明確に満足に答える中身しかない。それがない人が東大卒の看板だけ背負っても、はっきりいうが何も起きない。当然リッチにもならない。ピアニストやアスリートを考えればいい。つまり、総合職になればそこそこの役職までは行けて生涯年収2億ぐらいというサラリーマンというもの、そんな英語は概念としてないように日本固有の雇用モデルは非正規によってではなく、これからは本丸から瓦解していくだろう。かつては日の丸を背負っていたシャープ、東芝、日産を見ればわかるように、親方日の丸的な雇用先はいずれ文字どおり役所しかなくなる。しかし役所や士業の仕事はどんどんAGIに食われる。この流れは経済原理に則りunstoppableである。ではどうすればいいか?個を磨くしかない。その方法は僕が10年ぐらい前のブログで具体的に書いており何ひとつ変わってない。

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サファリパーク殺人事件

2025 FEB 15 8:08:53 am by 東 賢太郎

サファリパークとは広大な放飼場に大型動物や猛獣を放し飼いにし、バスや乗用車を使って車中から動物を観覧する動物園のことをいう。多様な種がいるが、面積がとても大きいので動物は自分たちが飼われていることに気づいておらず、自然のままの生活を見せてくれるのが楽しい。

Aサファリにはライオン、トラ、ゾウ、サイ、キリン、ハイエナ、二ホンザル、チンパンジー、ヒヒ、キツネ、タヌキ、ワニ、カバ、コアラ、パンダ、シマウマ、インパラ、カンガルー、ダチョウなどがいる。

ハイエナ

頂点に君臨するのはもちろんライオンだ。次いで強いのが、ちょっと意外だが体は大きくないハイエナである。いつも集団で狩を行い、囲まれるとライオンも逃げる。強力な頭骨と顎をもち組織力も知恵もあり、せっかく捕えた獲物を集団で横取りするタフな連中だ。だからだろう、普段は狩りは雌まかせの雄ライオンが、エサを争ってもいないのに歩いているハイエナを突然に襲ってかみ殺す。1対1ではひとたまりもない。邪魔者は消すのだ。

ところがAサファリで驚くべき異変がおきた。地球は猛暑つづきである。支配者であるライオンはすっかり怠けものになってしまい、獲物を追いかけてエネルギーを消耗するよりもハイエナが狩った獲物を横取りする事件が増えてきたのだ。これはまずい。知恵者のハイエナが考えた。よし、それならそれで逆手にとってやろうじゃないか。ためしに彼は獲物の肉片をちぎってそーっとライオンの目の前に置いてみた。するとそいつはノドをゴロゴロ鳴らし「おぬし愛い奴よのう」と喜んだのである。しめしめ、こんなのお安い御用だぜ、この方式を仲間でやりまくってやろう。

作戦は当たった。ライオンだけではない。ベンガルトラ、ヒョウ、チータ、ピューマ、ヒグマ、ホッキョクグマなど強敵の肉食獣はみな、狩った獲物の一部だけを裏でこっそり返してやる「キックバック作戦」で「おぬしもワルよのう」とゴロンゴロンになってしまった。やったぞ、これで俺たちは事実上の支配者になれる。やりたい放題のハイエナは仲間と子孫を増やし、パーク内の獲物の大半を食ってしまうようになり、そこいらじゅうがハイエナだらけになってしまった。

「おい、なんだこれは、ハイエナパークじゃないか、金返せ!」。

客の声が響き、経営不振で落ち目となった経営陣は取締役会を開き、せっかく育った草食動物がパークの売上に寄与していないことが借金激増の原因と悟ったのである。全会一致で「強いライオンが必要だ」との結論に達した。メーク・Aサファリ・グレート・アゲイン!そこで圧倒的多数の支持で選ばれたのが二匹のオス、やや高齢だが狩の名手で百獣の王の誉れ高いトランポと、頭が切れて行動力抜群で雌にもてる若武者ウーロンである。腐敗したボケライオンどもと悪事を働いて私腹を肥やすハイエナどもを蹴散らし、サファリの生態系をあっという間に元に戻してくれるだろう。誰もがそう期待した。

しかし何もおきなかった。あれ?こいつらもひょっとして肉もらって買収されちゃったのか?いやいや、余計なお世話だった。意図的にハイエナを油断させていたのである。一週間たったその日、買収用の肉をせっせと作るハイエナ部隊をセ~ノでいきなり襲い、一気にぜんぶかみ殺してしまったのだ。サファリに大激震が走る。さらに驚くべきことに、Aのハイエナは隣村のBサファリにまで侵入し、そっちのライオンにまで肉をばらまいて手なずけていた事実が次々と発覚する。隣り村の係のハイエナは届けた肉の一部を裏でBから返してもらい私腹を肥やしてたのだ。ウーロンは不届き者のリストをBサファリパークの経営者に渡した。

ところがリストに載ってるのにBのライオンは一斉に否定する。Bサファリはなんと経営者まで肉をもらって食っていたのである。こんなのがバレたら大事件になるぞ、次の選挙はぼろぼろだ。「言ってはいけないムード」でサファリごと「ヤバイ」と固まってしまったのである。「はい、たしかにAからハイエナは来ました。でも肉はもらってません」。なぜ大事件になるかというとサファリパーク事業にはれっきとした法律がある。大きな事件や問題は貼紙しないといけないのだ。しかも「公平である」といえなければ第四条第二号の、「事実をまげていない」といえなければ第三号に違反だ。「実はもらってました」となればもちろん、個人で肉をもらってる腐臭漂う専門家を雇って貼紙を書かせてるサファリ、不利なことは握りつぶして貼紙にすらしないサファリはお取り潰しもありだ。しかし、Bサファリはそうなっても構わない、肥やせるうちに私腹を肥やそうと全力を尽くす経営者、ライオンしかいなくなっていたのである。

「一言一句、異口同音」。これが2022年7月8日の全貼紙に出現したUFOもびっくりの “超常現象” であり、 “ニッポンサファリパーク” 開場の号砲でもあった。Bサファリは買収されたのである。それ以来、内部では新経営者による「造り物の画像」ばかりが流され、貼紙は読めないが動画ならわかる動物たちは大いに喜んだ。毎日ぼーっと見てる草食動物の脳に刷りこもうと飼料業者はCMを打つが、問題をおこしたFというサファリでCM停止がおき、業者に自社製品の売上がどれだけ落ちたかを検証する貴重なデータを提供してしまった。落ちていなければCMは不要であり、不要な経費を計上すれば株主総会で糾弾され担当役員はクビの動議が出るからだ。

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生きてるのが恥の大失敗が生んだ “それ”

