ソナー・アドバイザーズ(株)創立5周年
2015 OCT 21 8:08:13 am by 東 賢太郎
昨日10月20日、というか帰宅したらもう日付が変わってましたが、ソナー・アドバイザーズ(株)の創立5周年を食事会で祝いました。
子供だと七五三ですが、3年目はまだ祝うどころではありませんでした。なんとかここまで来ましたのはひとえにお客様と社員の皆様のお蔭です。
特に社員(というか仲間)には責任感あるプロフェッショナルな仕事をこなしていただき、僕が自由好き勝手をやる精神的すき間を作ってくれました。昔からこの状態でこそベストパフォーマンスになる人間なので、非常に大きなことでした。
いま気がついた意外なことがあって、お客様と社員の全員が、僕が会社勤めを2010年に辞めてから新たに知り合った方々なのです。そう意図したわけではなく、もちろん従前のおつきあいをないがしろにしたわけでもありません。
これがどうしてか、考えましたが理由は浮かびません。昔に頼る間もなくどんどん新しい関係ができてしまいました。想像だにしなかったし、なにか生まれる前からのシナリオでもあって淡々と当たり前のように進んでしまった5年間という印象もあります。
起業しなければそのご縁は絶対になかったわけで、たとえ小さくとも、なにかを成し遂げようというマインドセットで生きることは大事と実感しました。ここからどうなるかわかりませんが、少なくとも死ぬ前に2010-15年を振り返って、あの5年はしんどかったけど楽しかったと言える気がします。
もう5年は全力疾走でいくつもりですが、そうすると65才であり、いまの具合から推し量るにどれだけ元気と気力が残っているか。巨大なストレスと戦う仕事でもあり、それは周囲からは見えないのですが、それをどうマネージするか。後継者をどうするか。これまで考えなくても良かったようなことが大事になってきそうです。
(追記、2月4日、61才の辞)
「お客様と社員の全員が、僕が会社勤めを2010年に辞めてから新たに知り合った方々だ」というのは、勤めてきた大企業の余禄ではなく、自分の看板オンリーでやってるということです。会社時代、僕の実像は同僚にも必要ないので見せておらず、それを天下に開陳するという作業は3年間書き溜めたブログによってほぼ終わりました。
そして本稿を書いてから2か月でソナー・アドバイザーズ(株)の仕事は質・量とも変貌しつつあります。それは大企業のご威光・肩書つきの東賢太郎の虚像が完全消滅し、実像が歩き出したということです。日々の業務とブログで僕は30余年かけてできあがっていた虚像を剪定、断捨離したのであり、それによって社会的に生まれ変わりました。
これは実像だから地に足がついており、怖いものがありません。自分ができることだけやり、できないことはやらなければいいからです。できることで負ける気はあまりしません。会社時代もこうやって生きればよかったかもしれませんが、その勇気がなかった。だから今はちょっとだけ人間が成長した気分がしているのです。
それは、子供のころに背が伸びたという感じの成長ではなくて、親にいただいてまだ顕在化していない能力を懸命に引っぱりだしたという感じでしょうか。出さずに人生終わったらその能力はなかったことになりますから、祖霊を敬って生きるという意味は、日々そうした努力を死ぬまで積み重ねることだと僕は思っています。
そういう意味での大人の成長というものは、仕事という局面でなければ絶対に味わえないでしょう。観客席で他人の試合を眺めてああだこうだと言うのは面白いが何も生みません。そういうものをやっていられるほど僕に与えられた時間はありません。自分がフィールドに立ってプロと呼ばれ、競争の最前線で切磋琢磨する必要があるのです。
お金を扱う仕事ですから、僕はお金というものを冷徹に見ています。公益サービスやNPOは別として、能力が発揮されればお金は必然的についてくるのが資本主義です。給料が安いと嘆く人がいますが、自分のしているのは競争に勝てる仕事ではないと悟った方が成長します。お金は目的にすべきではありませんが、お金は自分の市場での競争力の忠実なバロメーターです。
そのお金という商品をどう扱い、どう社会に貢献していくかがソナーの課題です。当座は必要でない人の預貯金を必要な人にどう循環させていくか、それが政府の言う第三の矢にどう連関していくか、国民経済的にどう影響していくか?日々考えています。
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中島さんオンステージ in 2015
2015 OCT 10 23:23:37 pm by 東 賢太郎
今年も恒例の中島さんのステージを楽しませていただきました。これで3回目ですがいつもの碑文谷の会場なのに道を迷ってしまいました。西室隊長の命令で集合駅が学芸大でなく都立大になったからであります(理由不明)。
しかし今回のSMC組は西室、阿曾、早野に初登場の中村が加わりにぎやかでした。中村の腰痛が話題となりましたが、そんなのは酒をのんで歩けば治るということでおしまい。
去年飛び入りだった早野は今年はありがたくもプログラムに2曲いれていただき、おまけに11月出演予定の「心中天網島」のPRもしていただきました。そっちもにぎわうといいですね。
