緒方監督は松田オーナーの傀儡である (全面改訂済)
2015 OCT 11 2:02:16 am by 東 賢太郎
カープにはメジャーのエース級投手が二人もいる。そのメジャーの投手を日本の1軍で7試合しか投げたことのない人がコーチしている。世界珍百景の一つだろう。
1軍ベンチで暗い顔をした緒方監督をとりまく畝、永田、迎、玉木というコーチたち。長年半端でないカーブファンであった僕ですら一軍選手として見たのは迎の数試合ぐらいで、他の3人は皆無であり名前すら知らなかった。コーチというのは選手に教える人のことのはずだ。実に奇怪なことである。
ということは彼らが一軍選手にコーチと認識されていることは極めて非現実的であり、会社でいうなら監督の秘書のようなものと思われているだろう。だとするとカーブのベンチ内には秘書室があるのであり、緒方は目には見えない壁に囲まれた社長室にこもって選手との会話は秘書の仕事なのだ。だから秘書として自分に尻尾をふらない新井コーチは邪魔な存在だったのだろう。
コーチの面々が秘書室従業員なら緒方はよくて打撃コーチ程度の人材だが、その打撃のコーチングならイチローを育てた新井コーチが格段に上だ。上司になっているのに新井に嫉妬してしまうだけでもこの人は単なる打撃バカであり、それしか拠り所がないと自分で思っている自信のなさを露呈してしまっている。昔の相撲とりは何をきいても相撲のことしかわかんないっすと言ったが、緒方にはあのイメージしかない。
打撃しかわからない人が投手をわかる可能性は低いだろう。しかも彼は外野手だ。おそらく打撃以外はコーチ陣に頼らなくては勝つ可能性の低い人なのてあり、それなのにコーチのポストをイエスマンの秘書で固め、格上の打撃コーチは口をきかずに排除してしまう。勝つためのマネジメントどころか、自分の居場所を作るだけに一所懸命の一年だったわけで、我々ファンは緒方君の新人研修に付き合わされた一年だったわけだ。まじめに応援してきたファンのひとりとしてまことに許し難い。
見せしめのつもりなのか新井コーチが育てた松山、岩本は干した。やはり新井が手塩にかけたキクマルは昨年の主力である上にオーナーの関心事であるグッズ売上に関わるためだろう、キャンプで小学生なみのイジメをして服従を強いた上で、逆に二軍落ちレベルの不調でも使い続けた。
研修というのは学習の場であるわけだが、緒方はオーナーの威を借りて我を通し続けただけであって何かを学んだと客観的に判断できる形跡は最終戦に至るまで見当たらなかった。この頑固ぶりはある意味立派なもので、吉と出れば不幸中の幸いぐらいにはなったが、要所要所で見事にはずれまくった。勝負ごとだから運もあるさと庇う人はいるだろうが、むしろ勝負ごとだからこそ彼の運のなさ、勝負弱さが最大の問題のひとつなのである。
公式戦最終戦終了後のこと。皆さんご記憶と思うが、中日に1安打で負けた緒方はファンは無視して一言の挨拶すらせずケツをまくって逃げた。唖然として物も言えない。逃げたつもりかどうかは知らないがそんなことはどうでもいい。ひとりの社会人、人の上に立つ者としての誠意や礼儀作法という、人間としての根本的な問題だ。こういう人間に部下が心服してついていくだろうかという性質のことである。今年は前代未聞の優勝への期待があり、その結果として前代未聞の2百万人の観客動員を果たし、ロードでも球場は常にいっぱいだった。そのしめくくりであって単なる1ゲームの敗戦ではない。
「CS進出のスピーチしか用意がなかった」という、自分は頭が悪いのでという趣旨の弁解コメントを出すこと自体がきわめて頭が悪いが、そこまでされると誰もがそう納得するしかない。秘書にそれを言ってやる知恵のある者もいないのだろう。彼のインタビューは1年通して数回しかきいてないが、見事に事務的で血が通わぬもので、ぼろが出る前に早く切り上げたいという姿しか印象がない。その姿勢の集大成が最終日に出た。
ファンには野球はできなくてもマネジメント経験が長く、挙動から一発で人格を見抜く者は大勢いるのである。広島県人ではないが、市民球団から頑張ってきたカープを長年応援してきた人にはそういう方も多い。そのひとりとして僕は自信をもっていえることだがこの人の言語コミュニュケーション能力は、12球団監督の中でも歴代監督と比べても際だって低い。我は強い。他人の言うことはきかない。予言しておこう。こういう人は必ずヨイショマンだけに囲まれるようになっていき、裸の王様になって滅んでいくだろう。
ファンは捨て置いてオーナーに報告にはいく。サラリーマンとして見事な行動である。オーナーが成績の不出来を責めた様子はない。任命した自分に責任が飛び火するからだが、それだけではない。監督就任は有望な選手をFAで引きとめる切り札だから1年で切ったりする前例は作りたくない。監督5年保証はいまやカープ株式会社の安定経営の根幹を担う重要な経営戦略の一翼を担っているようだ。ファンが何を叫ぼうが、来年最下位に低迷しようが、経営のカードである緒方がクビになることは絶対にない。
ここで皆さんの注意を喚起したいのが楽天イーグルス球団で今年おきたことだ。楽天は昨年ファンの反対を押し切って大久保を監督にした。オーナーの忠実な小間使いとしてだ。そして大久保を傀儡としてスタメン、選手起用から1、2軍の入れ替えまでオーナーの現場介入が始まった。選手の士気は地に落ち、楽天はぶっちぎりの最下位でシーズンを終えた。大久保は最後までいたがクビ、コーチの田代は自ら途中で退任した。
楽天の三木谷オーナーの場合は稚気あふれる野球ごっこがしたかっただけで、同じことを彼はサッカーでもやっている。経営者のオモチャにされることを現場がどれだけ嫌うか、プライドを傷つけるか、素人にはわからないことを楽天は少し学習しただろう。そして学習能力は高い彼らは今後は広島球団モデルを指向していく。なぜならそれはプロ野球界に12個しかない、相撲でいうなら「年寄株」を有する特権をしゃぶり尽くす手法として広島球団が長年の試行錯誤を経てたどりついた究極の経営ノウハウだからだ。
注目すべきは楽天は大久保監督を切ったことだ。ということは大久保は三木谷オーナーの小間使い、伝令係ではなかったということだ。小間使いに責任という物はなく、監督の指示をマウンドに伝えに行く伝令がその通りやったら打たれて負けたといって批判されることもない。大久保はそんな存在ではなかった。だから結果責任は問われた。でもオーナーの顔色は読んで、選手のプライドを損なわんように、うまいこと遊ばせてくれよな、もし優勝でもしたらオーナーの采配アドバイスが効きましたぐらいは持ち上げろよなという存在だった、と想像されるのである。
