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カテゴリー: 健康

ついにわかった耳鳴りの治し方

2017 NOV 30 11:11:12 am by 東 賢太郎

耳鳴りが始まったのは6年前あたりである。仕事で悩むうちに、ある日突然、両方の耳にシ~ンというセミの鳴き声のようなのがけっこう盛大に聞こえだした。びっくりして何件か医者にかかったが、どこも治りませんねとあっけなく診断され途方に暮れた。仕方なく、処方されたビタミンB12やナリピタンなんて冗談みたいな市販薬も飲んだが効く兆しは皆無である。そのまま現在に至り、いまやもう慣れてしまったことで一種の治癒になっているという悲しい状態だ。

お袋の看病で病院通いになったことし4月15日、「カンブルラン/読響の青髭公の城」のコンサートで異様なことがおきた。オケの大きな音が右耳奥で割れてビリつくようになったのだ。これにはまいった。フォルテが来るのが怖くなってしまい、焦ったがどうしようもない。このコンサートのブログをさっき読んだが、そこではふれていないのがかえって痛々しい。思えばあのころ疲労がピークになっていたんだろう、ビリビリは後になって収まってくれたが、原因はどうもストレスにあるぞということがわかってきた。

先週、またまた別な事件が起こった。気に入っている「綱島源泉 湯けむりの庄」で家内とランチをして、僕だけ置いて行ってもらい、夜の9時頃迎えに来てもらうことにしたのだ。ここは黒湯の温泉、炭酸泉はもちろん、4種の岩盤浴で仮眠したり塩を体中に塗りたくるサウナもいい。8時間もいりびたってボケ~っとしていたわけだが、すると、なんと、あれっ、シ~ンが見事に消えているではないか!6年で初めての快挙である。

どうしてだろう?岩盤浴しながら考えた。まさか温泉の効能じゃないだろう。スマホも見ない、仕事も考えない、それでストレスが飛んで治ってるのか?そうしか考えられないけど、どうしてだろう?だって、仕事を忘れようとあんなに何度もリゾートに行ってるじゃないか。でも、どこへ何日行こうと、「無理に忘れよう」とするとかえってうまくいかなかったのだ。そういう邪念をいだけばいだくほど、「忘れなきゃ」というのが一種の仕事になってしまい、仕事をすればちゃんと耳鳴りは大きくなる。もう因果だと諦めていたのだ。

そのことは本にあった耳鳴りのメカニズムの説明とぴったりである。「加齢で高音が聞こえにくくなる。すると脳が感知して耳のイコライザーの高音の周波数帯域のボリュームつまみをmaxにする。だからいつもシ~ンがきこえる」というのだ。確かに、オーディオだってそうすればサーっという音がスピーカーから鳴りっぱなしになるからわかりやすい説明だ。困ったことに脳が勝手にやってしまうのであって、それは心臓の鼓動と同じで意識して止められないらしい。だから耳鳴りは治らないのだ。

ということは、僕のように疑り深い人間は、他人の言うことは医者であってもあんまり信用しないんだから自分で自分の脳をだますしかない。「高音はきこえてる」と思わせるか、「高音はきこえなくたっていいさ」と安心させるか、どちらかしか解決法はないという結論に至るのである。

ところが僕の場合、人間ドックの検査では高音の聴力は落ちてない。ストレスは人間が猿の時代の「ジャングルの臨戦態勢」らしく、いつ敵に襲われるかという心の環境設定だから平時の高音聴力じゃあ足りないとなってるのか?理由はともあれ僕の脳の勝手判断だから理屈ではない。とすると「高音はきこえてる」の選択肢はないのである。つまり、「きこえなくたっていいさ」と思わせるというのが答えなのだ

今回はあまりに日常の一コマなので耳鳴りなど意識の片隅にもなかった。だから「仕事」にならず、無意識にそれができてしまったにちがいない。なるほど。そこで、そして、また恐怖心がおこってくるのだ。気がついちゃったからもうだませないぞ、次は「仕事」になってだめかもしれないぞ・・・・。

そろそろ約束の午後9時になる。さて料金の清算である。レジで「駐車料金が1時間分足りません」といわれたので「あっそうか」とそれも払った。そうしてロビーで到着の電話も気がつかないほどまるで死体みたいにぐったりしていたら、家内に「駐車料金?なに言ってるの、私がクルマ乗って帰って、いままた来たんでしょ」といわれ「あっそうか」となった。レジの女性はボケ老人だったのねという冷ややかな目で、家内に失礼しましたと謝って400円返していた。