中島さん、歌もステージトークもさすがの味があります。今年はドヴォルザークの新世界がバンドバージョンになってどんどん進化してますね。来年が楽しみです。
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猫にステンドグラス
2015 SEP 15 10:10:10 am by 東 賢太郎
アートというのは誠にマジカルなパワーに満ちており、一瞥にして脳髄の奥深くにスパークを発して虜にされてしまうものがある。
ジノ・セヴェリーニというイタリアの画家のこの絵がそれだった。
題名はThe Haunting Dancer、「忘れえぬ舞姫」というところだろうか。Theがついてるから特定の。忘れたいのに、いつも脳裏に浮かぶ危険なあれ・・・。
ステンドグラス作品集を見ていたら、一撃のスパークがあった。内橋先生の作品。一度断わられたがどうしても忘れられず、お願いしてようやく造っていただいた。
The Haunting Joy
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やっぱりスポーツはいい!
2015 AUG 30 2:02:40 am by 東 賢太郎
今年は日記によると7月10日に急に夏日になり、8月25日が初めて明け方に涼しく感じました。例によって多摩川を二子まで10km走りましたが、暑さという敵がなくなったのにどうしても1時間を切れません(今日は足がつって1時間3分)。世界陸上で50km競歩優勝のスロヴァキアの選手のタイムは10km換算で44分だから1.5倍速いですが、まあそれだけ伸びしろがあるということにしましょう。
4×100mのジャマイカはさすがでした。ウサイン・ボルトが4走で37秒36というのは100m平均9秒34(!)です。女子フレーザー-プライスの100mの優勝タイムが10秒76もすごい。九段高校で男子の一番だったH君がたしか11秒3ぐらいで女子の日本記録ぐらいですか、彼は最初は硬式野球部だったので速さは知ってますが、あれより速い女子?信じられません。
50km競歩は谷井選手が3:42:55で銅メダル、よかったです。陸上で日本人がメダルというのは本当に難しい。やはり体形、体格差があるんでしょうが、それが関係少なそうなマラソンでも男子は藤原の21位がやっとでした。悲しいかな女子に頑張ってもらうしかないですね。
U-18野球ワールドカップも見ましたが、こっちはその溜飲を下げてくれました。仙台育英の甲子園準優勝投手、佐藤世那がアメリカ代表を5安打9奪三振で完封!いい投手ですね、直球にパワーがあるしフォークの制球がいい。
1番のオコエはまたまた惚れこみました。足の速さは陸上並みと思うし、走塁の勘が超一流でこれは50m、100mが速ければいいというものではないんです。打撃も思いっきりがいいし右にも打てますね。まだ原石ですが性格も良さそうで伸びるだろうなあ。彼はドラフトでどこが取るのか、カープが向いてると思うんですが。
ファウルチップが米国選抜の捕手の急所を直撃。これは痛いんです、うずくまって息ができない。面白いですね、審判も選手も観客もみんなじっと彼を見て回復を待ってあげてる。アナウンサーも手持無沙汰になる。男はわかってるんですね、助けようがないし。
アメリカの先発サウスポーはちょっと打てない感じでしたが、5回ぐらいで握力が落ちた所をよく崩しました。日本の高校野球のレベルの高さを示してくれました。優勝できるかもしれませんね。
さて最後はカープです。3-2でDeNAを下しましたが今日もエルドレッドさまさまで、彼が3打点。お母さんがいると強いね、ぜひホームランガールに雇いましょう。今日の大瀬良は2回4三振、圧巻でした。一岡も低めが伸びてきた。中崎は危ないゲームが続きましたがだんだん進化してますね。野間のレーザービームは見事です。先日、巨人の鈴木がタッチアップしなかった理由がわかりました。3位巨人と2.5差、まだなんとかなるかもしれません。
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よろしゅう、おたのもうします
2015 AUG 27 1:01:06 am by 東 賢太郎
昨晩は赤坂でさる京都のかたと会食しました。金融で36年飯を食ってきた者として愚説を聞いていただく場でありました。これを設営してくれ、東京まで来てくれた畏友・梶浦に深謝です。
ということで、気にはなっていた広島・阪神戦は見られませんでしたが、どうせ能見は打てないやという気持も半分ありました。帰宅してプロ野球ニュースを見てびっくりであります。
中日に3タテ食らって巨人の6時間ゲームを落して、何か開き直って一体感がでたのかな?去年までお客さんだったDeNAに飲まれてるのはいただけないが、逆にお客さん扱いされていた巨人に5つ貯金を作ったのはあっぱれでしょう。
ジョンソンが勝ち、エルドレッドが本塁打。鈴木や石原も打った。巨人の自力優勝もなくなるようでもはや紙一重でしょう。人生もそうですが、勝負というのは最後まで諦めなかった方が勝つものです。ぜひ執念で12連戦も勝ち抜いてほしい。
