現国は忖度力のテストである
2017 JUL 27 22:22:49 pm by 東 賢太郎
きょう某氏と会議していて、彼は年が近くて京大で受験の話になった。理系なのに古文は苦にしなかったが現国は嫌だったというので、どうしてときいた。「著者の意図をつかまないといけませんよね。そうは思わんなあ、ちがうでしょとなっちゃうんです。するともちろん点が悪いんですね」。わが意を得たりだ。
思うに、京大や東大の現国はいま流行りの「忖度力」を試してるんじゃないか。上司のわけのわからん言葉から「意図」を探り出して的確に行動する。おお、君、言わんでもよくわかってるじゃないかとなって出世する。他国は知らないが、日本的なテストのような気がしてきた。
トップは言ってないという。そうかもしれないが現国得意のヒラメがしっかり忖度していて、お前もわかってるよなと迫る。ところが迫られた方はやっぱり現国力が抜群で忖度を見抜く。座右の銘は面従腹背だ。「そうは思わんなあ、ちがうでしょ」となっちゃう。おのれ、お前は零点をくれてやる。ヒラメが怒る。
彼は日本企業でキャリアをスタートとしたが現在は米系で実力を発揮している。僕もビジネスは米国人相手の方がやりやすい。現国嫌いが根っこで共通してるか。いかがなものか、いやあそうはいっても、なんて奴はいない。今日彼の上司と初電話でいきなりレート談判をしたが、日本人にそんなことはあり得ない。
時の流れを何かで埋めたかったが、この案件が幸いそれをしてくれた。他に何もやる気なかったから逆に30代の頃みたいに集中できた、だから進捗したようだ。このまま着地できれば将来に日経新聞一面かもしれない。でもこれをやるのが使命だとか金が儲かるとかではない、埋めたかっただけだ。
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情報は危険物である
2017 MAY 18 18:18:45 pm by 東 賢太郎
週刊新潮の中吊り広告を文春がトーハンから入手していたと報道されています。新潮は3年間調査したそうで、満を持してのクレームが裁判よりまずはネタになる業界なのかという観があります。
証券業は間違いなく情報の管理について最も厳しい業界のひとつでしょう。ファイナンスに関わる情報は外部に漏れれば即刻にインサイダー情報であり、管理に不備があれば牢屋に入る可能性もある。資本主義の大動脈である市場の公平性は法律が担保し役所が目を光らせているのです。
週刊誌ネタにそんな大義はないのかどうかは知りませんが、我が業界の目からすると非常に奇異に映ります。新潮はトーハンとNDAすら結んでいないのかという点にです。商慣習として黙認したのか自分もやっているのか、まさか法律に疎いはずはないだろうからむしろ罠を張ってトラップしたならあっぱれですらある。
文春は弁明したが入手の有無には触れず、仮に入手があったとしても使用はしてないと抗弁するしかないしそう逃げるだろう。だから入手させたトーハンを訴えるしかないがNDAがないとすると弱いし損害賠償の金額の特定も難しそうで、それなら逆ネタにして信用を失墜させてやろうという戦略になったかもしれません。
法律も役所もかんでいないならNDAすなわち守秘義務契約書を交わしておくのは当り前であって、誰であれそうしていない相手に情報を開示するなど僕らの常識ではありえない。例えば来月会うノーベル賞学者のニューヨークの会社からさっそくNDAがメールで来て、僕は昨日それに目を通してサインして送り返したばかりです。
それなしにまともなビジネスの会食などできないし、そこで得た情報をブログに書いたりすれば僕は何百億円もの損害賠償請求をされかねません。金融とマスコミの違いはありますが、どちらも情報がお金であるのは同じであり、そういう情報を扱う者は危険物取扱い業者ほどの注意と倫理観が必要ということです。他山の石とします。
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一般人の男性が?