大久保のような存在を影法師、または傀儡(操り人形)と称する。大久保はいろいろあったが、野球に関しては真剣だったし勝とうとしていたと思う。成績さえ残せば傀儡政権は安泰だったろう。しかしオーナーの現場介入に選手の側に立つコーチの田代が切れてしまった。体を張ってる選手が素人の口先ひとつで人事異動のように二軍に飛ばされるような環境でやる気になるはずがない。
一見して楽天ほどひどくは見えないが、広島カープにも似たことがおきていたのではないか。新井コーチは緒方を使うと決めたオーナーにとっても邪魔になり、緒方の責任であった打撃不振の格好のスケープゴートとして辞めるはめになったのではないか。カープには楽天の田代のようなコーチはいない。だからそれを雰囲気で感じていた野手陣の士気は楽天以上に初めから地に落ちていたのではないか。その害毒が黒田、ジョンソン、新井の加入で薄まって、見えにくくなっていただけではないか。
それでも2百万人の客が入った。だから緒方は監督としては不細工ではあったが致命的に不適格というほどではなかった。それで大金星なのだ。なぜなら野村謙二郎とソリの合わない黒田が帰ってくるには可もなく不可もない緒方の監督就任は数少ない打ち手のひとつだった。黒田復帰で阪神で腐っていた新井までやる気になってくれ、球場は大いにわいた。それだけで観客動員数十万増のインパクトはあったに違いない。緒方はファンには裏切り者でも球団には功労者なのだ。
3位になってCSに出ていても主催ゲームでない東京ドームでは収入はなく、むしろ選手の契約更改の賃金交渉で不利になっただけだ。マエケンを売った収入でサードとクローザーにちょっと高い外人でも買ってきてお茶を濁せば無邪気なファンなどいくらでも騙せる。来年も2百万は堅いだろうし、今年ぐらい欲求不満がたまった終わりかたがかえって中途半端にCSで敗退するよりよかったというのが経営の本音だろう。
上場企業の役員経験者の端くれとして、僕はその考えを間違ったものとはまったく思わない。合法的に利益が出る以上は企業として筋の通った戦略である。しかし僕は広島カープの役員でもアドバイザーでもなく、単なる市井のファンのひとりにすぎない。ファンとしてどうかということは、松田オーナーが例の阪神戦の誤審の審判団への責任追及について立場を使い分けたのと同じように、僕にも違う立場がある。
畝が黒田について、
「いいよ。ここで終わりにしよう」と言っても、「次に投げる投手は大丈夫なんですか?」と常に聞いてくれます。チーム全体の事を考えてくれるのはチームに対する黒田の気持ちですよね。
と言ったらしい。黒田が心配してるのは緒方とキミの頭のほうだ。
黒田とはいえオーナーの傀儡である緒方に逆らえない。最終戦、自分とジョンソンと福井をベンチにおいているのに、お得意のバカの一つ覚えで「方程式」にこだわって大瀬良を使う。黒田は8回に行く気でいただろうに、それをどう感じただろうか。自分を信じてないと見限ったか、こんなバカの下でやってられんと見限ったか。
あの8回に中二日で投げる。そういう場面でチームを助けるためにこそ黒田はヤンキースの20億円の契約を捨てて帰ってきたんだろう。間違いないと思う。この人生を賭けた決断の重みと、緒方と畝が盲信するちゃちな方程式の重み!アメリカ人にもまれて生存競争を勝ち抜いた男が「チームに対する黒田の気持ち」などとのほほんと語ってる能天気な男にそんな理解力があると思うか?チャンチャラおかしくて書く気もしない。
賢い黒田もマエケンも、ここはオーナーが監督なのであり、そこは楽天イーグルスと同じなのであり、その小間使いが指揮官のまねごとを試みて株が暴落しそうなほどベンチの光景を暗くし、そのまた小間使いが投手交代の方程式を愚昧に励行し、一軍でほとんど打ったことのない打撃コーチ補佐が円陣を組んだり投手攻略の指示を出したりしてることを知っている。これは何かの悪いジョークでないなら悪夢でも見ているとしか理解できない。
カープは黒田が監督になるまで優勝など到底ありえないだろう。これだけ学習能力のきわだって低い監督が5年もやれば2、3回は最下位争いも覚悟ということになろう。そんなチームを応援するなど精神衛生上悪く、寿命を縮めるのは必至である。そこで僕はもうある決断に至っている。
Yahoo、Googleからお入りの皆様
ソナー・メンバーズ・クラブのHPは http://sonarmc.com/wordpress/ をクリックして下さい。
カープファンはやめようと思う
2015 OCT 9 22:22:32 pm by 東 賢太郎
7日はサントリーホールでウィーンフィルハーモニーを聴くことになり、カーブのCSをかけた運命の中日戦を断念することに。こういうチョイスはどっちをとっても後悔が残りできれば避けたいものです。
モーツァルトプロでした。前半のK297bと交響曲40番が終わりスマホを見ると7回終了して両チーム無得点、カーブはなんとまだ1安打、投手は大瀬良に。息子がそれをきいて3点取られての負けを予想。後半はジュピターとアンコールのフィガロ序曲で、さすがウィーンフィルの好演でした。
さて、全部終了して、ホールの出口でおそるおそるスマホを見ると、息子の予想どおりであった。しかも目を疑う1安打のままの完封負けで、しばし絶句でした。
僕に用事のあったかたが、きっと機嫌が悪いだろうと電話を控えてくれていましたが、観てなかったので心配ご無用でした。ほんと、コンサートさまさま、観なくて健康によかった。ご招待いただいた某社様、そしてウィーンフィルに感謝です。
新井を阪神がくれてなかったらノーヒットノーランという世紀の赤恥でした。1安打でも末代に残る充分な赤恥ですが。サムライジャパンに選ばれたのは来年はいないマエケンだけ。ゼロですな。ここまでガタガタのにしたのはオガタである。
その緒方はファンにあいさつもお詫びもなくオーナーに謝罪?なんだこいつ?ただのヒラメのサラリーマンじゃないか。責任感のかけらも感じない。人間性に非常に疑問がある。かわいそうだが何年やってもリーダーは先天的に無理な人である。
これで外様コーチを切って監督とお小姓コーチは無罪放免ですか。すごい組織があったものだ。これだけ純血主義、身内贔屓を露骨に見せつけられると、広島県民以外のファンは出ていってくれといわれている気がします。
来年はマエケンはいない。それでベンチはそのままですか?