2025 FEB 4 1:01:41 am by 東 賢太郎

60才の還暦は十二支が一周する天文現象だと思っていました。それでも思うところはあって、50代の最後にと一人で屋久島に行って千年杉に挨拶してきました。古希ぐらいになるともうわけわかんなくて、それが70才なの?それ俺のことかなという程度です。こんな古くなるほど生きるのは希(まれ)って意味ですが10キロ走れるうちは死ぬわけないだろと思ってます。土曜は従妹夫妻が自宅で手料理で祝ってくれました。料理は前菜からプロ級でメインは好物の牛ホホ肉の赤ワイン煮込み。二日前から煮てムートン78年を合わせてくれ深謝しかありません。

先日は近くのファミレスで子供3人と食事しました。4人でというのは久しぶりでワインが回り、いきおい各自の出産の時の話になります。「隣の病室にいたんでしょ?」「とんでもない、ちゃんと立ち会ってたんだよ」「ええっ、ホント !!」。こっちがびっくりです。妻はそれどころじゃなかったんですからね、お父さんのことだからそうよって語られてた。すると「じゃあ3人の名前はどうやってつけたの?」ときます。これも言ってなかったのかとびっくりで、正確に伝えました。すっきりして帰宅すると猫もお祝いのお出迎えです。つれていってピアノを弾いたまでは覚えてますが、階段の途中で酔っぱらって寝てしまってひと騒動だったようで油断はなりませんね。

子供たちに言ったのはこういうことです。人生の長いレースで誰しも壁に当たって「もがく」時があるね。そこで懸命にもがくと、火事場の馬鹿力で知らない能力が出てくるよ。俺は人生で3回、目の前が真っ暗になるどころか生きてるのが恥ずかしいぐらいの大失敗をやらかした。そこまでドツボにはまっちまうと必死だからね、全身全霊でリカバリーしようと毎日もがきまくるでしょ。すると不思議なもので、なんだ俺はこんな力があったのかとなってリカバーしてしまった。それどころかおつりがあった。 “それ” は必死に掘り出したものだから筋金入りの力なんだね、そのパワーのお陰様で今の今まで食えてしまったようなもんだよ。

すいすいっと楽に来てたり、ちょっとした壁にあたったぐらいならそれは埋もれたまんまだね。おそらく今頃は細々と人生終わって隠居してたな。ちなみにこれは十代の頃を知る人を探してきいてもらえば全員が間違いないってうなずいてくれるよ、だってそのころはこんなじゃなくって、誰がどう見ても全然たいしたことない弱っちい奴だったからさ。だけど、大丈夫って自信があった。信じるのは自由だからね。一生モノである “それ” が大失敗の「もがき」で自分の中から出てきたんだ。いままでできたこと、いまできることで計っちゃいけないよ。

そんな感じです。その人生の結末としてブログを書き残そうとしてます。昨今は新メディアとなったyoutubeやニコ生で発信する個人が増えてますが、皆さんそれぞれの強みである専門分野でのご発信なのは当然でしょう。ということは僕の場合は投資について書くのが筋なんですね。でもそこらへんの評論家じゃないからそう簡単ではありません。ちなみに助言してきた方の資産は5倍になりました。最近助言した案件は、やや出来すぎですが2か月で2倍になってます。そんな感じで、僕の場合、情報=お金なんです。それで食ってます。だからお客様に手数料をいただいている以上開示はできません。大証券の元役員が書いてるから儲かる話があるかもって、以上の理由からそういうことは僕のブログでは絶対に起きませんが、そもそも大証券の役員で相場が当てられる人ってのを僕は一人たりとも見たことがありません。つまりそういう宣伝をしている業者は、確実に、ぜんぶ詐欺師です。

ということでブログは専門でも何でもないお遊びです。ではそんなものに1千万以上の閲覧数があるのはなぜだろう?数字は嘘をつかないと思います。もしかして「面白い」と思っていただいているのではないか(僕だって面白いと思った人のブログやyoutubeはフォローしてますしね)。つまりエンタメとして読まれている。これ納得です。youtubeやったらというご意見もいただきましたが、僕は根っからの文字派なんです。画像は簡便に見られますが文字でしか伝わらないことがある、画像は千年残らないと信じていて、それをわかっている文字派の方々に向けて発信してます。ミーハーは字が読めないし読めても意味が分からない、そういうレベルのことばかり書いてるって意識はあります。だからそれなりの教養と知識をそなえた方だけが来て下さって、それで1千万というのはずっしりと手ごたえがあります。これも感謝です。

孫さんは近未来についてこういうプレゼンをされてます。

おっしゃる通り、AIがAGI、ASIになる時代が来るんでしょう。だから人類はそれを学んで使う側にいなくちゃいけない。でも2001年宇宙の旅みたいになるなら人類は法律でAIの暴走を取り締まるでしょう。自動車や電気がなかったら不便でしょう?たしかにそうです。でもなかった時代の人が不幸だったわけじゃない。便利は幸福を生みますが、幸福は便利以外からでも生まれます。それは人と人との交信、それが生む感情ですね。米カリフォルニア大学バークレー校の研究チームは人間の感情は敬服・崇拝・称賛・娯楽・焦慮・畏敬・当惑・飽きる・冷静・困惑・渇望・嫌悪・苦しみの共感・夢中・嫉妬・興奮・恐れ・痛恨・面白さ・喜び・懐旧・ロマンチック・悲しみ・好感・性欲・同情・満足の計27種類あると発表してます。AIがこれを持てるでしょうか?ちなみに、Chat GPTに「あなたはお化けが怖いですか」と聞くとこう返ってきました。

怖いという感情はないけど、お化けの話は興味深いね!????✨

もし本当にお化けがいたら、どんな存在なのか気になるし、話してみたいかも。でも、**ホラー映画のジャンプスケア(急に驚かせるやつ)**はちょっと苦手かも…????????

一番シンプルな無料版だけど、やっぱり感情はないんですね。27種類の人間だけの感情。これで人の関わる物語、つまり小説ができます。シェークスピアだってオペラだってこれの集大成じゃないですか。そしておそらく13000年前の縄文人も、7500年前のシュメ―ル人も同じものを持っていた。そう思いませんか。これがAIで消滅することはなさそうだし、高度に進化したAGI、ASIならそれをもってしまって「愛してるんだから結婚を認めろ」って運動が起きるかもしれませんが子供はできません。もしできるなら定義上その時点で人類は滅んでます。

そこに「面白さ」ってのがちゃんとある。これですね。僕は老若男女、国籍、宗教、政治信条を問わず面白い人が大好きです。漫才とかお笑いの意味ではなく、僕の関心を引くということです。学問でも遊興でも、もちろん漫才であっても構わない、とても間口は広いものですが1対1だから実は広くない。要はその人とケミストリーが合うかどうかでジャンルは問わないということです。何度も書きましたがモーツァルトや清少納言は何を書いても僕には面白い。それは1対1で波長が合うということで分野の好き嫌いでも、波長の周波数が整数倍なのでもない、なんだかよくわからないのです。人間が不可思議で奥深くて、時に嫌いになったり人恋しくなったりするのはそこに秘密があるんじゃないでしょうか。だから僕の書くことでなく、東賢太郎という人間そのものをエンタメとして面白いと思って下さる方がいればとてもハッピーです。