2017 JAN 31 17:17:31 pm by 東 賢太郎
中野でタクシーが電柱に激突し、ドライバーとけが人を助けた男性がそのまま立ち去ったというのでニュースになっている。表彰したいので名乗り出てほしいそうだ。
むかしバスを待っていたら道の反対側の歩道で自転車でもろに転倒した人がいて、頭を打ったように見えたので大丈夫ですかと助け起こしたら無言で走り去った。いろんな人がいるんだなと思ったが怪我はなかったようだ。べつに助けておいて無言で去る人がいてもいいんじゃないかと思うが、そうでもないんだろうか。
TVを見ていたら「一般人の男性が」と報じているが、その一般人ってのはいったい何だ?じゃあ特別人てのがいるのか、それは誰のことだ?とっさの善行をした勇気ある男性たちがキャスターのねえちゃんごときに「そのへんの人」あつかいされているようで、甚だ不快である。
怪我人の救助に誰である必要もないし、この男性は表彰されたりテレビに出たくてやったわけでもないから立ち去ったのかもしれない。むしろ自分はそういう種類の人間ではないという意思表示だってありえるのであって、一般人が有名になれるのにどうしてという報道は不遜だ。
消防庁が表彰をしたいというのは役所の仕事としてはいいことと思うが、善行に対価や報酬はないと考える人がたくさんいるのが日本の美徳だと海外に16年もいた僕などは常々感じている。人は表彰されたいものだ、テレビに出たいものだ、そうでなきゃ変だという思い込みがあるようで報道姿勢に非常に違和感をもった。
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風紀委員を装って世論操作の愚
2017 JAN 12 18:18:06 pm by 東 賢太郎
世界が大騒ぎのトランプ記者会見。ワイドショーもふくめ日本のメディアの反応は「前代未聞の記者会見だ」「選挙中の暴言がそのままだ」「企業を名指しで攻撃するのはいかがなものか」「あんな人が大統領になるなんて」「らしくやってほしい」ってなもんです。「ロシアがスキャンダル握ったそうです、オンナがらみですかね」なんて意味ありげに笑って(要人のハニートラップぐらいロシアにつきものでそんなもんとアメリカの未来を天秤にかけるなどありえない)、どうでもいいあげ足取りに必死なのです。
まあ僕が学校で悪さいいつけられて風紀委員殴ったろかとなった前科は公開したうえで書きますが、こういう風紀委員長みたないい子ちゃん言っておいて、クズの学者呼んできてねえセンセイそうでしょとくだらない常識論で批判する。何の生産性もなければ人類の前進にかけらの貢献もない。前代未聞の何が悪いんだ?前例がないから進化と呼ぶんでしょ。常識論がいやで選ばれた番長に大統領らしさなんて屁でもないよ。企業名指しって、減税してもらえば株主メリットあるんだから株価上がるんでね、こいつら言ってることわかってんのかね。株主でもない奴が騒ぐ理由なんてかけらもない。
こういう何の役にも立たない「いい子ちゃん」でヒトの批判だけして生きてる奴は会社にも掃いて捨てるほどいましたが僕は心から大嫌いなんです。仕事なんかしたためしもない松くい虫が大合唱してね、それで松が枯れるんです。こいつら全部クビにしたらどれだけいい会社になると何度思ったことか。ジョージ・セルはクリーブランド管に着任していきなり下手なのを7割クビにしたんです。批判されたけどそれで田舎オケが全米メジャーになって、あり得んことが起きたと全米音楽界が驚愕した。クリーブランドなんてニューヨーク、シカゴ、ロスなんかにすればド田舎なんですよ。こうやってセルは世界の音楽界に貢献しましたよね。そんなもんなんです、常識人というのは役に立たないんです。それができないんなら自分で会社作るしかないわけですね。日本社会もトランプみたいなのが引っ掻き回す必要が出てきてますね。
ただし歴史に学び暴君を生まない努力は必要です。よくできたもんで米国大統領に立法権はありません、もちろん議会です。軍以外の指揮も議会のOKがいりますから実は一人では何もできない。直接の配下は軍だけです(だからトランプは退役軍人に地位向上の目くばせもしてる)。しかし議員も選挙されるわけで、支持率を気にするからトランプ人気には当面は逆らえないというロジックで権力が担保される構造になっているわけです。
メディアはこのロジックの外で大統領を牽制できてきました。巨悪を暴いてつぶす意義は大いにあるでしょう。はるかにささやかですが文春は舛添問題で役目を果たしてます。しかし権力にメディア自らが加担して牽制のふりして敵の足をひっぱろうというのはやっちゃいけない。メディアの本義を自ら蹂躙してますね。本件の事の本質はここにあることを若い人は見抜いてください。こういうタブーを犯せばヤラセ書かせて凋落した食い物サイトと同じ運命になるだろう。中立性のないメディアはどんなにでっかくてもクズです。大統領にツイッターで直接「このCNNの大噓つきめ!」とやられれば威力なくなりますね。風紀委員を装って世論操作するヤラセは既にバレてます。
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「東ロボくん」東大は断念(今月のテーマ:人工知能)
2016 NOV 22 12:12:07 pm by 東 賢太郎
将棋の九段がカンニングするほど人工知能(AI)は強いらしいし、囲碁でも先日AIが趙治勲名誉名人を破った(初めてだ)。2048年にはAIが人間の知能を上回り、我々を支配するかもしれない(シンギュラリティ)という話はそれを聞くと現実味を増してくる気がする。