その翌朝、目覚めると、両耳の奥で、真夏の森の中でセミ取りしてるみたいにシ~ンは復活していた。まあいいさ、もう正体はわかったしシミュレーションも完了だ。怖いものはない。ボケてしまえば耳鳴りは治るのだ。

人間ドックはワンダーランドである

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香りの効能

2017 SEP 23 1:01:07 am by 東 賢太郎

蝉(セミ)がなきやんで久しい。蝉は地上に数日しか生きられなくて寂しい一生だが、動物というのはすべからく食うことと生殖することだけのために生きている。もっとつきつめれば食うのも生殖のためであって、我々は遺伝子をのこすための乗り物(ヴィークル)にすぎないという説もある(「利己的な遺伝子 」リチャード・ドーキンス著、紀伊國屋書店)

テレビのバラエティーや昼メロがグルメと温泉とセックスばかりなのも、芸能界はもとより政界までシモネタ・スキャンダルまみれというのも、皆さんドーキンス先生の発見した「原理」にのっとって日々お勤めに励まれている結果だ。では子孫を残した人は余生で何のやることがあるんだろう。食って、寝て、死ぬだけなのだろうか。

そう思うと、音楽というのはセックスにも食うことにも貢献がなく、だから動物は聴かないし生物学的には無益なシロモノだ。ロックは女性にもてるかもしれないがクラシックをきくなんぞは色恋と無縁であって、それに50年以上もかまけてしまった僕は動物としては失格なのだろうか。

しかしこうは考えられないか。音楽鑑賞は生存の役には立たないが、落ち込んだり、道を誤ったり、自殺してしまうというようなことへのガードレールの役割を果たしていると。それならドーキンスの原理からは逸脱しない。死んでしまえば遺伝子の目的は成就しないからだ。

例えばベートーベンだ。彼は子孫を残さなかったが、自殺を考えながらも音楽を書くことで元気になって戻ってきた。その複雑な精神の行路を明快に音でなぞってシミュレーションできる曲がある。交響曲第3番「エロイカ」だ。そうすると聴く者も元気に戻れる。僕自身が苦しかった時にそれで復活した経験者だ。

先日のこと、統合医療において僕の主治医である森嶋先生にバイオレゾナンス診療で1年ぶりに全身を診ていただいた。「内臓も頭も問題なし、ストレスもないですね」で安心したがちょっとひっかかる。「先生、いま仕事でストレスの真っ只中ですが」「いえ、数値は出てません、きっと音楽が効いてますね(笑)」。

たしかに、疲れると甘味を欲するように、ストレスがかかると音楽が欲しくなるから精神的な「薬効」があるのかもしれない。米国医学界は制癌剤治療に疑問を呈し論文も出なくなっているそうで、癌患者への対処法が向かっているのは東洋医学やヒーリングなど理論より治験が先行した分野も抱合する統合医療とのことだ。その一環で音楽を取り入れる療法は真剣に研究されている。

ストレスとは体を一定の状態に保つ恒常性(ホメオスタシス)が崩れた状態から回復する際の様々な反応で、なくてもいけないが過剰だと生体機能が狂う。だから過剰と感じた時に精神の緊張を緩和してくれるなら音楽は薬効があることになるし、音楽がもたらす心理作用は認知症などに効能があるとする論文も出てきている。その観点から「エロイカ」の薬効を原子論的に調べたら何か結論が得られるかもしれないと思うと関心が高まる。

先生によるとストレスはもうひとつ戦う方法があるという。香りだ。そこでこういうものを紹介していただいた。「パ ホーザ」(Pau Rosa)というアマゾンの香木エキスだ。

 

この香りにはひとめぼれで、す~っとリラックスできる。ローズウッドの一種だから日本だと紫檀(しだん)だろうか、その中でも特別に品質の高い樹木から採取したオイルであり、入手が難しいらしい。

 


アロマオイルは詳しくないが、お香を焚くのに一時こったことがあり香りの効果は感じている。これは過去嗅いだことのないもので、安眠など効果があるのではないかと思い、いただいて帰った。