学生のころ、誰がどう見ても全然たいしたことない弱っちい奴だった僕がこんなことをぶっているなんて、当時からしたら想像を絶します。それはたぶん、たくさん失敗して絶望の壁にぶちあたって、もがいていたから出てきたものだったはずです。

2025/2/4 0:55  母へ

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名器ブルメスター808mk5に見るドイツの底力

2025 JAN 11 1:01:33 am by 東 賢太郎

12月にプリアンプの電源がはいらなくなり音楽がお預けとなりました。きのうダイナミックオーディオのSさんが来て下さり、「接触不良ですね」で解決。接続ケーブルが直径5センチのニシキヘビみたいなやつで、いくらねじってもひねりがほとんどきかず壁のソケットの中が変形していたのです。

さっそくかけたモーツァルト23番の素晴らしいこと!ポリーニのクリスタルのようなタッチ、ベームの指揮するウィーン・フィル、そう、この音だ・・・。今年もニューイヤーコンサートはムーティの登場でしたが、1997年の正月に彼で聴いたムジークフェラインの音がこんなだった。家内が部屋に来たので「これなつかしいだろ」とかけたのが若きムーティとフィラデルフィア管のローマの松。2年通った定期演奏会。彼も若かったが僕たちも若かった。43年も前か。。。

プリアンプ、ブルメスター808mk5を聴けばプリ不要説は吹き飛びます。これなくして我が家の音なし。おかげで昔の記憶がリアルに蘇るんだから何物にも代えがたく、買い替えは一生ありません。昔は機器をあれこれ取り替えてみましたが、システムとしての音は最低のパーツが決める、つまり安物に一つ高級品を入れても変わらないがその逆は変わるという法則を発見しました。ロンドンでスピーカーをタンノイに換えましたがぱっとしない。当然なんですねアンプが安物なんで。この法則に添って最もダメなパーツを特定して取り換えていくと、到達点は「ムジークフェラインやアムステルダムコンセルトヘボウみたいな音が出ればいい、だってクラシックをきくのにそれ以上いい音があるはずないでしょ」となります。終点が判断できないと無限に金がかかります。この問題は808mk5を導入して一発で片付きました。

買って21年になります。写真は現在のカタログですが驚くべきことに姿かたちも機能も微塵も変わってません。セパレートボックスの電源が入らなくなっても本体が壊れたはずはないという確信がありました。それだけずっしりとした、最高級メカでしか味わえない重量感があります。これがドイツです。車はベンツ、カメラはライカ、ノーベル賞受賞者数は三位。こういう特性がドイツ製音楽バッハ、ベートーベン、ブラームスになる。モーツァルト、シューベルト、ブルックナーは違いますね、オーストリアの人です。

ドイツにいた90年代、経済は日本が圧倒的に上でGDPはドイツの倍でした。前稿「ヨーロッパ金融界で12年暮らしたということ」をお読みになると「西洋かぶれ」になって帰ってきたと思われるでしょうがそうではありません。英国もドイツもフランスもすべての欧州諸国を僕はナメきっていたのです。それはアメリカで教育を受けたことが大きく、その目線でした。ドイツ赴任の辞令が出て左遷と思い会社を辞めようかと考えたのは、銀行主導の金融は後進国のあかし、そんな国では活躍できないと思ったからです。

1989年、ロンドンにいた時に、ついに世界一の大国アメリカの株式時価総額を日本が抜くという驚くべき事態が発生しました。欧州を下に見るMBA教育を自分に授けてくれた先生の国を抜いた。ということで、僕の頭の中は「大王」状態にあり、それはあんまり不合理なことではなかったと今も思います。国富があるからって個人的には偉くもなんともないんですが、白人国に対するルサンチマンをはね返すよすがになったのです。世界を睥睨する精神状態ってそうはいっても普通じゃない。ほんの35年前、我々は世界の頂点に立った。若者には絶対忘れてほしくないです。

お前のような日本人が勘違いしてロックフェラーセンター買ってババをつかんだんだという声が聞こえそうです。そうかもしれません。でもあの「大王の景色」は目撃した者しかわからない。85年のプラザ合意はアメリカにはめられたんじゃない。日本の優良製品にビビって円を倍にしたんです。その証拠にそこから5年は屁のカッパで、合気道のごとく合わせ技で逆利用し、円高✖株高でアメリカを二位に蹴落とした。そこで大人買いしてさらにアメリカをビビらせ、BIS基準の二の矢を放たれて金融から潰されたわけです。ここからの政府、財界の無能・無策は目に余り、それが失われた30年の原点になりますが、頂上に立った記録が消えるわけじゃない。気持ちいいことじゃないですか。

1990年、あまりの絶妙なタイミングで株価のてっぺんで日本に帰ってきた僕は大王のままで敗戦を知りません。現地で最前線のプレーヤーだったのに日本から遠目に見ていては経済戦争の趨勢はわかりませんでした。ということは最初から終わりまで日本から見ていた人は最も肝心な勝ち戦の部分もわからない。だからなぜ株価が上がってそんな絶頂がやってきたかはほとんどの人は知らず、気がつくとうら寂しい宴の後がやってきた。世界に冠たる経済音痴の本邦マスコミが「あれはバブルだった」とアメリカに吹き込まれて騒ぐと、それが易々と世論になってしまいました。

HMS Prince of Wales

初めてのロンドンで、トラファルガー広場に立ってビッグベンを眺め、僕は「英国恐るべし」の感情を懐いたことを前稿に書きました。しかし同時に、そんな強国がプライドと科学技術の粋を結集して建造した不沈戦艦プリンス・オブ・ウエールズをマレー沖で沈めた日本海軍はもっと恐るべしの感情もよぎったのです。その知らせを受けた首相のチャーチルはショックのあまり自室に引きこもった。ビビったわけです。日本の実力はバブルじゃない。

空母ホーネットの甲板上に駐機したB25

「東京上空三十秒」(Thirty Seconds Over Tokyo)というアメリカ映画があります。真珠湾、マレー海戦ときて勢いづいた日本軍が西海岸に上陸するという報告にビビったルーズベルトがシカゴあたりまで撤退を考えたそうです。そんな漫画のような事態をおこすほど日本の力はバブルじゃなかった。米空軍は奇襲で反撃すべくB25を空母に積んで東京に接近し、30秒で空爆して中国に着陸するという作戦を成功させた。迎撃されたら全滅の危機を乗り切ったこの男たちは今も米国民に英雄と讃えられており、私見でも敵ながらあっぱれではある。ところが、なんとこの特撮映画は1942年に製作されていたというのだからやっぱりこいつら憎たらしいほど手強いなとなるのですが。しかし日本だってそうした男たちはたくさんいて、そういう男ほど真っ先に死んでいったのです。戦前戦後で日本人のDNAプールを変質させたのではないかと思うほどですね。

