緒方監督、徹底してぶれるなよ
2019 JUL 11 18:18:12 pm by 東 賢太郎
監督で勝つ試合なんて滅多に無いです。まあ1シーズンやって2つか3つ有れば良いほうです(野村克也氏)。
では監督で負ける試合は何試合あるんだろう?
答えは「不明」である。なぜならそれは「監督が現実にやらなかった采配の方が結果が良かった試合」ということだが、やってないのだから結果などわかるはずもない。「勝つ試合」も同じことであって、それを理屈からではなく「2つか3つ有れば」と自分の実績を否定しかねないのに極小に表現した野村さんのリアリズム感覚には敬意を表する。
広島カープが11連敗し、緒方監督が叩かれている。その采配にはストレスを感じ、ここでそれはないだろうとテレビを観ながら怒る自分がいる。しかし「あのチャンスでAを代打に出しておけば・・・」と言っても、それでAが打ったという保証はない。仮に打ったとしたら、「あそこでAを起用した好采配だ」と言ってもいいし「あの緊張する場面で打ったAがお見事」と言ってもいい、どっちも同じだけ正解なのである。つまり、その議論は議論にもならない、どっちでもいいお茶の間の余興でしかない。
理を通そう。「監督で負ける試合」なんて存在しない。ではなぜこんなに負けるのか?弱いからである。ではなぜ5月に20勝もしたのか?強いからである。ではなぜそんなに短期間に強かったり弱かったりするのか?不明である。監督で勝つ試合も負ける試合もほとんどないのだから原因は別なところに「あるはず」であって、もしかして監督はそれには無力であって、勝とうと采配はしているがそれはスタンドで勝ってくれと祈る競馬場の客と変わらない、負ければ馬券を破って消えるだけの気持ちなのではないかと見えないでもない。
彼はリーグ3連覇した戦績を持つ。理由は強かったからだ。その強さがどこから来たか。それが前任者の置き土産なのか黒田なのか新井なのか石井なのか丸なのか?いずれでもあろうが、いずれだけでもない。なぜなら、そのタイミングで緒方が監督に選ばれたことも理由の一つであった可能性は誰も否定できないからである。運が良かったのかもしれないが、結果が出なければ「運」というのはなかったことになるわけで、だから運も実力のうちという言葉が出現するのである。これから何連敗しようと、彼の功績を否定してしまうのはフェアではない。
戦いのみならず人間にはその時流に合う人と合わない人がいる。彼は去年までの時流に合った人であったし、だから結果が出たと考えるしかない。もしもその潮目が変わっているならば彼にはどうしようもないことだ。緒方を批判するよりも耐えていることを評価してやりたいし、潮目の怖さを知って自分の糧にすればいい。僕はビジネスで40年戦ってきて、「勝つ者ではなく、負けない者こそ強い」という結論に至っている。今年いくら負けようと、それをもって負けとしなければ敗者ではないのである。
彼の言動から察するしかないが、3連覇できたのは「自分たちの野球をしたこと」と考えているのだろう。だから現在も「自分たちの野球」を続けようとする。なんの異論もない。なぜなら、弱いのなら「他人の野球」をやっても同じほど負ける可能性があるからである。それならばどんなに叩かれても続けた方がいい。少なくともお茶の間の余興は盛り上がって興行成績には貢献する。耐えて復調を待つことだ。軸がぶれて負けても客は褒めない、見捨てて余興は終わる。そこで彼の役目も終わる。ぶれないことは正解だ。
ソナー・メンバーズ・クラブのHPは http://sonarmc.com/wordpress/ をクリックして下さい。
Categories:______広島カープ, ______気づき
東 賢太郎
7/15/2019 | 9:12 PM Permalink
オールスターの鈴木誠也のホームラン競争は圧巻だった。本番でも打ったしあれでカープに元気が戻ったか、後半第1戦、苦手のハマスタで遂に勝った。やっぱりムードメーカーが出てくるといい。バティスタも戻ったし少し安心した。
中島龍之
7/18/2019 | 11:36 AM Permalink
広島、今年はすごい波ですね。4月✖、5月〇、6月✖、7月はこれからですね。緒方監督は最近稀な3連覇の監督ですから、変わらないスタイルでいいと思います。
東 賢太郎
7/18/2019 | 8:31 PM Permalink
そうです、この波動だと7月は○のはずなんですが・・・。
巨人は強いです。原監督の勝ちへの執念を感じます。でもそれはちゃんとお金が出るからワークするんですね。緒方も執念は負けないでしょうがカープはお金が出ませんからね。選手はそれ丸を見て知ってますから。今の丸を見てこんなに凄い選手だったのかと言われてますがOPS1位なんで当たり前なんですね、お金は30億円じゃないもっと出てますよ、それでも同僚が妬まない、そのぐらい当たり前のいい選手なんですが、カープのフロントがそれを見抜けなかったか、今年は優勝しなくていいから出て行っていいよとうことかどっちかだった。巨人も前の原政権の時にジャイアンツ愛なんてしょうもないスローガンで釣ろうとして失敗してますから今度はなりふり構わずカネの攻勢に出ました。カープ愛だけじゃ到底無理ですね。緒方は気の毒です。
東 賢太郎
7/22/2019 | 12:33 AM Permalink
カープが地元で巨人を3タテ!やっぱりバティスタなんです、彼が3番で打てばすべては解決。きわめて分かり易い。第3戦は桜井を打てずに危なかったが9回にフランスアが1死満塁から阿部、陽を連続空振り三振。すばらしいですね。最後は鈴木が4番の仕事をした。しかしそれにしても無死1塁で野間の3バント失敗は勘弁してほしい。彼は他に何ができるんだ?あれだけで二軍ものだろう。