楽天王手かける
2013 NOV 1 9:09:16 am by 東 賢太郎
手に汗握るゲームでした。先発は内海と辛島。内海は低めに変化球を丁寧に投げてゴロを打たせたと思いますが楽天の打者のねばり勝ちでした。3回に2点は島の技ありの右前安打と左打者岡島が左投手内海のシュートを流して打った(凄いワザです!)左前安打が効きました。
この試合じっくり楽天の打者を観察しましたが、全員の選球眼がいいのに感心しました。セリーグのどの球団よりいいのでは。特に一見そう見えないジョーンズ、マギーの外人2人が抜群にいいのは驚異です。追い込まれてのボールになるフォークやスライダーに引っかからないどころかピクリともしないで見逃している。カープの外人は逆にひどいのばかりでやっとキラというまともなのが現れ活躍しましたが、そのキラよりも1枚も2枚も上手ですね、この2人は。
交流戦で対戦したことのある解説のマエケンが「ジョーンズは球を離す瞬間にアッ合ってるなといやな感じがするバッター」と評してましたがわかります。メジャーで400本も本塁打を打つ超人の秘密でしょう。動物的カンとか殺気とか気迫など簡単なものではない、もっとこわい、ゾッとするものがあると感じます。ヘビやワニと至近距離で目が合ったイメージでこっちは動作に入っていてもう逃げられないという感じでしょう。
もうひとつ驚いたのがそのジョーンズの先発センターです。いくら元俊足とはいえ!聖澤が出て後半レフトになりましたが(それならわかる)、単なる打つだけの助っ人でなく「野球選手」として機能してるのが強い。ボールを振らない外人2枚は投手にとって脅威でしょう。その前を打つ銀次が「絶対俺が打ってやる」という気迫の持ち主で、岡島、藤田のこれも技、足、選球眼抜群な左の1,2番も脅威です。松井稼頭央、島の7,8番というのも巨人の下位なみに強力です。DHなしの場合の6番はやや負けかもしれませんが、トータルでは巨人に決して見劣りしないと思いました。投手出身の星野さんですが、このラインアップを作り上げたのはさすがです。
この試合、9回に則本が村田の投ゴロゲッツーで終わりのはずでした。それをエラーして同点とされたサヨナラのピンチで亀井、中井をよく抑えましたが、お立ち台に呼んであげるべき投手はどう考えても辛島だろと思いました。前半戦で則本みたいに2点取られていたら昨日からの流れで巨人優勢にゲームが進んだ可能性が非常に高かったと思います。この緊迫感で初先発して5回1安打無失点。初めてみましたが、ちょっと危ないコースの球がどういうわけかフライになっていました。静かに見えましたがきっと気迫十分で手元で来ていたんでしょう。長野、坂本(2三振)、阿部、村田の2打席を完璧に抑え込んだのが巨人ベンチの焦りを誘った感じでした。辛島の先発こそこのゲームを決めたと思うのですが・・・。
それにしても10回の西村はどうしたんでしょうか。まず替えるわけにいかない先頭の則本。ぜんぜん打つ気なく後ろに立っているのに四球でした。岡島が送った後、藤田の死球も指に引っかかった。そこからコントロールが甘くなってクリーンアップに3連打を食らって撃沈。公式戦では一度も見たことのないシーンでした。もしかすると藤田の死球で楽天ベンチの殺気を感じたかもしれません。サードまで行った藤田を交代で呼び戻す時の星野さんの形相はTVですら怖くてド迫力でした。闘将星野さんの気合勝ちです。ハラと呼び捨てにできる大将が控えている。選手は位負け出ずに敵地でのびのびと勝ちましたね。
いよいよ仙台へ帰ってマー君です。勝ちではありません。是が非でも「完封」できればノーヒットノーランでもお願いしたい。
攻めて攻めて攻めまくれ
2013 OCT 30 1:01:10 am by 東 賢太郎
「強力打線だから逃げたらやられる。攻めて攻めて攻めまくれば結果はこうなる」(星野監督インタビュー)。
今日はニュースしか見られませんでしたが気持ちいい言葉です。5-1の圧勝。2勝1敗なので明日あと1つ取って王手をかければ中5日で則本、それで負けても中5日でマー君が行けますから楽天の優勝はほぼ固いでしょう。つまり明日が天王山です。今日は美馬も良かったのでしょうがそれにしても阿部も村田も少しタイミングが変で、田中後遺症と思いたい。そうであってもおかしくないぐらい満塁でロペスを三振に取った内角ストレートの威力は巨人の打者の眼には衝撃的だったと思います。あいつが出たらもう勝てんなと。