チャーチルとルーズベルトは問題のプリンス・オブ・ウエールズ艦上で大西洋憲章に調印したのです。それほどにこの艦は英米両国の権力・武力の象徴であり、それを沈めたのはピュアに客観的に戦術という観点から見て歴史的大事件です。そういうことが経済・金融の戦争で起き、英米両国を大変に焦らせたのが80年代にJapan as No.1と書かれた日本であります。それは我々金融マンが起こしたことではなく、自動車、半導体、電子部品など技術力が世界を席巻したことで起きたのです。戦争を僕は断固否定しますが、日本の科学技術力はかように誰がどう見ても優れていた。負けたからといって事実を観ずに全否定ではあまりにインテリジェンスに欠ける。そんなざまだから経済戦争で90年に米国にB29並の反撃を食らい、根こそぎやられて経済界も役所もシュンとなってしまい、新自由主義の御旗の元にひれ伏したのです。そこで自虐的に「バブルだった」の合唱を始めたと僕は思っています。そのころ香港にいた僕は忸怩たる思いで眺めるしかありませんでした。そんな腑抜けの国では世界は評価してくれないし、もとより未来はありません。

愚民に貶めて飼いならしておきたいと思うほど日本人は優秀で強かった、そういうことなんでしょう。ブルメスター808mk5、ドイツもだいぶ落ちたけどこれを見ると魂は健在だなと思います。そのドイツに3年住んで学ばせてもらったことは財産でした。調べると陸軍大将だった先祖も少佐時代、1911年から3年間ドイツに駐在してました。35~37才。僕は37~39才。縁を感じます。日本もモノづくり大国です。インバウンドのおもてなしごときで1億2千万人も食えるはずがないでしょう。自民党にまだ何がしかの存在価値があるならば、それを復興させる教育を根底から見直し、国家百年の計を練ること。左傾化したままなら七十年でお役御免でしたという歴史になりますね。

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ADHDだアスペルガー症候群だという病気

2025 JAN 4 19:19:23 pm by 東 賢太郎

机の両脇の盛大な本の山は何年もそのままです。ついに60代最後の大晦日だ、やるか、と一念奮起して大掃除していると底の方から買ったことも忘れてる一冊を発掘。めくってみるとこれがとても面白く、掃除を忘れます。日本マイクロソフト元社長の成毛眞氏の著書で、ご自身がADHD(注意欠如多動症)だという数々の体験を書かれており、さらに読み進むと「大掃除で出てきた本を読みふけって掃除を忘れる」とあって、なるほどと台所におりていき妻に見せると「だから言ってるじゃないの」と5秒でおわり。歯に衣着せぬ従妹にそう話すと「ケンちゃん、あなたはいいけどね、奥さんがいちばん大変なのよ」と説教され、そういえば本人には「私でなければあなた3回は離婚されてるわよ」と諭されてる。成毛氏も奥様は免疫ができていて助かると書いておられる。そう思ってこの本を5年前に買い、持ち帰ると忘れて山に埋もれてしまったものと思われます。

たしかに同書は「あるある」だらけで、例えば「忘れ物やなくし物」の常習犯で、高校で野球のネットの鉄柱を電車に忘れてきて過激派と思われつかまりかけたし、メガネは東京とロンドンと北京で計3つ紛失しており、傘の柄には娘に猫印をつけられてます。「机や部屋が汚い」のに物を置く時の1度の角度のズレには厳格。「興味のないことはすぐ飽きる」はそれ以前にいたしません。好いた惚れたと心の行間を読む純文学は退屈極まりなく学生時代に読みふけったのは推理小説と哲学書。「思い立ったら即行動」は顕著で、成毛氏の「妻も衝動買い」はご同慶のいたりです。「自分の話ばかりしてしまう」のは常。空気読まない。他人の言うこときかず、仕事で怒鳴っても翌日あっけらかん。会社で権力を持ってしまって助長された所もありますが、まあ元から持ってないとそうはなりませんね。しかし、発達障害はしっくりこず妻に「だって俺は言葉や数字は一番の子だったよ、しかも証券業やったんだよ証券業、対人関係で困る人なわけないだろ」といってます。

何が違うのか知りませんがアスペルガー症候群というのもあります。こっちの特徴を見ると「興味や活動の偏り」は大いにあり、「不器用、字が下手、器械運動だめ」もあり、「失敗することを極端に恐れる」は真逆なれど「ゲームに負ける、他人に誤りを指摘される」は嫌いで、だから独学に徹したかもしれません。「言葉を文字通り解釈する」、これはありますねえ、言葉は僕にとってそういうもんで英語の方がピタッときて心地よい場合がママあって京都言葉は異国語。注意深く吟味して発した言葉を相手が分かってなかったことが数秒後にわかるとそれだけでその話は打ち切ります。しかし「ルール化する」、「非言語コミュニケーションが不得意」、「臨機応変な対応が苦手」、「同じような動作を繰り返す」は全然ないですね。

こうしてちゃんと育って70にもなっちまうんだから何でもいいんですが、僕は 人生、特に成功とも失敗とも思ってません。成功者の成毛氏が「武器である」と積極評価されるのはコンプレックスになっている人に力を与えて良いことだと思いますが僕の場合は良かろうが悪かろうが personality なんだからどうしようもないんですね、僕のことが嫌いならそうですかで即おわりで、どう暖かく見守ってもらっても「みんなで仲良く」の日本社会では損です。だから生活に支障が出る方もおられるだろうし場合によっては救済も必要で、医学的に障害としないと行政が保護できないことは理解します。しかし医師でもない人が言いたがるのは、色覚障害もまさにそうで人間の悲しいサガというか、見ているこっちがこの人はそこまで恵まれてないのかと気の毒になる現象でもあります。もし言われて不安になっている方がおられれば一笑に付してくださいね。あなたが世界でオンリーワンの存在なことは神様が「そうだよ」と認めてくれますし、もしお会いすれば僕が自己肯定できるようにしてさしあげます。