 

音や景色は「美しい」と表現できるが、香りや味はそうはいわない。この辺が五感の微妙なところだ。我々が食うことと生殖することだけのために生きているならば、食うことである味は栄養価や毒素を見分ける即物的なものだ。かたや音や景色は生命や生殖にかかわるものでなく、美しいとは形而上学的な表現だろう。動物には無縁の感覚である。

そう考えると香りは曖昧な所に位置するように思う。フェロモンは生殖に関わるし、一方で栄養価や毒素を見分けるためにも活躍する。犬は視覚より嗅覚が頼りだ。我々が魚だったことは胎内の羊水の中でそこからの進化を猛速度で経過することからわかるが、以下は私見になるが、海中に溶け込んだ化学物質の分子を感知するのが味覚と嗅覚で、光や水分子の振動(波動)を感知するのが視覚と聴覚に進化したようにも思う。

つまり物質的な「味、におい」(グループ①)と波動的な「音、視覚」(グループ②)に大別されるのであって、やはり物質的な触覚を前者に加えると、我々の五感は「食うことと生殖すること」に直接関わる①、それを助けたり身を守ったりするセンサーである②によって成立する。宗教は壮大な教会や寺院、輝く祭壇、仏像やステンドグラス等の視覚にミサ曲、讃美歌、お経などの聴覚を交え②に訴えるが、センサーだけでは訴求力が弱かったのだろう、より本能的な領域である①にもちゃんとお香を焚いたりお神酒を飲ませたりで触れてくる。エロイカを聴くこととパ ホーザを嗅ぐこととはそれと同様に①②の別系統に属するわけで、ストレスを解毒する効能はそれで倍加するのかもしれないと感じた。

自殺はもとよりストレスフルな時間が長引けばホメオスタシスが変調をきたし病気になりやすく、ひいては健康寿命にも影響してくる。音や香りは小さなことのように思われるだろうが、我々が世界や宇宙を知覚したり理解したりできるのは五感の情報収集のおかげであって、宇宙と我々との接点はその五つの感覚しかない。それが日々の喜怒哀楽を生みだしているのであって、その積み重ねが人生というものとなり、死ぬときに良い一生だったかどうかを振り返ることになる。そう思えば、その5分の2である音と香りを自在に支配すれば人生の幸福度を増すことができるだろうし、ガードレールにもなるのではないだろうか。

ここまで書いてきて、逆に、我々人間の認識している人生など随分と一面的なものだということもわかってくる。蝉は寂しい一生を送っているのではないかもしれないということだ。香りひとつがいろいろなことを教えてくれる。

 

エロイカこそ僕の宝である

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脳は疲れない

2017 SEP 13 16:16:00 pm by 東 賢太郎

親に感謝するのは頭痛がないことだ。脳みそに痛覚はないらしいから頭痛なんておかしいとも思っているが、理屈でそうなのではない、ほんとうに頭が痛くなったことがないのだ。だからこういう話は個人差があるのだが、僕の自覚としては、脳は寝ないし疲れもしないと思っている。

疲れたと感じるのは目や手足など体の部位であって、飛行場に例えれば脳が管制塔で体の各部位は飛行機だ。飛行機から不調(疲れ)のシグナルを受け取ると管制塔は危険と判断して飛行機の離着陸を全部ストップする。これが睡眠であり、だから眠いというのは脳が疲れて動きが鈍った「脳疲労」状態ではなく、管制塔が能動的に体の活動を止めていくプロセスと僕は解釈している。

だから脳は疲れないし、睡眠に入っても脳は寝ていないと経験的に感じる。覚醒時に「覚醒している」と脳に認識させるすべての機能(飛行機)が格納庫に入ってしまっているから認識がないだけで、管制官は活動している。もし管制官まで作業停止してしまったら飛行機を滑走路に出す指令がもう二度と出ない。それが死なのではないか。

だから「覚醒の質」は変わる。たとえば最近僕は視力低下に加えて飛蚊症で視界が汚れてクオリティが落ちた。すると、どうせ見にくいのでだんだん細かいものを見ようとしなくなるのだ。それが習性化してくる。覚醒は飛行機からの管制塔の情報の集大成だから、そういう姿勢は覚醒の質を貶めてしまい、きっと生活態度や思考の密度や、ひいては性格まで変えてしまうのではないかと感じている。