則本も田中も球威だけでなくコントロールが良かったです。美馬もいいですね。だからキャッチャー島は今日も内角をズバズバ攻めていたそうです。内角を攻められると打者は怖いのですが、ちょっとぶれるとデッドボールなので手加減しがちです。そうすると強打者には打ちごろのホームランボールになるので投げる方も怖いのです。
セリーグは巨人戦にさんざん打ち込まれて捕手が負け犬根性になっているのか、そこまで攻撃的な投球をする投手はあまりいないです。ちょっと荒れ球気味のヤクルト小川ぐらいで、彼がたくさん勝ったのはそれが理由かもしれません。その巨人から見ると則本、田中はケンカ野球で、久々に顔つきも怖いやつが出てきてパンチがきいたのではないでしょうか。
以前に、打たれて降板する投手に拍手を送った楽天ファンに星野さんが怒ったことについてブログに書きました。ケンカ監督ですね。それが気の強い投手陣に伝染しています。僕はカープ投手陣があまりに不甲斐なく阿部、村田、ロペスに打たれるので「俺なら一発顔面にかます」と口走って娘に「お父さんそれは外で言っちゃだめよ」といさめられています。顔面ではないがマー君はそれに近いことを堂々ストライクゾーンでやってくれましたね。ああ気持ちいい。
初戦は巨人に位負けで委縮気味だった打線、特に藤田、銀次がのびのびと打ちだしました。これでジョーンズとマギーが一発放り込めばケンカに迫力が増します。僕は古い日本人なのでやっぱり勝負事は父性原理でやってほしい。中村兄のブログ
にある前畑の「負けたら、死んで(日本国民に)お詫びしようと思っていた」という言葉にジーンときてしまう。勝てなきゃ死ねなんて今の世の中、即パワハラですね。でも勝負は勝たないと意味ありません。本当に勝ちたい人は言われなくてもそう思っているし、そう思っている方が強いのが勝負事です。
合理主義や和気あいあいの監督はだめです。ぼこぼこに打たれてKOされたもと人気投手に「次につながるものをつかみました」なんて言わせている日本ハムは最下位で当然でしょう。東京オリンピック、東洋の魔女を優勝させたニチボー貝塚の大松監督を懐かしく思い出します。星野さんはアンチの人も多いけれど、僕は保守本流の名監督と思います。
マー君自分に怒る
2013 OCT 27 22:22:43 pm by 東 賢太郎
2-1の辛勝でしたがマー君が気迫の投球で巨人をねじふせてくれました。9回3安打1失点12三振。6回に2死満塁からロペスを空振り三振に取ったインサイドのストレートは圧巻でした。古田の解説の通りあそこであれを投げられるから負けないのですね。凄い自信と精神力です。しかし2点目となった内野安打はアウトに見えたがラッキーでした。あそこで巨人が青木でなく山口を出していたら結果はわからなかったですね。ツキも来ています。
それで2-0になってむかえた寺内にホームランでした。マエケンもよりによってこれに打たれたのですが、7年でたった4本しか打っていないバッターです。あの重量打線だとここだけ長打がない「オアシス」に映るんでしょう。2点差の気の緩みも出て完全にナメた甘い外角でした。これがなければ2安打完封12三振で、完全なKO勝ち、フォール勝ちだったから本当に惜しい。自分に怒ったのでしょう、つづく阿部と村田には鬼気迫る投球で連続三振に仕留めたのが救いでした。試合終了後も笑顔がなかったが当然ですね。次元の違う怒りです。
ピンチではあのストレートがあって、カウントはフォークなみに落差のある速いスプリットで取っていました。それもキレが半端でなく、全球あれでも普通のバッターはなかなかバットに当たらない感じです。不調とはいえあれで坂本が手玉に取られていました。「昨日の則本の力投をムダにしたくなかった」このコメントがいいですね。新人の則本が伸びた理由がわかります。昨日の則本も気迫の投球でした。
ついに菅野をKOしてカープの仇を討ってもらいました。ありがとう!東北のためにもぜひ優勝してください!