京都がらみについては理由はなしですが強い思いがあり、経済的動機ではなく功名心でもなく、それでも最後まで諦めないぞという力が働きます。京の土地から感じる気でしょうか、本能的に欲しています。
先日行った近江で、僕はなぜだか突然に琵琶湖の魚が食いたくなって、もともと鮒ずしには目がないですがそれ以外のもひとつ残らず食いたくて、「あゆの店きむら」で全品買ってきました。近江米もこれから全品食してみたい。
きむらの鮒ずしはマイルドで(もっときつくてもいいが)、朝これを、特に飯(いい)を食って出ると腹に力が入るんです。秀吉が好物だったのが腹でわかる。弥生時代に大陸から入り、長屋王の木簡にも名がみえる。僕は好きな食べものベスト3にあげられます。
どうも京をいれた琵琶湖周辺というのが、自分のガッツ(腸)フィーリングに合います。本当に妙な人生と思いますが、やっぱり何の地縁もない広島の球団が好きになったり、自分が何にドライブされて生きてるのかわからなくなります。60年も何のために生きてきたのかと。
だからたぶん考えても無駄であり、これまで同様に本能に素直に従った方がいい、そう思います。「よろしゅう、おたのもうします」ですね、こっちから無理にすすめるだけでなかなかそんなこと言われない人生を来ましたから。たのまれて、何かやって、おおきにを言われれば本望じゃないかと。
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Banksy’s Dismaland!(バンクシーのテーマパーク礼賛)
2015 AUG 23 18:18:33 pm by 東 賢太郎
正体不明のストリート・アーティスト、バンクシーの期間限定のテーマパーク。世相の深層をえぐっています。
Dismaland(ディスマランド)はDisneyland(ディズニーランド)の夢の国に対して悪夢の国という所でしょう。見かけは暗くてグロテスクですがクールなユーモアが利いていて、「毒」になる寸前で「薬味」になってます。これ見ちゃうとなまじっかの風刺、反戦アートなどサビ抜きのお子様寿司ですね。
アートというのはなんであれこのぐらい個性丸出しで思いっきりやらないと。傍目やら人気なんか気にしてるのは論外。ましていずれバレる他人のデザインのコピペなど、アーティストに必要不可欠である個性が欠落していることを自分で暴露しているようなものでもはや自爆テロの領域。
そんなのをアーティストと僕は絶対に認めないし、模造品が歴史に残ったことは捏造事件簿の記録として以外には皆無であることはその歴史が証明。それを歴史的な場である五輪に選んでる委員会はセンス、教養のかけらもなし。
バンクシーが何者か僕は全く知識がありませんが、それがどうあれこの人のセンスと教養はいかばかりか。しかもメッセージがいちいち面白いのです(youtube画像に現れてきます)。こういうのは権威主義的な東京弁は似合いませんね、ということでなんとなく関西弁風に意訳したく(いい加減な関西弁ですいません)。
It is better to be naive than jaded
(ヘトヘト飽き飽きよりウブがまし)
Its crucial to have an active fantasy life
(いきいき空想もせん人生なんてあかんやろ)
Lack of charisma can be fatal
(人を惹きつけられへん?生きる価値なしや)
Winning is strictly prohibited
(あんさん、ぜったい勝ったらあきまへんで)
Free hotdog for anyone who can guess what animal is in their hotdog
(ホットドッグ!何の動物のお肉やろか?当てたらタダやで)
You are so complex that you do not always respond to danger
( あんたらごっつう難かしゅうお人やさかい危のうこともときにわからへんやろなあ)
Get out of debt with a loan (apr5000%, easy hard cash)
(ローンで借金地獄から脱出したってや!年利5千パーセントのお手軽キャッシング)
すべてが見慣れた現代のうわべだけきれいな景色。ディズニーとマックで飼いならされて、空想力も個性もないつまらない人間になって、感性も鈍って悪い奴らにだまされて・・・・
カワイイと対極にあるセンス、僕は彼のやってることこそカワイイと思いますね。でも我が国ではウケないだろうなあ。
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今年の二子玉川花火大会
2015 AUG 22 22:22:46 pm by 東 賢太郎
去年のこれは8月24日のことでした。
二子玉川花火大会
今年は家で野球を見ながら、「ながら見物」で。ちょっと遠いですが3Fの僕の部屋だとまあまあ見えます。
これはけっこういい。去年より森の木が減ったおかげです。
音は5、6秒ぐらいして聞こえる感じでしょうか。以上、撮影担当は娘でした。
我関せずの者がひとり。
野球はエルドレッドの「花火」一発のみで2-1で巨人を倒す。福井くん、よくがんばった、エースはキミだ、おめでとう!
