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便利屋こそこれからの勝ち組である

2017 DEC 16 1:01:36 am by 東 賢太郎

断言するが、これからの世の中に必要なのは便利屋である。今でも需要はあるが、ますますそうなる。気のきいた便利屋は人工知能に凌駕はされない。だから失業もしないし、高給を食むことも大いに可能である。物知り博士は失業だ。スマホ博士にかなわない。

便利屋は、望みさえすれば誰でもなれる。日本人として普通に生活力があれば学問などいらない。大学なんかぜんぜん行く必要ない。高校すらない。クルマは富の象徴でなくなってきたが、学歴も知の象徴でなくなる。猫も杓子もの大卒のレッテルなどメルカリで100円の価値しかなくなるだろう。

教科書から坂本龍馬が消える?僕は龍馬を知らなくてもいいから便利な人を雇いたい。メガバンクが何万人もリストラするらしいが、その何万人はみな一般教養試験は高得点で、龍馬を知らない人など確実に一人もいないだろう。生き残る条件でもない知識を得る教育に何年もかけたなら気の毒ですらある。

教養が大事だと書いたのになぜ?世の中は二分化するのだ。教養は持ちたい人は持てばいい。それにふさわしい職が得られるかもしれないし少なくとも自己満足にはなる。一方、便利屋はというと、教養人を客にするなら持てばいいし、そうでないならいらないということだ。

人生は人それぞれだ。食えさえすれば余暇を好きにして充実人生が送れるではないか。であれば、便利屋に需要があるのだから、便利屋のプロになって生計をたてればよいのである。急に忘年会をすることになった、もうどこも予約でいっぱいだ。そこで5分でいい店を探せるなら貴重な能力だ。

水道が出ない、ススメバチの巣を撤去して、みたいなことだけじゃない。外国での話だが渋滞でフライト時刻にぎりぎりの時、ドライバーがハイウェイの路肩を映画みたいにぶっとばして間に合ったことがある。事の是非はともかくプロと思った。

仕事の出来だけではない。頼みやすい、感じがいい、レスポンスが速い、これは便利の大事な要素だ。僕の敵はストレスなので不得手、面倒くさいと思っているものを迅速にやってくれると時間節約以上にストレスをためないですむ。その人は間接的に僕の時給の何割かの仕事をしていることになる。

僕は弁護士、税理士だって便利かどうかで選んでる。サービス業はすべからく便利屋なのだ。それじゃあカッコ悪いからサービス・プロバイダーと呼ぶ。僕自身企業や投資家の便利屋である。そのプロに徹している。だから、便利であるために便利な人、それもそのことにおいて鋭利な刃物の切れ味(エッジという)のある人が必要なのである。

便利な仕組みを提供するインフラのパラダイム変換競争はもう限界に来ている。楽天の携帯キャリア参入が示唆している。つまりこれからはそれを駆使したサービス競争の時代になるのだ。IT化による新パラダイムを想定してない銀行業のような仕組みは衰退する。そこでエリートになる教育は不要である。「誰かにとって便利かどうか」?これぞ新時代のキーワードなのだ。

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