田中将大と戦力外選手リスト
2013 OCT 22 14:14:31 pm by 東 賢太郎
楽天田中マー君の連勝記録はCSにまでおよび前人未到の領域に入った。雲の上を通りこして成層圏に突入している。投手は何キロの球を投げようがスピード違反はないし何種類の魔球を投げようがルール違反でもない。だから誰だって打たれない球を投げたい。
若い時の身体というのは自分でも信じられないぐらい「動く」ことがあって、我々はるか下界の選手であっても毎日やっていると自分でほれぼれするほど球が速いと思うことがあったりした。キャパの巨大なプロ選手が、そういう「極限ハイ」な状態でずっといられればきっといい成績になるんだろう。そうすると対戦する打者のほうが餌食になるだろう。
しかしところが、打者の方にも「極限ハイ」なのがいて、そういう投手を打ってしまう。最高の身体能力である連中が毎日訓練しているのだからそういう選手が必ずグラウンドに何人かいるのであり、その連中の食ったり食われたりの生存競争を我々は球場やTVで見ているということだろう。そのハイ状態がシーズン中続くと打者は3割、投手は二桁勝利という感じなのかと思う。
巨人、西武にいた某氏(投手)とゴルフをしたことがある。1m90cm近い巨漢で年も30ぐらいだったから飛距離も半端でない。それでも「球速はなかなか140km出ませんでした」という。体格は特にどうも思わないが、西武時代に工藤公康とキャッチボールをしていて不意にカーブを投げられ「怖かった」という話となるとちがう。プロが「立ち投げ」で怖いカーブっていったい何なんだ?こういうところに格段のレベルの違いを感じるのだ。
松坂大輔が先発の日は彼ら中継ぎ陣は本音はお休みモードだったそうだ。それをコーチに悟られないように緊張顔であえてブルペンに行ったりしたというからプロ野球選手も結構サラリーマンしているわけだ。「そんなことをしていても一軍にいればそこそこ年棒はもらえますから中継ぎはすごくいい商売ですね」、と笑った。金融を学ぶほどのインテリでもある氏は引退後は実業家になられている。
彼らの天性の身体能力をもってしても「極限ハイ」の状態は長くは続かないのだろう。今年も戦力外選手の記事が出るといろいろ感慨深い名前がある。
西武の坂元弥太郎投手(31)。浦和学院3年夏の甲子園1回戦・八幡商戦で大会タイ記録の19奪三振をマーク。これはTVで見ていて強烈な記憶がある。桐光の松井君の22に抜かれたが、あのスライダーを打てる高校生はいなかった。それでも、プロでは初登板初打者にホームランを打たれる(現カープ監督の野村謙二郎)。巨人戦で8回までノーヒットノーランだったのを元木にホームランを打たれて逃した。「極限ハイ」の打者がいたのである。彼は肩を壊した。無念だろう。
ヤクルト正田樹投手(32)。桐生第一で3年の夏の甲子園で全国制覇した。その大会で3完封した。99年ドラ1で日ハムに入団。確か同期のカープ河内(国学院久我山)とは同じ左腕だが、正田は剛球派ではなく柔らかいフォームからスピンのきいた伸びのある球を投げていた。一度西武ドーム3塁側で見たが、全盛期の小久保が高めを内野フライだった。日ハム退団後は台湾、米国、独立リーグを経てヤクルトに返り咲いた。
千葉ロッテ工藤 隆人外野手(32)。弘前実業では1年の夏に外野のレギュラーを獲得し、夏の甲子園に出場。それは海外にいたので見ていないが、プロ入り後の日ハム時代にすごくいい外野手だという印象がある。「いい」というのは、投手の眼で見て「いやな」ということだ。スレッジが来て日ハムを出された(巨人へ)のがついてなかったのか。それでもサブローと交換でロッテへ行ったのだからそういう評価はあったはず。
横浜DeNA牛田成樹投手(32)。徳島商業で夏の甲子園に出場、北海高校から13奪三振。卒業後は明大へ。プロ入りして初奪三振は阿部慎之介だ。たしか3年前に横浜スタジアムでカープ戦を3塁側から観戦したが栗原らを三者三振にとった球は僕が見た最も凄い速球の部類に属する。この年は52イニング投げて69奪三振であり、生涯(9年)で233イニングで277奪三振である。こんな資質の投手がこういう数字のまま戦力外というのはいったい何があったのだろうか。
プロの世界が厳しい、それは当たり前だ。そうではなく、怪我をせず、しかも「ハイ」な状態を続けるという条件が極めてナローパス(厳しい)なのだと思う。学生なら親からもらった資質だけでなんとかなるが、みんな生活と家族の幸せをかけてやっているプロでは性格や探究心や真面目さも資質の内なのではないだろうか。それは我々ビジネスの世界でも同じことだが。田中マー君はそれも含めた資質が他人より上だということなのかなという結論になりそうだ。
ロッテの下剋上始まる!
