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世の中で大事なのはEQである

2017 SEP 28 2:02:08 am by 東 賢太郎

入社すぐのころ、酒癖の悪い先輩に気に入られてよく梅田の飲み屋を連れ歩かれた。毎度明け方になり、行先はきまって場末のしょぼいやつであり、ママさんといって大阪のオバちゃんだからあけすけで口が悪い。半分寝ていてなんだったか覚えてないが、若気の至りで生意気なことを口走ったらしい。

「にいちゃん、IQは関係あらへんで世の中は。EQよ。」

「イーキュー、なにそれ?」

「あんたなんも知らんね、こころよ、こころ、ハートのことやで」

ときてすこし目が覚めた。注文してない濃いめのハイボールが出てきてゲーっとなったのを覚えている。

それ以来忘却の彼方にあったEQだが、ひょんなことで思い出した。ググるとIQ は Intelligence Quotient であって、EQ というのは Emotional Quotient らしい。知らなかった。ネットは便利だ、こういうのがすぐわかる。「心の知能指数」とある。なるほど、オバちゃんは正しかったんだ。

さてネットを見ていくが、英語はわかったもののEQとはなんぞやがよくわからない。wikipediaもさっぱり意味不明だ。そうしたら、

「あなたのこころの知能指数(EQ)の高さはどのぐらいですか?」

というテストがあって、テキトーにやってみた。すると、結果はこうだ。

いやいや、おばちゃんになじられたものの、あれから世間様に鍛えられて一人前になったんだ、そういうことなのか!一瞬気を良くして、その次にあった別なテストもやってみた。すると、なんと100点満点で65点。堂々の赤点である。う~んこのアバウトさ気に入ったぜ。こんな風に使えるな・・・・。

 

どうも大相撲は大一番になるらしい。

激しい張り手の応酬から、強力な足技である「モリ掛け」の奇襲で押し込まれた横綱安倍関。いよいよ俵に足がかかったところ、絶妙のタイミングを見計らって練りに練った引き技の「北朝鮮落とし」を決めた・・・つもりだった。ところが十両落ちが見えてきた前頭十四枚目の前原関が「野合返し」というプロレス並みの危険な荒業をくりだしたのである。捨て身の抱き着き技である。そして、またまた張り手の応酬だ。なにせこの取り組みには「小池屋のブタまん」の懸賞が30本もかかっている。こうなると力士というのは恥も外聞もないのである。

野合連合は数が足りない。候補者の質などかまってる場合じゃないのだ。ええい、そのへんのあんちゃん、ねえちゃん、みんな寄っといで。ブタまんたらふく食えるで~、ギインさんにしたるで~。ええかい、有権者のみなさん、この子はね、こう見えても「EQ150」なんやで、どや、すごいやろ。ふつ~でないやろ、こころやで、ハートがあるんや。

 

(PS)

一国の政治は歴史観をもって行われねばならない。政治家選びは断じて人気投票であってはならないだろう。

 

若者のための政治用語辞典

失われた20年とは何だったか(得たもの編)

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