この球団は僕には何ら価値を感じない奇妙なポリシーを順守してファンにはストレスを与えることを意に介さない。スタジアムで立ったり座ったりのお祭りに参加してそれを発散させる興味はまったくありません。はっきり言って、この「人事」で、50年の愛情が失せました。
Yahoo、Googleからお入りの皆様
ソナー・メンバーズ・クラブのHPは http://sonarmc.com/wordpress/ をクリックして下さい。
敗軍の将、兵を語り客を捨てて帰る
2015 OCT 8 3:03:13 am by 東 賢太郎
(証明)
3位の戦力=X とする
X+(黒田+ジョンソン+新井)=Y とすると
X>Y=4位の戦力
であることがわかっている。
これは(黒田+ジョンソン+新井)>0
なのでありえない。したがって、
(黒田+ジョンソン+新井+Z)<0
とする未知の定数 Z が存在するはずである。これを満たす解は1つしか存在しない。
すなわち、
Z = 緒方監督
である。
(証明終わり)
Yahoo、Googleからお入りの皆様
ソナー・メンバーズ・クラブのHPは http://sonarmc.com/wordpress/ をクリックして下さい。
黒田の殺気で喧嘩に勝ったカープ(追記あり)
2015 OCT 4 22:22:17 pm by 東 賢太郎
きのう、二日酔いのヤクルトにふがいない逆転負けを喫した今日の阪神戦でした。負ければCSはなくなるというサドンデスでの敵地甲子園、相手投手は満を持して待ちかまえる藤浪です。選手はイップス病になるだろうと思ってました。
そのムードを振り払ってくれたのはまたも黒田でした。ポイントは0-0の緊迫した雰囲気でむかえた3回表です。まず石原が藤浪の外角ボールになるスライダーを振って空振り三振しました。この三振も後で伏線になるのですが、藤浪は下位打線でこの回は楽勝と思っていたはず。
ところが次打者の黒田がボールに食らいついてファウルで粘ります。今年の始めに藤浪はインコースにブラッシュ気味の球を投げて黒田に恫喝されています。だからここでインコースを厳しく攻められず、なんと結局13球も投げさせられました。それも圧巻だったのは、13球目は154kmの全力の速球で、それを投げさせたんで黒田は振る気もなくあっさり見逃し三振。最初っからそういうことなんよご苦労さんということで、これは藤浪にはメンタルにこたえたろう。
黒田の殺気でした。ピッチャーに打たれるのも嫌ですが、あれだけ粘られるというのはまず自分の球威に疑心暗鬼になります。阪神は最終戦なので6回投げると200投球回になる藤浪は省エネもしたかった。だからピッチャーごときに全力投球してエネルギーを無駄使いもしたくないのです。それなのに結局13球も使わされ最後は全力投球までさせられた。黒田が売ってきた喧嘩に嫌な感じが残ったはず。
そこでやってきた次の4回、打順二回り目の先頭菊池がヒットで出て藤浪に相性のいい松山。「ボール1個だけ内側に入ってしまった」と投げた本人が悔やむ球を完璧な右翼中段へのホームランでした。軌道がホームランバッターです。カープの日本人では松山しか打てない。これで藤浪はメンタルにますますアウトでした。田中が四球、安倍のヒットをマートンがエラーして2死2,3塁で、8番石原をむかえたのです。
ここが実に傑作でした。9番は黒田ですよ。普通どう考えても敬遠の満塁策でしょ。ここで石原の第1打席のスライダー空振りが効いてくるんです。ご丁寧に石原はこの打席でも同じ球を空振りし、それが高等戦術でわざとだったんじゃないかと思うほど打てる気配もなし。たぶん次の黒田はまたあの気合いで向かってこられると嫌だというのもあったでしょう。バッテリーは石原と勝負したのです。そしてストレートをライト前に打たれました。これで2点追加の4点です。
ということで藤浪は黒田の殺気にやられて5回で交代。6回は能見がマウンドに上がりました。能見にはこれまで散々にやられてます。ところがこれまたなぜかボールが甘くいつもの能見ではない。ヤクルトに優勝を決められた雄平への1球が頭にあったかもしれないですが、黒田の前に4点差という球場のムードもあったでしょう。まず新井がヒットで出て、6番の田中が引っぱった打球はぐんぐん伸び、今回はねずみ返しにはね返されずにライトスタンドに飛び込みました。
黒田は8回の打席に立って9回もマウンドに登りました。中崎のリリーフはあおいだが完封する気迫を見せてくれた。そしてその気迫を引き継いで、昨日2イニング投げた疲れも全く見せずに中崎が152kmの速球で今成、梅野を連続三振に取った。最高のゲームです。負けたら終わりの「ここぞ」で喧嘩に勝った黒田!あいかわらず暗いベンチの空気を吹っ飛ばしたのも黒田。男の中の男です。
これで10月7日の中日戦に勝てばカープは3位でCSに駒を進めることになりました。
(追記)
昨日試合後にすぐ本稿を書いて11時のプロ野球ニュースを見たら、高木豊氏が僕と同じことを、石原との勝負のことも、熱く語っておられ、これは江夏の21球じゃないが「黒田の13球」だ、あれを見て打線が奮起して勝ったと力説されてました。「あれを見て燃えない野手はいらん」とまで。なるほど打者目線はそうなのかと思いました。僕は相手投手を殴り倒す気迫を見ましたが(投手はそういうもん)、あまりにふがいない自軍打線にカツを入れるという気迫もあったんですね。たしかに前田健太の打席もそうで、普段は本気で打ってないのに最近はPLの4番モードでホームランまで打って勝った。それにしても、何回書いたかもう忘れましたが、カープ打線はふがいない、勝負弱い、ケンカも弱い。やればできる。昨日の黒田の気迫を頼むから忘れずに中日戦をやってくれ。
ご参考まで。
Yahoo、Googleからお入りの皆様