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歌舞伎は一種の解毒剤である
2015 AUG 9 0:00:43 am by 東 賢太郎
昨日は歌舞伎を観ていて、いろんなことを思いました。京都へ行くといつもそうかと閃めいて東京に帰ってくるといつも忘れることなんですが、お膝元の日本にこそいいものがたくさんあるということです。
西洋音楽にめざめてしまって、それはあちらの歌舞伎みたいなもんですからね、どうしても本場の歌舞伎座に行ってみたくなった。それで10代から西洋にあこがれました。受験なんかではなくそういうモチベーションで英語も覚えたし、行きたい行きたいと思ってると会社にも通じたんでしょうか、ホントに16年間も行ってしまった。
思いを遂げたんだから恵まれた人生と思うし、すごい人たちの演奏会をめいっぱいたくさん聴いていっぱしの通気取りで帰ってきて、これも一種の西洋かぶれですね。日本にもいいものがあったじゃないか、そんな苦労しないでも、京都をゆっくり味わって、そんな思いにかられるようになって、そしてそれを忘れてたのを昨日こっちの歌舞伎座で思いだしたというややこしい話です。
たまたま昨日の演目に「祇園恋づくし」というのがあって、祇園は先達に多少教えてもらったものだから楽しみました。京都三条の茶道具屋である大津屋次郎八と江戸の指物職人の留五郎というのが出てきます。この二人が京都と江戸のお国自慢で張り合ったりするのですが口上をきいていると京都が英国に、江戸が米国に思えてきて、なるほどそういえばそんなもんかとすごく面白い。
芸妓の染香が二股三股かけていて悪い女だねえって笑いがおこるんですが、そんなもんよと客もわかってるから面白い。こういう男女のかけひきって万国にわたってもう森羅万象の領域としておんなじで人間の本質ですね。笑いってのは本質じゃないものにはおこらない。ところがそれをみぬいてる丁稚役の子の口上がこれまた笑いを取るんでなかなか深い。
こういう劇は筋書きとしては西洋にも似たものがあるかもしれないが、江戸やら祇園やらの風情や人情やなりゆきというのはない。それこそが日本だからです。祖父、祖母がそんな言葉つかってたなとか、ああいう物腰や所作だったなとかいちいち懐かしいし、日本人が忘れちゃいけないいろんなもの、それを伝統といってしまえばそれまでだが、そんな一言で簡単にくくれない「良きもの」を役者の見事な動きで見せてくれる。これがたまらなく良かったですね。
思いおこしてみれば僕の西洋かぶれは、西洋がさきにあったというよりベンチャーズのテケテケみたいな音響への即物的な興味がまずありきだったわけです。だから西洋に行きたいと思った。蝶々マニアが珍種をおっかけてブラジルまで行っちゃう、あれです。彼らはブラジル国に興味があるんじゃないのであって、ブラジルかぶれでもなくって、蝶々がいる所にたまたまそういう国があっただけです。
ある世界的に著名な蝶々収集家(有名な経営者です)に「どうしてですか?」とうかがったら、「そこにいるからです(笑)」でしたね。愚問でした。でもどうして蝶々ですか?にはお答えがなかった。それは僕の猫好きといっしょだからもっと愚問だった。好きなものに理由はないのです。
僕の好きな音楽(音響)というのは日本にはありません。だから貴種のモルフォ蝶が日本にいないのと一緒で西洋に行くしかない。で、それが西洋かぶれに見えようが何だろうが、それを消化して自分の言葉に還元して飲みこむしかありません。そうやって初めて西洋の精神で書かれたクラシック音楽が日本人の僕の「腑に落ちた」状態になります。
僕の音楽趣味の原点はいわば「音の化学」であって、あんな面白い化学反応が生まれた国を見たいという興味はありますが、それ以上のものではない。ベートーベンの造った化学反応はものすごく研究したいですが、それは楽譜でできるのであって、それでドイツに憧れたりゲーテの詩を読んでみようなんてことには発展しません。化学は化学で完結してるからです。
歌舞伎に思ったのは、そこには化学はないということですね。そういう興味を持つことはたぶんない。しかしとてもヒューマンで洗練されたものがあって、江戸時代から日本人の心の底を流れる喜怒哀楽や美意識というものが主題ですが、そこに常に人間がかかわっている。西洋の芸術はどれも背後が神であり、ロマン派になって人間が主役になっても神を意識する限りにおいて自由な人間ですね。根本的に違う。