2013 OCT 14 17:17:23 pm by 東 賢太郎
昨日の15-0 の大敗で予感はありましたが、ロッテがファイナルステージに勝ちあがりました。昨日は負けを悟ってからはあえて死んだふりですね。最後の福浦の見逃し三振など完全に。昨日松永、藤岡の速球を気持ちよくガンガン打った西武は、唐川の「前後に揺さぶる」投球にやられました。
彼のストレートは速くてせいぜい138kmですがスピン量が多く手元ですごく伸びています。キャッチボールしているようなゆったりした投げ方は巨人の杉内もそうですが、杉内は球離れの瞬間だけは気合が入っています。しかし唐川のフォームはそれもなくて、あたかも「球を置いている」(=最も良くないとされる)感じで気合も威圧感もありません。彼も残念ながら故障しましたが、故障前はど真ん中に直球を投げても打たれる気がしなかったのではと思います。
そういう「差し込める」直球を持った投手が、同じ手の振りでスライダー、チェンジアップを投げると打者は「球が来ない」のでつんのめってバランスを崩します。今日も5回を完封で、打てそうなのに打てない西武の打者はストレスをためたでしょう。昨日の速球派で自分のスイングで快打した残像が残りすぎていて修正できなかったかもしれないと思います。唐川をここで使うというのが捕手出身の伊東監督だなと思いました。
西武の先発牧田はアンダースローで120km代の変化球が中心です。ロッテの渡辺俊介を少し速くした感じで、球速だけならもっと速い素人投手はいくらもいます。しかし地面すれすれから高めに球威のあるストレートが来ると「浮き上がっている」ように見えるでしょうね。2人ともそれで空振りがとれています。気合十分でしたが初球を打たれた2本のソロ、鈴木の106kmと井口の126kmはコースも高さも甘かったです。彼は球の伸びよりも、ポンポン速いテンポで投げ込んで打者にスイングさせない戦法の投手です。それがロッテ選手の「タイム」攻撃でできておらず、あの2球は打者は充分な間合いで待ち構えていたのにいつも通りにストライクを取りに行ってしまった。ベンチで悔し泣きしていましたが、そういうことだったのでは。
そして試合を決めた8回の角中の2点2塁打。満を持してリリーフした涌井でしたが、あの初球、捕手の炭谷は完全に外角にはずしてボールの要求なのに力のない球がド真ん中に行ってしまった。あれは打ちますよ。涌井がその前の打者今江に投じた外角低めの147kmは解説者もうなっていましたが物凄い球威の剛球です。あんな球を投げる投手がどうして今江をあっさり歩かせ、あんな凡ミスをしてしまうのだろう。理解できません。悔し涙を流していた牧田がかわいそうです。
西武は若手でいい選手が多いです。中島の抜けたショートを9番打者が守るという弱ささえ補強で克服すれば十分優勝できるチームと思いました。しかしそれにも増して、ロッテのここ一番の勝負強さは恐るべしですね。例えば涌井と今江の対戦は実は、あの甲子園をわかせた横浜高校とPL学園の対決なんです。両者とも両校のスターです。それが今江があっさりと余裕で四球を選んでしまう。サブローも福浦も里崎も、そういう瀬戸際で勝負強い感じがします。才能はあっても勝負弱い人もたくさんいるのです。ポストシーズンのロッテはだから強いのです。
さて両リーグとも3位が下剋上ということになりました。以前こういうブログを書きました。
カープ対マリーンズは困る
困るなあと思いつつ、困らせてほしくもあり。楽しみです。
前田と宮本の引退
2013 OCT 8 17:17:43 pm by 東 賢太郎
カープの前田智徳の引退はさびしいです。僕は2000年まで海外にいたので元気な彼の活躍シーンを実はそんなに見ていない気がしますが、98年のカープのオーダーを見ると、1番・野村、2番・正田、3番・前田、4番・江藤、5番金本、6番・緒方、7番・朝井、8番・瀬戸というところだからクリーンアップはおろか6、7番も今の巨人なみの強力打線でした。江藤、金本をFAで持っていかれ、前田はけがをして、さっぱり打てない打線になったのですが。バッティングのことはよくわからないが前田はあのイチローの憧れの人だったのだからそういうレベルなんでしょう。怪我がなければ3000本安打は行っていたといわれています。それでもたしかドラフト4位だからプロというのは別世界です。