しかし一方で、国立情報学研究所(NII)のプロジェクト「ロボットは東大に入れるか」の「東ロボくん」(右)のほうは今年が4度目の挑戦だったが「東京大学合格は実現不可能であり、断念した」、「今後は記述式試験を解くための研究などに集中したい」と先日に報道があって話題となった。では将棋九段や囲碁の名人になるより東大合格の方が難しいかと東大生に聞けば、9割ぐらいはNOと答えるのではないか(1割は理Ⅲに敬意を表している)。そうであるなら、「ここに僕ら人類が2048年問題を悲観しなくてもいい理由が見つからないだろうか?」というオプティミスティックな問いに何か根拠ある解答があってもよさそうだ。
まず解せないのは「論述式の理系数学で6問中4問に完全正答し、偏差値76.2という高成績を記録した」というNIIのコメントで、囲碁将棋と同じく論理のみで解ける数学が満点でないことだ。東大の数学は難しいが囲碁将棋の名人になるよりハードルが高いとは思わない。とするとこういうことだ;
「AIにとって難しい『意味を理解する』という分野を突き詰めようとすると、膨大な時間とコストがかかる」(NIIの新井紀子教授)
日本語で書かれた問題を数理的ロジックに落としこむという数学以前のプロセスに誤差が出たとしか考えられない。その程度で2問分の時間をロスしたとすると国語や英語はあまり点が取れないと推定される。社会科も論述であって国語的要素が強いからAIが満点をとれる暗記だけでは歯が立たない。となると合格はなるほど無理だ。
「日本語の読解力」
これだろう。あえて日本語としたのは、数学の問題文が英語なら満点だったかもしれない(日本語はロジック化しにくいかも)という含みからだ。
ちなみに東大の日本語の試験(現国)というのは一見平明だがまず一筋縄でいく文章が出ない。だから飛び飛びに(僕にはそう見える)論旨の行間を読んだりぼわっとした隠喩やら空気感を迅速かつ適確に、日本の知識階級の最大公約数的理解係数で察し取り、遥か後から出てくる『それ』の意味するものを、今度は明確にロジカルに変換して200字以内で書いたりなどしないといけない。
試験は差をつけて落とすためにやる。ということは「ほとんどの読者は『それ』の実体がわからないだろう」と作題者が信じたということにこの設問の実務的かつ論理的本質があるわけで、そんなにわかりにくい文章など原文を書いた奴が馬鹿なんだろうと思ってしまうのが文学に疎く詩心のない当時の僕だった。
駿台は模試の採点に不服だとクレームがつけられて、いわば控訴することができた。数学にその余地は皆無だが、後日訴求が認められて点数が増えることがあったのが英文解釈で、現国は毎度否決であった。その判決文がこれまた現国的でわけわからねえという、僕にとってもうええかげんにせいやという趣味人のアロガントな世界でしかなかった。
僕の身勝手はともかく、ほとんどの読者がわからないということは日本語にはコンピューター言語として定型的に書き込むためには「読解力」なる一個独立のプロセスがあり得るという解釈は科学的ではないか。詩文は別として英語にはそれは相対的には少ないように思え、だからこそ英文解釈という科目を成り立たせてしまうような日本語側の独自のエレメントが存在するように思えてならない。
「東ロボくん」はプログラムしないと答えないわけで、「恋人への必殺プロポーズ文句を200字以内で述べよ」と言えば固まるだけだろうが、それは解答に至るプログラムを書きようがないからだ。数学の日本語問題文にそのエレメントがかけらでもあれば、それを読み取るプログラマーに詩心でもなければ趙治勲名誉名人を倒したAIも固まってしまう。
げに「現国」恐ろしやだ。「東ロボくん」を断念させた「日本語の読解力」にたけ、文学を愛し詩心に富んだ文系諸氏は2048年を生きのびるかもしれない。数学で入ったインチキ文系の僕は「東ロボくん」にシンパシーこそあるが、いずれ数学では負けるから2048年にはAIに食われて失業する一番ヤバいタイプの人間ということになる。
しかし一縷の望みがある。こういうことがあるからだ。
音楽に限らず、僕のビジネスのアイデアは例外なく起き抜けに出ている。昼間に醒めたアタマで考えたのはだいたいダメだ。ロジックでは成功できない。誰でも道筋をたどれてしまうからだ。睡眠中や無意識状態でのアタマの働きは覚醒時の働きの下地になっている気がする。そういう無限の下地の蓄積から直感やひらめきや創造が出てくるんじゃないか。
たとえばモーツァルトの書いた全626曲をAIにインプットしてモーツァルトっぽい曲を書かせることはできるかもしれないが、これぞ彼の交響曲第42番だと万人が納得するものを書くことができるのだろうか?これが「創造」の問題だ。
彼の脳データをそっくりコピーすれば(その技術はすでにある)可能かもしれないが、現実の彼が1791年からあと1年生きて42番を書くとして、それはその1年間に脳にインプットされた万事の結末としてのプロダクトである。何がインプットかは誰も知らないのだから仮定、仮説に起因するプロダクトでしかない。
2016年時点であっても同じであり、体が生きてない脳が積む未来の経験値は未来を予測しようという努力と同等に不確定なものだ。投資でいうなら、「過去のこの株の動きのデータはこうです。だから未来はこうすれば利益が出ます」というぐらい無価値な試行である。
創造の世界はひょっとして100年後のAIがついに克服する領域かもしれないがまだSFであってほしい。そうなったら人類はお手上げだが、モーツァルトの42番を書くよりも東大に入る方が絶対にやさしいのは永遠の真理だ。「東ロボくん」、応援してるけど出来すぎ君にはならないでほしい。
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二重国籍問題について(追記あり、11月2日)
2016 OCT 6 20:20:11 pm by 東 賢太郎
(1)二つのアウエー感