それは足腰が弱れば歩くのがおっくうになって、近場なのに車に乗って歩かないからますます足腰が弱るのと同じ現象だ。足の衰えぐらいは自覚できるが、覚醒の質というのは気づきにくい、いやほとんどの人は考えもしないだろう。足腰の衰えの末に来るのが車椅子であり、覚醒の劣化の末に来るのが認知症なのだ。

脳は疲れないのだから、思い切り使いまくることだ。使い方はベクトルが3種類あって内向(インプット)、外向(アウトプット)、内転(何か考える、思考)のどれかだが、外向がお薦めと思う。要は人とおしゃべりする、おしゃれする、カラオケで歌うなど、自分を外にアピールすることは何でもいい。

それが人に理解されたり、異性にモテたり、拍手されたりというのをリウォード(報酬)といい、脳内に快感物質が出る。つまり気持ちがいい。管制塔が飛行場運営の円滑化に好ましいから管制官に報酬を払っているのであって、つまり管制官が喜んでいるのであり、それをいくら続けても彼は疲れないのである。

僕自身、リウォードを求めて仕事をしているしお金はその一部でしかない。お客様にありがとうを言っていただくほうが嬉しい。「お客様は神様です」なんてスローガンが出てしまうのはいかがわしい、ああいうものは本当はそうでないから掲げて見せる必要があるのであって、僕はそれが快感物質に直結してるからスローガンはいらない。

しかし、それにしても、レーガン大統領やサッチャー首相のように外向(アウトプット)を無尽蔵にそれも飛びきり重たいものを日々発信し続ける仕事にあった人がアルツハイマーになるというのはどういうことなんだろう。足腰と違って使っていれば脳は元気というものでもないということのようだ。管制官に過労死はないとすれば管制官たちの脳に自壊のメカニズムがあったことになり「鏡の中の鏡」という迷宮に入ってしまう。

こうしてアドリブで書いている僕のブログは僕の脳がリアルタイムでおしゃべりしてる言葉の速記録であり、僕の覚醒の質を如実に表している。この速度が落ちたり、おしゃべりすることがなくなったりすればそれは危険信号だろう。

脳は寝ない

 

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ストレスの堂々巡り

2017 MAY 17 0:00:48 am by 東 賢太郎

過度のストレスが細胞のテロメアを減らすそうで、ということは老化、癌の原因になる。しかし医師にはストレスフリーになるとボケるよとおどかされたりもしています。人には人の頃合いがあるということでしょう。

もう若くないので少ない方がいいだろうとは思っています。なぜなら何かで無理をして疲れると、最近は回復が遅く感じるのです。ひょっとして一生戻らずそのぶん寿命が縮んでるかもしれないと感じないでもない。

ストレスの原因は人によるそうですが僕の場合は拘束です。身を椅子に括り付けられる飛行機、床屋、歯医者がだめで、時間の拘束も嫌であり、将来の拘束の予告であるアポイントメントも重いのは避けたい。

そうしたら6月にノーベル賞学者の先生とサシの夕食会というメガトン級に重いのが入り、光栄なばかりか場合によっては大仕事になるので最高に嬉しいのですが、ストレス指数と血圧は否が応にも上昇してます。まずは相当の勉強をしなくてはなりませんし時間の拘束は仕方ないですからね。

テロメア研究でノーベル賞をとったエリザベス・ブラックバーン博士によると瞑想が効くらしいです。メカニズムは究明されていないのに西洋医学も分子論にこだわらなくなったのですね。花、雲、夕日などを見るのがいいそうです。あと有酸素運動、野菜食、人とのふれあい。

なんだそんなの普通じゃないかと思いますが、やっぱりそれが基本なんでしょう。個人的には猫とのふれあいが一番効くので、そういう意味あいも一部はあって先週に青島へ行ってきました。

この仕事はリスクとの戦いなので、ということはストレスをコントロールするということですから、効くと思えば何でもやります。外国でもどこでも行きます。健康と寿命を考えると、余計なストレスは回避しつつ仕方ないものは減らすという対策になります。

ところが最近感じているのは、その対策がだんだんと新たな仕事みたいになってきて、それがストレス源になってくるのです。人生なにをしたいのかわからない。猫は相談にはのってくれないから、やはり人とふれあうしかないのでしょうか。

