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カテゴリー: ソナーの仕事について

大経営者と占い

2015 JAN 15 17:17:34 pm by 東 賢太郎

昨日はさる大経営者を午後3時半にお訪ねし、ディナーまでご一緒して帰宅したら11時半だった。超ご多忙の中いつも恐縮することしきりであり、今日はこっちが元気の出る話をと思って行くのだがいつも逆にそれをいただいて帰ってくる。

世の中には原理主義の人がいる。テロリストみたいだから道理主義と呼ぼう。物事をつねに原理、道理からときおこして考える人だ。実は日本人としてはとても少数派であり、いたとしても大体が理屈っぽい「変わった人」だ。我ながら僕自身がそうだ。

道理を見る人はあれっと思うことに敏感だ。この方(社長と呼ぶ)も「どうしてみんなあれを見て驚かないんだろう、不思議でしょうがない」といつも言われている。実はそれと同じことを僕は家でニュースなんか見ながらいつも子供に言っている。

社長はだから尊敬する道理主義者であられる。ところが理屈っぽさや強引さを微塵も感じない。お人柄なりの自然体である。商売柄、僕は世界中で何千人もの経営者にお会いしてきたつもりだが、そういう人は一人もいない。

僕からすると社長とお会いするのは勉強に他ならない。オーナーとしてリスクをとって業態替えをして一代で東証一部上場まで果たしておられる方なのだから、どこかにその成功の秘密があるはずだ。いつもそう思って話を伺うが、それがわからないのは未熟を嘆くしかない。

事業で事を成した方々に共通なのは「元気だ」ということだ。元気というのは健康のことではなく人間としての「出力」のことだ。電気でいえば電圧である。事業というのはゼロから何か生むことだ。だからアウトプットするパワーが強大でないと話にならない。

社長の場合読書のインプット量も半端でなく行くたびに机は新しい本が山積みだ。親ほど歳は離れているが全くそう感じず高電圧である。それで相手をびりびり感電させないというのは経営者として理想ではないかと思う。ぜひそうなりたいと思うが、僕には及ぶところでないと思ってしまう。生まれついたものでありこれは越えられない。

同社が世界の数種の占い原理を統合したオリジナルのシステムを開発し、それがITソフト化されていることは以前にも書いた。これは同社名をとった命名がされている。それによると僕は社長の「対極」に位置する正反対の人間に生まれついている。両親とも同じ星だから極めつけだ。そうであれば無理なものは無理だ。

占いというのは、ひとえにそうやって信じるかどうかにかかる。道理主義者である僕はおそらく最もそれを信じないタイプに属すると思う。しかし同じ主義の社長は本業ではないこういうものを多大なコストで開発し、本業に生かす道を知っておられる。

道理主義者に共通なのは「つきつけられた証拠に偏見を持たず忠実」ということだ。というより、事実を無視したり捏造する人間は完全に別の人種だ。だから、僕はこの占いシステムに隠された何らかの道理を否定することができない状態になっている。

なぜなら偏見のリスクを割り引いても「よく当たっている」と思うからだ。自分、両親はもちろん昨日は家内と娘のもいただいたが、やはり相当に当たっている。社長は本人たちに会っていない。それが誕生日だけでわかってしまうのはちょっと恐ろしくすらある。このシステムを世界に公表したら大変な反響になるかもしれない。

これは中国由来の部分が根幹にあるそうだが、こういうことがあるからだろうか、ちなみに共産党の幹部は生年月日を明かしていない。習近平の誕生日は本邦外務省のHPにも「1953年6月生」までしかのっていない。年月まで明かして日にちを見せないのは他に理由が考えられない。一日ちがえばまったく違う人という結果になるからだ。

「道理」を解明せずにそれで人間を見るのは科学じゃない宗教だという人もいるだろう。でも占いというのはその人の過去を論じない。未来だ。どうせ先のことは考えてもわからないのだから何らかの道理を比定してみようというポジティヴな態度はそもそも科学というものを生んだ思想だし、道理主義が許容するレンジの最もポジティブなサイドにはあっても矛盾はしていないと思う。

まあ、こういう学校では絶対に教えてくれないことをご紹介しようというのがSMCの趣旨でもある。本来であれば社長のような方は教壇に立って若者を教えていただきたい。昨日いただいた話のように世界史や日本史を教わっていたら全く人生変わっていたかもしれない。勉強というのは知識を得ることではない、影響を受けることだとつくづく思った次第。

 

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2015年の抱負

2015 JAN 2 21:21:00 pm by 東 賢太郎

正月から仕事の話もなんですが、今年の抱負をつらつら考えるとどうしてもそこからすべてが始まります。

本業の事を少しだけ書きますと、日経平均株価は昨年1年間で7.1%上昇したのに対して当社ソナー・アドバイザーズの助言するファンドは17.4%上昇と2年連続の圧勝で、おかげさまで海外の保険会社が日本株運用のアドバイザリー契約を結ぶ検討に入って下さっております。

当社のお客様はかように皆様ご自身が機関投資家であったり欧州の投資ファンドの経営者であるなど、正真正銘のプロフェッショナルです。だから僕らはプロに指南させていただくプロということになります。