巨人に入った大阪桐蔭の辻内の退団もさびしい話です。甲子園で彼は156kmを投げ19奪三振。誰も打てそうにない投手だった。故障はこわいです。日ハムの斉藤も故障上がりで心配ですね。二軍戦のビデオでは球に力がない。プロの球でないというかスピード以前に凄味がなくアマにも打たれている。何とか頑張って回復してほしいが、投手は一回やってしまうともう治らないし怖くて投げられなくなるのです。そこをかばって投げていると今度は他を壊す。他のスポーツでもこんなにハイリスクなポジションはないのでは。投手保険ぐらい考えるべきかもしれません。
中日・山崎は10年ぐらいまえ練習でぼかすかスタンドインしているのになぜベンチなんだと思っていました。監督にほされてたそうです。楽天で野村監督に出会って彼は人生まっとうできたのかもしれません。僕は神宮で見ることが多いので別に好きではないがヤクルトをよく見ています。だから宮本の引退はやはりさびしいですね。彼は1・2塁間を狙って抜いてました。センター前、ライト前に「置く」技術など敵から見たら本当にいやだった。守備はもともとショートですがサードでも格段にうまかったですね。それでもPL学園で1年上で高校時代からスターだった立浪は、体に恵まれない守備の人だった宮本がプロに入るなど思ってもみなかったとTVで言ったました。それで2000本安打するまでの努力は大変なものだったでしょう。
前田と宮本は強烈な印象を残してくれました。
ストレートで三振という美学
2013 SEP 27 13:13:47 pm by 東 賢太郎
楽天ファンではないが優勝はとてもうれしい。今季はとても強かったが、れっきとした理由がある。昨日のケリをつける試合。記録など構わず最後の1イニングをマー君に託した星野監督。まずこれだ。お前がエースだという、投手出身監督からの強烈なメッセージである。次に、それを受けたマー君の投球だ。1死2,3塁となって1打逆転のピンチを作ってしまった。そこから全球ストレートで相手の3,4番から三振を狙って、そして三振に仕留めた。これが今年の強さの集大成だ。
打者というのはストレートで三振に討ち取られるのがいやである。力でねじ伏せられた感じがする。とても屈辱的だ。これは男の本能であって理屈ではない。反対に投手はそれをやりたい。しかも最も打つ奴である4番から取りたい。これも理屈ではない。ちなみに高校野球は初対面の相手が多いのでこれが効くことが多いと思った。だから4番の第1打席、僕は(というより先輩の捕手が)必ず高めストレートで三振を狙った。うまくいくと相手のヤジに元気がなくなる。それを打たれるとだいたい試合に負けたような気がする。
そういう目で見ていただきたい。だから、野球をやっていた人間とって、マー君の全球ストレートの3,4番連続奪三振は敵をねじ伏せて足下に組みしいた完膚なきまでの勝利、優勝なのである。星野はそれを望んでいたと思う。あそこでストレート勝負を挑むエースの心意気はグラウンドで一緒に戦っている野手にビリビリと伝わる。だからあいつが投げるときは打ってやろうと奮い立つ。だから点が入る。勝つ。カエサルのVeni, vidi, vici (来た、見た、勝った)みたいに勝ってしまう。これが彼の今年の連勝記録であり、今年の楽天の強さの縮図だろう。そういうのは記録やデータなんか見ても分からない。スピードガンで何キロなど関係ない。相手をやっつけるだけでなく、組み敷いてやるという執念である。それはもう美学と呼ぶしかない。ストレートで三振という美学を彼ほど見せてくれる投手はメジャーにも一人もいない。世界で最高の投手であると思う。
かたや、昨日のマエケンの投球は実にふがいない。熱があった、足に打球を受けたなど言い訳にもならない。エースは風邪なんかひかない。自己管理の問題だ。いい当たりをされるから打球で怪我をする。エースはいい当たりなどされない。打線も今季完投のない投手に1点しか取れない。打線が奮い立たないのはエースではない。最下位のヤクルトの新人(小川)にハーラーで負けるなどエースではない。マエケンの力で3位にはなったが、まだ3つも負け越している。そんな球団なりのエースに過ぎない。マエケンがストレートで巨人のクリーンアップを3者三振にとったら、カープは優勝するかもしれない。そうするのは監督だ。監督しかない。打者出身の野村謙二郎が星野仙一のように投手に鬼になれるかどうか。