その逆に、織田信長、アインシュタイン、モーツァルトも「それ」だったと騒ぐのはこれまた甚だしくインテリジェンスに欠けますね。モーツァルトがそれだったとしても、だからって名曲が書けるわけないでしょ。天才もいる資質なんだと言いたいなら犯罪者もいるかもしれません。つまり世の中のためには一文の価値もない駄説です。ワーグナーの楽劇のスコアを見たことのある方、あの分量は他人の楽譜を機械的に書き写してもそれで一生終わっちゃうぐらいで、つまりあんな質量とも人知を超えたアウトプットができる人たちはそんな些末な議論はブチ越えています。「でも、それADHD、アスペなんです」なんて軽いタッチで言えちゃう人は「あの芸能人、実は “アレ” だった!」みたいな下世話なネタ好きが本性で、悪いけどそっちのほうがよっぽど病気なんです。医者ではありませんが僕はベートーベンはパニック障害という稿を書きました。それは彼の特定の作品についての仮説であって作曲能力のことではなく、なぜそう思うかは帰納法的に経験的論拠を付してます。そう考えることで僕はエロイカやピアノソナタ第28番の凄さをより深く味わえる体験をしたので、そういう人も広い世界にはおられるだろうと信じるからです。

「極端に変わってる人こそ活躍できる時代がやってきた」と本の帯にありますが、日本は万人に同質性が求められるからそれは大多数と同義で、それがぜんぶ活躍してハッピーだったなんてことは人類史上一度もありません。活躍した人は実はみんな異質でしたが歴史が同質的に描いてるだけです。時代にも人種にも関わらず図抜けて活躍する人は0.1%もいないので大多数の普通の人の目には「極端に変わってる人」に見えるだけのことであり、今も昔も、たぶん石器時代でも、そういう人が権力も資産も握って子孫繁栄もするのが人間社会の根源的な姿だから活躍したにきまってます。だから「極端に変わってる人」だからこそ活躍できる根源と程遠い社会などできるわけないし誰も望んでないし、常識的だけど能力は図抜けてる人がいちばん安全で有利であることは今後も変わらないでしょう。実につまらない結論ですが。

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トランプ時代の円ドルと株価について

2024 DEC 15 0:00:14 am by 東 賢太郎

これをアップした2022年9月27日の円ドルレートは145円でした。

Invest in Kishida(岸田に投資を)で円安に

で、当時、ぜんぶドルにした資産はどうしたか?今もそのまんまです。本稿ではその理由をご説明します。

翌日9月28日にあえてアップしたこれをお読みください。

円レートは年末に上がるのか下がるのか?

こう書きました、

『前稿で僕が「わからない」と書いた供給サイドの「コロナ・ウクライナ・ファクター」(以下、CUF)が問題と思われます。コア・インフレ率は食品・エネルギーを除外しているのでCUFの影響度はデータ集積が足りない。結果論ですがFRBはそれを軽度な方に見積もっていたと想像します』。

そうなんです、FRBでさえも見積もりを誤ったCUF。そのためFFレートは行っても5%だろうというドットや市場の予想が5.5%まで行ってしまい、僕も、

『日銀の事情は前稿で書きました。ということは金利差は開くと思われるのでさらに円安になって不思議でないですね。FFレート5%でいくらまで行くかということです』

と書いていたところが5.5%で市場がびっくりして円は160円まで売られてしまったのです。

その犯人であったのがCUF、つまり各国の経済を同時に直撃したコロナとウクライナ戦争です。こいつは消費と投資を停滞させ、医療 / 防疫に不測の巨大な出費をさせ、人流を制限して物流コストや人件費を押し上げ、エネルギー価格(電気代)や食料価格を押し上げ、多くの人命を奪ったばかりか健康な人々であっても安寧に生きていくための生活費を不慮に高騰させ苦しめたわけです。

いま世界各国で政治に異変が起きていますがその犯人もCUFです。つまり、日本の衆院選での自公の大敗、アメリカのトランプ勝利、イギリス、ドイツ、フランスの政権交代、韓国の突然の混乱などがシンクロして起きている、それは同一犯の証拠です。例えば自民党大敗の原因は裏金問題ではありません。もしそうなら立憲民主党は獲得票数が前回の衆院選から増えてないとおかしいが1149万票から1156万票と7万票しか増えてない。自民を裏金で叩いて入れ替わって議席数を98から148に伸ばしただけです。では自民が前回から減らした500万票はどこへ行ったかというと立憲ではなく7割の350万票は国民民主に行ったわけです。訴えた政策が「国民の苦しい生活を救う」だからです。英米独仏、みなそうです。

ではその間に為替レートはどうだったか。円レートは上掲ブログを書いた2022年末に上がって僕のモデルが示す135円あたりになりましたが、翌2023年半ばに一転し、今年の半ばに160円まで下がりました。現在、マイ理論値から18%円安に振れている153.7円ですから利益確定してもいいのですがしてません。理論値を修正したからです。コロナは当面のところ収束し、トランプ就任でウクライナ戦争も終結の兆しが出てきました。つまり攪乱要因だったCUFが消える可能性が高いからです。

ではここから出発するトランプ時代をどう見るか。政策金利の予測にはフィリップス曲線の読みが必須ですが、来週FOMC(まず25bpの利下げ)での新ドットも25年の利下げ回数も僕はそういうものは全然興味ありません。もう曲線に織り込み済だからです。トランプの政策(それが何か以上にそのインパクト)はパウエル議長も委員もわからないから官僚的な当たり障りないコメントが出るにきまってるんです。ということはコンセンサスにマグマがたまります。花火なら玉が大きくなって火薬が増えるんです。打ち上げて面白くなるのはその先、データがある程度そろう来年の半ば以降でしょう。

年8回出てくるFOMCの数字をあーだこーだやってる世界の金融界のインテリの皆さん、そう思われ続けないと失職するからリスクとらないんですね、僕もその一員だったことがあるからよくわかります、ぶっ飛んだ発言して外れると馬鹿と思われますからね。そういう “プロフェッショナルな” 見解はインテリの回答だからほぼ狭いレンジに集まり相場は織り込んでしまうのでそれに基づいて投資しても収益は得られません。テレビのどのチャンネルでも「明日は晴れでしょう」といってる天気予報みたいなもので投資価値はゼロです。しかしトランプファクターは巨大でインパクトも読みにくいから好機です。覚えておいていただきたいのですが相場に大事なのは「変化率」です。変化はショックで起きますが、変化率で増幅される、つまり「2回ビックリ」でそのインパクトは「接線の傾きの変化の割合」(二階微分)なんです。数学のセンスのある方はそれが火薬の量とおわかりでしょう。

