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白谷雲水峡と霊的な体験

2014 DEC 10 1:01:04 am by 東 賢太郎

はやぶさを見た翌日、朝6時20分にホテルを出ました。今日は雨です。まずは屋久島のパワースポットということで益救神社(やくじんじゃ)に参拝。それから山岳信仰の聖地と呼ぶにふさわしい牛床詣所へ行きました。「詣所内に立ち並ぶ六十余りの石塔が、映画「千と千尋の神隠し」のワンシーンを彷彿とさせる神秘的な場所」とあります。

僕は霊的なものにはうとく何かを感じたり見たりということはかつて一度もありませんが、大変驚いたことにこの牛床詣所を出る時に体中が総毛立ちました。うまく表現できませんが、何か普通でないものが電気のように走ったということです。

さて、ここから昨日予習した「もののけ姫」の白谷雲水峡へ向かいます。そこにも森の精霊のようなものが出てきますが、さっきの経験をしたものだから屋久の山や森は霊気が強いのかもしれないと本気で思います。

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こういう沢が森の中を流れるのは国内いたるところで見る光景ですが、やはりここの特徴はそこに覆いかぶさる木々でしょう。

 

 

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こういうのが出てくるとだんだん宮崎駿の世界になってきます。

 

 

 

 

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道はずっと上り坂で決して楽ではありませんが、縄文杉に比べればずっと簡単なコースといえるでしょう。この苔は映画そのものです。

 

 

これが「苔むす森」です。「もののけ姫」のイメージはここからとられたそうです。またまた幸いなことにここには我々以外誰もおらず完全貸切。シーズンだと大混雑で写真を撮るのも一苦労とか。この日の雨こそここにふさわしいものです。

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雰囲気にのまれたというか、あまり経験のないトランス状態になりました。頭がぼーっとしてしまい、10分ぐらい座ってじっとしていました。あとで室井くんが言うには、10分でなく40分だったそうで、何をしゃべったか忘れましたがとてもここをほめていた、そんなにほめた人は初めてですといわれました。

この風景は記憶(デジャヴ)があります。昔、ほんの幼児のころ、体が弱くよく熱を出して夢にうなされました。斜面で重い石のようなものを持たされて運ぶ夢です。熱が下がるとそれは終わり、丸っこいこぶのようなものがぽこぽこある斜面に草花が咲き乱れます。この景色はその光景に似ているのです。だからとても好きであり、思わず40分も見とれていたのでしょうか。

何だかよくわかりませんがこの日は朝の牛床詣所といい、かつてない奇妙なことがおこります。

山中の沢のほとりでお弁当をいただき下山して車に乗り込むと、白人の若い女性が一緒に乗せてくれないかと話しかけてきました。ほとんど人がいなかったので驚きました。男性も一緒です。「いいよ」といって「どこから来たの?」ときくと「イスラエルです」とのこと。6週間のハネムーンでテントを持って各地を回っているらしい。

「大事な旅行に日本を選んでくれてありがとう」とお礼をいい、いろいろな質問になるべく丁寧に答えました。英語がなかなか通じず困っていたようです。僕も海外で勝手がわからずこうやって現地の方に何度も助けてもらった、だからそのお返しです。

金融の仕事でロンドンが長いからユダヤ人はたくさん知ってるよ、友達もいるけどイスラエル人はあなたたちが初めてだなど話がはずみます。ヘブライ語でアズマは強いという意味だそうで韓国語のオバサンよりよかった。さっきの益救神社に案内し、ここにはないけど伊勢というところの天皇家の神社のシンボルは「ダビデの星」なんだよと教えると目を丸くしていました。一神教の彼らはお参りはしませんでしたが。

一泊二千円の宿をみつけてあげ、温泉に行きたいというので「縄文の宿まんてん」という所でおろしました。そうしたら奥さんが「お礼に」といってこれをくれました。ヘブライ語をかたどったペンダントのようなもので、「幸運を呼ぶお守り」だからどこかにぶらさげろとのことです。不思議な一日でした。

 

屋久島探訪記(了)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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Categories:______屋久島, 旅行

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