外野の声など無視せよ(阪神タイガースの危機に思う)
2016 JUL 27 3:03:04 am by 東 賢太郎
もともと競争が好きで忍者マンガや戦争映画に夢中、勉強とスポーツだけやってればいいように育ちました。それが体育会で磨かれ会社では当然のごとく武闘派。当時の野村で武闘派は半端でなく、結果を出さない者、軟弱な考えや物事はいっさい問答無用で認めなかった。部下は大変だったでしょう。
今年の阪神タイガースを見ていると、金本が苦労してる。わかります。何でお前はそんなことができんのや?できんなら倒れるまで練習せいやこのボケが!そうやって藤波を160球投げさせてしまう。たぶん。そういえばカープの緒方も野村にそれらしきことをしてました。
それがけしからん、つぶす気か、今時の監督の器じゃないと批判の嵐である。これはつらい。なんか社会全体がフェミニンになってる気がする。戦いを礼賛する気はないが、男の世界は動物界を見るまでもなく女の取り合いにしろエサの分配にしろ競争なしにあり得ないと思う。
文民支配の世は結構だが男がどんどんオスの本能から乖離していってる気がします。草食系ですから?そんなの言葉のお遊びでしょ、草食獣だってメスや縄張りを熾烈に争ってますよ。まして競争、戦いの場であるグラウンドでそれでどうするんだろう。そんな情けない男どもを女は望んでるのだろうか?
我が事で恐縮ですが、営業ヘッド時代の僕にまともに口をきいてもらえると思っていた部下はいないだろう。口を開けばまさしく、何でお前はそんなことができんのや?できんなら倒れるまで勉強せいやこのボケが!でした。
当時の営業はすぐれて軍隊チックであり、みなさま僕の音楽ブログで違ったイメージを持たれていると拝察しますが(家では確かにそうでしたが)会社では笑わない野蛮な将校だったのです。それで大変に強い組織でしたから当時のあの会社では正義がありました。
その目で見ますと、ご批判はあるでしょうが、金本は妥協なんかせず、いらん中堅・ベテランなど問答無用で切って、彼のイズムで必死にはい上がってくる若手(必ずいるはずだ)と心中すればいいんです。それで今年は最下位であろうと今に見ておれでいいんじゃないでしょうか。今年のカープみたいになれば。
だめなら責任とってやめればいい。慣れない妥協をして、それで結果が出ずに首になるのだけは見たくないですね。選手としての彼を好きでしたから。緒方もそうでした。広島カープがどういう拍子で今年強いのか知りませんが、マエケンがいなくなって何かが吹っ切れて一丸となった、その波に乗った気がします。
何かをやろうというなら周囲の声など無視でしょう。
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ブンタロー
7/27/2016 | 12:29 PM Permalink
かつて「野蛮な将校」で、今でも「周囲の声など無視」と言える東さんは、例外的に勝負強い/有能/正統なのだと思います。
人が10人集まって組織が生まれれば、10人相互の関係で組織内に圧力/差別化が生まれることを私は実感します。ここに権謀術数では操作できない(文化人類学的な)構造/価値観を感じます。個人の単純な上昇志向が支える「軍隊チック」な悪しき全体主義を、どう他に誘導できるでしょう。
イデアと政治の相性を悪くしているのは、理性/個人の外にある構造/価値観のように思います(イデアは政治に利用されるだけ)。東さんのおっしゃる「軟弱な考え」でしょうか?
Tom Ichihara
7/27/2016 | 8:57 PM Permalink
小生は野球には疎く、判りませんが小学生のころ、阪神タイガースに「カイザータナカ」という人が就任したのをご存じですか?
父が彼とハワイ時代の友人で「どちらが勝つか掛けをしよう」
父は勝つ方に掛け、何とタナカは負ける方に掛けたのです。
牛肉10キロが賞品です。
あり得ないことに無敵の巨人に勝って仕舞いました。
おかげでステーキ、すき焼きと6人の子供達は堪能させてもらいました。
東 賢太郎
7/27/2016 | 10:20 PM Permalink
外野の声を気にしたほうがいい人はずっと外野席に座っていたい人だけです。そういう人は監督になれません。監督である金本が監督できない人の声を気にする必要などさらさらなしです。当時の証券会社の話ですので政治の出る幕はなかったですね。政治をやる方が殺されましたから。それがはびこりだしてだんだんだめになりましたね。「軟弱な考え」は腐ったポリティックスを含みます。
カイザータナカは田中義雄のことですね。米国人がカイザーはすごいです。自分が負けるのに賭けるのは金融ではヘッジポジションと言います。どっちにころんでも大けがしないです。知恵者ですね。当時の牛肉10キロ、大変なごちそうでしたね。
ブンタロー
7/28/2016 | 9:01 AM Permalink
短い文章に意味を詰め込み、伝わりにくくてすいません。言い換えます。
「監督」、社長は、「競争」「武闘」が続いたあと、ひとりが残って決まる、(権謀術数を含む)「勉強」本位の自由競争なのでしょうか?
自由競争ではない、と考えることが東さんのおっしゃる「軟弱な考え」に入るかどうか、です。
東 賢太郎
7/28/2016 | 9:26 PM Permalink
何が勝ちかは所次第です。ゲームが何であれルールが明確なら競争は成立し、勝つことに価値観を置かない考えは軟弱と思います。権謀術数がゲームならそれで勝つべきですが、上記の「勉強」に仕事で結果を出す技術以外の意味が含まれたことはなく、今後も含むことはありません。