プロ目線の評価ですからこうして成績さえ良ければ世界に需要はあるし相応の報酬はいただけますが、逆に成績不振ならば1年で解雇です。まさにプロ野球選手と一緒で日々これ戦いであり盆暮れ正月も休日もありません。

大変ですねといわれますが、僕のように株を推理ゲームと考える人間にとってはそうでもありません。ブラームスを聴いたり猫と遊んだりするのと同じで「これを楽しむ者」ですから、朝も昼も晩も仕事をしているという感覚はありません。

投資というのは2タイプあって、日々相場を見て売買を繰り返すトレーダー型と僕のような推理型です。これは天文ファンでいえば流星や月食を観測したいタイプとブラックホールなどを理屈で考えたいタイプに当たり、僕は明らかに後者です。

ただ、理屈だけで良い成績が残せるわけではなく、考える素材は会社として日々アップデートしています。だから毎日3社ほど、年間で約700社を訪問してヒアリングし、投資に値するかどうかの詳細な情報収集をしています。情報端末に頼らずこんなに足で情報を集める人は日本には現在2人しかいませんが、そのひとりです。

今年は運用助言だけでなく、もうすこし企業経営に関わる部分で助言をすることでその会社の企業価値を向上させることに取り組みたいと考えています。簡単にいえば株価が上がるようなご提案、サポートをするということです。これは法的にも配慮が必要ですし、僕の経験の集大成になる仕事になると思います。

SMCですが、去年の元旦に僕のブログアクセスが8万になったのが今年は25万を超えました。他のメンバーへのアクセスも徐々に増えており、おかげさまで順調です。なるべく広い層に楽しんでいただけるように努めてまいります。

僕の記事ですが、日経によるとご自分で株式投資をする人が増えているそうですし、もう少しその関連を増やそうと思います。それを参考に投資の実力を磨いていただければ本望です。グラウンドでプレーしている選手の生の声をお届けしますので、TVの経済評論家の机上の空論とは一味ちがうものになるでしょう。

 

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株式道場-未来を原理思考しない日本人-

2014 NOV 20 17:17:27 pm by 東 賢太郎

皆様どのぐらい僕の経済記事をまじめに読んで下さっているか知りませんが、これが去年の12月25日時点にご披露した2014年の日本の株式市場と円ドルレートの予想です。

  来年の日本株を予想する (My thoughts on Equity Market in 2014)

この予測の結果、来年は弊社が運用アドバイスする資産を倍増していただけることになりました。我々は口先だけの評論家ではなく結果の成否でメシを食っているのでそれはビジネスとしてよかったということではありますが、僕の気持としては弊社の「アドバイスという商品」の価値を認めて下さったことが何よりもうれしいです。こういうお客様のために仕事をしたいと思うのです。ちなみに我々の運用の助言契約先に日本人、日本居住者はいません。

日本人は未来をまじめに思考して議論する人が先進国としては驚嘆に値するほど少数派の民族です。欧米人と決定的に違うのはそこだといってまったく過言ではありません。今日のことだけ一生懸命やりなさい、明日のことなんかわかるはずがないでしょという(本人が意識しているかどうかに関わらず)頑強な文化的刷り込みがあって、これが一般庶民ならともかくインテリ層までそうであるというのは何かどうしようもなく抗しがたい屈強な根拠でもあるに違いないと絶望的な気持ちになるばかりです。

確かにそうです。わかるはずがないんです未来のことは。でも多少はわかるかもしれないし、わかれば徹底的に有利でしょ、だから原理というものを解明すればいいじゃないか。そう考えるのが西洋人であり、僕個人も根っからそういう人です。もちろん日本人が未来を考えないというわけじゃありません、正確にいいますと、原理、ロジックというもので未来を見通す可能性というものを信奉していない、かたや西洋人はその信奉者である、だからこれはやはり宗教に起因する違いと思います(僕は仏教徒ですが)。

例えば月にロケットを飛ばす、それはロケットを月に命中させるということであり、2つの物体の位置を正確に「未来予測」することにほかなりません。それは物理と呼ばれている西洋人の考えた「原理」で知るわけです。日本人だって小惑星イトカワに探査機を命中させましたし、それを帰還させた応用技術力に世界は拍手を送りましたが、それは物理学という西洋の原理解明の学問をひも解いてのことです。教科書で習った方程式を解けば出る答えを「未来を予知した」という捉え方はしていないのではないでしょうか。

投資の世界での原理解明はまだ明確な結論がありませんが西洋人は真剣にその予測モデル開発競争をしています。これは科学に近く、僕の株式への関心もひとえにそこにあります。一般に日本では株というものは上がったり下がったりするわけのわからないもので予測はできず、景気とか業績とか屁理屈ぐらいはあるんだろうがしょせん台風の進路予想みたいなものだ、どうせわからないのだから競馬と同じばくちだろうという認識でしょう。したがって、ここが重要なのですが、投資信託を買って利益が出ても、それはラッキーだっただけであって、それを生み出した運用者に原理を介して未来を見通す能力があるかもしれないと思う人はほとんどいないのです。