国籍というものをちゃんと意識したのは海外に住んでからです。それまでは空気みたいにあって当たり前のもので、日本人なんだと強く意識するのは旅行先の空港の入国審査でパスポートを見せるときぐらい、おそらく多くの日本人の皆さんにとってもそんなものではないでしょうか。
海外に行って、そこに住んでしまうと、しかし様相は変わってきます。僕はこれを「二つのアウエー感」と呼んでいます。第一に、母国や家族や日本語がなくなってさびしい(喪失感)。第二に、有無を言わせぬ周囲の自分に向けられた冷徹な目線と態度(孤立感)、です。僕は5つの外国でこれを味わいましたが、5者5様のちがいはあるものの基本は同じです。
第一と第二の間には大きな差があって、ハワイに旅行で1週間いたって喪失感は出てきます。ああWifi弱いなあ、あの番組見たいなあ、ネコ元気してるかなあ、おいしいお寿司つまみたいなあなどですね。いっぽう、孤立感はその国の社会に入らないと出ません。そこでは「あんた誰?」という冷たい目線にさらされますが、旅行者はある意味「お客さん」だからそれは飛んでこないんです。
「あんた誰?」とくれば必要なのは、まずアイデンティティー(ID)です。そこでマイ・ネーム・イズ***なんてやったってそんなのはIDにならない、ジス・イズ・ア・ペンって言うようなもの、ハア??ってなもんです。何より先にくるべきはアイ・アム・ジャパニーズなのです。名前がIDなのはもちろんですが、それより前に国というIDがくる。日本ではありえないそんな経験をしてみると、「日本人」のありがたみがじわっと身にしみてきます。
(2)日本はすでに超一流国である
それは「日本」という国のイメージのおかげです。それが決して悪くない、というより、僕は40か国以上で仕事ですからアイ・アム・ジャパニーズをやりましたが、その経験からして日本のイメージは世界でも最上級のランクにあるといえます。国内ではなかなか実感がわかないのは「強い円」の恩恵が海外で買い物でもしないと実感できないのと似ています。外国から見ると日本はあこがれの国であり、できれば日本人になりたいという人はいくらでもいるのです。
でもワタシ海外なんて行かないし関係ないわという人もおられるでしょうが、日本製品が高く評価されて世界中に輸出でき、日本に爆買いにまで来てくれる。その経済的恩恵は莫大で、日本に住んでいても気がつきませんが、めぐりめぐって誰もが享受しているのです。中国人が自国の茅台酒(マオタイ)を成田空港でお土産に買って帰るので不思議に思って聞いたら「我々中国人は中国人を信用しないんです。ここにある品物の取り扱いは間に日本人しか入ってません、だから絶対にニセモノがないんです」といわれびっくりしました。
このエピソードは、日本製品が品質で売れているばかりではないという点で注目されます。日本製、日本人が作った(メード・イン・ジャパン、メード・バイ・ジャパン)ですらない、「ボート(bought)・イン・ジャパン」(日本で買いました)に価値があるというのです。もはや品質の問題でなく、中国製品でも日本人から買えばウソがない、騙されないと中国人が考えているということです。これは凄いことだ。僕が海外にいた頃からその兆候はありましたが、まだ品質への信頼が主で日本人への信頼は従だった。しかし昨今は「日本人」は信頼のブランドになった気がします。格段に一流国、一流国民へとグレードアップしていると感じます。
(3)どうやってここまで来たか?
そんなイメージが一朝一夕にできるものではありません。江戸末期の開国、明治の近代化以来、150年もかけて先祖代々営々と築いてきたものです。10年やそこらの猿まねで追いつけるなどおこがましいも甚だしい。思えば僕がロンドンで株式営業をしていた1980年代、日本も猿まね(コピー・キャット)と蔑まれたものです。しかし日本がまねを乗り越えたのは古来日本だけにある物づくりへの執念、匠のこだわり、誇り、技の伝承といった「根っこ」があったからです。それがない国がうわべの「なりすまし」をいくら巧みに作ったところで、即刻お里は知れてしまうのです。
日本が中国、ロシアと戦争して勝利し、最後は米国と無謀な大戦に挑み敗戦国、被爆国となったぐらいは世界は知ってます。しかし凶暴、危険な暴徒と思ってる人はもはやなく、まじめに働いて経済一流国として復興し、トヨタやソニーをつくり、ドラえもんを楽しむ平和な国だというのが平均像でしょう。日本人が永遠に凶暴、危険な暴徒であってもらいたい国は困ってそこに慰安婦像をぶつけてみたりしますが、そんなことでびくともしないほどこの平均像はもう立派に確立されています。
(4)とんでもない自虐史観
僕は日本の近代史の教え方、文科省はもちろん司馬遼太郎らの腰抜けの史観に大反対で、「明治の日本は素晴らしかった、大正で曲がり、昭和で滅んだ」という見方はおかしいと思います。ましてGHQのおしつけた自虐史観プログラムによる洗脳計画など論外も甚だしい。教室でほぼ無視され入試にも出ない昭和史は細部から見るとたしかに内政がひどいのですが、国民国家になってたかが半世紀後の揺籃期の出来事と思えばいい。二・二六事件など千年後の日本人が教科書で読めば大化の改新よりはよっぽどわかりやすい、普通のことでしょう。
国民国家の日本は単に2勝1敗なのであり、最後の負けは多くの血を流した大敗、無謀な大失敗であったのですが、その犠牲があってより一層強くなりつつある、そう思えてなりません。誤解のないように申しておくと、それは軍事においてではありませんし僕は軍国主義者でも右翼でもありません。正規軍すらない丸腰状態なのに強い、こういう強さを有した国家は世界史上いまだかつて存在したことはないという事実に驚き、日本人はそれに自信と誇りを持ち、そのパワーをどんどん使うべきだと考えているのです。
(5)国籍を持つとはどういうことか?