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僕の主治医である神山先生

2017 FEB 23 2:02:54 am by 東 賢太郎

以前に書きましたが神山先生の漢方薬を2004年から朝晩欠かさずいただいています。野村を退社してみずほに移籍し、ストレスのせいでしょうかつてない体調不良に見舞われました。症状は風邪でしたが発熱が医者にかかっても治らず、これはまずいと知人の紹介で仕方なく門をたたいたのが神山研究所だったのです。

当時は漢方など知る由もなく半信半疑です。大した診察もなく「煎じ薬あげるから飲みなさい」だけでおわり。正直のところこりゃだめだと思っていました。ところが黒くて苦い液体をコップ一杯言われた通り飲んで寝ると、朝には体が軽く熱はさめ一発で治ってしまった。これは何だ?ということになったのです。

毎月1,2度行きますが、まず背中に鍼をうってもらいます。これがどういうわけか効いて高校生のような若返った気分になる。それから薬草を5~6種類(なんだかさっぱりわからないが)当方の顔色など観てその時々に調合してくれます。これが未病といって病気にならないための免疫力をつけてくれるのです。

中国の薬草学の集大成、黒い液体の効能でそれが悪いはずないと体が悟りましたが、彼は毎年5,6月にドイツやハワイに治療で呼ばれています。米国は制癌剤投与はもう下火で最先端の論文は免疫療法が主流とききます。中国の未病という発想が源流になってコペルニクス的転換が起きていると思われます。

欧米は医療は「治れば勝ち」という発想です。しかし丸山ワクチンの例のごとく日本は「学閥」と「医者が何を学んだか」が支配している気がします。当然それは旧来の対症療法の発想による西洋医学なわけで、本家の西洋医学が東洋流の未病に発想転換してもついていけないのではないかという危惧を覚えます。

先日書いた大阪の森嶌先生のように既にそれに気づいて転換している方もおられますがまだ少数でしょう。本家本丸の先生方ほど学んだものを失いたくないから遅れるリスクが高い。付け焼刃的に「漢方も処方します」ではない、優秀な医師こそ「治れば勝ち」の競争に先陣をきってもらいたいものです。

2004年以来、冬に必ずひいていた風邪とおさらばしました。龍門気功の大家をそう呼ぶのも申しわけないが、先生は大事な友人であり僕の主治医である。最高の技術でその信用に信用で返してくださる。こういう関係こそ最も盤石であり、僕が最も大事にする人間関係です。

本来なら日本に来ないレベルの漢方医がいてくれるというのは大変なことなのです。彼が日本で弟子を育成するなどして本物の未病療法を日本で根付かせることは難病の患者さんの朗報であって、サポートしたいと思っています。

 

 

 

 

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森嶌医師の診断が下る

2017 JAN 22 11:11:50 am by 東 賢太郎

bioresドイツのRAYONEX社製の波動測定器バイオレゾナンス(右)は人体の各臓器の発する微弱電流を感知する驚くべき精巧な装置です。人間は臓器ごとに周波数のレンジは決まっており、病変があると数値がそこからはずれるので、この装置で測ることにより癌や腫瘍がどこの臓器にできているかが発見できるのです。友人がマーカーにひっかかったと聞いて心配になり、急遽きのう大阪の守口まで彼を連れて診断に行ったのでした。

ここに書いた森嶌医師は高度な技術のいるバイオレゾナンスによる診断を行うだけでなく指導までできる免状を持った唯一の日本人医師です。

森嶌医師との会食

電極を両手首・足首に装着すれば15分ほどでデータが読み込まれます。医師が解読して全臓器の状態をわずか数分でチェックします。

まず、「尿酸値は高めですね」と聞かれぎょっとします。そうなのです。人間ドックではそれだけ必ずひっかかる。血も取ってないのにどうしてわかるの?「腎臓排泄能力、大腸の機能がやや低下、肝臓の解毒力が低下してます」「副鼻腔炎があります」「重金属(水銀、鉛、アルミニウム)はほとんど溜まってません」と矢継ぎ早に診断が出ます。

biores1さらに驚いたのは、副鼻腔炎の原因菌の特定までできてしまったこと。これは菌のサンプルが入った試験管を次々にトレイに載せ、僕の体にテンソル(右)という金属製のバネのような器具を向けて振動させ、サンプルと体の発する微弱電流の波動の共振を測定するのです。二つの音叉のように共鳴したものが「犯人」なのです。そうして何十もあるサンプルから2つの菌が特定され、それを弱らせる漢方薬と乳酸菌が特定され、錠剤が処方されました。