スイスにいた頃、ある大手運用会社の会長に「どうして日本では成績のいい投資信託ほど残高が減るのですか?」と質問されました。そうなんです。西洋では逆が常識ですからびっくりするわけです。これは証券会社が加担していて、もう上がりましたからまだ上がっていないのに乗り換えましょうなんていう手数料商売が背景にあります。上がってないのは運用者が未来を見通すことに失敗した、つまり無能の証明なのであり、わざわざ手数料まで払って有能な方から乗り換えさせるなどナンセンスの極みです。

良い運用成績を出し続けるのは能力であり、たまたまアベノミクスで今年はもうかりましたというのではない。そう考えるかどうかは一つの主義であり、それを信じない主義もあります。僕らは前者であり、その能力があるかないかは僕ら自身もわからないのですが、もちろんあると信じているから会社をやっています。その結論が僕らの運用アドバイスの内容なのであり、お客さんから見れば(能力というのは結果でしか見えませんから)その方法論が正しいのだろう、だからそれに従ってみよう、というので資金を増やしていただける。だから僕らに求められるのは方法論を絶対に変えないことなのです。

それが他人に運用の判断をしてもらう側の原理であります。投資信託を買うというのは運用者の能力を買って手数料を払うわけですからその原理に則って行うべき行為なのです。成績の良い人から悪い人に乗り換えるのは、能力的にたくさん打てる三割打者に一割打者の代打を送るみたいなものです。だから投資信託を買われるなら「誰がどうやって運用してるの?」という質問をしなくてはいけません。証券会社のセールスマンでまともに答えられるのはあまりいないでしょう。「一流会社の一流ファンドマネージャーです」のような回答が来たら、即刻お断りした方が賢明でしょう。

さらに言うなら、そういうセールストークにのってしまう人に投資勧誘などすべきでないのです。むかし伝説があって、ある証券会社の地方支店の店頭にお客さんが大量の現金を持って現れ、「必ずもうかるわらんこを下さい」と言ったというのです。よくきいてみたらワラントだった。通じないのでウチは「わらんこ」はおいてませんとお引き取り頂いたそうですが、ばくちだと思うのはまだましだという話です。「必ずもうかる」と詐欺まがいのセールスにでもいわれたんでしょうが、そんなものが世の中にあると信じていること自体とても危険であり、我が国の投資教育は発展途上国なみの水準です。

それはおそらく帝国大学の経済学部がマル経だったことに遠因が求められるでしょうが、ではマルクスの資本論という書がどうかというと、少なくとも立派な未来予知の書であり、僕の印象では素晴らしく原理解明にこだわった書であると思います(その予想は当面は当たってませんが)。その原理を学んで信奉している大学の先生が教えると、その帰結として原理思考とはほど遠い国民が生まれる。このメカニズムはどういう原理に基づいているのかぜひ解明してみたいほどです。

ということで我々は当面のところ外国人の顧客しかもたないというポリシーでやっています。わらんこが下がったと文句を言われてもかなわないからです。

 

「未来」と呼ばれているものの正体

 

 

 

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吉田さんの10周年記念パーティに思う

2014 OCT 23 22:22:39 pm by 東 賢太郎

昨日はSMCメンバーの吉田さんがパートナーをつとめるブルーベイ・アセット・マネジメント・インターナショナル・リミテッドの東京オフィス開設10周年記念パーティに行ってきました。同社は運用預かり資産1兆6千億円を超える、英国を代表する運用会社です。

帝国ホテル孔雀の間は日本の運用業界の重鎮や前某国全権大使閣下をはじめ盛況でした。ブルーベイ社については、僕も小さいながら同業者としていろいろご一緒したい案件があり、ご社業については仔細に勉強させていただいております。

敬意を表したいのは、日本オフィス開設当初は400億円しかなかった運用預かり資産が10年で15倍の6000億円にまで拡大したことです。もちろん運用成績が良いことの当然の結果ですが、知名度がないところからそれを年金基金などに地道にお知らせしていった吉田さんたちの努力は大変なことです。運用成績が良ければ僕たちの将来の年金が支払われる原資ができるわけです。

ところがよく考えて下さい。年金基金運用は資金を日本国債に投資する比率が非常に高いのが現状です。国債は国の借金です。つまり、年金が国債に投資するということは、国が年金基金から当面の財政資金をお借りし、その元本は利息をつけて年金にお返ししましょうということです。しかし、どうしてその元本、利息が払えると保障されているのでしょう?