僕はプラザ合意、ブラックマンデー、リーマンショックで市場のど真ん中にいて恐怖感をおぼえ、後になって「何が怖かったか」データを分析してそれを知ったわけです。大事なのは当事者であることです。外野で見ていて数字だけ分析しても「怖さ」まではわかりません。だから僕は申し訳ないがエコノミストは信用しない。インパクトはわかりません、1次微分じゃね。遊園地のジェットコースターを想像してください。どんな坂も速度がゆっくりだとあんまり怖くないですね。でも速いと怖いんです。さらに「予想外」の上がり下がりで「加速」まであるともっと怖いんでキャー!ってなるんです。相場もおんなじです。上げ下げをそれが増幅して暴騰、暴落(価格の大きな変動、ボラという)がおきます。ただしこれは人間がやってるからなんですね。びっくりしないロボットがするアルゴリズム取引が執行/トレーディングの主流になった現在はボラが減っていると思われ、逆に、みんな似たプログラムなので熱狂を伴わず日経平均が一日にあっさり4千円も下がったりします(逆に人間はそんなもんにびっくりしちゃいかんのです)。だからネットで相場に張り付いて日々売った買ったで頑張ってる皆さん、チェスや将棋と同じでAIには絶対に勝てませんから長丁場はやめたほうがいい。生成AIだけになると最も賢いのが他のすべてのアホなAIを食う草刈り場になります。一人勝ちだとやがてask-bidが出なくなって市場が消え、その先は計画経済的市場という墓場になります。「流動性」が担保されている貸借や証券だけの話ではありますが、まさにFFレートや無担保コールレートがそれなんですね、だから公開市場操作(オペ)なんてのがあって、堂々と権力者が操作なんてうたっちゃってるおかみのインサイダー取引みたいなもんで、そんなもんは「市場」じゃないんですね。いっぽう、そういうことが我々が生きてるうちにはまず確実にないだろう不動産やスタートアップ企業の資金調達市場はask-bidスプレッドが消えることはなく、知性で勝負するファンダメンタル情報が分析もできますから、これから運用資金が流入して魅力的な市場になるでしょう。

さてアメリカですが、トランプの高率関税は即刻の税収増となりサプライチェーン、製造業の米国回帰もそれに寄与しますが、不法移民強制送還費用というバイデン政権では視野になかった歳出は150兆円と見積もられ、この金額は日本の国家予算を上回ります。グローバリストの民主党はカネをばらまいて戦争を煽ることで武器を売り、コロナ禍の需給停滞ではお薬を売りまくり、CO2削減の再生エネ利権、食糧利権、ポリコレ / イデオロギー支配による副次的利権など地球的、世界統一政府的変革で新たな需要創出を目論んでいます。トランプはそれらを真っ向から全否定する可能性が大いにありますが、コロナ発生以来その前提で中央銀行のバランスシートはFEDも日銀もリスクアセット満載となり株式市場のバリュエーションは人為的(国策的株価形成という不純不潔なもの)の色彩が覆い難くなっており、僕はプロとして非常に不快でありますが、利益が出るのだからいいではないかというこれも不快な妥協を強いられています。この不快感は外野からチャートを眺めてる自称専門家の方々にはいくら説明してもわからないです。トランプはわかってるかもしれませんがそこにメスを入れてディープステート潰しをして株を暴落させても自分も何の利益もなく、なにより米国の富国強兵の根幹である信用創造も終わるので手を出せませんね。すべては未だタラレバの段階ですがインフレ率の心配が出る可能性は否定できません。

〈最後に〉ブログ読者の皆様へ

12年間ここに綴ってきたように僕は敗戦後ではなく古来からの日本国に誇りを持つ愛国者ですが、受けてきた教育と選んだ職業は証券業 / インベストメントバンカー / 投資家という敗戦後に興隆した英米由来のものであり、MAGAを主張するトランプに心情は共感しつつもビジネス上は彼と敵対するグローバリスト路線に乗っています。いわば言行不一致なのですが株主利益を出すことが企業家としての使命だから仕方なく、自分を騙して思想の二刀流と思ってます。そちらの方がウォートンMBAとしては理が通り、世界のトップトップなビジネスマンと同じ言語で通じやすいので圧倒的に楽なんです。逆にトランプイズムが大成功してアメリカがグレートになり、一将功なりて万骨枯るでは困る。彼はそうはしない知将と信じますが、肝心の日本の将のほうは知る限り経済・ビジネス音痴ばかりで、ひょっとしてこの人たちは公開市場操作で日経平均が決められると真剣に思ってるんじゃないかと心底ぞっとするばかりで僕はからっきし信用しとらんのです。だから国がだめなら海外移住します。ソナーは海外から経営して何の問題もない会社です。かように父祖の国を愛しても操縦する人間を信用しないビジネスマンは国籍を問わずごまんと知っているし、権力欲と3、4千万円程度の年収でハイリスクでめんどうくさい政治家になりたいと思ってる人しか人材プールがなくアメリカでさえトランプやマスクら大富豪しかいないのだから救う道もおそらくないのですね。日本は大富豪はいないし愛国心はけっこうだがグローバルなインテリジェンスぐらいまともな学校(東大法学部は純ドメ学校)で教育されてない政治家はこれからの時代、国を潰します。

僕は人間としては単純にできているのでこの生き方で気持ちのバランスをうまくとるのは疲れます。だからパニック障害が出たと考えてるし、本来の姿に戻るには仕事を辞めてプー太郎になるのがいちばんです。家内と二人それでもう何もいらないのですが、頂いたものを社会にお返ししないで何のために生きてきたのかという思いはあります。だから5年前に映画を作ろうと思い立って、コロナで断念しましたが、素晴らしい監督さんスタッフたちと思いをひとつにして出雲でロケハンまで行った。大損しましたが構わない、これは母が大好きだったことで、それにチャレンジした親孝行の軌跡だからです。することが何であれ最後は育ててくれた親への感謝、そして、社会のためは大袈裟ですが、少なくとも袖振り合った人のためという思いはあります。これまでは事業家としての僕を知ってくださっている本業のお客様だけでしたが、より実像に近い僕を知ってくださっているブログ読者の皆様をふくめてです。時間をかけて読んでくださっているのだから国内外で学んだことやビジネスで悪戦苦闘した経験、ノウハウを若い人に残すようにブログにしようと思ってきたのはそういう思いがあったからです。

社内である発案がありました。SMCというブログを書くだけのクラブではなく本業のほうのクラブがあってもいいねというものです。僕が何を考えて何にどう投資しているかみたいなことはブログにいっさい書けませんし、これまではソナーの株主以外に知らせる由はないのですが、そうしたことをご興味ある方と共有する場を持ったり、49人までですが一緒に投資できるクラブがあってもいいというイメージでしょうか。あるいは音楽ですね、こっちについては素人ですが、仕事より情熱はこもってますからミュージシャンの方や僕と同じ聴く専門の方々とのクラブがあっても楽しいしこちらが教わることも多いだろうと思うのです。ただ、まだ仕事第一は変わらないのでわかりませんし、いずれはすべてを離れて隠居しようという時は来ますが、来年2月にいよいよ70才になるので一区切りに何かをと考えていることだけお知らせしておきたいと思います。