「腸内細菌である乳酸菌と副鼻腔炎が関係あります」と言われたのも意外であります。乳酸菌というと我々はヨーグルトの宣伝文句で「いろいろある」「おなかに良い」ぐらいのもので、これほど分類されていることもピンポイントに効能が特定されていることも、悪玉菌があることも知らないのではないでしょうか。

テンソルの運動で波動共振(レゾナンス)を感知するのは訓練がいる部分のようでこの機械があれば誰でもできるものではなく、「楽器ですね」「まさにそうです」とのこと。まったく同様のプロセスで腎臓、大腸、肝臓の機能改善薬も選ばれ、それらがすべて生薬(LPSなど)である点も特徴でしょう。ドイツ的な徹底した合理主義と東洋医学が融和した印象です。

訪問の目的であった友人の問題部位と原因は簡単に特定され、転移もないし診断により原因は除去可能であると分かったので、あとは精密検査次第で必要ならば切除すれば治るし再発もしないでしょうということ。一安心です。この「原因の特定」というのがこの治療の最も優れた部分と思料します。病変は対症療法でその臓器だけ治しても原因が根治しないと再発します(僕の鼻のように)。「元から絶たなきゃダメ」というCMが昔ありましたがそういうことですね。西洋医学の限界はそこにあるということです。

僕の方は、

「脳内のストレスの数値が低いです」

「先生、逆でしょ、僕の仕事ご存じでしょ、高いでしょ?」

「いえ低いです、珍しいですね」

という診断が最後でした。誤診?を疑いましたが、

「東さんが高いわけないでしょ(笑)」

の友人のダメ押しで観念しました。家族と猫と音楽のおかげ、ということにしましょう。

診断所要時間はわずか30分、コストは薬代込みで5万円ほどで人間ドックと同じぐらいです。処方されたもののひとつ免疫ビタミンLPS(リポポリサッカライド)は免疫細胞を強くするので病気になりにくい体になります。

こういうことですから森嶌先生の診療所は4か月待ちの繁忙状態です。昨日は学会ご出席のため休診日なのに、事態を察して僕らのためにわざわざ3時から開けて下さいました。お人柄も医療のうちです。読者の皆様で、ご本人ご家族などがもし友人と似た状況にあれば先生を訪ねられてはいかがでしょうか。

 
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血をサラサラにする装置

2016 DEC 26 1:01:35 am by 東 賢太郎

もう日付が変わったが、きのう25日は社会人の娘たちにクリスマス・プレゼントをもらった。それから昼に長女と、施設にいる両親にプレゼントを届けに行った。父は11月に椅子から落ちで背骨を折ったがすっかり回復しており、認知症の母も元気で安心した。施設の方々のあったかさも心からありがたく、見舞いに行ってこんなほっこりした気持ちになったのは初めてだ。近くのホームセンターでノイに玩具をたくさん買って帰宅。すごい喜びようで、ネコだってクリスマス・プレゼントはうれしいのだ。

毎年楽ではなかったが今年は特につらく、蓄積疲労はちょっとやそっと寝たぐらいで解消しそうな気がしない。神山先生に相談したところすぐにこれをやれということで、米国シリコンバレーの再生医療企業であるBiomobie社製の「血をサラサラにする装置」を買ってきていただいた(値段はかなり高いが)。この会社、例のDNA二重らせん構造の発見者ワトソン・クリックのノーベル賞生理学・医学賞メダルをオークションで$2.27 million (約2億6千万円)で落札したことでも知られる。

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製品名はBioboostiという。玉子ほどの大きさだが特殊な電磁波が出て両手両足に10分間ずつ1日2回当てる。年をとると赤血球同士がくっついてきて脳、心臓に小さな血栓を作りだす。それがやがて梗塞になるそうだ。

 

横から見るとまるでUFOだ。電磁波は下部から出る。

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それが赤血球を本来のばらばらの状態に戻す様子は血管をスキャンするとリアルタイムで見られる。サラサラとはその状態をいう。米国FDAはもちろんEU、中国でも当局認可を得て売られている。