これは僕には新鮮であり、まったく西洋かぶれするつもりはないのですが音楽を聴いたり語ったりすればいつもついてくるそうしたうっとうしい「西洋人的な視点」から自由にしてくれる気がします。毒といっては悪いが、解毒剤ですね。僕はもう必要がなければ海外に住みたいと思いませんし、もう特に行きたくもありません。なぜならそれほど日本はすばらしいし、もっと日本を知りたい、それに時間と労力をつぎ込みたいからです。
16年の欧米生活というのは精神の芯にも見えない影響を落としていて、日本的な心、和の感性が鈍っているのではないかと思いだしています。西洋的なことが悪いとは思わないですがもったいない話で、そういう日本人にはなりたくない。歌舞伎はいいですね、たくさん観てみようと思います。
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初めて歌舞伎を観る
2015 AUG 8 1:01:06 am by 東 賢太郎
きのう前をたまたま通って黒山の人だかりだった歌舞伎座。家に帰ってどうしても気になって、チケットを探すとまだいい席がありネットで衝動買いしてしまいました。初めてで勝手がわからないので、一番高い1万7千円の西桟敷8というのにしました。
さていよいよ開演時間が近づき、まだ蒸し暑さの残る夕方の銀座を歩くと、4丁目の交差点で立ち止まって聞こえてくるのは中国語、英語、フランス語ばかりです。周囲の信号待ちの人々はよく見るとほとんどが外国人というのだから、ここはどこの国だと驚きです。
まるで30年前のリージェント・ストリートじゃないか!
あのころのロンドン。週末はピカデリーからボンド・ストリートまで観光客の外人だらけで、住んでいるとはいえ僕らだってそのおのぼりさんの外人だった。それがいまや立場は逆転して、東京が当時のロンドンのステータスになっているんですね。こりゃあ誇らしいことだ!
歌舞伎座はそう思えばコヴェントガーデンやスカラ座みたいなもんです。あのころ僕も、何度も憧れのスカラ座の前で写真を撮りました。今日もそういう外国人のカップルや家族連れが八月納涼歌舞伎公演のポスターをバックにポーズをとっている。なんとも不思議なデジャヴ感覚でした。
もう日本人が西欧に憧れる時代は終わりましたね。はっきりと。ジャパン・クール、日本がカッコいいと世界で言われる時代ですからね、ジャパン・アズ・ナンバー・ワン程度で喜んでいた僕ら世代には考えられないことがおきています。金持ちになる、つまり経済力だけではそうはなりません。
カネがあるからどうだ!なんてのは田舎もんのすることで、僕らの世代はそう。でもいまの若者はカネがなくても西洋人コンプレックスもないみたいです。文化の成熟には経済力がついて2~3世代かかるといいますが、ほんとにそうですね。その面では日本は世界の強国です、すでに。
そういう時代に新国立競技場事件がおきている。当初の1300億円でも多いなと思ってたら、ふたをあけたら2600億でした。どうです、ロンドン(760億円)に比べてはずかしいこの田舎もんぶり。銀座の風景に感じる成熟から半世紀遅れたままなんですね役所は。
さていよいよ開演です。わくわくしながら観たのは第3部(18:15より)の「芋掘長者」、「祇園恋づくし」でありました。結論を一言でいうなら、やみつきになりそうです。イヤホーンの説明があるし筋もわかりやすい(まあ納涼とあるしそういう出し物だったのかもしれないが)。3時間があっという間にすぎてしまいました。
こういうものは女ばかりの都をどり、京おどりのイメージしかなかったので、そうかこっちは男ばかりなのかと、まあその程度の教養のなさでのぞんだわけですが、席が上等の桟敷席でお茶をいただきながらくつろげたこともあり何の違和感もなくとけこめてしまったのです。
中村勘九郎、七之助、中村扇雀など、細かいことはよくわかりませんがオーラがありました。七之助の緑御前は女性よりきれいで声もそれなりで、勘九郎の江戸っ子のきっぷも良かった。
なにしろ日本語というのがいいじゃないですか。わけわからんイタリア語やドイツ語で字幕見ながらというオペラよりね。ワーグナー観ながらいつもドイツ人はいいなあと羨んでいたのが、ここだと逆ですからね。どうしてこんなに楽しいものに今まで縁がなかったんだろう?