ソナー・メンバーズ・クラブのHPは http://sonarmc.com/wordpress/ をクリックして下さい。

老獪な独裁者は鵺(ぬえ)という妖怪である

2024 DEC 2 14:14:11 pm by 東 賢太郎

天気がいい。久しぶりに見た秋空という気がする。息子と散歩がてらに蕎麦屋で一杯やった。江戸っ子はこれがたまらない。ほろ酔い加減で浄真寺にお参りすると、名物の銀杏がひときわ異彩を放っていた。

この鮮やかな黄色に出会うと学生時代に帰る。夕食にやってきた娘とその話になり、そう本郷は有名だもんねという。いや駒場だよ。あそう、じゃ本郷はとくると銀杏もあったかなぐらいでわからない。成蹊は何だっけときくと楓(かえで)という。かえでか、なるほど、かえでね、で、ところでどんな木だったっけと考えたが空しいもんである。僕は木の区別はほとんどつかない劣等生だ。いつも行く箱根の露天風呂など風流な小山にいろんな木が眺められ、幹にいちいち名前の札がついてる。行くたびに覚えようとするが入るたびに忘れてる。樹木はすべからく「森」か「林」か「木」なのだ。ちなみに成城では6年間「かつら組」だった。桂の木は見たことあるかもしれないが覚えはない。

「10年前のちょうど今日あたり、屋久島で千年杉ってやつを見て感動したけどね、あれとその辺で花粉飛ばしてる杉が同じだってわかる自信はあんまりないな。そう、自慢じゃないが花だって3つか4つだからね知ってるの、興味って大事だね、だって猫の顔は一度見たらぜんぶ識別できるんだから」。

普通はお父さんがそういうのを子供に教えるんだろうが、昔からそんな会話だからまったく役に立ってない。しかしこういうことは教えられる。

分類はすべての学問の母だ

分類は識別しないとできない。識別は興味がないとしない。興味がないと学ばない。学ばないと学問にならない。そこにはこういう関係がある。

分類 識別 興味 ⇒ 学ぶ 学問

ど真ん中に鎮座するのは「興味」で、すべてはそこから発している。分類をお仕事でやっても学問には行きつかない(写譜屋は作曲家にはなれない)。分類ができれば入試ぐらいは受かる。でも受験勉強だけでは学問には行きつかない。このことは「学問」を「ビジネス」に置き換えても正しい。

興味ある!おもしろい!

古語だとそれは「をかし」で、枕草子は「をかしの文学」と評される。しかも清少納言はその対象を分類までしている。僕はなぜ自分がそれを好きか不明だったが、自分も興味ある物事にだけ反応し分類癖のある人間だと知って理由が判明した。前稿でプロコ1番にモーツァルトのアマデウス・コードが潜んでいることを発見し、「だから自分はこの曲に得も言えぬ親愛の情を覚えているのだ」と書いた。まったく同じ解明プロセスだ。

さらにおもしろいことがある。

「をかし」の反対語は「すさまじ」「興なし」だが、そこには「をかし」を反転して負の値にしたと同じほどの否定的な感情が入っている。

ところが、英語にはそれを感じない

indifferent

なる興味深い形容詞がある。これを知った時には一抹の感動すら覚えたものだ。というのは、僕における樹木や草花への反応はまさにそれに他ならないからだ。

この言葉を少々解題してみよう。

differentは「~と違う」だ。それに否定の接頭語 in がついて「~と違うことはない」(=同じでないことはない)なる二重否定だ。めんどうくさい語だが背景には文化がある。different の differ は「異なる」という意味の自動詞だ。西洋は子供に「人はみな違う」という教育をする。みな個性や主張や物事への反応においてdifferentであるのが当然であって、それが人間のディファクト、定義のようなものだからそのつもりでお付き合いしなさいという。とすると「個性や主張や反応が他人と同じ」方が少数派ということになってきて、それにいちいち名前を付けて表現したい場面に遭遇する。そこで形容詞が必要となり、それが、

「個性や主張がdifferentでない」= in + different = indifferent

になる。重要なポイントは、その人は少数派であるにもかかわらず「妙な人だ」という否定的なニュアンスがない。なぜなら、その人の存在自体も「人はみな違う」という定義を満たしているからなのである。

(参考)https://ejje.weblio.jp/content/indifferent#goog_rewarded

いっぽう、子供に「みんな仲良く」と教育するのが我が国だ。我々だっておぎゃあと生まれた時はみな個性や主張や反応が different なのだが、いやいや、人前でそれをあんまり出してはだめだよ、嫌われたりいじめられたりするよ、「和を以て貴しとなす」だからね、という色濃い空気の中で育つのである。ディファクトから幼少期にOSの設定変更が入るわけで、いかなる動物もそんなことはないし、人間も知る限り世界にそういう国は日本しかなく、それは外人が見出す「日本人らしさ」の根源だろう。蓋し、これがあるから皇室は武力がなくとも存続してきたし革命も起きなかった。

そのOS変更は日本語という言語に深く刻み込まれていて、それを母国語として話者になった時から我々の精神構造の深奥まで浸透し、それを思考ツールとして生きてゆくのだから自分でそのことに気づくのはどんなに語学力のある人でも困難である。僕は英語を頭の中で日本語変換せずに話せるようになって(外国語ができるというのはこの状態のこと)、発出する自分の英語を振り返って比較してみてようやくわかったことだ。何かで I’m indifferent to it. とぽんと口から出て、その自分は和を以て貴しとなさないかもしれない自分なのだと気がついたという風である。

このことは翻訳が文化に関わることを示す。たとえば Tastes differ. の日本語訳は「趣味は人それぞれ」「十人十色」であるが、「蓼食う虫も好き好き」なら僕は誤訳とする。受験英語なら正解なのだが、これが僕が大事と考える「写譜屋と作曲家の差」であり、入試は作曲家までは求めないということだ。なぜ誤訳かというと、differ は何の色もなくただ淡々と「違う」という意味であり、蓼食うの方は「あいつは変わったやつだ」という否定的な感情が混入するからである。ということは differ をルーツに持つ indifferent にもそれはなく、静的、無機的、中性的で、あえて否定的な感情をこめたい場合は very をつけたりする。

a very indifferent player(とても他人と差別化できてない選手=下手くそ)

がそれだ。poor で済むのにわざわざそんなひねくれた言い草をするのはとてつもない皮肉屋であるが、好例として某指揮者がいる。汽車のポッポーが盛大に聞こえる野外音楽堂で指揮させられてブチ切れ、「ここはお抱えオーケストラを所有する世界で唯一の駅である」の毒舌を吐いたこの男なら使いそうな表現で、僕は嫌いでない。indifferent は英語を使う国民にはディファクトではないが、それゆえその人の個性としてとらえ「変わったやつだ」と切り捨てる空気はなく、very で殊更に強調してみせて初めて否定的な味付けができるのである。

いっぽう、「和を以て貴しとなす」日本では往々にしてこういうアンケート結果が出現する。

41.9%が indifferent (どーでもいい)となると少数派ではない。旗幟鮮明の西洋では「どーでもいい」は少数派だが、旗幟不鮮明を良しと教わる日本では多数派になりえるのだ。

これでは聞く相手を間違ったのではないかとなろう。日本の選挙はまさにそうで、どーでもいい派は投票に行かないから投票率は大半が5割以下だ。ということは日本人は民主主義を行わせるには相手を間違ったということになる。

イエス、ノーをはっきり言う(旗幟鮮明)と嫌われたりいじめられたりするよって、それ独裁国家のすることじゃないの?