国籍というのは、そうした国家の歴史や遺産を背負ったものです。アイ・アム・ジャパニーズと名乗ることは、相手の外国人からすれば「あの日本人か」ということなのです。それを背負う覚悟があれば外国の方が帰化して日本人を名乗ってもまったく構わないでしょうし、政治家でない方々が二重国籍であることは日本国だけが排除できるものではない方向でより明確な法整備がなされるのでしょう。しかし僕自身は16年間に5か国に住んでみて、そこの国民になりたいと思ったことは一度もありません。どこの国も好きになったし多少の税金もお支払いしましたが、だからといって参政権を得たり国籍を取得したいとは思いませんでした。
なぜなら、僕はアメリカやイギリスやドイツやスイスや香港の生活や文化遺産は大いに楽しませてもらったが、歴史は背負えません。それを外国から守る兵隊になろうとも思いません。国籍取得とはそこに住んで仕事をして税金を納めることだけじゃない、その国を愛してるかどうかなどでもない、そういう重たい権利・義務がくっついているんです。特に国や国益を守るという義務ですね、僕自身が戦後生まれだから兵役という観点に実感が薄く、永世中立国のスイスの政治家が国を守るという強い意識で結ばれているのを見てその意識においては「我々は特別な国の国民なんだ」と痛感しました。
だから、他人事ではなく、日本人にはそもそも国籍というものの重み、実感、意識が薄いということを我々は良く自覚しておかないと行く末を間違うのです。兵役がない特別な国だからこそ、国を守るのは政治家に委ねられた重たい仕事になってくるのです。国家にあって地方自治体にないのは外務省と防衛省です。その二つだけは国家でしかできない、国家であることの証しであります。薩摩や長州が勝手に英国と戦争したり、こっそり留学生を派遣して外交、貿易もしていた、そうなったらもはや国家は骨抜きであって、その通りに徳川幕府は倒されました。
その外務、防衛を司る総理大臣が二重国籍者であっていい。現状の日本国の法体系がそうであるなら、それはそもそも国というものを否定した奇想天外な骨組みです。違法でないからいいでしょと許すべきものではない、即刻に法改正をすべきです。中途入社の社員が優秀だからと社長にしてみたら実はライバル会社の社員でした?そんなものはジョークにもならない、世界中のどこであれ、あり得るはずもないのです。
僕は二つの祖国を持つ方々の気持ちはある程度はわかっているつもりです。16年も海外で生活しましたし、ハーフの友人や部下もおり、子供時代の苦労も気持ちも、ある時は涙も、いろいろありましたし察することぐらいはできていると思います。そういう個人的な思いは、しかし国という共同体、法律という国のフレームワークの議論とは別の物です。愛があれば、かわいそうであれば、何でも許されるという韓流ドラマみたいなものではないのです。
(6)日本人はいい人だから危険
ほんとうにそう思います。涙が出るくらい。旅先で出会う若者もご老人も、お店や食堂のおばちゃんも、駅員さんも、いや自分の両親や親せきだって、16年たってすっかり浦島太郎で日本に帰ってきて、ああなんてやさしくていい人たちなんだろう、こんな人たちは世界中どこにもいない、このままでいてほしいと思ったのをありありと覚えています。カルチャーショックでした。
東日本大震災での必死の救出、助け合い、おもいやり、心の絆のやさしさといった、我が身をも省みない美談の数々は世界の、隣の韓国の人々をさえ驚かせ、その外国の反応がひるがえって日本人を驚かせました。それが日本なのです。どうして被災地のそこらじゅうで犯罪がおきないんだ、が世界の通常の反応でしょう、それがいい悪いではなく、世界はそんなものなのです。こんないい国はふたつとありません。
こんないい国を守りたい。あたりまえのことです。僕は怖くて仕方ないのです。こんな警戒心のない、いい人だけの国!田舎は鍵もかけないし、落とした財布はそのまま返って来るし、借りたお金は必ず返すし、いい人同士だからすぐ信用するし、ガイジンが日本語をしゃべればすぐ「いい人仲間」にいれちゃうし。めちゃくちゃ危ない。オレオレ詐欺はそこにつけこみましたが、あれは日本語がうまくないとできない、「日本語」、これがポイントです。それさえうまければ、容貌はともかく、いくらでもダマすことができるだろう。
今の日本人が凶暴、危険な暴徒などとんでもない話で、我々は大戦まではそうだったかもしれないという歴史は負う必要がありますが、だからこそ二度と戦争をしない国でありたいし、矛盾するようですが、このままの日本であってほしいと願うのです。矛盾というのは、このままだと安全保障はほんとうに大丈夫かという懸念を僕は持つ者だからです。いい人がいい人のまま生きられるユートピアでは世界はない、それを見てきてしまったのでそう思うのです。