それは返せなければ税金を取りたてて返しますという保証、つまり国家の徴税権という担保があるからです。最悪の場合は、税金をとって利息を払い、その利息が年金運用収益として計上され、それが年金として税金をとりたてられた国民に帰ってくるという極めてあほらしいどうどうめぐりなのです。それも取りたてられるのは僕らの世代ではなく、子供や孫の世代でしょう。若者こそこれに怒るべきなのです。

じゃあどうすべきなのか?年金の国債買いというタコ足配当もどきはやめることです。運用者がプロじゃないから失敗を恐れて最も安全確実な国債を買い、財務省からすると必ず国債を買ってくれる上得意になる、こういうお手盛りをやめさせることなのです。つまりプロの運用者が運用する資金の比率を上げるべきである。それに尽きます。

英国のブルーベイは日本国債でなく欧米の債券に投資をして高利回りを安定的に達成しているプロ中のプロです。ここが10年で15倍の資産運用を任されたというのは、だから国民の利益という見地から実に健全なことです。一方で多くの年金基金がAIJのような詐欺まがいの運用者に騙されたという事実もあります。

自家運用していない年金はその任務を誰に委託するか、それは理事の責任であり、任せた相手が悪かったですむ問題ではありません。選別能力を鍛える必要があります。

 

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僕の唯一の迷信

2014 SEP 13 0:00:29 am by 東 賢太郎

 

特に迷信深いことはないが、ひとつだけある。メガネを壊すかなくすことだ。そうすると必ず仕事で何か起きる。良いのも悪いのもあった。過去に3回あり、3回ともすぐに普通でない大きな変化があった。一度はロンドンで、一度は北京で、オフィスで神隠しの様に消えた。金縁でもない使い古しのメガネを誰が盗むものか。そう言ってみんなで探し回ったが、ない。一度は伊豆の温泉で、理由もなく壊れた。

 

そして去る8月21日、また壊れた。古かったからかもしれないが気味が悪いのでそれ以来かけておらず、かけるつもりもない。ミクロネシアへは別なのを携帯した。

 

そうしたら、帰りのグアムのホテルで、心待ちにしていたメールがついに来た。吉報だが、まだ安心とまではいかない。本当なら興奮ものだ。今回はこれが「それ」なのか?

 

そうしたら翌日の午後にホテルがゆれた。地震?ここはグアムだ、まさかと思ったが、ネットで調べたらまちがいなくM4.8だった。

 

こうも色々あるとかなり気味が悪くなっていて、翌日昼の帰国フライトはいつになく緊張した。ただでさえ高所・閉所恐怖症+パニック障害で、椅子に縛られるのは床屋ですら耐えられない。だから窓側席は危険だが、通路席が東京では予約できていない。なんとか取れ、ワインで爆睡して事なきを得たが、飛行機はほんとうにいやだ。あのメールの通りになるなら、今来月はまた海外出張、また飛行機だ!こまったものだ。

 

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能ある人はNOがない

2014 SEP 6 22:22:46 pm by 東 賢太郎

今日は友人と二子玉川で昼食をしました。開業して4年、近頃はこちらからではなく相談を持ちかけられることが増えました。

証券に関わる仕事というのは中々奥が深く、前回書いた運用アドヴァイスという本業以外にもさまざまな相談があります。そのほとんどは投資銀行業務にくくられるもので、本来は大手証券会社の業務範囲でしょう。しかし案件の性質上大手は使いづらいものがあり、それが人づてに回ってくるのです。

会計士や弁護士はたくさんいますが、僕のようなキャリアの人間でフリーに動ける人は少ないそうです。フィーもお安くはありませんし、数人でやる範囲しか対応できないから大証券のような執行力は毛頭望めません。しかしお客さんのニーズにはその方が合う場合があるのです。

僕は食うための仕事はもうしないと決めました。余計なことに時間を使いたくなく、お金に振りまわされる老後などまっぴらです。もう充分食うための仕事はしたし、子供は大人だし家はあるし、ないのは時間だけです。最後の日に「記憶に残っている日」が何日あるか?それが多い人生を送った者が結局人生の勝者だと思うようになりました。

ただ、自分が自分の意志でソナー・アドバイザーズ株式会社という看板を掲げており、その看板に対してご相談をいただいているのですから、会社の顔は潰してはいけない。それは僕個人の人生観とは全然別な話で、会社は作った瞬間から別人格の、ある意味で公の存在です。株主も社員もいます。だから社長であるうちは、その責任をまっとうしていかなくてはなりません。

そこで僕のモットーですが、「能ある人はNOがない」を実践することにしています。これは  評価をダウンできる5つの法則の第2条です。彼は僕が何者かを知って来ているのです。当然YESを期待してです。個人的にNOでも、会社としていきなりそう言うのは会社が能無しだとなってしまう。仮にお受けできなくても、この業界の人はたくさん知っていますから出来そうな人をご紹介ができます。

彼とはそういう背景をいちいち確認しながら、いくらいい話でもお金のために仕事はしてはいけないのだという人生観の確認をした2時間になりました。それに値するか?という問いをお互いに考えることにして別れました。

 

 

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運用という仕事は何をするのか?

2014 SEP 6 0:00:49 am by 東 賢太郎

 

皆さんこのチャートから何が読み取れるでしょうか?