ソナー・メンバーズ・クラブのHPは http://sonarmc.com/wordpress/ をクリックして下さい。
最後の野球観戦は大興奮の神宮劇場で
2015 SEP 30 3:03:08 am by 東 賢太郎
いや、大変な熱気、大変なゲームでした。今年最後の観戦を今年最高の野球でしめくくれとてもラッキーでした。
だいぶ前にマエケン先発がこのへんかなと買ってあった今日の神宮のカーブ戦でしたが、きのうヤクルトが勝って巨人が負けて、なんとヤクルトは勝てば優勝というプラチナ・チケットになってしまいました。全席完売で入場者33522人、試合前からヤクルト側のスタンドは尋常でない緊張と熱気にわいています。
かたや真っ赤に染まる3塁側も負けていません。カープは負ければ阪神と争うCS出場はほぼ絶望でもうひとつも落とせません。ただ、ヤクルトは館山が先発で、カープ戦は70イニングぐらい連続無失点らしく、実はもう完全に僕はあきらめてました。むしろ滅多に見れない胴上げ見たいなと。
我が席はネット裏、カメラの真後ろ9列目というポジション。打席は1番の丸。
ブルペンはここからだとはるか彼方でしたがじっと見ていると、館山は変化球、特にスライダーが指にひっかかってる感じでした。カープベンチもそれを見ていただろう。案の定、試合でもシュート、スライダーに珍しく明らかなボールがあり、細かな制球が甘く、カープにしては良く球を見て想定外の5四球をもぎとりました。ストライクを取りに行った球でしょう、5回に丸がレフトに流してホームラン。松山を歩かせさらに制球に乱れを感じたところで、甘いシュートをエルドレッドに投手の自信を粉砕するほど快心のツーランをあびて降板。結局、被安打3でしたがホームラン2本で3点与えました。これはヤクルト打線にも想定外だっただろう、ヒットは出ますが決定打にいたりません。
カープ先発の野村です。ブルペンを見て、どうってことないな、球威なさそうだな、負けだなと思ってました。ところがマウンドでは変化球が低めに集まって、5回までに8安打もされて毎回走者を出しますが3回の山田以外はなんとかタイムリーは与えないしぶといピッチングでした。こういう投球がどうしていつもできなかったんだろう?
山田は相変わらず見事な打撃で2打点。右打ちもうまい。左の場面は7回、投手が大瀬良で、この直後にセンター前ヒットで2点目をたたきだしました。大瀬良は慣れないポジションでちょっと疲れてるか150km台はほとんど出ませんが。この席だと球威がわかりにくく、やっぱり僕は横から見る方が好きですが変化球の軌道はよく見えました。
いちばんの見ものだったのは、8回に野間が3塁打を打って4点目が入った後です。2死3塁でヤクルトベンチは1番丸、2番菊池を敬遠して満塁にした。これは驚いた。ヤクルトは左の救援投手不足で、唯一の久古はもう使っていてマウンドは信頼の厚い秋吉でした。だから丸は歩かす、それはわかる。そうなると三塁走者の野間とのダブルスチールがあるのもおそらく嫌だったでしょう。しかし満塁にして小窪に打たれれば万事休すであります。
3番には7回から登板の大瀬良が入っていて、回またぎで投げるためベンチ前で肩ならしをしていました。代打(小窪)を出すなら出してみろ、大瀬良の代わりに8回に投げる投手がいないだろ、っていう作戦に出たわけです。9回はクローザー中崎がいるんですが、大瀬良をひっこめると弱い投手しかいないというカープのアキレス腱を突いてきた。8回のヤクルトは5番バレンティンからの打順で、そこからの6人のうちひとり出塁すれば2番川端に、ふたり出れば3番山田に回るため、グッと得点可能性が増します。だから8回に弱い投手を出させて、とにかく出塁させる戦略に出たのです。
そこで緒方監督が躊躇なく打った手は、大瀬良に代打・小窪を送る、でした。そして結局、三振で無得点に終わる。勝負は外れ、3塁側のため息とどよめき。真中監督の賭けがここまでは当たったわけです。
で、8回の投手は?ブルペンは今村と中崎が少し前から始めていて、しかも小窪が出てきたあたりから今村が再度始めて急遽ピッチが上がって肩を作っている、ところがちょっと散漫な投げ方であり、おい、それはやばいんじゃないかと不安がつのります。
そしたら中崎でした。代打の時点でもう迷いはなかっただろう、クローザーを8、9回の「回またぎ」させたのです。計略に強気で立ち向かった。ブルペンは、そして誰もいなくなった。今村は囮(おとり)だったのです。
この中崎への信頼!中崎の回またぎは今年なかったんじゃないでしょうか。前半はやや不安定で被弾して敗戦もけっこうありました。これで打たれて負ければほぼシーズン終了という、今度は緒方監督の集大成の賭けだ。
先頭バレンティンとの対戦です。
この席で目の前に見るバレンティンは怖い。嫌だなと思っていたのです。
しかし杞憂でした。きょう感動したのは2番目にゲームを救ったファースト新井のファインプレー、1番はなんといってもここでの堂々たる中崎の投球です。回またぎをものともせず、相手の計略などぶちかまして仁王のように立ちはだかったのです。成長しました、明らかに。153kmも出るんですが、勝負球は内外低めの変化球です。それもツーボール、スリーボールになってもコーナーに決められる。焦りが顔に出てない。素晴らしいピッチャーになってきたじゃないか!今年苦労した甲斐があったということだ、自分のことのように嬉しい。結局、1四球を与えましたがノーヒットで締め、ゲームセット。