 

 

日本はこういうものは概してオクテだ。厚労省がリスクを取らないだろうし、死亡原因2位3位の心臓病、脳卒中の薬が売れなくても困るかもしれないから?認可がない。中国で買ってきていただくしかない。まだ1週間だから効果の自覚はないが、半年使っている先生いわく当初は睡眠の質が変わってきて、とにかく深く眠れるようになるらしい。

僕のような尋常でないストレスをかかえる事業をやっているとこういう世界の最先端秘密兵器も必要になってくるが、それでも、昨日の娘たちのプレゼントや両親の元気な顔の方がジワリと体にしみてきて疲れを吹っ飛ばしてくれる効能が大きいかなあと思う。それは頭で考えても想像してもわからなくて、自分の体の声がそう言っている。

(参考)

当社で調査中のベンチャー3社

 

 
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ミストサウナの15分

2016 DEC 4 17:17:00 pm by 東 賢太郎

今年は色々あった。

そもそも男の後厄で良ろしくない年だ。正月のおみくじは末吉だった。四柱推命では4-7月が大凶で、8月は少し良いが9、10月がまたまた大凶であった。なるほど、お見事にその通りの展開であってあんまりいい記憶がない。

昔からコップが割れたりメガネが壊れたりするのが「凶兆」だった。

今年ほどそれが何度も起こった年もなく、そのたびに「これはヤバいかな」と感じた事々がことごとくダメになったのだから、僕においてはそれはもはや迷信の域を超えている。

きっと先祖の霊が「やめとけ」と言ってるに違いない・・・

仕事というと、今年はゴルフなら18番ホールが奇跡のチップインで喝采されながら「ボギーです」みたいな感じだった。飲みに行くと「なんかお忙しそうで」って、やたら曲げて林の中で苦労してただけだなんで「今日はボロボロですね」なんて方がほっとする。

長女がそのボロボロを心配してくれて一緒に布田神社にお参りして厄払いし、両親を見舞って元気なのを見届けてから横浜のスーパー銭湯「港北の湯」へ来た。カキフライ定食と甘酒かき氷に満足。ここは高濃度炭酸泉と天然ラジウムのミストサウナが売りだ。マッサージでくつろいで前後2時間の入浴だ。

いや、いいなあ・・・

そう独り言しながら2度目のミストサウナの時だった。「ラジウムの放射性ホルミシス効果」なんて壁の効能書きが目に入ってきて、しかしこれは微量とはいえ放射線被曝ではあるわけだよなと余計なことを考える。

あとでwikipediaを見てみて知ったがラドンに安全な量というものは存在しないという仮説(米国アメリカ環境保護庁)もあるようだ。

よくわからない・・・

キュリー夫人が調べたホルミシスをプラセボ効果(偽薬が効いてしまう)などというと不遜だが、どこか東洋医学的に思えてしまうのも事実だ。なんかよくなりそうな気がするし漢方もそれがあると思うが、「気がする」と人間に「良い気」をもたらして、それで病が良くなる。「気」こそ原因なのだ。

要するにそれじゃないの?

インフレとデフレ。貨幣の交換価値はおんなじなのに社会現象としては違う結果をもたらす。デフレは世の中を暗くする。インフレは「見かけの収入が増えるだけの偽薬」だが、プラセボ効果で人々の気を軽くして明るい世にしてくれるのだ。う~ん、ラジウム温泉で原理を発見してしまったかもしれない。

「病は気から」、「信じるものは救われる」、「なせばなる」、そうか・・・

すると冒頭の「コップが割れたりメガネが壊れたりするのが凶兆」もそうだったかという疑問が生じるではないか。「やばい」って思うと気持ちがデフレ的になる。すると行くべきものが行かなくなっちまう。あれれ、先祖の霊はどこへ行ったんだ?