 

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僕がここから読み取れたのはこれを作った人が色盲でないということぐらいですが、友人は、

「内閣支持率は必ず下がる。でも株が上がれば政権は保てる」

ことがわかると言います。見ると確かに小泉政権はそう見えます。そうか、今度の内閣改造のココロはそれか、結婚式のお色直しみたいなものか。政権が保身のために株を上げたいと思ってくれるのは我々運用アドバイザーにはうれしいことですが、我々にとって大事なのは株式市場がどうなるかであって政権の命運ではありません。本末転倒、話が逆なので、このチャートは僕にとってはあまり意味がありません。保たれた政権がいったい何をやったのか?そっちの方が大事です。

だから僕が気になっているのはこっちです。これをご覧ください。

 

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マネーサプライ(M2)は「現金通貨と国内銀行等に預けられた預金を合計したもの」です。政府と金融機関以外が持っている通貨の合計、いわば世の中に出回るお金の供給量ですね。一方、マネタリーベース(MB)とは現金と中央銀行への準備預金の合計です。ハイパワードマネーとも呼びます。そして信用乗数とはその比です。1単位のMBで何単位のM2を創出できたかという意味ですね。おカネ(M2)が増えれば金利が下がり物価は上がる傾向があります。よく「お札を刷る」「輪転機を回す」と比喩的にいいますが、それはMBを中央銀行が増やすことを意味します。

上の米国のチャートではMBを増やすとM2も増えています。量的緩和をすると信用乗数は低下するのでリーマンショック以後は4%で安定していますが、とにかくM2を増やすことが大事なので、それが達成できているから一応はOKです。しかし日本はというと、これをご覧ください。

 

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安倍政権になって白川さんが黒田さんに代わるや日銀は輪転機を回しまくってMBを50%も増やしますが、M2は米国の様に敏感に反応して増えてはおらず、信用乗数のほうがリーマンショック時の8%から3%あたりまで下がっています。日銀はきっとこのことを危惧しているはずです。お札を刷ったって借り手に需要がなければ乗数は下がり、中央銀行として金融政策のハンドルの「遊び」ばかり増えていきます。こんなことは早くやめて、「第3の矢」で需要を増やせと思っているでしょう。

M2が増えない中で、物価が上がったからデフレは収束しているといわれても不可解であり、円安による輸入物価上昇(有難くない)と消費税効果じゃないのといいたくなります。お金を借りる需要が増えて銀行が信用創造を行い、その結果として乗数が上向いてこそデフレの終焉=健康体となるのです。2%のインフレターゲットとは経済活動が活発になるからターゲットとして許容されるインフレ率です。人間なら「体温を上げるぞ」と宣言しているわけで、それは活発に運動をしてそうするぞということなのです。運動もせずに体温だけ上がったら病気を疑うことになります。

僕はそういう感じがするのです。信用乗数が上がらないのは融資が伸びないからです。つまり企業が積極的にお金を借りないからです。株価が上がっている(=業績が良いはず)のにどうして?となりますね。

つまり、米国の株高は分かるのですが日本の株高はどうもしっくりこない。ここまでは経済に詳しい人なら誰でもお分かりの話です。ここからが我々運用の世界の話になります。

我々は、これは①株価が間違っているか②業績だけでない要因で株が高い、のどちらかなのだと考えます。9月までは消費税10%のベースとなる3QのGDPを政府は意識するでしょう。しかしそれによるPKO期待や、内閣改造などのうわべの取り繕いで株価が維持できるほど相場というのは甘いものではありません。

だから、仮にですが、10月以降に日経平均が1万5500円以上をキープして年末までいった場合、我々は①ではなく②だと考えることになるのです。それは、もちろんのこと、政府が決める話なんかではない。市場が決めるのです。市場が間違っているように見えるが間違っていない、むしろ業績だけ見ていると我々が間違ってしまうようなファクターで株価が維持されているのだと。

そのファクターの候補はいくつかありますが、企業の持つ資産価値である可能性があります。業績とは企業の動的側面の評価ですが、資産価値、解散価値とは静的な側面の評価です。ぜんぜん違う株価評価(バリュエーション)の方法です。前者を一般にグロース投資、後者をバリュー投資と呼びます。

僕は自分の歴史観から、大局的な意味でグロース投資の時代は終わったと考えています。野村に入社した若いころ、「株価が10倍になる銘柄探し」に熱中しました。結局日本にはあまりなく、ドイツのSAPや中国の超大現代農業などがそうなりました。しかし今となると世界に目をやってもそれを探すのはけっこう困難かもしれません。新興国でそれはあるでしょうが、それも10年前の中国と一緒でやがて平準化して消えると思っています。

つまり、永続して資産を増やしてくれるグロースという青い鳥は実はもう死滅していないのではないかというのが僕の仮説なのです。

世の中には青い鳥を求めてさまよう運用者がたくさんいます。僕はそれを否定していますから、青い鳥がいなければ企業はどうするか?をいつも考えています。シンプルに言いますと、限られたパイの食い合い(ゼロサムゲーム)になります。しかしそれでも株主は経営者に利益の「成長」を求めることはやめません。とすると、そのためには企業同士が食いあうしかありません。歴史的に戦争は領土、資源、食糧などのゼロサム状態で起きる傾向がありますが、企業の戦争も同じことです。共食い(M&A)が起きます。どれを食うか?もちろん安い会社です。安い、高い?広い意味で、それを判定するのがバリュー投資という考え方なのです。