死闘でした。文句なしのヒーローであるエルドレッドのインタビューが終わっても両軍応援団は席を立ちません。かつて見たことのない光景です。胴上げを逃したヤクルトファンでしたが敵ながらあっぱれだったのでしょう「阪神倒せ」の大合唱エールがカープファンに飛びました。ほんとうにカープはよく戦い、よく勝った、満場がそう讃えた。僕も心から、選手はもちろんのこと、8回の攻めの緒方采配をほめてやりたい。心温まる思いで帰路につきました。あと4つ、苦手の中日2つ、ヤクルト1つ、直接対決の阪神1つを全部勝たないと届かないでしょうが、今日の戦いは良かった。この勢いでずっとやってれば・・・言っても仕方ないですね、4つ死力を尽くすこと、それだけです。
Yahoo、Googleからお入りの皆様
ソナー・メンバーズ・クラブのHPは http://sonarmc.com/wordpress/ をクリックして下さい。
今年のプロ野球引退選手は重たい
2015 SEP 27 20:20:29 pm by 東 賢太郎
毎日野球のことばかりですいませんが、今年のセリーグほど最後までもつれるのは珍しく、今日は首位攻防の巨人・ヤクルト戦をメインに3位争いの広島・阪神戦、それから大谷が投げる日ハム・オリックス戦をチャンネルを数分おきにやりくりして観ました。パリーグの3位も気になるんで西武・楽天戦、ロッテ・SB戦も観たいのですがさすがにむりでした。
ヤクルトは石川が投げて打ってで2-1で勝利。マジック3が点灯しました。巨人・菅野を引きずり降りしましたが、田原、戸根、宮国と1軍半の投手が死に物狂いで投げ、さすがの重量打線もそう点を取れない感じでした。8回、2死3塁で阿部をむかえたところでクローザーのバーネットを投入、降ろされたオンドルセクがむかっとした顔をしてベンチへ向かう。真中監督、渾身の指揮でしたね。2年連続最下位だったチームを引き継いでいきなり優勝となれば歴史的快挙でしょう。
阪神は広島ごときにもったいないと藤浪を温存し、4連敗の岩崎をぶつけてきました。能見、岩田と左・左と来て、左ならなんでもいいだろうという感じですが格落ちの投手でしたね。丸の先頭打者本塁打などでいきなり3点でKOでしたが、まあ当たり前です。ジョンソンは14勝でマエケンに並びハーラートップに立ちました。もう1回づつ勝って2人トップもあり得ます。最多勝投手がふたりもいて4位となればこちらも歴史的快挙でしょう。
熱戦の陰で、今年は40代ベテランの引退が相次いで発表されました。中日の小笠原、和田はまだできる。もったいないですねえ。カープならクリーンアップですよ。谷繁のインサイドワークはカープの天敵でした。オリックスの平野、守備上手かったです。谷は巨人に行かなきゃ2千本打ててましたね。高橋尚成は全盛期は上原と両輪でよくやられました。斎藤隆の全盛期は速かったです。朝倉健太はついこのまえ神宮のブルペンで目の前でいいタマ放ってたのに。
西武の西口は準完全試合1回、9回2死までノーヒットノーランを2回、そして、9回まで完全試合も0-0で延長10回に打たれたのが1度。三振の取れる投手でした。記録上はともかく、僕の中では完全試合達成者として記憶されてます。木佐貫洋ですが、明治神宮野球大会でカープに入った永川の先発試合を見て150km代の剛速球で完封だったんですが、亜細亜大学はこんなピッチャーでもエースになれんのかと驚いたものです。
そして昨日ついに中日の山本昌までが引退宣言しました。50才でプロの投手というのは想像を絶します。球速がなくても通用してきたわけです。若くて体力があるのにブレークできない投手は参考にできることがたくさんあるんじゃないでしょうか。体も強いんでしょうが、研究、研鑚でしょう。単なる努力だけの人と何か違うはずですね。彼は多趣味で有名で、全日本選手権で4位に入賞したラジコンと甲虫(カブトムシ)収集はプロ級だそうです。いわゆるオタクなんでしょう、ピッチングのこだわりも半端じゃなかったということでしょうか。
最後に、カープの栗原健太。これはショックです。まだ33,4でしょ。そんなにヒジ悪いのか?高卒はえぬきで4番がつとまった逸材です。チャンスにも強く追い込まれても右打ちができ打率も良かった。栗原がいてくれれば同じ東北のヤクルトの畠山クラスになって今年の優勝もあったかもしれない。ここぞで打って溜飲を何度も下げてくれました。本当にありがとう。戦力外らしいですが引退はしないでほしい、どこかで何とかやって欲しいです。
Yahoo、Googleからお入りの皆様
ソナー・メンバーズ・クラブのHPは http://sonarmc.com/wordpress/ をクリックして下さい。
お忘れでしょうがPLの4番です
2015 SEP 27 11:11:02 am by 東 賢太郎
前田健太デーでした。
初回、ゴメスに打たれて1点取られましたが、その前の低めの変化球をボールと言われて仕方なく勝負球が少し甘くなった。この主審、もっとひどい球はストライクにとってます。投手は立ち上がりがと云々といわれますが、審判の癖にアジャストするまではリスクがあるということでもあります。しかしそこからは危なげもなく8回を4安打9奪三振。ここが並みじゃない。彼のスライダーは右打者も左打者も空振りしますが、普通の投手とどう違うのか、一度近くで見てみたいものです。
打線は初回の3者連続三振に始まりあいかわらず音なしの構え。きのう3番だった鈴木はセーフティバントなどしてあえなくアウトでしたが、山田や柳田がそんなことするか?ヘッドスライディングが勝つ気迫?違うだろと思うんですね。ところが彼は今日は5番だ。これには山本浩二が「意味がよくわかりませんねえ」とコメントしてました。
こんなに日替わりで打順をころころ替えられたら自分の前も後ろも毎日変わるんですからつなぐ意識なんて出ないと思いますが。何のデータか知らないが、ずっとそれにこだわって打順いじって負け続けてるんだから、要は当たらんデータということでしょ。固定して負け続けるとアホに見えるからだろうか?