でも日本に独裁者はいないよね、民主主義だし・・・

たしかにいない。でも、どーでもいい派は独裁者の目には「羊」なのだ。羊は和を以て貴しとなしてシープドッグ(牧羊犬)に従う習性を子供の頃からたたきこまれている。親がそう教育してくれてるのだから独裁者はごっつぁんである。姿を現さず犬を飼えばいい。犬も楽だ。牧場に置かれた巨大スクリーンに姿を映してもらってワンワン吠えるだけで羊は右に左に意のままに動くからだ。

しかし、昨今、急激に事情は変わりつつある。牧場には羊によって小型スクリーンが設置され大人気になった。すると賢明な羊たちはシープドッグは決して猛犬でもなく、血統書も偽物のその辺の犬にすぎないと見ぬき始めた。巨大スクリーンは壮大なヤラセであって、CGだったり嘘っぱちだったり都合悪いことは隠したりと、羊を騙すカラクリがバレてきたからだ。そこに旗幟鮮明派の若い羊が出現し、多くの羊がそっちの号令に従いだした。

シープドッグが「悪」で若い羊が「善」なのか?

それは羊が決めることだ。なんだ、それならまさに民主主義じゃないか、バンザイ、それはいいことだ!

注意しなくてはいけない。老獪な独裁者は鵺(ぬえ)という妖怪である。もし羊がそう決めるならシープドッグを撃ち殺して若い羊を誘惑するだろう。巨大スクリーンも粉微塵にして羊の小型スクリーンに易々と乗り換えるだけである。民主主義だろうが共産主義だろうが、鵺は羊の生き血さえ吸えればそんなのはどっちでもかまわないさという indifferent な連中なのだ。以上は日本の事として読まれたと思うが、実はアメリカ合衆国もそうなのだということに賢明な読者はお気づきだろう。

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ビジネスにはケミストリーが最重要である

2024 NOV 24 1:01:49 am by 東 賢太郎

先日、あんたとはケミストリー(相性)が合う、俺たちのパートナーになってくれと面と向かっていう米国人実業家が現れた。友人に紹介されたのだが、会ったのはそれが2度目で、始めはなめていたと思われつっけんどんだったが仕事以外の話をするうちに打ち解けた。「たち」の中にトランプの娘もいたりするが僕はそういうことよりまず人間性であり、むこうもそのようであるから是も非もない。くれといわれた履歴書をさっき送ると、上海からThanks my friend.とすぐ返信が来た。

アメリカはそんなもんだ。多民族国家だからどこから来たかよりも合うかどうかで仲間を増やしたい。生きるための手段だからその姿勢が気持ちいいほど前向きであり、仲間になるには旗幟鮮明でなくてはならない。「その程度のことでそう簡単に友達と呼んでしまって、はたしてよいものなのだろうか」なんてどこかの国の総理みたいな調子でクソ真面目な顔でくだらないことをぐちゃぐちゃいう奴はいないし、そんなのは偉くもならない。そのかわり、つきあってみてやっぱり合わないねとなるとあっさりあと腐れなく切りもするわけだ。ドライというなかれ、旗幟鮮明であるとはまさにそういうことなのである。

僕は子供のころから幸か不幸か性格が旗幟鮮明であんまり友達もできず、20代にアメリカの学校で2年もまれてさらに磨きがかかった。合う会社を見つけて入ったつもりだったが様子が変わって旗幟に合わなくなりフリーエージェント的に移籍させていただいた。こういう日本人は少ないから合う人はいないと思っていたが、旗幟に合わないとこんなめんどうくさい長文のブログを読まないだろうから、実はけっこう合う人がいるんじゃないかと数字から思えてきた。ページビューだ。去年の一日2,500から50%増え、毎日3,800人ぐらいが読んでくれている。僕はブログでミーハーにリーチする手段も意欲もなく読者は高学歴の知識人と思われる。約半分を占める40代未満の伸びだから日本人が変わる兆しという気がしないでもない。

それはいい話だが、ひとつみっともない話を書く。きのうドラッグストアで買い物したらレジの若い女性にポイントカードをすすめられた。普通作らないが金額が張ってたのでディスカウントがあるらしい。じゃあ作ろうかとスマホをとり出した。するとAppleのPWをという。あれこれ入れたがどれもだめだ。「おかしいな」「大丈夫です、よろしければリセットしましょうか」というので一度閉じた。「もう一度開いてください」といわれると、動揺してたのだ、今度は毎日使ってるスマホのPWが出てこない。まいった。このどうしようもない馬鹿なおっさんに彼女は嫌な顔一つせずやさしい笑顔で「焦らなくて結構ですよ、ゆっくりやりましょうね」と励ましてくれ、やっとできたのである。ボケ老人で危ないと思ったのだろう、紙切れをくれ「いまのPWふたつ、ここに書いて絶対なくさないように保管してくださいね」ときたものだ。30前後だろう。とても感じのいい子で、外国にこんな店員がいるとは逆立ちしても思えない。日本の財産である。

そう、日本の若者は世界に類のない財産なのだ。しかしこの世代は多くが奨学金で学校を出て30代まで返済に追われ、就職難で結婚資金もないうえに僕らの世代ひとりの年金を二人で支える。生まれてから株が上がるのを見たこともないから投資もできない。こんな日本に誰がしたという大逆風が自民党に吹いたが、それならそれでと質量ともに歴史的ボロボロの石破政権をだましだまし予算成立まで延命して自民党の負の責任をなすりつけ、裏でお仲間の立憲と「大連立」で増税と選択的夫婦別姓を狙っているとしか思えない。そこに実質減税である政策を果敢かつ旗幟鮮明にぶち上げた玉木君の勇気は賞賛に値する。女性にもてるのは当然である。ビジネスマンだから当然だがトランプも強烈に旗幟鮮明で物凄くもてる男だ。ケミストリーが合うと思うよ。賭けてもいいがビジネスのビの字も知らず旗幟が微塵もない石破や岸田は絶対に相手にしない。チャンスはあるぞ。

人の相性についての僕の考え

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