去年はアベノミクス効果で日本株運用は猫も杓子も40-50%の利益が出ましたが、今年はそう甘くありません。当社のアドバイスしたポートフォリオの収益は9月4日現在で年初来プラス11.8%です。同期間で日経平均は3.78%下がっています。インデックスが下がって我々の指南したポートフォリオが上がっている状態を「アウトパフォーム」といいます。市場に勝ったという意味です。

簡単なように思われるでしょうが、「市場」というのはマクロ(経済情報)であれミクロ(企業情報)であれ世界のすべての情報を持った人々が利益を求めて売買に参加し、その結果として形成される場であって、それそのものがいわば神のような賢者です。企業が何かニュースを発表した場合に、それがどのぐらい大事なのかを知りたければ「株価に聞け」とよくいいます。それほど株価というものは「すべてを知っている」存在なのです。ですから、一回だけ投資して勝つビギナーズラックは別として、何年もの期間にわたって勝ち続けるというのは至難の業です。

我々は徹底したバリュー投資家です。お客様の利益から一定率の成功報酬を頂きますからこの成績が当社の収益を左右します。希望的観測は危険ですし、我々が常に勝ち続けることは確率的に保証されませんが、仮にこの当面の結果がそういう潮の流れによるものであるならば大勝ちできるかもしれない。たまたま、現在はそういうタイミングにいるかもしれないということは充分にあり得ます。ですから、アベノミクスの第3の矢がコケて日経平均が下がっても負けない(大損はしない)、もしうまくいけば大勝するようなリスクリターンの戦略にしていくことができそうだ、要はチャンスだということです。

こういう経済、市場の近未来予測、論理的な推理をデータと経験から行うことが僕の業務での腕の見せ所であり、醍醐味でもあります。好きでないと苦痛かもしれませんが、僕のような性格の人ならこれは向いています。仮説を立ててそれが真と証明されれば顧客のリターンになる。仮説が大胆であるほどリターンもリスクも大きい。ではどうやってリスクの方をコントロールするか。これは非常に知的で繊細、かつダイナミックで柔軟な思考を要します。だから何よりも適性が大事なのです。

米国に比べると日本の運用業界は、こういっては失礼だが学校の成績トップレベルの人が行く業界というイメージがありません。証券会社のアナリストの情報や相場観で売り買いするなど、そんなものは運用とはいいません。米国は反対で、例えばべイン・キャピタルのような一流投資ファンドに頭脳がまず集まり、それに漏れるとゴールドマン・サックスやモルガン・スタンレーなど証券会社やコンサル会社に行くという感じでしょう。リーマン以降は少々景色が変わりましたが、米国人のフロンティア・スピリットがあれぐらいのことでなくなるとは到底思いません。

僕のブログを読んでいただいている若者で興味のある人はチャレンジされてはいかがでしょうか。ただし、投資は学校では教えてくれませんし、教えられる先生がそもそも日本の大学には一人もいません。習うなら米国のビジネススクール、それも金融に強いウォートン・スクールのような所へ2年行ってMBAを取ることをお勧めします。投資(Investment analysis)は一つのサブジェクト(学科)ですから、企業分析の基礎である会計学からファイナンス理論、ポートフォリオ理論まで論理的、体系的に教えてくれます。

 

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信長、曹操好き狩猟民のすすめ

2014 JUL 19 17:17:19 pm by 東 賢太郎

案件が出たので忙しく、外部に委託して少々調査を重ねています。僕の仕事はアドバイザー(顧問)ですが、ひとことで表せば各所からいただいた情報を積み上げたり一部を外部に請け負ってもらうなどして実行可能なプランというもの(諜報)を作りあげるのが役割です。ソナー・アドバイザーズ自らがその実行部隊になるものも、そうでないものもあります。

案件はご紹介、ご縁だけです。メニューの品数をそろえて不特定多数のお客様にアピールするのが企業の常道でしょうがそれは僕の哲学に合いません。最少人数の精鋭シェフ、少数お得意さん主義の料理屋に徹しようと思います。そうでなくては大きなお客様にご信頼いただけないし、本当に大事な案件は任せていただけないものなのです。

哲学というと、何よりポピュリズムには一切接近したくありません。ブログを書いていても、誰にもわかるものなど最初から書く気がありません。HPで宣伝するような仕事はしません。シャーロック・ホームズやブラック・ジャックがHPを作るとは思えないというイメージから、ソナー・アドバイザーズはHPがありません(検索して出てきたら確実に偽物ですからご注意ください)。

さて、そういう状況でしたので、先週残念ながら大学のクラス会を失礼してしまいました。このところクラスメートとの接点といえばO君にいろいろ相談をしてます。彼は斯界の大御所でありながら弁護士に向いてなかったと自ら言う理系的頭脳の持ち主で、性格もタイプも僕とぜんぜん違いますが気は合うのです。僕のアイデアを同方向のベクトルで見ている人の箴言は聞く気になります。方向がずれた人の言はダメだと思ってしまう性癖から、合うことこそ大事という長年の経験則なのです。