前田健太が凡打して全力で走らなかったら浩二さんが「これを怒るのが誰もいないんだ」と怒ってましたね。でもベンチの首脳陣はオーナーの大事な商品であるマエケンさんやキクチさんには何も言えんのがみえみえです。言っても無視される面々しか並んでませんし、タオル渡すボクシングのセコンド程度にしか見えない。監督を胴上げしたいといった選手はいるんでしょうか?まあセコンドは胴上げされませんか。
マエケンの第2打席、岩田の低めの難しい変化球を拾って左中間に。あんまりいい当たりではなかったが躊躇なく2塁をねらってセーフ(見事な走塁だ)、そして新井の安打で生還。第3打席は快心のライナーが惜しくも3直。投手の歳内が真剣に攻めた球をバッターの誰よりいい当たりで、巨人の坂本かヤクルトの川端も顔負けの打撃でした。これからマエケンさんに3番ライトでフル出場してもらったら相手投手は打者の誰より嫌ですよ。
ヒーローインタビュー「みなさんお忘れでしょうが元PLの4番ですから」
そうですね。カープの打者でPLの4番を張れた奴はひとりもいませんね。いや、新井コーチだけは別か。2千本安打で名球会入りの好打者ですが、でも4番とは書いてないですね。清原 和博、片岡 篤史、今江敏晃がそうですが桑田 真澄、立浪 和義、松井 稼頭央、サブロー、宮本慎也は違います。野球をやった人間にとって、PLの4番は冒しがたい神です。そしてマエケンはもうひとり球場にいたPLの4番、福留 孝介先輩を4の0に抑えこんでくれました。PLのエースでもあったわけです。
広島には甲子園の優勝投手が3人もいます(福井、堂林、今村)が甲子園をわかせた4番はいませんね。そういう打者を長年ドラフトでとっていないのだから貧打にもなります。この打線をバックに当面の最多勝ですから今年は充分に役目を果たしたでしょう。日本球界の宝がもったいない。ぜひメジャーで夢をかなえて大活躍して下さい。
しかし来年はマエケンがいなくて、万一黒田が引退でもしたらどうするんだろう。新井ともどもあと1年でしょうか。となると今年でさえDeNA、中日にカモられたんだから最下位も充分にありますね。緒方はツキがない、とんでもない貧乏くじをひくことになるのかもしれません。プレーヤーの緒方は好きだったから晩節は汚して欲しくない気もします。
(PS)
ヤクルト山田はまた第1打席に3ランホームランを打ちましたが、そのいけいけムードをへし折って巨人が勝ちました。やっぱり強い。阿部にしろ長野にしろ、ここぞに強い男ですね、悔しいが。これにカープが勝とうというなら勝てる監督と首脳陣にしないと全く無理ですね。紺の帽子を赤にしたジョー・ルーツ並みの革命をしてくれる。楽天を日本一にした星野監督は「KOされたピッチャーに拍手なんかするな」と仙台の客に怒りました。カープのオーナー殿はテーマパークに来てくれるカネづるにそんな気はさらさらないだろうし、オーナーのお小姓にすぎない監督にそんなことは怖くて絶対にできませんね。ということは・・・。
Yahoo、Googleからお入りの皆様
ソナー・メンバーズ・クラブのHPは http://sonarmc.com/wordpress/ をクリックして下さい。
ウチのチーム力なら緒方監督でも3位は堅い(ソフトバンク・ファン)
2015 SEP 25 21:21:56 pm by 東 賢太郎
この標題は僕の創作ではなく、ネットで見かけたものです。名作ですね。チーム力の差、監督力の差、どっちも見事にいい当ててます。
今日の天王山の阪神戦は能見。試合前にカープは5安打1点と周囲には予想しましたが、見事にはずれて5安打0点でした。
去年は3位。今年はそのメンバーに、ヤンキースのエース黒田、男気で2千本安打を狙う新井、完全試合をしそうなジョンソンが加わりました。それが3位もほぼ絶望です。
これは何か理由がないと起こり得ないことです。
どっかの地方紙に緒方監督と新井打撃コーチの確執があったという記事が載ったそうです。それで選手が力を出せなかったと。
あのねえ、去年3位だったチームに黒田、新井、ジョンソンを加えて4位以下。3人がいなけりゃぶっちぎりの最下位でしょ。
去年3位の戦力=X
X+黒田+ジョンソン+新井=Y
X>Y
監督は間違いなくクビですね。理由の如何を問わず。前年5位のチームを引き継いだ野村謙二郎監督の1年目(同じく5位だった)とはまったくちがう。
去年の原動力キクマルを育てたのは新井コーチでしょ。ウチはキクマルのチームと言ったのは緒方でしょ。そのコーチとそりが合わずキクマルを盛り下げたならのが緒方なら戦犯です。その緒方カワイやで新井コーチを切って緒方を残す?正気じゃない。
コーチと合わなくて云々などそもそも笑止である。人事権も権威もない新社長だったということを公表したに等しいのです。キャンプで選手をいじめて畏怖させよう(としか考えられない)行動が報道されて、権威がないのを自覚しているという印象でした。
人事権にいたっては、お小姓のコーチを除いてほぼゼロの印象だ。万事オーナーの顔色を見るということで楽天イーグルスに近い。そうでなければ、緒方は新井を自分で切ればよかったし、少なくとも就任時に「あの人を切ってくれ、それが条件だ」と言うのが当然です。