レッドソックス上原の偉業
2013 SEP 18 16:16:24 pm by 東 賢太郎
レッドソックス上原の救援での37人連続アウトは圧巻です。27人連続アウトで完全試合ですからそれだけでも偉業ですが、
①先発と違い終盤で打者が「テンパっている」状態だけで出るという条件
②毎日投げる(かもしれない)という条件
③しかもいつ登板するかゲーム次第という条件
を考えるとコンディショニングや気持の高め方も含め完全試合以上の難度かもしれません。あと3イニング、9人でメジャー史上1位とのことでしたが今日打たれたようです。
きのうTVで解説者が言ってましたが、上原のタマ(4シーム)のスピン量は多くて当たり前のプロ球界でも半端でないそうです。打者がフォークでなで斬りにされたイメージが強いのですがやはりいい直球あってこそですね。
37打者の打ち取りシーンをやってましたが、高め直球は空振り三振か内野フライがずいぶん多かった。それもとんでもない高めの空振りがあって、伸びているからでしょう。あとゴロは右が差し込まれたセカンドが多かった。いい当たりはセカンドが好捕した2本ぐらいしかなかったように見えました。つまりホームラン性飛球がないのはもちろん、ライナーもゴロも芯を食ったのがないということです。あっぱれでした。
ついに出たホームラン日本新記録
2013 SEP 16 0:00:33 am by 東 賢太郎
バレンティン選手、ついに日本新記録の56号が出ました。どこへ来ても打つという感じがして、パワーだけでなく今年はずいぶん技術がレベルアップしたのではと感じます。僕は5月に神宮で彼の13,14号を見ています。 ホームラン7本の怪 このブログはやけにボールが飛ぶなあと思って(なにせ7本ですから)書きました。そうしたら翌月あたりに飛ぶボールだったことが発覚しました。
ヤクルトの小川投手の重い球質も印象に残っていて書きました。そうしたら今日現在、勝ったカープのマエケンと並んで新人ながらハーラートップです。しかしバレンティンは飛ぶボールは関係なかったでしょう。全員同じボールでやって図抜けているのは彼だけだし、あの日の2本はぜんぜん関係ないよというそういう当たりでした。今日も2本打ってしまいましたが、こういうことができるからこの記録なんですね。おめでとうございます。
そして僕としては日々はらはらのカープの3位です。今日は最高でした。巨人戦で10-0なんて何年ぶりだろう!しかも宿敵の菅野から5点取ってKO。マエケンは7回2安打の快投でした。「自分で打っちゃいました」というヒーローインタビューはふがいない打線への皮肉ですが、満塁で菅野のあのインローの変化球をセンター前へ打つなど、明日からは打者で二刀流をお願いしたいほどでした。彼はリトルでは最強打者で打率記録はレベルの高い大阪で今でも破られていないそうです。PLでは高校通算で27本塁打、甲子園では大阪桐蔭の辻内から本塁打を打っていて、カープの打者の誰よりもまず打者として上手でしょう。それでいて投手としてセンバツで16奪三振も達成している。
こういう人が出てくるとチームも勇気がわくのでしょう。思いもよらぬ快進撃です。ひょっとして・・・・と欲も出るのですが、かつて何度も裏切られてカマス状態というか、羹に懲りて状態というか、あと巨人に5つも残ってますし期待するのはやめておきます。今年はさめていてカープ戦は1試合も球場に見に行っていません。これからもやめておこうかなと思っております。
祝 田中将大 日本記録21連勝
2013 AUG 17 1:01:23 am by 東 賢太郎
さっきニュースで見ました。2対1。決勝ソロホームランの銀次が「絶対勝ってやろうと思ってました」という試合。しかし記録達成したマー君は「全員のおかげです」「3連戦の初戦を勝ててよかったです」「記録ですか?シーズンが終わってからかみしめます」といたってクール。星野監督は「あいつに言うことは何もない」。
日本プロ野球史上21連勝した投手は誰もいなかった。今日のマー君の勝負どころのストレートは本当に凄かった。バントもできない鬼気迫る剛球。あれは誰も打てないのでは?スプリットは解説の元中日の立浪が「わかってても打てません」。でなきゃあこんな記録はできっこないよ。
力あるやつが本気になるといい仕事します。