法学は社会的には大事だが神学的で耐えられないところもあるというのが彼の意見で、その神学に真っ先に辟易して脱落した僕はうなずくしかありません。もちろん同期の法曹の皆さん全員に敬意を持っていますが、関心のないものはだめでした。もしもう一度東大に入れていただけるなら僕に向いているのは教養学部だろうなと思います。

先日、故木村尚三郎先生の西洋史を放送大学アルヒーフで見て、こういう授業を受けたいと強く思ったこともあります。当時も駒場では村上陽一郎先生、小田島雄志先生などから生涯残る知的刺激を頂戴しましたが、何分こちらが未熟でした。ああいうものは人生経験の浅い子供には理解できず、もったいなかったなあと感じました。

その木村先生の著書では「都市文明の源流」(東京大学出版)を欧州赴任前に読んで影響を受けました。記憶がやや薄れましたがたしかゴシック教会は都市にある森であるという意味のことがあって、フランクフルトに住んでいる頃にブルックナーのシンフォニーを聴いて初めてそれを得心したのを覚えています。

狩猟は危険であり五感の研ぎ澄ましが必要、危険のない農耕は定点観測に秀でるという意味のこともあって、だから日本でなく狩猟民族の欧州から大発明が出たのだという。証明は難しいが直感的に説得力を感じますし、通信技術が戦争を契機に進歩したなどそれの例でしょう。こういう魅力的な説が出てくるというのは先生ご自身が五感にすぐれた狩猟民なのだと思います。

僕が35年生きてきた株式市場というのは狩猟民ばかりのジャングルのようなもので、どこから猛獣が飛び出してくるかわかりません。昨日のウクライナ惨事による急落をそれにたとえるのは不謹慎ではありますが、こういう不測の事に大きく反応するのが株価です。上場企業の経営者は出資者(株主)に対して自社の株価に責任があります。株は門外漢ですというわけにはいかないという意味で狩猟民でなくてはなりません。

ブラック・ジャック、法学、ゴシック、森、ブルックナー、株式・・・無意識に書き連ねてきましたがこういう単語が農耕民の世界でつながることは想定しがたいのではないでしょうか。そして今の仕事はそういう一見バラバラな情報から「諜報」を生み出す、とても狩猟民的なものです。僕ごときが起業してそれで食えるのは、ほとんどの国民が農耕民的であるために「情報と諜報の区別を知らない日本人」に書いた状況、隙間が生じているからです。

起業家というのは100%狩猟民です。そうでなくてはできません。一方で銀行員は100%農耕民です(我が親父も典型的に)。少数民族の狩猟民をアブナイ人たちであると下に見ていますから新興起業家に融資したがりません。狩猟民の世界であるエクイティファイナンス(株式資金調達)も薦めません。そこで企業家は同じく狩猟民である証券会社に資金調達を頼ることになりました。銀行が系列証券を作って反攻しなくてはならなかった背景はここにあります。

しかし我が国に起業家が出にくいのは銀行が貸さずベンチャー投資家が足りないせいばかりではありません。そもそも狩猟民が少ないからなのです。だから政府が金を出してそれを育成するというのは強精剤を配れば人口が増えるだろうというようなものです。ひょっとして起業したい人は多くいるかもしれませんが、五感が鋭敏でなければ失敗する確率が高いでしょう。

狩猟民になれるかどうかは試しにNISA特典を利用して失敗しても良い程度の金額で株式をお買いになってみればわかります。成功するかどうかではなく、楽しいかどうかが分岐点です。苦痛であればおやめになった方がいい。楽しいと思った方も、それだけで狩猟向きというにはまだ早い。ここが大事なところです。

他人のチャットや掲示板のような皮相的、扇動的な情報に乗って売買して、結果に一喜一憂するような方は狩猟は無理です。木村先生の言う「五感の研ぎ澄まし」ではなく「定点観測型」ですからすぐれて農耕民的性向です。長くやっているといずれ虎に食われますからやめた方がいい。

「五感」というのは、例えば「この株は買いだ」という記事を読んだとして、その内容の信憑性を判定するためにそれを書いた人物が何者かを徹底的に調査するような行為が、また調べて信用して買おうと決めてたとしてもタイミングや売り時は自分の感覚だけを信頼するというメンタリティーが絶対に必要です。「この事業が伸びる」に置き換えれば起業にあてはまります。

例えば僕のあるブログがあちこちにコピペされて2万人以上に読まれました。それが誘発したと思われる雑誌記事まで現れました。僕の知り合いでそうしそうな人はいませんから彼らは筆者である僕をネット検索情報以上には知らないはずです。そういう人たちがそこで書いた株を高値でつかまされている可能性があるのです。それの警鐘のつもりで書いたのがひとつもそうなっていないというのは日本的だと思います。

狩猟民のほうが農耕民より大事だ、得だ、等々を言っているわけではありません。農耕民とは程遠い僕がそう言う資格もないし、日本の骨格は農耕民が作ってきたと考えるしかありません。しかし今の世界情勢は明治までの日本、明治維新以後の日本、どちらをとっても「それでは遅い」という速度で歴史が進展している感じがするのです。だからじっくり定点観測していては遅れてしまう。「五感の民」がたくさん出て政財官を引っぱらないと21世紀は苦しいと思うのです。