緒方にそれを言えない事情があったなら、経営者が任命する前に切るんです。世界の経営の常識です。コーチは部下です。部下も使えない程度の器量の男を将に任命しておいて何も手を打たなかった。今年のカープの凋落は経営オンチの経営者の責任であるということを明白にした記事ですね。
こういう人事をやっている企業は必ず腐ります。
Yahoo、Googleからお入りの皆様
ソナー・メンバーズ・クラブのHPは http://sonarmc.com/wordpress/ をクリックして下さい。
なぜカープは打てないの?(当たり前の質問に当たり前の回答)
2015 SEP 24 1:01:45 am by 東 賢太郎
打線というのはつながり=得点力です。ホームランというのは、全試合全打席立っても600程度ですから、30本打ってる4番打者でも100打席でたった5本です。ドカンと一発の威力が絶大なのはもちろんですが、その4番を投手が恐れて歩かせてしまい次の5番に打たれる、あるいは前の3番を歩かせたくなくてストライクを取りに行って打たれる等々、4番が打たなくても「つながり」で点が入るという増幅効果の方がチームとしての得点力には効きます。
つまり強力な4番の仕事は打つだけでなく相手を威圧してつながり(点ではない「面のパワー」)という眼に見えない得点力を生むことにあると言えましょう。
ところがこれには条件があって、3番の出塁率が低いと4番が回の先頭打者ということが増えて威力が削がれますし、5番が弱いと4番は安心して歩かされます。歩かせてもいいとなればコーナーを攻められ、4番も調子を落とすことだってあります。同じことは3番と2番、6番と5番の関係にも当てはまります。
ですから「2,3,4,5,6番の5人」の人選、並べ方はチームの打線の得点力を決定づける、ラグビーならスクラムにあたる重要な要素です。
1番打者ですが、もちろん重要です。ただ1番は出塁率、走力がポイントであり、本稿の論旨として広島を見るに、1番打者が多かった丸は打率や勝負強さはともかく四球が多く、出塁率は12球団で遜色ありません。また16本塁打は1番としてトップでもあり、丸の1番のせいで広島の得点力が劣化したとする批判はあたりません。
6番打者ですが、もちろん重要です。これについては後述します。そこでまず、スクラムから6番をぬいた、「2,3,4,5番の4人」の数字から検証してみましょう。
以上をよく頭に入れて、ソフトバンク、ヤクルト、広島の2~5番打者の打率(カッコ内は本塁打数)をごらんください(9月23日現在)。
中村.295(1)・柳田.363(32)・内川.285(11)・李.288(29)
川端.335(7)・山田.328(34)・畠山.270(26)・雄平.271(8)
菊池.266(8)・新井.270(7)・エルドレッド.235(17)・梵.237(6)
4人の平均を見てみましょう(本塁打は少数点以下切り捨て)。
ソフトバンク .307(18)
ヤクルト .301(18)
広島 .252 (9)
ソフトバンクとヤクルトは互角であり、広島はスクラムで100kgの巨漢たちに押しつぶされる80kgの弱小ラグビーチームのイメージです。相手投手はそういうイメージをもって投げてくるので広島戦はサービスゲームで気楽でしょう。だからきのう畠山に「館山さん、1点あれは充分でしょ?」なんて満座でおちょくられてしまうんです。逆にヤクルト戦に投げる広島の投手は試合開始から2,3点ビハインドぐらいのハンディ戦のプレッシャーを感じて投げているにちがいありません。
広島は明らかに3番新井が弱いのです。打率も本塁打も。彼が男気でチームを鼓舞したことは事実だし、僕も男気で彼をほめてやりたいのはやまやまなのですが、数字は数字で統計値なので他に解釈のしようがありません。同じ3番打者の柳田も山田も、打つだけでなく30盗塁しています。ヒットはもちろん四球ですら走られて2塁打になってしまうのだから絶大な得点力です。昨日のカープ黒田ほどの投手が2度もそれをやられ、4番畠山に2度とも打たれて得点されてしまったのを見ればわかります。
もしカープの3番に柳田か山田がいたら?菊池もエルドレッドももっと打てた可能性があるのは上記の「面のパワー」に書いた通りです。そしてエルドレッドの打率の低さも、これはこれで新井にプレッシャーを与えて新井を打てなくし、5番が梵だろうが小窪だろうがこの程度ですからエルドレッドが今度は打てなくなる。「面のパワー」は逆回転すると負の連鎖になるのです。正の連鎖のヤクルト、負の連鎖の広島、これで勝つ方が不思議であります。
以上は2~5番打者の数字でした。ではここで、6番打者を書き加えてみましょう。
中村.295(1)・柳田.363(32)・内川.285(11)・李.288(29)・松田.291(34)
川端.335(7)・山田.328(34)・畠山.270(26)・雄平.271(8)・バレンティン?(?)
菊池.266(8)・新井.270(7)・エルドレッド.235(17)・梵.237(6)・???
カープファンの皆さん、カープは誰がよろしいですか?