ライバル会社に籍があるまま役員やってた者が「社長を狙います」だ。二重だったんでしょと追及されると、いえあの会社はもう潰れましたんでだ。もう笑ってしまうしかないが、この人は国籍をどう思っているんだろう?歴史をどう思っているんだろう?これからのご発言はお笑い番組として楽しめる。この政党が政権に在った3年3か月があっても日本国の屋台骨は大丈夫だったというのは実に有益なストレステストでした。日本はもう充分に強いのであるという。昭和で、敗戦で、だめになってしまった日本史ではなく、それがあって繁栄した国という新たな、類例のない歴史を築く入り口に我々は立っていると思います。
(追記)「極めて個人的な件」なので戸籍は開示しない(蓮舫議員)
ははあ、蓮舫さんは日本語が巧みですね。中国語もネイティブ並みと聞きましたが。いつも感心しますが日本語力、なかなかいけてますよ。なるほど「個人的な件」には「極めて」と「そうじゃないの」があるんですね?ということは、そんなに「物凄く」まずいことでも書いてあるんですね、戸籍に?首相になろうという公人が国民に開示できない「物凄く」まずいことが履歴として公文書に書いてあっちゃあ、それこそ物凄くまずいでしょ? いえ、「個人的な件」ですからね、蓮舫さん個人のこととしてはいいんですよ、ぜんぜん興味ありませんし。でも民進党は党の存否を争う大問題じゃないですか、こういう人を首相候補にしているシャドウ・キャビネットじゃあ党ごと不適格ということになります、自動的に。しかし自民の独走、一人勝ちは、これまた健全でないのは東京都政を見ての通りで、強くしっかりしたリベラルは民主主義国家には絶対に必要です。
(追記、10月17日)
「台湾籍離脱手続き不受理なので相談したら、強く選択の宣言をするよう行政指導された」(蓮舫議員)
ははあ、「強く」指導されたんですね、弱くじゃなくってね。なるほど、「行政手続きに則ってやりました」って風に聞こえますよね、本当に日本語がお上手ですね。
そんなことはどうでもいいでしょう?「受けつけてくださいませんでした」なんてことはぜんぜんあなたの事件には関係ないのです。あなたは「戸籍法104条で国籍選択宣言したのが今年10月7日でした」、要するに、「今月初めて日本国籍を選択しました」って白状したんです。「国籍法違反」はどうでもいい、こっちの犯罪が問題なんです。この意見に抗議するなら戸籍を示せば済みます。
示さないならこういうことになります。つまりあなたは1985年に国籍を取得してから31年9ヶ月間、日本国籍を選択しない「二重国籍」のまま、参議院議員に3回当選したというのが事実なんです。2004年の選挙公報で「1985年 台湾籍から帰化」と大ウソをついて、国民を騙して国会議員になった罪がこれで発覚したわけです。
公職選挙法(虚偽事項の公表罪)
国会は立法府で、議員は法律を作る人です。「私は作るだけです、自分では守りませんけど」なんてのは申しわけないが日本では通用しないんです。経歴詐称をしたショーンKとかいう人がいましたが、ことは芸能界ではない、日本国の将来の命運を決める国政の場にホラッチョがいてはならないんです。こんなのを見逃し、なあなあで済ませたら「蓮舫はOKでなんで私はだめなんですか?」という輩が無限に出ます。未来の日本国民に重大な禍根を残すことになります。我が国は法治国家です。政府与党および司法に対し厳正な法の適用を要求いたします。
(追記、10月30日)
上記の罪状で市民団体が蓮舫議員を刑事告発しました。まったくもって正当なことですね。
台湾籍は抜いたと思っていました、父の言葉がわからなかったので、それで22才での国籍選択をせず20数年放置しましたが「故意」はなかったんです、だから「帰化」と選挙公報に書いたんです。
近々にパスポート使用歴が出れば即死ですね。故意が証明されますから。これは法治国家の法律問題です。逃がしてはいかんのです。
次に、法律違反ではありませんが、ウソはいかんですねウソは。二重国籍も台湾籍も僕は一般論としては全くかまわないが、公の場でこれだけ大嘘を軽々とついて平気な人は性根からのほら吹きなのであって、芸能人ならともかく人の上に立つ仕事が務まる道理などあるわけないだろう。党代表どころか議員資格剥奪に至る問題である。日本国民をなめるのもいい加減にしていただきたい。
(追記、11月1日)
公職選挙法違反は時効ですなどという記事が出ている。こんなものが出ること自体、事実であった証拠がこれから出てしまうことを前提としていよう。しかし、ウソをついても相手を長くだませば罪が消えるとは初耳だ。どうせつくなら大ウソをつきましょうキャンペーンだろうか。
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2位狙いの巨人、ボロ負け
2016 SEP 23 22:22:28 pm by 東 賢太郎