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ハプニングの続く毎日
2015 AUG 6 1:01:22 am by 東 賢太郎
今日は後輩に新しい事業家を紹介いただいたところ、その方がたまたま僕のお客様と懇意であるということが分かりました。世間は狭いものです。大変にインスパイアして下さる感じの方であり、いろいろ教わることがあり、すばらしい出会いとなりました。
このアドバイザーというビジネスを始めて今年で5年、もう何人もの事業家、経営者の方々と知り合うことができましたが、僕はその出会いのプロセスこそ楽しみです。そこからご縁がどう発展するかは千差万別で、何も起きないことだってたくさんあるのですが、別にだからどうということはありません。「明日が読めない展開」というのが僕は楽しくて、どうやらそれを食って生きているような気さえいたします。予定調和と安定を好む日本人としてはかなり変わり者だろうと自分で思います。
僕がアドバイスできるのは投資とファイナンスに関わることに尽きます。それだけでお客様についていただいている。お金があって増やしたい人と、事業があってお金が足りない人の両方が顧客であります。理屈的にはインベストメントバンク(証券会社)と同じです。その両者を引き合わせればいいのだから人脈さえあれば簡単なのですが、両方の仕事に精通している人というのは意外に少ないのでしょう、だから仕事がくるのだと思います。
「くる」というのは今日のも急に5時半にはいってきたアポイントメントで、6時からお客さんと神宮のヤクルト・巨人戦を観戦する予定になっていたのですが仕方ありません。実は先週29日もヤクルト・広島観戦予定だったのですが、急に今晩会食したいという電話があり、非常に大事なものだったので行けなかったりもしてます。
ということでハプニングの続く毎日ではありますが、今日はなんとか7時ごろに神宮球場にたどりつきました。3回になってましたが。小川と小山の先発でヤクルト優位と思っていましたが、シーソーゲームでとても面白かった。
まずは小川の本塁打などでヤクルトがリード。
つぎに長野、村田の本塁打で巨人がリード。
さらにもう一度シーソーがあって、9回裏はヤクルトの一打逆転サヨナラの場面がありましたが、結局巨人が振りきって6-5で勝ちました。
小川の球威はなかなかでした。それを本塁打した長野、そして大事なところで2本塁打した村田、やっぱり巨人のバッターは力があるんです。ここぞでちゃんと打ちますからね。村田は6本しか打ってなかったのが不思議なほど今日はうまくバットに乗せていました。そういえば、知りませんでしたが、これが巨人軍が創立して1万試合目だったそうでいいものを見せてもらいました。
帰ってニュースを見ると西武がやっとトンネルを抜けたようです。菊池の球がすばらしい。しかし、菊池がいて岸がいて牧田がいて、秋山がいて中村がいて森がいて、どうしてこんなチームが13連敗もするんですかねパリーグは。セにいたらきっと首位ですね。
かたやソフトバンクの強さは型破りです。4回までで9奪三振の大谷をKOしてしまう。まったく隙がありませんね、スモールベースボールまでうまくいってますから。いよいよ来週は中島さんをたずねてご一緒にSB戦を観戦するのですが、ヤフオクは初めてであり、とにかく凄い野球をしているパリーグを見られるので今からわくわくしてます。帰りは京都へ寄って仕事ですが。
そういえばカープを上得意さまとしているタイガースの能見投手は予定どおり苦もなくひねったようです。TVでこんなものを見なくてよかった救われたという意味でも、今日は神宮に行って大正解でした。
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