特に企業経営というのは本質的に狩猟民的な職域です。これまで我が国の重厚長大産業を占めてきた農耕民的アプローチは加速度的に時代遅れになりつつあります。ジャパンクールの浸透でドラえもんが米国で放映される時代ですが、一方では比較的に狩猟民的なカルチャーを有していて我が国のお家芸である「ものづくり」企業の代表格であるはずのシャープやソニーが円安でも赤字という時代でもあるのです。

僕は個人的に「狩猟民の若者」が日本にどんどん出て欲しい。それは勇気、胆力を要することではありますが、しかし、単なる元気や闇雲なチャレンジ精神を意味してはいません。むしろ逆であって、一歩ジャングルに入れば五感全てのセンサーを通した「判断力」「集中力」「繊細さ」を要するのです。まったくのイメージですが、三国志なら曹操、戦国史なら家康が農耕民、信長が狩猟民と思います。秀吉は狩猟民を真似た農耕民だったと僕は解しています。僕はもちろん信長、曹操が好きです。

今ざっと毎日500人ぐらいの方が拙文を読んでいただいており光栄に思っております。どれがそれということもないのですが、どれも根っからの狩猟民の見方を記したものであり、若い方になにかヒントをつかんでいただければ本当に嬉しいことです。

 

(補遺)ソーナー・アドバイザーズHPについて

本稿(2014年)の2年後にお客様よりのご意見が多くあったことから作成することに方針転換いたしました。http://sonaradvisers.co.jp/

 

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戦争の謝罪をすべし、ただし日本史を広めるべし(追記あり)

織田信長の謎(1)

 

 

 

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ヤクルトvsDeNA観戦記

2014 JUL 13 17:17:51 pm by 東 賢太郎

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昨日は某氏と仕事の打ち合わせを兼ねて神宮球場へ。カードはヤクルト・DeNAでした。去年の新人王小川が復活戦という事で注目でした。土曜という事もあり、横浜が好調という事もあってか外野は満員、内野も8-9割の大入りでした。今日の席は33段目でなくネット裏の前の方でした。ここだと投手の球質がよくわかります。

 

jingu2小川(写真・左)は怪我は治ったのでしょうが、高めに浮いた球を見てあれっと思いました。全然伸びがないのです。去年もここでロッテ戦を見ましたが、ストレートは重くて外野にほとんど飛びませんでした。昨日もスピードは同じぐらい出ていましたが凄味がなく、2回に点を取られたときに、「5回で4点は取られるでしょう」と予言したら、5点取られました。

jingu1

かたやDeNAのモスコーソ(写真・右)は球に伸びも威力もあり安定していました。打っても押本の高めカーブを左中間の中段に目の覚めるような本塁打でした。かつて見たホームランの中でベスト3に入る凄い当たりでした。

 

 

結局7-1でDeNAの圧勝。ここから居酒屋へ場所を変え、仕事の作戦会議と相成りました。自由業ですから土曜も日曜もなく、こういう事が日常茶飯事です。神宮球場は僕にとって野球接待付屋外会議室といったところです。

 

友人弁護士の叱咤

2014 JUN 6 23:23:28 pm by 東 賢太郎

この1か月ほど、このブログで書いた新規ビジネス立ち上げへの追い込みに入っています。

ファンファーレは鳴り地震は気づかず

毎日寝ても覚めてもこればかり考えており、夜中の妙な時間に目が覚めてしまい、一歩進んだと思うと翌日後退し、この問題に「解」はないんじゃないかと案ずる気持は今もゼロではありません。考えるといっても、できる、できない、やる、やらないの結論を出すという意味ですから「決断」であり、何かを責任を持って毎日決めなければいけないという作業は、それの重い軽いを問わず、脳科学者によると脳が最も疲れる作業だそうです。

そういう中で先週はご一緒に始める企業さんのトップが見えられ、その他、同業界リーダーの社長、某証券会社社長、信託銀行、外資系債券運用会社、国内系大手アセットマネジメント会社、外資系証券会社、貴金属精錬販売会社と立て続けに重要な会議をしました。もともと頭にあった事業案を「たたく」ためにです。

ところが昨日、そうしてたたいた結論を友人の顧問弁護士に電話すると、「せっかく面白いと思ってたのになんだか普通になっちゃったね。楽天やJAL、ANAが狙ってる時流じゃないか。君らしいさすがだと思ってたのにがっくりだ。難しいのはわかるけど、それをやるのが事業家としての東なんじゃないの」とお叱りをうけてしまいました。そういう自覚はあまりなく、これで目が覚めました。

今の事情、しがらみ、業界慣行、常識論、そんなの無理でしょという周囲の目・・・そういうものに負けていたかもしれません。初めての人に私案を話すとだいたい途中でついてきてもらえてないということがわかり、何から説明したらいいか当方も不明ということになり、どうもダメみたいだという感触ばかりが蓄積して四面楚歌に聞こえてしまっていました。

普通になっちゃったものは見直して、この週末にもう一度頭を整理して初心を思い出そうと思います。

 

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