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前田健太の最後の勇姿

2015 NOV 16 23:23:11 pm by 東 賢太郎

プレミア12は今日からサドンデスに入りました。プエルトリコは前々回にマエケンをたてて3-1で負けた相手です。

プエルトリコ 0 0 0 0 0 0 0 0 3 3 7 1
日本 1 0 1 2 0 1 2 2 X 9 13 0

相変わらず強いです。PL学園(前田)、大阪桐蔭(中村、平田、中田)、履正社(山田)、横浜(筒香)、帝京(中村晃)、やっぱり名門校卒はウルトラエリートです、つくづく思いました。満を持して登板の先発、前田健太。7回無四球7奪三振で無失点。今日のピッチングをされたら誰も打てないでしょう。メジャーのポスティングでの前田争奪戦は激烈になるのでは。今日が日本で投げる最後かもしれないと思うと感無量でした。

以前に書きましたがマエケンの凄いのはリリースで頭が動かないのです。球離れの瞬間にバッターの反応を見すえている感じで、バットを引くバックスイングを見て計算して投げれているイメージなんです。そして投げた瞬間から全身が内野手になってます。そこまで自在に打者とかけひきして、ミットに正確にコントロールできて、それでいながら150キロもスピードが出る。どんな強打者でも討ち取れる術を天性として身に着けた勝負師です。マー君ともダルビッシュとも違う神業です。

彼の一番の武器は手元までぎりぎりに来て急に曲がる速いスライダーですが、今日はそれよりも右打者外角低めのストレートが必殺の武器でした。凄い!ピッチャーのはしくれとして書かせていただきますと、すべての投手はあれが投げたいし、あのコースを毎日練習します。でもさすがのプロでも今日のマエケンのそれは殆ど投げられないでしょうし、あの威力と精密な制球力がないと大事な一戦でフォーシームは投げられないでしょう。スタンドの鳴り物がないのできこえた嶋のミットの音が最高の快感、最高の野球の醍醐味でした。

最終回にやはり150キロ以上出ていた抑えの増井がスリーランを喫したように、台湾をサヨナラ満塁ホームランで沈めたプエルトリコ打線はパワフルでした。それを7イニング、ぐうの音も出ないほど完璧にねじ伏せ、相手投手のリズムまでおかしくしました。何十億円の男です。インタビューをきいていつも思うのですが、冷静沈着、礼儀をわきまえた聡明な男でもありますね。広島のエースなんかじゃない、日本のエースであり誇りです。黒田に次ぐメジャーのエースになってください。

 
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Categories:______プロ野球, 野球

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