シアーホルツ.250(10)、ロサリオ.260(2)、グスマン.230(3)、田中.266(6)、鈴木.286(5)、堂林.212(0)、松山.286(6)、會澤.250(6)・・・もう面倒くさいので割愛しますが、どんぐりをどう並べかえても大勢には何の影響もないことがお分かりいただけるでしょうか。そんなつまらないこと悩むぐらいなら、クリーンアップ全員さしだして松田に来てもらって4番にしたほうが・・・あり得ませんですわね。まあ緒方の采配も大いに問題なのですが、そんなこと以前に、広島は誰を出してもどう並べても、全選手のスクラムで負けているのです。
これでまがりなりにも4位にいるのは、いかに先発投手陣(といっても黒田、マエケン、ジョンソン、福井だけ)がこの「貧弱な体格」を補って奮闘してくれたかということ、それに尽きます。マエケンは来年いない、黒田の引退は遠くない、それで残るのはこの打線ですか?これで優勝だの日本一だのと願うのは自由ですが、100m12秒も切れない子にオリンピック出てねと応援する親ばかの母親みたいなもんですね。
これは球団の経営ポリシーの帰結です。つまり和製4番打者候補は投資効率が良くないので採らない、育ったらメジャーかFAで高く売って差益を得る、野手はダメだが投手はメジャーにも販路があるから良い素材に投資する、その利益で大砲とエースは外人を安く買って使い捨てる、幹部候補(というか単に愛い奴)は監督、コーチのポストを保証して残す、「親ばかの母親」を大量に作って果たせぬ夢を売り続ける、というビジネスモデルで、それで黒字にできるのですから経営という側面だけ見ればしたたかさを高く評価できます。
広島市民の方にとっては、果たせぬ夢であろうとも地元で巨人戦が見られて地元の子が全国区で活躍する姿を見るだけでいいということなんでしょうか?ズムスタはサーカスかテーマパークみたいなもんなんでしょうか?勝ってほしいと50年もまじめに応援してしまった東京人の自分がなさけなくなります。
前回書きましたとおり、ヤクルトがほぼ間違いなく優勝すると思います。去年の最下位チームが優勝、これが偶然ではありえません。マウンド、そして今回書いた打線のつながり。その要が山田であることは明らかです。神宮にはDeNA戦も見に行きますし29日の広島戦も買っております。山田を見るためなんです。彼は凄まじい練習をしてここまできた。僕は2年前から1,2番を打っていた彼をずっと見ていましたが、まだトリプル3をやるなど想像もできなかった。そのころの広島とヤクルトの関係は去年の4月25日に書いたこのブログでよくわかります。
菊池、田中が出てきてやりたい放題に躍動し、ヤクルトは「お客さん」でこの年は最下位だったんです。でもよく読むとこの試合で山田は大瀬良を打って4の4だった。ここからの1年で彼が大化けし、当時から中心選手ではあった川端と畠山の間の3番に座ってみたらチームも大化けしました。これぞ面のパワーです。そして野村監督のもと、こんなに元気で強かったカープが緒方になってお通夜みたいになった。黒田、ジョンソンが新たに加わったのに!この盛り下げパワーの威力には絶句するしかありません。
僕は山田の伸びかたにほれこんでいます。血の出るような努力する奴はどんな世界であれ、僕は大好きなんです。ドラ1のはずれのはずれですからね、意地もあると思う。彼のスイングは凄いです。黒田を打って当たり前という自信に満ちたスイングをしています。足も凄いです。黒田-石原を歯牙にもかけず2度も初球から走っています。匹敵するのは柳田のみ。ふたりともそれだけで5千円払う価値ありますね。29日は試合はどうでもよくて、前田健太を見られるかな、これが最後かなと思ったから。でもローテがずれて戸田あたりになっちゃいそうでがっくりですね。
Yahoo、Googleからお入りの皆様
ソナー・メンバーズ・クラブのHPは http://sonarmc.com/wordpress/ をクリックして下さい。
カープ悲愴な終戦を迎える
2015 SEP 21 0:00:20 am by 東 賢太郎
広島 4-6 DeNA
さびしい試合でした。最後の望みをかけた12連戦、最下位中日に黒田、マエケンで2つ落として背水の陣の今日、3人目の頼りであった福井を立てても逆転負け。大日本帝国海軍の誇る大和、武蔵・・・、無敵を信じた戦艦が次々と沈没であります。
もう優勝はないDeNA、気楽にのびのびやってました。かたや広島の選手は満員のマツダスタジアムの風圧に飲まれ気の毒なぐらい固く、8回に大瀬良が下位打者に打たれて6-4とひっくり返されると、スタンドもかつて見たことがないぐらいしゅんとなってしまいました。
最終回、新井が意地の2塁打で出ましたが、松山のこれも見事なライト前ヒットで突っ込んで本塁であえなく憤死。これにはもう怒りの気持ちもなし。「いいぞ新井、名誉の戦死だ」。安らかな終戦を迎えられそうです。
ヒーローインタビューでお立ち台にたったDeNAの1番・荒波くんは、そうしたスタンドの空気をよく読んでいた。賢い子ですね。こう言ったのです。
「逆転したりされたりで最後まで見応えが有る試合で、やってる方はドキドキしたんですけど、本当に勝てて良かったです」
最後まで見応えが有る試合、やってる選手の口から出るはずのないこのことば!最後まで見てくださって、こんな不愉快な思いをさせちゃってごめんなさいカープファンのみなさま、でも野球の試合として見応えはありましたでしょ?まっ、これから行きつけの焼肉屋いくんですけど、僕を見かけても殴らないでくださいね。
最高の気配りであり、お悔やみのことばでもあった。
この試合、連続二けた安打なしの球団記録が途切れるというハプニングもあった。どうせなら世界記録でもチャレンジしてギネスに載った方が価値があったんじゃないか?もったいないなあとも思ったのでした。
Yahoo、Googleからお入りの皆様
ソナー・メンバーズ・クラブのHPは http://sonarmc.com/wordpress/ をクリックして下さい。