レンホーさん、2位じゃダメなんです。一度発言したこと、一度書かれたことはごめんなさいですまないんですよ、世の中というのは。
| DeNA | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 2 | 5 | 0 | 3 | 12 | 17 | 0 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 巨人 | 1 | 1 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 9 | 0 |
あなたは野球なんかわかんないでしょうけど、わかってる人は男性も女性もわかってます。1位をあきらめた2位狙いはこうやってボロボロになるんです。2位を狙ってる3位にやられてしまうんです。
僕は右翼でないけど世界中で当たり前の愛国主義者です。先祖、両親の生まれた祖国を愛してます。悪いけど日本国をこうするわけにはまいりません。ウソで固めても本音とお里はもう知れているんです。愛してなくてもいいんですよ。
女性ならいいってもんじゃありません。こういう人が代表の政党は中国、ロシア、韓国、北朝鮮にどう対峙するんでしょう?すぐに答えを示していただきたい。こういう政党が日本国にどうして必要なんでしょう?次の衆院選で結果は出そうですね。
PS
小池都知事は予想より骨がありますね。とりあえず有言実行、ウソなし。お見事です。思い切りやっていただきたい。やりすぎて潰されることだけはご注意を。
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負けてしまってごめんなさい
2016 AUG 19 18:18:56 pm by 東 賢太郎
吉田沙保里は女子レスリング界のエースで4番でしょう。この人が圧倒的に強く10余年にわたって斯界の絶対王者だったから後進が世界に気後れなく、今回は初出場の子ものびのびと才能を発揮して金メダルが4つもとれた。そんな風に見えました。強いリーダーの存在は絶対の勇気をくれる、これはどんな戦場でも変わらないように思います。
「負けてしまってごめんなさい」
そんなことはありません。貴女の何という責任感!この言葉は永く日本人の心に刻まれるでしょう。リーダーとしてこれだけの覚悟で日本国を背負っている政治家がどこにいるか。我々凡人には計り知れない日の丸の重圧、勝って当たり前という世界の眼、打倒吉田に燃える数多の敵に3大会も勝ちぬいてきた。凄いの一言であり、もう勝負の女神として神社でも建ててお札でも頂きたいほどだ。
試合がこわくなって今年は出場せず、相手を知ると眠れなくなってしまうという一人の弱い女性でもあったというのが泣かせます。銀メダルでごめんなさいと泣いた人はきいたことないし、そういう人間的なところが後進を引っ張ったこともあるのかな。これを糧に東京でリベンジしてまた金を取ればいいし、レスリング以外でも、なんでも強くなれる方だと確信します。
(PS)
彼女はビジネスクラス、自腹なんですね。全員とはいかないから仕方ないとはいえそのぐらい出してやれよと思ってしまう。かたやわけもわからんどうでもいい都議が1億円もかけてリオ視察だ(さすがにマキゾエ事件でとりやめたらしいが)。国民としても都民としても怒りを感じるしかない。小池都知事はそういうことを都民目線で正すべきですな。
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外野の声など無視せよ(阪神タイガースの危機に思う)
2016 JUL 27 3:03:04 am by 東 賢太郎
もともと競争が好きで忍者マンガや戦争映画に夢中、勉強とスポーツだけやってればいいように育ちました。それが体育会で磨かれ会社では当然のごとく武闘派。当時の野村で武闘派は半端でなく、結果を出さない者、軟弱な考えや物事はいっさい問答無用で認めなかった。部下は大変だったでしょう。
今年の阪神タイガースを見ていると、金本が苦労してる。わかります。何でお前はそんなことができんのや?できんなら倒れるまで練習せいやこのボケが!そうやって藤波を160球投げさせてしまう。たぶん。そういえばカープの緒方も野村にそれらしきことをしてました。
それがけしからん、つぶす気か、今時の監督の器じゃないと批判の嵐である。これはつらい。なんか社会全体がフェミニンになってる気がする。戦いを礼賛する気はないが、男の世界は動物界を見るまでもなく女の取り合いにしろエサの分配にしろ競争なしにあり得ないと思う。
文民支配の世は結構だが男がどんどんオスの本能から乖離していってる気がします。草食系ですから?そんなの言葉のお遊びでしょ、草食獣だってメスや縄張りを熾烈に争ってますよ。まして競争、戦いの場であるグラウンドでそれでどうするんだろう。そんな情けない男どもを女は望んでるのだろうか?