すると我々は遺伝子を乗せたただのヴィークル(乗り物)であって、DNAに書いてある命令が五欲、煩悩となってるって、これやけに腑に落ちるなあという気がどこからともなくしてくる。

日々それで喜怒哀楽、勝った負けた儲けた損したなんてバカやって、プリセットの寿命が人生劇場になってて、いつか万華鏡みたいにわけわかんない劇が終わる。ああばかばかしい。何も考えない人生のが楽だ。

ヴィークルは何も考えない。

いまこうやって考えてるのはウソの自分だろう。五欲、煩悩。あるのはそれのみだ。それにハイハイと従っているとどうなるんだろう?自分を駄目にする根元と仏教は教えるが、健康にだけはいいような気もするんだが・・・

こうして世の中はますますわかんなくなる。熱くって汗だくになって立ち上がると、「一回の入浴は15分までにしてください」と壁にあった。

 
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ダイエットは運動だけじゃ足りない

2015 AUG 4 10:10:16 am by 東 賢太郎

東京は大変暑い日が続きます。35度だったこの日曜日もめげずにいつもの二子玉川橋まで走りました。決めたことは淡々とやろうとそれだけなんですが、さすがに昨日は還暦のオヤジのすることじゃないとすぐ思いました。

なにせ午後4時過ぎでしたがまだ陽は高く無風で、サウナに日照りがきてる感じであり、いつもはジョガーでごったがえす川辺の散歩道が往復10kmですれちがったのはたった5人。親子連れやカップルが多い二子公園はほとんど人影なしでした。

気がつくと帽子なし、スマホ・小銭も不携帯であり、心臓麻痺でもおこしたら誰も気がつかずお陀仏だなと思ったんですが、引き返そうと思わないのが我が性格であります。そして、走れてしまう自分を見て、ウム、まだパワーは残っておると自信を回復する。減量で始めたんですが、どうも最近はそのためにやってる感じです。

しかしそれでも体重は直後に73kgで1.5しか減ってません。すなわち1.5リットル汗をかいただけであって水を飲むとほぼ戻ります。そして昨日は酒も飲んでしっかりと74.5kgに復帰。だめであります。一日一食を励行しているのにこれというのはまったくの想定外でした。

教訓。ダイエットは週末の運動だけじゃ足りないです。やっぱり絶食の即効性は高かったなと実感いたしました。またやるしかありません。

 
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美食と体重の関係について

2015 JUL 25 23:23:16 pm by 東 賢太郎

ミクロネシアの出張中は一日一食主義は忘れ、食事は皆さんとご一緒に三食楽しくいただきました。

グアムのヒルトンのシーフード・レストランです。

guam1

巨大なエビのしっぽかと思ったら、シャコでした。

guam

ミクロネシア(チューク島)ではやっぱりこれですね。渇いたのどに最高です。

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おまけに帰国してすぐ、金曜は中村兄とSMCメンバー店の「まめ多」さんで舌鼓を打ったのです。いつもおまかせ。女将さんの心のこもった料理にほっとなごみます。和食の美味に美酒。疲れを癒していただきました。

中村とは博多ツアーの打ち合わせでしたが当方の仕事の話もすこし。たまたまですが非常に面白い案件があり、そんなに難しい話でもなくてメンバーで共有できれば皆さんのメリットもあろうかということです。

さて、そうこうして今朝ですが体重計に乗ったところ、出張まえ73kgだった体重が75kgになってました。恐れていたことです。

そこで今日は二子玉川まで往復10km走りましたが、午後でしたがまだまだ陽射しは強く最高気温は33度の猛暑だったようです。多摩川べりは走る人影もなく、グラウンドもあいているしいつもの猫までが疎開してかおらず。

これをなんということもなく走れてしまう自分には結構おどろきました。走りながらやばかったら即やめようと思って気をつけてた循環器も呼吸器も足腰もぜんぜん問題なく、むしろ汗かいて爽快感すらあり、やや遅めペースですが完走しました。天と両親に感謝。

日射病とか熱射病には縁はなしです。野球部の人間からすればこんなの屁の河童なんですが、なんせ還暦の身ですからね、ちょっと自信つきました。頭は疲れてますがまだまだ体はぜんぜん若い、いけるぞと。

滝のような汗をかき、風呂を浴びて、さて体重計に再度乗ります。71.5kg。

水分と塩分が出てこれ。夕食は普通にとって、のどがすごく渇いて水をたくさん飲んでまた74kgになってしまいました。実質1kg減です。ボラティリティ―が高い。こりゃまだ本物じゃないですね。しかし、だんだん塩分がポイントだということが分かってきました。塩を減らして何十キロか走破すれば、夢の60kg代が見えてきそうです。

 
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