我が事で恐縮ですが、営業ヘッド時代の僕にまともに口をきいてもらえると思っていた部下はいないだろう。口を開けばまさしく、何でお前はそんなことができんのや?できんなら倒れるまで勉強せいやこのボケが!でした。
当時の営業はすぐれて軍隊チックであり、みなさま僕の音楽ブログで違ったイメージを持たれていると拝察しますが(家では確かにそうでしたが)会社では笑わない野蛮な将校だったのです。それで大変に強い組織でしたから当時のあの会社では正義がありました。
その目で見ますと、ご批判はあるでしょうが、金本は妥協なんかせず、いらん中堅・ベテランなど問答無用で切って、彼のイズムで必死にはい上がってくる若手(必ずいるはずだ)と心中すればいいんです。それで今年は最下位であろうと今に見ておれでいいんじゃないでしょうか。今年のカープみたいになれば。
だめなら責任とってやめればいい。慣れない妥協をして、それで結果が出ずに首になるのだけは見たくないですね。選手としての彼を好きでしたから。緒方もそうでした。広島カープがどういう拍子で今年強いのか知りませんが、マエケンがいなくなって何かが吹っ切れて一丸となった、その波に乗った気がします。
何かをやろうというなら周囲の声など無視でしょう。
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椅子取りゲームはおしまい
2016 JUL 4 18:18:54 pm by 東 賢太郎
いまは運勢停滞期らしいので船は漕がず舵も切らないでいますが、面白いもので、そうしていると気がつくことも出てきます。
こういうのを書きました。ここに僕の考える根本原理は集約しています。
シンプルな結論です。世界デフレの「大きな波動」にさからわないように生きる。僕に限らず、当面の運勢にも限らず、それがこれからの道のように思います。それで幸せになるかどうかはわかりませんが、みなさん平穏無事に生きていかなくてはいけません。
たとえば有権者や株主というのは「群衆」です。どんどんそうなります。群衆は頭で考えません。胃袋で考えます。ドングリが減るとクマが人と出会うようになる、それと一緒です。だからといってクマを批判してもあたりません。
飢えた群衆様のご機嫌を取りながら「漕ぐこと」を職業とするのは大変な時代になるでしょう。漕ぐ人の数だけオオカミ少年が増えていくように思います。
長いものに巻かれよということではありません。逆です。長いものこそ危ないかもしれない。国や大企業だって潰れますから、察したら逃げるが勝ちです。そのときは全力で漕がなくてはなりません。
グローバル化という潮はひいていきます。僕自身が留学したり国際派だったりの人生を歩んで来ましたがこれは自己否定です。もうアドバンテージはありません。あるとすれば日本国を脱出しても生きていけるぐらいです。
世界人口は減ります。人類史上初。なぜなら経済成長がありません。だから仕事は増えません。子供をつくるどころか自分たちも食えません。かつての成長を永遠に続く巡航速度と見込み違いした飢餓が出ます。もう出てます。
それらは経済問題、政治問題、宗教問題として報道され、誤認されてます。そうではなく根っこは飢餓です。そういう国や地域では(報道されませんが)、半端でない餓死(病死、衰弱死)があると思います。
9-11、アフガン、チェチェン、クリミア、サブプライム、リーマン、日本化デフレ、マイナス金利、ギリシャ、テポドン、トランプ、爆買い、Brexit、ISテロ、順不同ですが思いつくものぜんぶ飢餓(ディバイド)で説明できます。根っこはひとつなのです。
庶民が富豪に成り上がるチャンスは減ります。それはそもそも起業、株、不動産しか手はありませんが、そのどの椅子とりゲームもおしまい。一攫千金はもうなし。狙っても怪我します。
職種、業種を問わずキャッシュフローをえられる職業が上という「階層」ができ、それが固定化します。これは資本家ではありません。資本家は工業製品の大量生産時代の古い概念です。ピケティは間違ってます。これは「封建領主家」とでも呼ぶべきで、公務員も含みます。ピケティ自身もご領主様なのです。
旧来の教育は雇用を保証しなくなります。キャッシュフローを生むための「手に職」がある人が雇用されるので理系卒や専門学校卒が文系卒より優位になります。手に職のない先生の就職先でしかない大学は淘汰されます。
世界で現状に不満を持つ若者が増え、治安は悪化します。テロが増えます。「チェンジ!」 だけが公約で政策がない政治家がアジテーターとして登場します。そういう国は国家ごと淘汰されます。
経済政策無能の国はますます税収の総額が減り、軍事力が劣後して国際的発言力がなくなり、世界の飢餓の波に埋没します。ということは飢餓の危機がもろに押し寄せます。憲法だけは国民が死んでも残るでしょうが。
大企業の内部留保が多すぎる、吐き出せというがそれは株主利益と対立するかもしれませんから、そうする経営者を株主は解任できます。日本の大企業の株主の3割は外国人です。
それを否定して国家が命令して給与を支払わせようとするなら商法改正になります。株式会社制度の否定、資本主義の否定です。すると企業は海外に逃避します。そうしない経営者は解任されるので確実にそうなります。
株主に不利な商法の国からは投資家は逃げます。だから株は大暴落します。すると年金は破たんし国民はもっと飢餓になります。株が下がって損するのは富裕層だけではありません。トヨタも日立も日本人を大量解雇しますから従業員が被害者になります。目先の移民が嫌で離脱に投票し後で後悔する英国労働者の二の舞です。
チェンジ!であれば日本は共産主義国になるしかないかもしれません。国民がそうなりたいならばですが。世界に類例のない国として珍しがられるでしょうが、僕は家族と共に海外に逃げます。
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